並木道での出会い

ジャム

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決死の・・・

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あれから一週間
僕はなんとなく熊沢さんに会いにくくて並木道を通らなかった
でも、いつまでも逃げてちゃいけない
そう思い僕は今日並木道を通ることにした

熊沢「あ!遥斗さん!」

熊沢さんは僕を見つけて駆け寄ってきた

「お、おはようございます」

熊沢「最近ここに来ないので心配しました・・・」

「最近、ちょっと忙しくて会社に泊まったりしたので・・・」

どこからどう見ても嘘だとバレるほどだと思う

熊沢「・・・病気とかではなくてよかったです・・・」

「すみません・・・」

しばらく沈黙が走り

熊沢「次休みっていつですか?」

「え、明後日ですが・・・」

熊沢「でしたら、明後日午後12時にここに来てください!」

そういうと熊沢さんは背を向けて歩きだした

「え・・・なんで・・・?」

熊沢さんは歩きをやめ

熊沢「理由はわかっていると思います」

「・・・」

熊沢「来るか来ないかはお任せします。それを俺は答えだと受け取ることにします」

そういうとまた歩きだして行ってしまった

「答え・・・」

それって来たらOKってことで来なければNOってこと・・・だよね・・・
僕はどうしたらいいかわからなかった
運命を感じたわけではないし・・・
でも熊沢さんは感じたわけだし・・・

「・・・帰って色々調べてみよう」

僕は家に帰って獣人の運命に関して調べることにした

・・・熊沢視点・・・
獅子瓦「どうだった?」

「明後日が本番です」

獅子瓦「もし来なかったらどうする気だ?」

「その時は諦めます」

獅子瓦「運命の相手はこの世界にたった一人・・・そいつを逃がすってことは一生一人なんだぞ?」

「わかってます・・・」

獅子瓦「・・・ホントにいいんだな?」

「はい」

獅子瓦「もし来なくてもいいんだな?」

「・・・はい」

獅子瓦「・・・わかった。なら、俺は何も言わない」

「・・・」

獅子瓦「お前が決めたことだからな。俺は応援することしかできない」

「・・・ありがとうございます」

獅子瓦「結果がどうあれ仕事に支障をきたすなよ?」

「わかってます」

そして俺は明後日を待つことになった
結果がどうあれ俺はこれを最後に恋愛はしないつもりだ
頭の中は遥斗さんのことしかないからな・・・
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