出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

夏休み・泊まりと発情期

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三日後

コンコン

扉がノックされた

「は~い」

僕は扉を開けた

獅子丸「よう!」

と先輩が眩しい笑顔で挨拶をしてきた

「おはようございます!」

獅子丸「おう!おはよう!」

「どうしたんですか?」

獅子丸「可愛い嫁に会いに来ちゃダメなのか?」

そういい僕を抱きしめる

「そういうわけじゃないですけど、なにか用事でもあるのかな~って・・・」

獅子丸「愛しい嫁に会いに来る。一番大切な用事だぞ!」

そういい更に強く抱きしめてくる
それが嬉しくてたまらない
そう感じるようになってから僕は・・・前に進めるようになった

獅子丸「ところで・・・相談・・・と言うかお願いがあるんだが・・・」

「???なんですか?」

獅子丸「一週間くらい泊まっていい?」

「・・・はい!?」

いきなりのことで驚いた
泊まる?
ここに?

「えっと・・・ここに・・・ですか?」

獅子丸「ああ」

「なんでですか?」

獅子丸「それは・・・その・・・」

「???」

獅子丸「・・・なんだよ・・・」

「ん?」

先輩はとても小さな声で何かを言った
僕はそれを聞き取れなかった

獅子丸「発情期・・・なんだよ。だから・・・お前を・・・抱きたいなって・・・」

「・・・」

獅子丸「い、嫌ならいいんだ!気にしないでくれ!」

「僕は構いませんが・・・校長先生に許可をもらってからでないと・・・」

獅子丸「そうだよな!じゃあ、今から聞きに行こう!」

「学校にいますか?今、夏休みですよ?」

獅子丸「いる・・・と思う・・・たぶん」

「・・・行ってみましょう」

そういい僕たちは校長室に向かった

コンコン

扉をノックすると中から声が聞こえた

「失礼します」

獅子丸「失礼します!」

校長「やぁ!どうしたんだい?」

「あの・・・その・・・」

校長「ん?」

獅子丸「一週間程寮に泊めていただけないかと思いまして、伺いました」

校長「獅子丸くんが?なぜだい?」

獅子丸「部活もありますし、近いと何かと便利なので」

校長「!なるほどwまぁ、構わないよw」

獅子丸「ありがとうございます!」

「あ、ありがとうございます」

校長「ふふふwお部屋は一緒でいいよね?」

獅子丸「はい!」

校長「では、ごゆっくり!」

僕たちはもう一度お礼を言い校長室をでた

獅子丸「やったー!」

「そうですね!」

獅子丸「じゃあ、早速着替えとか持ってくるからまたあとでな!」

そういうと走って行ってしまった
僕は部屋に帰りベッドに腰かけた
机には先輩からもらったトロフィーが太陽の光で輝いていた

「フフフw先輩とお泊りw」

楽しみだな~
発情期って言ってたけど・・・
て、ことは・・・やりまくる・・・んだよね・・・

「僕・・・大丈夫かな・・・?」

僕の発情期と先輩の発情期が重なればよかったのにな・・・

「・・・まぁ・・・考えても仕方ないか・・・」

僕は先輩が来るのを今か今かと待っていた
ここまで心躍る思いは初めてだな・・・

「僕、本当に先輩が好きなんだな・・・」

それを嬉しく思う反面どうしても不安になってしまう
失ったときのことを考えると・・・

「・・・やめやめ!そんな不確定なことを考えても仕方ない!今が大事なんだ!今を大切にしていかないと!」

今を大切にすればそれが未来に繋がる
僕はそう信じてる
夕方になり先輩が大荷物を抱えて寮にやって来た

獅子丸「お待たせ!」

「荷物・・・多くないですか?」

獅子丸「ちょっと調子に乗って色々買っちゃったw」

そういうと荷物を見せてくれた
中身はお菓子や筋トレの道具、あと、宿題なんかが入っていた

「筋トレするんですね」

獅子丸「まぁな!それと・・・これ!」

と袋にはたくさんのゴムが入っていた

獅子丸「どのくらい使うかわからなかったから、とりあえずたくさん買ってきた!」

すごいやる気満々・・・
僕は自分の身体がもつか心配になった

獅子丸「あと、包帯と消毒液だ!」

「???なにに使うんですか?」

獅子丸「それは・・・そのうちわかる!」

「???」

そして尻尾が僕の身体に絡んできた
これは・・・やりたいって言う・・・

「・・・やりますか?」

獅子丸「ああ!」

そして僕たちは服を脱ぎ身体を重ねた
その時

「いっ!」

首に痛みが走った

「な、なに!?」

獅子丸「フーフー」

先輩が僕の首に噛みついたのだ
そしてこの時理解した
なぜ包帯と消毒液を持ってきたのか・・・

「んっ・・・」

獅子丸「フーフー」

牙が首に食い込んでいく
痛いけど・・・凄く幸せな気分・・・

「先輩・・・」

獅子丸「痛いよな・・・ごめん・・・でも、我慢できない・・・」

「先輩は僕を噛みたくなるぐらい好きなんですか?」

獅子丸「ああ!いや、それ以上に好きだ!愛してる!これも俺のだって言う証だ!」

それを聞いて僕は嬉しくなる
そして・・・

「ガブッ!」

獅子丸「!?陽翔?」

「僕も・・・先輩を噛みたい・・・僕だけの物って・・・証拠を残したい・・・」

獅子丸「そうか!いっぱい噛んでいいぞ!」

そういわれ僕はたくさん噛んだ
でも、あとを残すことはできなかった

「・・・」

獅子丸「ハハハw人間には牙がないからなw仕方ないw」

「なんか・・・悔しいです」

獅子丸「そうか?」

「はい・・・先輩に跡をつけられないのが・・・」

先輩は僕を強く抱きしめる

獅子丸「付けなくても俺はお前から離れたりしないよ。心配するな!」

「でも、先輩は僕につけるじゃないですか?」

獅子丸「それは・・・本能というのかな?好きでたまらない相手につけたくなるんだよw」

悔しいけど、先輩が僕を愛しているっていう証拠でもあるからそれでいいや
そして僕たちは身体を重ねた
発情期の先輩は想像を絶するほどすごかった
次の日は足腰が立たなかったのは言うまでもない・・・

~校長視点~
「フフフw青春だな~w」

私は獅子丸君の言っていた言葉ですべてを理解した

「部活・・・ねw夏休みの間は全部活お休みなの忘れてるのかな?w」

嘘はよくないけど、糸色君が自らの意思で私にお願いに来たんだ。それは喜ぶべきことだ
だから私は許可した
二人の関係はテレビでみて知ってたし、見たからねw

「糸色くん・・・」

彼はだいぶ変わった
それはきっと獅子丸君の影響だろう
それは喜ばしいことだ
このままいい方向へ向かうといいんだけどね

「・・・これでは本当に糸色君の親だねw」

私は本当の親にはなってあげられない
でも、我が子のように接している
あまり会う機会はないが・・・できるだけのことはしてあげたい
私は懐からペンダントを取り出し中を見た
そこには写真があり、笑顔で人間が写っていた

「これでよかったんだよね?」

私は写真に写る人間に向かって語りかけた
もちろん返事は帰ってこない

「いつ見ても・・・似ているな・・・」

私は糸色君と彼を重ねているのだ
境遇はまったく似ていない
でも、人を引き付けるなにかがある
私はその引き付ける力に導かれ糸色君と出会ったのだろう
これは必然だ
糸色君とは出会うべきして出会った
それを疑ってはいない
むしろ、よかったと思っている
糸色君に出会えたこと、それは私にとっては一筋の光なのだから・・・
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