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主を守る
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イシュリット国王「・・・ほう?」
「・・・え?」
目を開けると
ロト「・・・」
「ロ、ロト!?」
ロトが僕を抱きかかえていた
イシュリット国王「一瞬で助け出すとは・・・。おぬし。何者だ?」
ロト「俺はロト・ブルルク。ハルト殿下の護衛だ!」
イシュリット国王「護衛・・・ん?ロト・・・ブルルク?・・・お前、大罪人のロト・ブルルクか?」
ロト「ああ」
イシュリット国王「フハハハ!そうか!なんという必然!フハハハハ!」
イシュリット国王は壊れたように笑い続けた
「な、なにがおかしい!」
イシュリット国王「おかしいだろう!こんな事・・・フハハハ!何年も前に暗殺を命じた奴の下僕に再開するなど・・・おかしい以外ないであろう!」
「!?あなたが家臣に命じてロトに母上を殺させたのか!!」
イシュリット国王「?お前の母親など知らんぞ?」
「え?」
イシュリット国王「わしはハルト・レムリックの暗殺を命じた。母親になど興味はない」
「・・・」
イシュリット国王はゆっくり近づいてくる
イシュリット国王「ロトよ。お前の主はもういない。だが、役目を果たせ」
ロト「・・・」
イシュリット国王「さぁ!ハルト・レムリックを殺せ!」
ロト「・・・」
「ロト・・・」
ロトは僕を降ろすと
ロト「断る」
イシュリット国王「・・・」
ロト「俺の主はレムリック王国国王第37第王位継承者ハルト・レムリック殿下だ。お前の指図は受けない!!」
ロトは剣を構える
イシュリット国王「・・・哀れだな。主に逆らうとはな」
ロト「俺の主はお前じゃない!何度も言わせるな!!」
ロトは氷の刃を飛ばした
それをイシュリット国王は大槌で簡単に払い除けた
イシュリット国王「こんな魔法。効かぬわ!」
ロト「っ・・・なら!!」
ロトは接近し剣で切りかかった
それをイシュリット国王は後ろに大きくジャンプして避けた
イシュリット国王「お前の剣術は我がイシュリットの剣術。避けることなど容易い!」
そういいイシュリット国王は大槌でロトを薙ぎ払った
ロト「くっ!」
「ロト!!」
ロトに駆け寄ると鎧は粉々になっている
ロト「い・・・くそが・・・」
ロトはお腹を抱えている
「今治療するから!!」
治療魔法をロトに使おうとした時
「ぐっ!」
イシュリット兵「させるか!」
今まで静観していたイシュリット兵が僕を抑えてきた
ロト「ハルト!!」
「ロト!」
僕は顔を地面に押さえつけられ、ロトは拘束された
イシュリット国王「いい眺めだ。今この場でレムリック共々葬ってくれる」
イシュリット国王は大槌を振り上げる
イシュリット国王「・・・ん?」
イシュリット国王は大槌を振り上げたはいいが攻撃をしてこない
イシュリット国王「・・・フハハ!さすがレムリック王!わしの後ろを取るとは、老いても王だな!」
父上「おぬしは昔から興奮すると後ろが疎かになる。その癖を治せと何度も言ったであろう」
イシュリット国王の後ろには剣先を向けた父上が居た
僕の知りうる魔法の刃も携えている
イシュリット国王「懐かしいことをぬかすな。じゃが・・・今回は刃を向けるのだな」
父上「私も一国の王。それに大切な息子がこれ以上傷つくのを見ていられるほど子への愛は薄くはない」
イシュリット国王と父上はにらみ合っている
イシュリット国王「・・・いいのか?こんなことして?」
父上「ああ。なんならここですべてを終わらせてもいいんだぞ?」
イシュリット国王「ほう。自らの命をも犠牲にするつもりか?」
父上「この国にはまだ未来がある。だから私は死を恐れない」
父上は僕を見てきた
イシュリット国王「・・・では、因縁の戦いに終止符を打とうではないか!」
父上「望むところだ!!」
そして・・・
イシュリット国王「・・・軍を引け!撤退するぞ!」
イシュリット国王は撤退を兵士たちに命じた
「え・・・?」
ロト「なぜ・・・?」
イシュリット国王「今ここで攻めるのも一興だが、楽しみは後に取っておいた方がより楽しめるというもの」
そういうとイシュリット国王は兵士と共に撤退していった
父上「あやつは・・・相変わらずの戦闘狂ぶりだな」
父上とイシュリット国王は・・・知り合いなのだろうか?
父上「さぁ、お前たちは休みなさい」
僕たちは部屋に戻って身体を休めることにした・・・
・・・父上視点・・・
「・・・もう・・・居ないのだな」
私はハルトたちを見送った後、イシュリット国王の撤退した方向をみた
彼は・・・私の幼馴染のような存在だ
だが、私がまだ幼い頃、あやつが王位を継承してから変わってしまったと聞いていた
それ以来会っていなかったから事実を噂のみだったが
「・・・おぬしをここまで変えたのは・・・一体なんだ?」
長年その原因を探していた
もしかしたらあやつを助けることにも繋がるかもしれないと思ったからだ
だが・・・結果はこの通り。
とうとう戦争にまで発展してしまった
「・・・なぜハルトを?」
あやつはハルトとの婚姻を望んだ
その理由に我が国を乗っ取るという目的もあるのだろう
でも、婚姻までする必要はない
「では・・・なぜ?」
今のわしには理由はわからない
ロト「ふざけるな!!」
「・・・始まったか・・・」
二人きりになればこうなると思っていた
「勝手なことをしたハルトが悪い。だがなロトよ。ハルトはおぬしを思ってやったのだ。それを理解してやってくれ」
私は二人の喧嘩を聞いてから自室に戻った
今後の対策も考えながら・・・
「・・・え?」
目を開けると
ロト「・・・」
「ロ、ロト!?」
ロトが僕を抱きかかえていた
イシュリット国王「一瞬で助け出すとは・・・。おぬし。何者だ?」
ロト「俺はロト・ブルルク。ハルト殿下の護衛だ!」
イシュリット国王「護衛・・・ん?ロト・・・ブルルク?・・・お前、大罪人のロト・ブルルクか?」
ロト「ああ」
イシュリット国王「フハハハ!そうか!なんという必然!フハハハハ!」
イシュリット国王は壊れたように笑い続けた
「な、なにがおかしい!」
イシュリット国王「おかしいだろう!こんな事・・・フハハハ!何年も前に暗殺を命じた奴の下僕に再開するなど・・・おかしい以外ないであろう!」
「!?あなたが家臣に命じてロトに母上を殺させたのか!!」
イシュリット国王「?お前の母親など知らんぞ?」
「え?」
イシュリット国王「わしはハルト・レムリックの暗殺を命じた。母親になど興味はない」
「・・・」
イシュリット国王はゆっくり近づいてくる
イシュリット国王「ロトよ。お前の主はもういない。だが、役目を果たせ」
ロト「・・・」
イシュリット国王「さぁ!ハルト・レムリックを殺せ!」
ロト「・・・」
「ロト・・・」
ロトは僕を降ろすと
ロト「断る」
イシュリット国王「・・・」
ロト「俺の主はレムリック王国国王第37第王位継承者ハルト・レムリック殿下だ。お前の指図は受けない!!」
ロトは剣を構える
イシュリット国王「・・・哀れだな。主に逆らうとはな」
ロト「俺の主はお前じゃない!何度も言わせるな!!」
ロトは氷の刃を飛ばした
それをイシュリット国王は大槌で簡単に払い除けた
イシュリット国王「こんな魔法。効かぬわ!」
ロト「っ・・・なら!!」
ロトは接近し剣で切りかかった
それをイシュリット国王は後ろに大きくジャンプして避けた
イシュリット国王「お前の剣術は我がイシュリットの剣術。避けることなど容易い!」
そういいイシュリット国王は大槌でロトを薙ぎ払った
ロト「くっ!」
「ロト!!」
ロトに駆け寄ると鎧は粉々になっている
ロト「い・・・くそが・・・」
ロトはお腹を抱えている
「今治療するから!!」
治療魔法をロトに使おうとした時
「ぐっ!」
イシュリット兵「させるか!」
今まで静観していたイシュリット兵が僕を抑えてきた
ロト「ハルト!!」
「ロト!」
僕は顔を地面に押さえつけられ、ロトは拘束された
イシュリット国王「いい眺めだ。今この場でレムリック共々葬ってくれる」
イシュリット国王は大槌を振り上げる
イシュリット国王「・・・ん?」
イシュリット国王は大槌を振り上げたはいいが攻撃をしてこない
イシュリット国王「・・・フハハ!さすがレムリック王!わしの後ろを取るとは、老いても王だな!」
父上「おぬしは昔から興奮すると後ろが疎かになる。その癖を治せと何度も言ったであろう」
イシュリット国王の後ろには剣先を向けた父上が居た
僕の知りうる魔法の刃も携えている
イシュリット国王「懐かしいことをぬかすな。じゃが・・・今回は刃を向けるのだな」
父上「私も一国の王。それに大切な息子がこれ以上傷つくのを見ていられるほど子への愛は薄くはない」
イシュリット国王と父上はにらみ合っている
イシュリット国王「・・・いいのか?こんなことして?」
父上「ああ。なんならここですべてを終わらせてもいいんだぞ?」
イシュリット国王「ほう。自らの命をも犠牲にするつもりか?」
父上「この国にはまだ未来がある。だから私は死を恐れない」
父上は僕を見てきた
イシュリット国王「・・・では、因縁の戦いに終止符を打とうではないか!」
父上「望むところだ!!」
そして・・・
イシュリット国王「・・・軍を引け!撤退するぞ!」
イシュリット国王は撤退を兵士たちに命じた
「え・・・?」
ロト「なぜ・・・?」
イシュリット国王「今ここで攻めるのも一興だが、楽しみは後に取っておいた方がより楽しめるというもの」
そういうとイシュリット国王は兵士と共に撤退していった
父上「あやつは・・・相変わらずの戦闘狂ぶりだな」
父上とイシュリット国王は・・・知り合いなのだろうか?
父上「さぁ、お前たちは休みなさい」
僕たちは部屋に戻って身体を休めることにした・・・
・・・父上視点・・・
「・・・もう・・・居ないのだな」
私はハルトたちを見送った後、イシュリット国王の撤退した方向をみた
彼は・・・私の幼馴染のような存在だ
だが、私がまだ幼い頃、あやつが王位を継承してから変わってしまったと聞いていた
それ以来会っていなかったから事実を噂のみだったが
「・・・おぬしをここまで変えたのは・・・一体なんだ?」
長年その原因を探していた
もしかしたらあやつを助けることにも繋がるかもしれないと思ったからだ
だが・・・結果はこの通り。
とうとう戦争にまで発展してしまった
「・・・なぜハルトを?」
あやつはハルトとの婚姻を望んだ
その理由に我が国を乗っ取るという目的もあるのだろう
でも、婚姻までする必要はない
「では・・・なぜ?」
今のわしには理由はわからない
ロト「ふざけるな!!」
「・・・始まったか・・・」
二人きりになればこうなると思っていた
「勝手なことをしたハルトが悪い。だがなロトよ。ハルトはおぬしを思ってやったのだ。それを理解してやってくれ」
私は二人の喧嘩を聞いてから自室に戻った
今後の対策も考えながら・・・
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