オメガ殿下と大罪人

ジャム

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責任

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お昼ごろ
僕は目を覚ました

「ん・・・ロト?」

隣を確認すると僕を抱き締めながら寝息を立てているロトがいた

「フフフ」

僕はロトの胸に抱きついた
ロトの腕が僕の背中に周りに抱きしめてくれる

「ロト?」

ロト「ZZZ」

ロトは寝ているみたいだ

「・・・可愛い・・・」

ロトの寝顔は凛々しさと可愛さを兼ね備えていた
そんなことを思っていたとき

コンコン

扉を叩く音が鳴った

「!?」

僕は咄嗟にロトに掛布団をして隠した

「は、は~い」

布団から出ようと思ったが、僕は裸、服は床に散らばっている
取りに行っている暇がない!
僕も布団に入った

父上「入るぞ?なんだ?まだ寝てるのか?」

「ち、父上!?」

父上「どうした?まだ眠いのか?夜中まで起きて何をしてたんだ?」

「え、や、やましいことはしてないよ!」

父上「ふ~ん?どんなやましいことしてたんだい?」

「し、してないよ!」

父上「お前がそこまで焦るなんて・・・怪しいな~?」

その時ロトが動いた

「!?」

父上「・・・誰かいるのか?」

「え、いや!その・・・」

父上は布団を勢いよくめくった

父上「!?」

ベッドの上には全裸の僕と全裸のロトがいる

父上「これは・・・」

ロト「う~ん?ハルト?どうし・・・陛下!」

父上「ロト・・・ハルト・・・これはどういうことだ?」

「えっと・・・これは・・・」

父上「・・・ひとまず服を着なさい。着たら声を掛けなさい。外で待つから」

そういうと部屋を出た父上

「どう説明しよう・・・」

ロト「・・・ひとまず着替えよう」

そして着替えて父上を呼んだ

父上「さて・・・これはどういうことか説明してもらえるかな?」

「えっと・・・」

父上「・・・」

「昨日、急に発情期が来て・・・それで・・・」

父上「やってしまったと?それにしてはもう収まってるみたいだが?」

「それは・・・なんでかわからないけど・・・」

父上「じゃあ、質問を変える。お前たちはお互いをどう思っているんだ?」

「・・・」

ロト「俺・・・私は殿下を・・・」

父上「ハルトを?」

ロト「愛しています・・・」

父上「・・・ハルトはどうなんだ?」

「僕も・・・愛してる」

父上「・・・はぁ、やっと気が付いたか・・・」

「え?」

父上「お前がロトにこだわる理由を前に聞いたよな?」

「え?はい」

父上「その理由がそれだったってことだ」

「・・・」

父上「さて・・・ロト」

ロト「はい!」

父上「君はどうするつもりだい?」

ロト「裁きを・・・受けます」

「なんで!?」

ロト「俺は兵士で大罪人、王族と付き合ったりしてはいけないんだ・・・」

「そんな・・・」

父上「じゃあ、裁きを下す」

ロト「はい・・・」

「・・・」

父上「責任を取れ」

ロト「え?」

父上「このまま付き合えってことだ」

ロト「ですが・・・」

父上「お前たちがお互いに愛し合っているならそれを断つことはできない。なら、付き合っていつかは結婚すればいい」

「結婚・・・できるの?」

父上「ああ。お前の母上は元は平民の娘だった」

「そうなの?しらなかった・・・」

父上「そもそも貴族同士での結婚なんて今ではそうあることではない。むしろ、貴族と平民っていうのが多いぞ?」

ロト「そうなのですか?」

父上「ああ。ハルトは知ってるはずだが?」

「知ってるけど・・・兵士と王族は聞いたことなかった・・・」

父上「まぁ、なくはないだろう。二人が一生を添い遂げるつもりなら、私はなにも言わない」

ロト「では!」

父上「お主はその命ハルトのためと言っていただろう?」

ロト「はい。それは今でも変わりません!」

父上「そうか・・・なら、私は構わぬ」

そういうと部屋を出て行った
出て行くときに

父上「よかったな!」

と笑顔で言ってくれた

「・・・」

ロト「・・・」

「えっと・・・なんとか・・・なったね」

ロト「そうだな・・・」

そういうとロトは後ろから抱きしめてきた

ロト「もう二度と会わせてもらえなくなるかと思った・・・」

「・・・僕も・・・」

そういいながらロトは泣いていた
僕は泣くロトを背中で感じながら幸せを感じていた・・・
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