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獅子丸家の日常
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・・・獅子丸視点・・・
「ちっ!邪魔しやがって・・・」
俺は自室でベッドに寝っ転がりながら文句を言った
「下が騒がしいな・・・」
下ではきっと母さんが親父に抱き着いてるんだろう
いつもそうだ
母さんは親父が大好きだ
俺は・・・嫌いだ
一緒にいるのも嫌だ・・・
その時
コンコン
扉がノックされた
「なんだよ」
扉を開けて入ってきたのは母さんだった
母「ヒロ?お父さん帰ってきたよ?」
「知ってるよ。さっき外で会った」
母「そうなんだ!じゃあ、降りておいで?ご飯みんなで食べよう?」
「親父がいるならいい」
母「・・・なんでそんなにお父さんを嫌うの?」
「・・・」
母「・・・ご飯用意しておくからあとで食べてね?」
そういうと扉を閉めて行った
「・・・」
親父と一緒にいると嫌でも思い出す・・・
『博昭くんもお父さんみたいに格闘家になるの?』
『いいわね~かっこいいお父さんがいて!』
もう聞き飽きた
有名人の息子
そんな肩書のおかげで俺は・・・自分がわからなくなる
コンコン
その時また扉がノックされた
「メシならまだいらねぇから」
父「俺だ」
「入って来るな」
そう言ったが入ってきた
「入るなって言ってるだろうが!!」
俺はベッドから飛び起きて怒った
父「入られて困るようなことでもしてたのか?」
「してねぇよ・・・なんだよ」
親父は手を出してきた
「・・・なんだよ」
父「タバコ・・・出しなさい」
「なんでだよ」
父「タバコは未成年は吸っちゃダメだろう・・・全部出しなさい」
「断る!いいから出てけよ」
そういいベッドに横になる
親父は無言で俺の机の引き出しを開けた
「あ!勝手に開けんな!」
父「お前・・・これはどういうことだ?」
引き出しの中には大量のタバコがあった
「見りゃわかるだろう」
父「お前・・・これは全部処分する」
そういうとタバコを全部持っていこうとする
「俺が買ったやつだぞ!勝手に処分すんな!」
父「タバコを吸いたいなら大人になってから吸え!」
「俺はもう大人だ!」
父「どこが大人だ!まだまだ子供だろう!ロクに勉強もしないでタバコに喧嘩・・・」
「親父に関係ないだろう!!いいから返せ!そして出ていけ!」
そういい俺は親父の腕を掴んだ
その時
「!?」
何が起こったか一瞬わからなかった
俺の身体が宙に浮き窓から落っこちたのだ
ガシャーン!
「っ!」
俺は咄嗟に着地した
まさか親父が俺を投げ飛ばすなんて・・・
それも二階から・・・
親父も二階の割れた窓から飛び降りてきた
「くそジジィ・・・」
父「親に向かって・・・少しお灸を据えてやるよ・・・」
そういうと親父の目が赤くなる
これは本気だ・・・
俺も本気でやらないとな
俺は身体中の毛が逆立つ感覚がした
父「お前も・・・本気なんだな」
「親父相手に手加減なんてしたら・・・一生の恥だ!」
そして親父はものすごいスピードで殴りかかってきた
俺はそれを防ぎ殴る
だがそれも避けられる
ブン!ドゴ!ザッ!
俺たちの喧嘩は激しくなっていく
母さんが何事かと庭に出てきた
母「二人とも!やめて!!」
それでも俺たちの喧嘩は止まらない
そして
父「!?」
俺の殴りが親父の顔に当たった
そして
「!?」
俺の顔にも親父の殴りが当たった
かなり痛い・・・
口に血の味が広がる
「はぁ・・・はぁ・・・」
父「はぁ・・・はぁ・・・やっぱり俺の息子なんだな」
「言うな!!!」
父「・・・」
「俺は・・・俺だ!!お前とは違うんだ!!」
そう言い俺は親父に殴りかかった
親父はそれを避けようとはしなかった
そして
ドガン!
「!?」
父「!?」
そこには春斗がいた
俺は春斗を全力で殴ってしまった
春斗は殴られた勢いで庭に生えている大きな木に吹き飛ばされた
「春斗!!」
父「春斗くん!!」
母「ハルちゃん!!」
俺たちは春斗に駆け寄った
春斗は頭から血を流していた
「春斗!!おい!春斗!!」
意識が朦朧としているのか返事が帰って来ない
父「母さん!救急車を呼べ!!」
母「わかった!!」
母さんは家に入り救急車を呼んでいる
「おい!!しっかりしろ!」
春斗「・・・ヒロ・・・ちゃん・・・」
「春斗!」
春斗「喧嘩・・・は、よくないよ?」
弱弱しく言う
春斗「せっかく・・・帰って、きたんだから・・・仲良く・・・ね?」
そういうと春斗は目を閉じた
「お、おい・・・春斗・・・春斗!!」
俺は春斗をゆすった
父「よせ!!」
そういうと親父は春斗の傷口を確認した
父「これは・・・酷いな・・・」
それを聞き俺は自分の服を破き傷口に当てた
しばらくして救急車がきて春斗は病院に運ばれて行った・・・
「ちっ!邪魔しやがって・・・」
俺は自室でベッドに寝っ転がりながら文句を言った
「下が騒がしいな・・・」
下ではきっと母さんが親父に抱き着いてるんだろう
いつもそうだ
母さんは親父が大好きだ
俺は・・・嫌いだ
一緒にいるのも嫌だ・・・
その時
コンコン
扉がノックされた
「なんだよ」
扉を開けて入ってきたのは母さんだった
母「ヒロ?お父さん帰ってきたよ?」
「知ってるよ。さっき外で会った」
母「そうなんだ!じゃあ、降りておいで?ご飯みんなで食べよう?」
「親父がいるならいい」
母「・・・なんでそんなにお父さんを嫌うの?」
「・・・」
母「・・・ご飯用意しておくからあとで食べてね?」
そういうと扉を閉めて行った
「・・・」
親父と一緒にいると嫌でも思い出す・・・
『博昭くんもお父さんみたいに格闘家になるの?』
『いいわね~かっこいいお父さんがいて!』
もう聞き飽きた
有名人の息子
そんな肩書のおかげで俺は・・・自分がわからなくなる
コンコン
その時また扉がノックされた
「メシならまだいらねぇから」
父「俺だ」
「入って来るな」
そう言ったが入ってきた
「入るなって言ってるだろうが!!」
俺はベッドから飛び起きて怒った
父「入られて困るようなことでもしてたのか?」
「してねぇよ・・・なんだよ」
親父は手を出してきた
「・・・なんだよ」
父「タバコ・・・出しなさい」
「なんでだよ」
父「タバコは未成年は吸っちゃダメだろう・・・全部出しなさい」
「断る!いいから出てけよ」
そういいベッドに横になる
親父は無言で俺の机の引き出しを開けた
「あ!勝手に開けんな!」
父「お前・・・これはどういうことだ?」
引き出しの中には大量のタバコがあった
「見りゃわかるだろう」
父「お前・・・これは全部処分する」
そういうとタバコを全部持っていこうとする
「俺が買ったやつだぞ!勝手に処分すんな!」
父「タバコを吸いたいなら大人になってから吸え!」
「俺はもう大人だ!」
父「どこが大人だ!まだまだ子供だろう!ロクに勉強もしないでタバコに喧嘩・・・」
「親父に関係ないだろう!!いいから返せ!そして出ていけ!」
そういい俺は親父の腕を掴んだ
その時
「!?」
何が起こったか一瞬わからなかった
俺の身体が宙に浮き窓から落っこちたのだ
ガシャーン!
「っ!」
俺は咄嗟に着地した
まさか親父が俺を投げ飛ばすなんて・・・
それも二階から・・・
親父も二階の割れた窓から飛び降りてきた
「くそジジィ・・・」
父「親に向かって・・・少しお灸を据えてやるよ・・・」
そういうと親父の目が赤くなる
これは本気だ・・・
俺も本気でやらないとな
俺は身体中の毛が逆立つ感覚がした
父「お前も・・・本気なんだな」
「親父相手に手加減なんてしたら・・・一生の恥だ!」
そして親父はものすごいスピードで殴りかかってきた
俺はそれを防ぎ殴る
だがそれも避けられる
ブン!ドゴ!ザッ!
俺たちの喧嘩は激しくなっていく
母さんが何事かと庭に出てきた
母「二人とも!やめて!!」
それでも俺たちの喧嘩は止まらない
そして
父「!?」
俺の殴りが親父の顔に当たった
そして
「!?」
俺の顔にも親父の殴りが当たった
かなり痛い・・・
口に血の味が広がる
「はぁ・・・はぁ・・・」
父「はぁ・・・はぁ・・・やっぱり俺の息子なんだな」
「言うな!!!」
父「・・・」
「俺は・・・俺だ!!お前とは違うんだ!!」
そう言い俺は親父に殴りかかった
親父はそれを避けようとはしなかった
そして
ドガン!
「!?」
父「!?」
そこには春斗がいた
俺は春斗を全力で殴ってしまった
春斗は殴られた勢いで庭に生えている大きな木に吹き飛ばされた
「春斗!!」
父「春斗くん!!」
母「ハルちゃん!!」
俺たちは春斗に駆け寄った
春斗は頭から血を流していた
「春斗!!おい!春斗!!」
意識が朦朧としているのか返事が帰って来ない
父「母さん!救急車を呼べ!!」
母「わかった!!」
母さんは家に入り救急車を呼んでいる
「おい!!しっかりしろ!」
春斗「・・・ヒロ・・・ちゃん・・・」
「春斗!」
春斗「喧嘩・・・は、よくないよ?」
弱弱しく言う
春斗「せっかく・・・帰って、きたんだから・・・仲良く・・・ね?」
そういうと春斗は目を閉じた
「お、おい・・・春斗・・・春斗!!」
俺は春斗をゆすった
父「よせ!!」
そういうと親父は春斗の傷口を確認した
父「これは・・・酷いな・・・」
それを聞き俺は自分の服を破き傷口に当てた
しばらくして救急車がきて春斗は病院に運ばれて行った・・・
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