11 / 44
責任
しおりを挟む
お昼ごろ
僕は目を覚ました
「ん・・・ロト?」
隣を確認すると僕を抱き締めながら寝息を立てているロトがいた
「フフフ」
僕はロトの胸に抱きついた
ロトの腕が僕の背中に周りに抱きしめてくれる
「ロト?」
ロト「ZZZ」
ロトは寝ているみたいだ
「・・・可愛い・・・」
ロトの寝顔は凛々しさと可愛さを兼ね備えていた
そんなことを思っていたとき
コンコン
扉を叩く音が鳴った
「!?」
僕は咄嗟にロトに掛布団をして隠した
「は、は~い」
布団から出ようと思ったが、僕は裸、服は床に散らばっている
取りに行っている暇がない!
僕も布団に入った
父上「入るぞ?なんだ?まだ寝てるのか?」
「ち、父上!?」
父上「どうした?まだ眠いのか?夜中まで起きて何をしてたんだ?」
「え、や、やましいことはしてないよ!」
父上「ふ~ん?どんなやましいことしてたんだい?」
「し、してないよ!」
父上「お前がそこまで焦るなんて・・・怪しいな~?」
その時ロトが動いた
「!?」
父上「・・・誰かいるのか?」
「え、いや!その・・・」
父上は布団を勢いよくめくった
父上「!?」
ベッドの上には全裸の僕と全裸のロトがいる
父上「これは・・・」
ロト「う~ん?ハルト?どうし・・・陛下!」
父上「ロト・・・ハルト・・・これはどういうことだ?」
「えっと・・・これは・・・」
父上「・・・ひとまず服を着なさい。着たら声を掛けなさい。外で待つから」
そういうと部屋を出た父上
「どう説明しよう・・・」
ロト「・・・ひとまず着替えよう」
そして着替えて父上を呼んだ
父上「さて・・・これはどういうことか説明してもらえるかな?」
「えっと・・・」
父上「・・・」
「昨日、急に発情期が来て・・・それで・・・」
父上「やってしまったと?それにしてはもう収まってるみたいだが?」
「それは・・・なんでかわからないけど・・・」
父上「じゃあ、質問を変える。お前たちはお互いをどう思っているんだ?」
「・・・」
ロト「俺・・・私は殿下を・・・」
父上「ハルトを?」
ロト「愛しています・・・」
父上「・・・ハルトはどうなんだ?」
「僕も・・・愛してる」
父上「・・・はぁ、やっと気が付いたか・・・」
「え?」
父上「お前がロトにこだわる理由を前に聞いたよな?」
「え?はい」
父上「その理由がそれだったってことだ」
「・・・」
父上「さて・・・ロト」
ロト「はい!」
父上「君はどうするつもりだい?」
ロト「裁きを・・・受けます」
「なんで!?」
ロト「俺は兵士で大罪人、王族と付き合ったりしてはいけないんだ・・・」
「そんな・・・」
父上「じゃあ、裁きを下す」
ロト「はい・・・」
「・・・」
父上「責任を取れ」
ロト「え?」
父上「このまま付き合えってことだ」
ロト「ですが・・・」
父上「お前たちがお互いに愛し合っているならそれを断つことはできない。なら、付き合っていつかは結婚すればいい」
「結婚・・・できるの?」
父上「ああ。お前の母上は元は平民の娘だった」
「そうなの?しらなかった・・・」
父上「そもそも貴族同士での結婚なんて今ではそうあることではない。むしろ、貴族と平民っていうのが多いぞ?」
ロト「そうなのですか?」
父上「ああ。ハルトは知ってるはずだが?」
「知ってるけど・・・兵士と王族は聞いたことなかった・・・」
父上「まぁ、なくはないだろう。二人が一生を添い遂げるつもりなら、私はなにも言わない」
ロト「では!」
父上「お主はその命ハルトのためと言っていただろう?」
ロト「はい。それは今でも変わりません!」
父上「そうか・・・なら、私は構わぬ」
そういうと部屋を出て行った
出て行くときに
父上「よかったな!」
と笑顔で言ってくれた
「・・・」
ロト「・・・」
「えっと・・・なんとか・・・なったね」
ロト「そうだな・・・」
そういうとロトは後ろから抱きしめてきた
ロト「もう二度と会わせてもらえなくなるかと思った・・・」
「・・・僕も・・・」
そういいながらロトは泣いていた
僕は泣くロトを背中で感じながら幸せを感じていた・・・
僕は目を覚ました
「ん・・・ロト?」
隣を確認すると僕を抱き締めながら寝息を立てているロトがいた
「フフフ」
僕はロトの胸に抱きついた
ロトの腕が僕の背中に周りに抱きしめてくれる
「ロト?」
ロト「ZZZ」
ロトは寝ているみたいだ
「・・・可愛い・・・」
ロトの寝顔は凛々しさと可愛さを兼ね備えていた
そんなことを思っていたとき
コンコン
扉を叩く音が鳴った
「!?」
僕は咄嗟にロトに掛布団をして隠した
「は、は~い」
布団から出ようと思ったが、僕は裸、服は床に散らばっている
取りに行っている暇がない!
僕も布団に入った
父上「入るぞ?なんだ?まだ寝てるのか?」
「ち、父上!?」
父上「どうした?まだ眠いのか?夜中まで起きて何をしてたんだ?」
「え、や、やましいことはしてないよ!」
父上「ふ~ん?どんなやましいことしてたんだい?」
「し、してないよ!」
父上「お前がそこまで焦るなんて・・・怪しいな~?」
その時ロトが動いた
「!?」
父上「・・・誰かいるのか?」
「え、いや!その・・・」
父上は布団を勢いよくめくった
父上「!?」
ベッドの上には全裸の僕と全裸のロトがいる
父上「これは・・・」
ロト「う~ん?ハルト?どうし・・・陛下!」
父上「ロト・・・ハルト・・・これはどういうことだ?」
「えっと・・・これは・・・」
父上「・・・ひとまず服を着なさい。着たら声を掛けなさい。外で待つから」
そういうと部屋を出た父上
「どう説明しよう・・・」
ロト「・・・ひとまず着替えよう」
そして着替えて父上を呼んだ
父上「さて・・・これはどういうことか説明してもらえるかな?」
「えっと・・・」
父上「・・・」
「昨日、急に発情期が来て・・・それで・・・」
父上「やってしまったと?それにしてはもう収まってるみたいだが?」
「それは・・・なんでかわからないけど・・・」
父上「じゃあ、質問を変える。お前たちはお互いをどう思っているんだ?」
「・・・」
ロト「俺・・・私は殿下を・・・」
父上「ハルトを?」
ロト「愛しています・・・」
父上「・・・ハルトはどうなんだ?」
「僕も・・・愛してる」
父上「・・・はぁ、やっと気が付いたか・・・」
「え?」
父上「お前がロトにこだわる理由を前に聞いたよな?」
「え?はい」
父上「その理由がそれだったってことだ」
「・・・」
父上「さて・・・ロト」
ロト「はい!」
父上「君はどうするつもりだい?」
ロト「裁きを・・・受けます」
「なんで!?」
ロト「俺は兵士で大罪人、王族と付き合ったりしてはいけないんだ・・・」
「そんな・・・」
父上「じゃあ、裁きを下す」
ロト「はい・・・」
「・・・」
父上「責任を取れ」
ロト「え?」
父上「このまま付き合えってことだ」
ロト「ですが・・・」
父上「お前たちがお互いに愛し合っているならそれを断つことはできない。なら、付き合っていつかは結婚すればいい」
「結婚・・・できるの?」
父上「ああ。お前の母上は元は平民の娘だった」
「そうなの?しらなかった・・・」
父上「そもそも貴族同士での結婚なんて今ではそうあることではない。むしろ、貴族と平民っていうのが多いぞ?」
ロト「そうなのですか?」
父上「ああ。ハルトは知ってるはずだが?」
「知ってるけど・・・兵士と王族は聞いたことなかった・・・」
父上「まぁ、なくはないだろう。二人が一生を添い遂げるつもりなら、私はなにも言わない」
ロト「では!」
父上「お主はその命ハルトのためと言っていただろう?」
ロト「はい。それは今でも変わりません!」
父上「そうか・・・なら、私は構わぬ」
そういうと部屋を出て行った
出て行くときに
父上「よかったな!」
と笑顔で言ってくれた
「・・・」
ロト「・・・」
「えっと・・・なんとか・・・なったね」
ロト「そうだな・・・」
そういうとロトは後ろから抱きしめてきた
ロト「もう二度と会わせてもらえなくなるかと思った・・・」
「・・・僕も・・・」
そういいながらロトは泣いていた
僕は泣くロトを背中で感じながら幸せを感じていた・・・
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
晴れの日は嫌い。
うさぎのカメラ
BL
有名名門進学校に通う美少年一年生笹倉 叶が初めて興味を持ったのは、三年生の『杉原 俊』先輩でした。
叶はトラウマを隠し持っているが、杉原先輩はどうやら知っている様子で。
お互いを利用した関係が始まる?
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります
かとらり。
BL
前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。
勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。
風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。
どうやらその子どもは勇者の子供らしく…
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる