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出産・そして・・・
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数日後のお昼ごろ
「っ!!」
急な陣痛に襲われた
「い、痛い・・・」
しばらくすると痛みは引いた
「今のうちに証に連絡しないと・・・」
遥斗は獅子丸に電話した
獅子丸『どうした?』
「陣痛がきた」
獅子丸『!!わかった!すぐに帰る!必要なものはもう用意してあるんだよな?』
「うん・・・いっ!」
獅子丸『大丈夫か!!ひとまず、狼原にも連絡しとく!待ってろ!!』
そういうと電話を切った
「うっ!!く!!」
しばらくすると獅子丸と狼原が来た
獅子丸「大丈夫か!!すぐに病院に行こう!!」
狼原「車は表に用意してある!」
そして狼原の運転で病院に向かった
遥斗は帝王切開のため手術室に運ばれた
手術室の前で落ち着きのない獅子丸
椅子にすわり目をつぶっている狼原
何時間たっただろうか
子供の泣き声が聞こえてきた
獅子丸は手術室の扉の前で今にも入っていきそうな勢いで開くのを待っていた
そして、扉が開き、子供を抱えたナースが出てきた
ナース「おめでとうございます!元気なライオン型獣人の男の子ですよ!抱かれますか?」
獅子丸「そうか!!」
そういうと獅子丸は赤ん坊を抱いた
ナース「目元は遥斗さんそっくりですよ!それ以外は証さん似です!」
狼原「おお!お前そっくりだな!目は遥斗くんと同じ色!」
獅子丸「ああ!かわいい!!あ、遥斗は?」
ナース「はい!お元気ですよ!ちょっと疲れていますが、命に別状はありません!」
獅子丸は泣きながら大きな声をだして喜んだ
しばらくすると遥斗が手術室から病室に移動した
・・・病室・・・
「ん・・・」
麻酔が切れて目を覚ました遥斗
獅子丸「遥斗!!」
「証!」
獅子丸「見てみろ!!ほら!お前にそっくりな目を持った俺たちの子供!!ほんとにかわいい!!!」
「フフフw」
狼原「こんなにはしゃいでるの初めて見たw」
「僕もw」
獅子丸「名前は!!名前はどうする!!」
「それは決めてあるんだ。もし、気に入らないなら考え直すよ」
獅子丸「どんな名前だ!!」
「『獅子丸 誠』(ししまる まこと)っていうんだけど」
獅子丸「いいじゃん!!誠・・・いい名前だ!!」
狼原「誠くん・・・か・・・いい名前だね!頭のいい子になりそう!」
獅子丸「誠には大学に行ってもらいたいな。そして、いい人を見つけて、結婚して・・・」
「気が早いよw」
獅子丸「でも、俺みたいにはなってほしくない・・・」
狼原「獅子丸・・・」
「証は立派だよ。僕の知ってる人のなかでも」
獅子丸「へへっ ありがとう!」
それから一か月後・・・
喫茶店シシマル・・・
狼原「最近、人間が時々現れるって報告が来ている・・・」
獅子丸「ほう?」
狼原「国も人間の存在を認めざる得ないらしい」
獅子丸「それって・・・」
狼原「もし、認めれば遥斗くんも暮らしやすくなるだろう」
獅子丸「そうか!」
狼原「獣人と人間が結婚したって話も聞くし、子供も人間らしい」
獅子丸「すこしずつ増えていくのかな」
狼原「かもな・・・結局、原因はわからないままだけど、役所の書類に『人間型』って項目が追加されるらしい」
獅子丸「そしたら、遥斗も楽になるな」
そんな話をしていたら喫茶店の扉が開いた
「証!」
獅子丸「いらっしゃい!」
「パパに会いに来ちゃった!」
そういう遥斗の腕には子供 誠がいた
獅子丸「あいかわらず、かわいいな~」
喫茶店内は幸せの雰囲気に包まれていた
遥斗はもうフードも帽子もつけていなかった
この幸せがどのくらい続くのか・・・
そして、この世界はどうなっていくのか・・・
人間が少しずつ増えてきている・・・
この世界の今後が楽しみです・・・
END
「っ!!」
急な陣痛に襲われた
「い、痛い・・・」
しばらくすると痛みは引いた
「今のうちに証に連絡しないと・・・」
遥斗は獅子丸に電話した
獅子丸『どうした?』
「陣痛がきた」
獅子丸『!!わかった!すぐに帰る!必要なものはもう用意してあるんだよな?』
「うん・・・いっ!」
獅子丸『大丈夫か!!ひとまず、狼原にも連絡しとく!待ってろ!!』
そういうと電話を切った
「うっ!!く!!」
しばらくすると獅子丸と狼原が来た
獅子丸「大丈夫か!!すぐに病院に行こう!!」
狼原「車は表に用意してある!」
そして狼原の運転で病院に向かった
遥斗は帝王切開のため手術室に運ばれた
手術室の前で落ち着きのない獅子丸
椅子にすわり目をつぶっている狼原
何時間たっただろうか
子供の泣き声が聞こえてきた
獅子丸は手術室の扉の前で今にも入っていきそうな勢いで開くのを待っていた
そして、扉が開き、子供を抱えたナースが出てきた
ナース「おめでとうございます!元気なライオン型獣人の男の子ですよ!抱かれますか?」
獅子丸「そうか!!」
そういうと獅子丸は赤ん坊を抱いた
ナース「目元は遥斗さんそっくりですよ!それ以外は証さん似です!」
狼原「おお!お前そっくりだな!目は遥斗くんと同じ色!」
獅子丸「ああ!かわいい!!あ、遥斗は?」
ナース「はい!お元気ですよ!ちょっと疲れていますが、命に別状はありません!」
獅子丸は泣きながら大きな声をだして喜んだ
しばらくすると遥斗が手術室から病室に移動した
・・・病室・・・
「ん・・・」
麻酔が切れて目を覚ました遥斗
獅子丸「遥斗!!」
「証!」
獅子丸「見てみろ!!ほら!お前にそっくりな目を持った俺たちの子供!!ほんとにかわいい!!!」
「フフフw」
狼原「こんなにはしゃいでるの初めて見たw」
「僕もw」
獅子丸「名前は!!名前はどうする!!」
「それは決めてあるんだ。もし、気に入らないなら考え直すよ」
獅子丸「どんな名前だ!!」
「『獅子丸 誠』(ししまる まこと)っていうんだけど」
獅子丸「いいじゃん!!誠・・・いい名前だ!!」
狼原「誠くん・・・か・・・いい名前だね!頭のいい子になりそう!」
獅子丸「誠には大学に行ってもらいたいな。そして、いい人を見つけて、結婚して・・・」
「気が早いよw」
獅子丸「でも、俺みたいにはなってほしくない・・・」
狼原「獅子丸・・・」
「証は立派だよ。僕の知ってる人のなかでも」
獅子丸「へへっ ありがとう!」
それから一か月後・・・
喫茶店シシマル・・・
狼原「最近、人間が時々現れるって報告が来ている・・・」
獅子丸「ほう?」
狼原「国も人間の存在を認めざる得ないらしい」
獅子丸「それって・・・」
狼原「もし、認めれば遥斗くんも暮らしやすくなるだろう」
獅子丸「そうか!」
狼原「獣人と人間が結婚したって話も聞くし、子供も人間らしい」
獅子丸「すこしずつ増えていくのかな」
狼原「かもな・・・結局、原因はわからないままだけど、役所の書類に『人間型』って項目が追加されるらしい」
獅子丸「そしたら、遥斗も楽になるな」
そんな話をしていたら喫茶店の扉が開いた
「証!」
獅子丸「いらっしゃい!」
「パパに会いに来ちゃった!」
そういう遥斗の腕には子供 誠がいた
獅子丸「あいかわらず、かわいいな~」
喫茶店内は幸せの雰囲気に包まれていた
遥斗はもうフードも帽子もつけていなかった
この幸せがどのくらい続くのか・・・
そして、この世界はどうなっていくのか・・・
人間が少しずつ増えてきている・・・
この世界の今後が楽しみです・・・
END
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