修羅の道を征くのだ。

カムロ

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修羅の道を征くのだ。

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我々は自分で自分を守るしかないのだ

つまるところ人は一人でしか征かれないから

自分は自分がよく分かってやるしかないのだ


毎朝起きるだけでもつらいのだ

間に合って朝の身支度をするのも表彰ものだというのに

周りはそんなの当たり前だと払いのけるのだ

家族であってもそう言ってくるのだ

だから自分で自分に立派な表彰状を送ってやるのだ

よしよしあんたは偉いのだ


肩や腕が擦れ合う電車に乗るのは嫌なのだ

元々人付き合いは得意ではないというのに

なんでみっちみちの空間で押しくら饅頭しないといけないのだ

お気に入りのコートもリュックも形無しなのだ

おいスマホを覗いて無視するななのだ

あんた僕の足踏んでるのだ

僕がこの足ひっくりのけて、転ばせないだけ感謝しやがれなのだ


席に着いただけで頭がクラクラするのだ

あらまぁタスクがこんもり積み上がってらぁ

昨日やるだけやった記憶があるというのに

いつまでも頂上が見えない道半ばなのはなぜなのだ?

何も手をつける気が起きないのだ

とりあえずやってる振りで時間を稼ぐのだ

あと話し掛けるのは遠慮してほしいのだ

びっくりして何もできなくなっちゃうのだ

文字で済むことをわざわざ話しに来るあなたは何様なのだ?

全てを二次元で済ませたいと思うのは僕だけなのだ?

ただ僕には良心がある

なんやかんややっちゃうのが僕の優しくて弱いところなのだ

別に周りを責めたいとかはそんなに思っていないのだ

でもこう、なんだかなぁ?

やるせない気持ちになるのはなぜなのだ?


そんなこんなで激しく疲れたのだ

母なる大地と一体化したいと思うほどに

でも帰れないのだ

なぜかって?

んなもん僕が知りたいのだ

僕を縛り付けるこれは何なのだ?

リタイアしたくてもさせてくれないこの枷は何と呼ぶのだ?


お家に帰るのだ

もうお外は真っ暗なのだ

次明るくなるころにはまたあそこにいなきゃいけないのだ

ヤダヤダヤダなのだ

草も生えないしワロエナイのだ

もうベッドから一生出たくないというのに

ご飯の準備をするだけ褒めてほしいのだ

お風呂に入ろうという体力が無いのだ

掃除までしたら金一封

洗濯なんぞできたらノーベル生活賞なのだ

でもこれが当たり前なのだ

一億人七十億人皆んなできるのだ

本当かそれ?

こんな毎日が当たり前に?

お前ら人間じゃねぇのだ

凄過ぎるのだ


薬も何も効かないのだ

先生は本当に分かって処方してくれているのだ?

はいはい話を聞いて無作為に薬を選んでたりしないのだ?

僕が「治りました」って言ってくるのを待ってるだけじゃないのだ?


ごめんなさいごめんなさい

でも考えるのは止められないのだ

なんで僕はこんななのだ


でもこんなふうに考えるのはもう終わりなのだ!

できて当然ってふざけんじゃねぇのだ!

僕はできないから僕なのだ!

お前らに合わせてやるのはこりごりなのだ!

起きれないときは起きないのだ!

乗りたくなかったら電車にも乗らないのだ!

席に収まるのが嫌だったらそのまま帰るのだ!

タスクはおめえらがやれなのだ!

飯は金の糸目をつけずに、目に付いたもの全部買って流し飲んでやるのだ!

掃除も洗濯もいつか誰かがやるのだ!

参ったか!今の僕は無敵なのだ!


え、何?

こんなことをいつまで続けるかって?

子どもじゃあるまいし、いい歳なのにって?

そんなの僕が一番分かってるのだ

分かった上でこんなことしているのだ

舐めんじゃねぇのだ

自分で自分の頭を撫でてやらなきゃ

本当に生きる余地がなくなるのだ

自分で自分を殺すのはもううんざりなのだ

だから僕は決めたのだ

自分が幸せになるために、周りを不幸にすると 

物を壊し、人を叩いて回る

周りからは嫌われるかもしれない

でも自分が朝のニュースになるよりはよっぽとマシなのだ

そもそもなんで僕が消えてやらにゃああかんのだ

周りのことを気遣い気遣ってきたこの僕が

なんにも分かってない周りが鏖に遭った方が

よっぽと僕のためなのだ

そうして嫌われ越えて憐れみを受けたなら

それで僕の大勝利なのだ

世界が僕に屈したのだ


これはきっと修羅の道

それでも覚悟は決まったのだ

さぁそこのけそこのけこの僕が通る

人のなり損ないが通るので
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