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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
その後の私と、いつもの来客
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目の前に広がる緑が色濃く感じられ、見上げた空は蒼天と呼ぶに相応しい色。そして、強い日差しの中、むせ返るほど草の香りを孕んだ風が私の髪を靡かせる。
この世界に四季と呼ばれるものはない。若干の気候の変化はあるけれど、乾季と雨季を繰り返して一年が過ぎていくらしい。でも、四季が色濃く感じる島国で育った私には、これが初夏の風だとわかる。
そんな移り行く季節の中で、私は青空の下、屋敷の庭にいる。
そう、窓から眺めている訳ではなく、私は今、庭に立っているのだ。
まだ時空の監視者の仕事が何なのかわからなかった頃、私は鉄格子のはめられた窓から見えるこの庭に出てみたいと切望していた。その庭に立っているのだ。
唯一残念なのは裸足ではないことだけれど、ありったけの勇気でバルドゥールに申し出た結果、2回は渋面のまま流され、3回目でやっとこうして堂々と部屋を出ることができたのだ。
これは、とてつもない快挙だったりする。
と、こんな小さな望みを口にするだけでも、今の私には相当な勇気が必要なこと。彼との関係は対等だといいながらも、彼の一挙一動に戦々恐々としてしまう自分自身に呆れてしまう。
もちろん、あれだけの事をされたのだ。彼が再び私に牙を向くかもしれない恐怖も、結局、裏切られるかもしれないという不安も、そう簡単に消える訳では無い。
けれど、ずっとバルドゥールの顔色を伺うように過ごすのは耐えられないし、今迄みたいに、何もしないで不満だけをぶつけるのは間違っていることに気付いた以上、少しずつ自分から居心地の良い空間に変えていこうと思っている。
そんなこんなで自分の足で立つバルドゥールの屋敷の広い庭。けれど、見渡すだけで果てを感じられる狭い世界。そんな場所だけれど、今現在、私の孤独と寂しさを和らげてくれるところであるのは間違いない。
そんな私を見て、神様はどう思っているのだろう。描いていた未来と大幅にズレたと地団太を踏んでいたら、幸いだ。それとも、これもまた、新たな意地悪の為の布石を打っただけなのだろうか。
まぁ、いいや。
私の必死な願いを嘲笑い、ゴミように踏み躙る。悪魔よりよっぽど姑息で残酷で醜悪な存在に、上等だ、どうにでもなれと、ちょっと笑ってみる。
開き直りなのかもしれないけれど、それでもどこの世界にも決して楽園はないとわかった今、とりあえず私は、落ち着くところに落ち着いたと、初夏の風に吹かれながら実感している。
さて、私とバルドゥールの関係だけれど、喉元過ぎればなんちゃらと警戒した私をよそに、彼は、やり直しをしたあの日からずっとずっと私に触れる手は優しかった。
ただ、優しすぎるというか、丁寧すぎるというか………あそこまでする必要はあるのかと、毎度首を捻るくらいに、熱く激しく私を抱く。
強引且つ乱暴に抱かれていた時は、触れるなと拒み、丁寧且つ激しく抱かれれば、もう少し、さくさく抱いてもらって良いと思う自分は、少々我儘なのかもしれない。
そんな私だけれど、ようやく彼との距離を掴みつつある。
簡単にいえば、バルドゥールは時空の監視者という職についていて、私は彼にとって顧客だということに気づいたのだ。だから彼が私を丁寧に抱くのは、自分が与えられた仕事をこなしているだけということ。
又は主治医と患者の関係というのでもアリ。というか、こっちのほうがしっくりくるかもしれない。
どちらにしても元の世界では、おもてなしという言葉があった通り、年上だろうが年下だろうが、顧客に対しては丁寧な接客をすることを私は覚えている。だから、10日に一度の夜の交接は、彼とっての就業時間でしかないのだ。あ、診察時間という表現にもなるか。
まぁ………兎にも角にも、身体の関係があるからややこしくなるだけで、そもそも私達の関係は綺麗な恋愛感情などなく、互いに惹かれ合うものもない。
その証拠に、実際、バルドゥールとは10日に一度しか顔を合わせない。そしてその時も不必要な会話、つまり世間話もほとんどしない。
何より私は、指折り数えてバルドゥールに抱かれることを待ち望んでいるわけではない。
そんなことを考えながら目を細めて、眩しい空を仰ぎ見る。でもすぐに足元に目を落とせば、丁寧に整えられた芝生の緑が美しい。
サンダルのようつま先が開いた靴を履いて歩くより、絶対に裸足のほうが気持ち良いのに。そんなことを考えながら、あてもなく歩く。けれど、ふと視線をよぎった青い花が気になって、しゃがんで顔を近づけてみる。
カーネーションのような小さな花びらが重なったこの花は、中心に向かい紫色に変化するとても綺麗な花だった。でも、名前はわからない。
思い切って、この花の名前を聞いてみようかと思ったけれど、名前なんて知らなくても綺麗なことには変わらないのだから、無理に知らなくてもまあいいか、と結論付ける。
こんな風に全部【まあいいか】で、この世界の事を受け入れることができたら、どんなに楽だろう。そうすれば───。
『アカリ』
10日に一度、二人っきりの少し灯りが落ちた部屋で彼が紡ぐ私の名に籠められる特別な響きを、素直に受け止めることができるのだろうか。
「───………アカリ様、ご気分がすぐれませんか?」
気遣う声と同時に、私と花壇の一部に影が落ちる。首だけを捻って見上げれば、憂い顔の侍女が私に日傘を差し掛けていた。
「あ、えっと………大丈夫です」
ついついバルドゥールのことを考えて溜息を付いてしまったせいで、要らぬ気遣いをさせてしまったようだ。
小さく笑って、そう答えれば、日傘を手にするリリーはほっとした様子で笑みを浮かべた。少し視線をずらせば、リリーと同じように穏やかな笑みを浮かべているフィーネとカイナがいる。
そんな温かい眼差しを受けて、私はほんの少しだけ居心地の悪さを感じてしまう。
バルドゥールが言った通り、リリーとフィーネにはあれからすぐに戻ってきてくれた。そして私はつたない言葉で、自殺未遂に二人が責任を感じることはないと伝えることができた。
でも、二人は静かに首を横に振るだけだった。
ただ、凛々しく引き締まった表情を浮かべている二人からは、今更、謝罪などされても遅いという非難でもなければ、私の言葉に聞く耳を持ちたくないという否定する気持ちは感じ取れなかった。つまり、今回の件について責任を感じたままでいたい、ということなのだろうか。
カイナは二人はお仕事熱心だと言っていたので、あまり強く否定するのは、失礼にあたることなのかもしれない。
私は自分の主張を通したい訳ではなく、ただ単に二人の心の負担を軽くしたかっただけ。なので、彼女達が譲らないことを咎めることもできず、結局、この沢山の人達を巻き込んでしまった自殺未遂事件は、これで一旦、幕を閉じることとなった。
という経緯があったものの、それから一か月以上、穏やかな日々が過ぎている。なのに、私は侍女たちとどんな風に接して良いのか、未だにわからない。
私はバルドゥールの屋敷ではお客様扱いのまま。食事の用意も、着替えも、こうしてて庭を歩くときも、侍女の手を借りなければならない。
自分でできると主張をしたけれど、これに関してはカイナの一睨みで、無理だということを知らされた。
後ほど説明を受けたけれど、それはバルドゥールがそこそこ地位のある存在で、私はその彼の大切な人なのだからという、の簡素なものだった。
………実のところ私は未だに納得できていない。でも、お屋敷で最強のカイナに、もう一度主張する勇気はなかった。
そういう訳で、現在の私は自分で日傘を差すこともできない、独りで出歩くことも許されない。それは窮屈ではあるけれど、これはこの世界の常識であり、私が受け入れなければいけないこと。
形式ばった面倒くさい決まり事と、四季のない世界で過ごす日常は、いつの日か当たり前だと思えるようになるのだろうか。
そんなことを揺れる花々を見つめながら考えていたら、少し離れた場所から不意にカイナの声がした。
「アカリ様、お見えになりましたよ」
カイナの視線の先を追えば、こちらに向かってくる一人の軍服を着た男性が居た。
遠目から、そして何も喋らなければ、見目麗しい栗色の髪の青年、でも深い闇と底知れぬ闇を抱えているルークは私に気付いて、手を挙げた。
「やっほー。久しぶり。って、随分顔色が良くなったね」
そう言いながらこちらに向かってくるルークのニヤニヤとしたしたり顔を見て、やっぱり彼は遠目から眺めるのが一番だ、と私は心の中で呟いた。
この世界に四季と呼ばれるものはない。若干の気候の変化はあるけれど、乾季と雨季を繰り返して一年が過ぎていくらしい。でも、四季が色濃く感じる島国で育った私には、これが初夏の風だとわかる。
そんな移り行く季節の中で、私は青空の下、屋敷の庭にいる。
そう、窓から眺めている訳ではなく、私は今、庭に立っているのだ。
まだ時空の監視者の仕事が何なのかわからなかった頃、私は鉄格子のはめられた窓から見えるこの庭に出てみたいと切望していた。その庭に立っているのだ。
唯一残念なのは裸足ではないことだけれど、ありったけの勇気でバルドゥールに申し出た結果、2回は渋面のまま流され、3回目でやっとこうして堂々と部屋を出ることができたのだ。
これは、とてつもない快挙だったりする。
と、こんな小さな望みを口にするだけでも、今の私には相当な勇気が必要なこと。彼との関係は対等だといいながらも、彼の一挙一動に戦々恐々としてしまう自分自身に呆れてしまう。
もちろん、あれだけの事をされたのだ。彼が再び私に牙を向くかもしれない恐怖も、結局、裏切られるかもしれないという不安も、そう簡単に消える訳では無い。
けれど、ずっとバルドゥールの顔色を伺うように過ごすのは耐えられないし、今迄みたいに、何もしないで不満だけをぶつけるのは間違っていることに気付いた以上、少しずつ自分から居心地の良い空間に変えていこうと思っている。
そんなこんなで自分の足で立つバルドゥールの屋敷の広い庭。けれど、見渡すだけで果てを感じられる狭い世界。そんな場所だけれど、今現在、私の孤独と寂しさを和らげてくれるところであるのは間違いない。
そんな私を見て、神様はどう思っているのだろう。描いていた未来と大幅にズレたと地団太を踏んでいたら、幸いだ。それとも、これもまた、新たな意地悪の為の布石を打っただけなのだろうか。
まぁ、いいや。
私の必死な願いを嘲笑い、ゴミように踏み躙る。悪魔よりよっぽど姑息で残酷で醜悪な存在に、上等だ、どうにでもなれと、ちょっと笑ってみる。
開き直りなのかもしれないけれど、それでもどこの世界にも決して楽園はないとわかった今、とりあえず私は、落ち着くところに落ち着いたと、初夏の風に吹かれながら実感している。
さて、私とバルドゥールの関係だけれど、喉元過ぎればなんちゃらと警戒した私をよそに、彼は、やり直しをしたあの日からずっとずっと私に触れる手は優しかった。
ただ、優しすぎるというか、丁寧すぎるというか………あそこまでする必要はあるのかと、毎度首を捻るくらいに、熱く激しく私を抱く。
強引且つ乱暴に抱かれていた時は、触れるなと拒み、丁寧且つ激しく抱かれれば、もう少し、さくさく抱いてもらって良いと思う自分は、少々我儘なのかもしれない。
そんな私だけれど、ようやく彼との距離を掴みつつある。
簡単にいえば、バルドゥールは時空の監視者という職についていて、私は彼にとって顧客だということに気づいたのだ。だから彼が私を丁寧に抱くのは、自分が与えられた仕事をこなしているだけということ。
又は主治医と患者の関係というのでもアリ。というか、こっちのほうがしっくりくるかもしれない。
どちらにしても元の世界では、おもてなしという言葉があった通り、年上だろうが年下だろうが、顧客に対しては丁寧な接客をすることを私は覚えている。だから、10日に一度の夜の交接は、彼とっての就業時間でしかないのだ。あ、診察時間という表現にもなるか。
まぁ………兎にも角にも、身体の関係があるからややこしくなるだけで、そもそも私達の関係は綺麗な恋愛感情などなく、互いに惹かれ合うものもない。
その証拠に、実際、バルドゥールとは10日に一度しか顔を合わせない。そしてその時も不必要な会話、つまり世間話もほとんどしない。
何より私は、指折り数えてバルドゥールに抱かれることを待ち望んでいるわけではない。
そんなことを考えながら目を細めて、眩しい空を仰ぎ見る。でもすぐに足元に目を落とせば、丁寧に整えられた芝生の緑が美しい。
サンダルのようつま先が開いた靴を履いて歩くより、絶対に裸足のほうが気持ち良いのに。そんなことを考えながら、あてもなく歩く。けれど、ふと視線をよぎった青い花が気になって、しゃがんで顔を近づけてみる。
カーネーションのような小さな花びらが重なったこの花は、中心に向かい紫色に変化するとても綺麗な花だった。でも、名前はわからない。
思い切って、この花の名前を聞いてみようかと思ったけれど、名前なんて知らなくても綺麗なことには変わらないのだから、無理に知らなくてもまあいいか、と結論付ける。
こんな風に全部【まあいいか】で、この世界の事を受け入れることができたら、どんなに楽だろう。そうすれば───。
『アカリ』
10日に一度、二人っきりの少し灯りが落ちた部屋で彼が紡ぐ私の名に籠められる特別な響きを、素直に受け止めることができるのだろうか。
「───………アカリ様、ご気分がすぐれませんか?」
気遣う声と同時に、私と花壇の一部に影が落ちる。首だけを捻って見上げれば、憂い顔の侍女が私に日傘を差し掛けていた。
「あ、えっと………大丈夫です」
ついついバルドゥールのことを考えて溜息を付いてしまったせいで、要らぬ気遣いをさせてしまったようだ。
小さく笑って、そう答えれば、日傘を手にするリリーはほっとした様子で笑みを浮かべた。少し視線をずらせば、リリーと同じように穏やかな笑みを浮かべているフィーネとカイナがいる。
そんな温かい眼差しを受けて、私はほんの少しだけ居心地の悪さを感じてしまう。
バルドゥールが言った通り、リリーとフィーネにはあれからすぐに戻ってきてくれた。そして私はつたない言葉で、自殺未遂に二人が責任を感じることはないと伝えることができた。
でも、二人は静かに首を横に振るだけだった。
ただ、凛々しく引き締まった表情を浮かべている二人からは、今更、謝罪などされても遅いという非難でもなければ、私の言葉に聞く耳を持ちたくないという否定する気持ちは感じ取れなかった。つまり、今回の件について責任を感じたままでいたい、ということなのだろうか。
カイナは二人はお仕事熱心だと言っていたので、あまり強く否定するのは、失礼にあたることなのかもしれない。
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という経緯があったものの、それから一か月以上、穏やかな日々が過ぎている。なのに、私は侍女たちとどんな風に接して良いのか、未だにわからない。
私はバルドゥールの屋敷ではお客様扱いのまま。食事の用意も、着替えも、こうしてて庭を歩くときも、侍女の手を借りなければならない。
自分でできると主張をしたけれど、これに関してはカイナの一睨みで、無理だということを知らされた。
後ほど説明を受けたけれど、それはバルドゥールがそこそこ地位のある存在で、私はその彼の大切な人なのだからという、の簡素なものだった。
………実のところ私は未だに納得できていない。でも、お屋敷で最強のカイナに、もう一度主張する勇気はなかった。
そういう訳で、現在の私は自分で日傘を差すこともできない、独りで出歩くことも許されない。それは窮屈ではあるけれど、これはこの世界の常識であり、私が受け入れなければいけないこと。
形式ばった面倒くさい決まり事と、四季のない世界で過ごす日常は、いつの日か当たり前だと思えるようになるのだろうか。
そんなことを揺れる花々を見つめながら考えていたら、少し離れた場所から不意にカイナの声がした。
「アカリ様、お見えになりましたよ」
カイナの視線の先を追えば、こちらに向かってくる一人の軍服を着た男性が居た。
遠目から、そして何も喋らなければ、見目麗しい栗色の髪の青年、でも深い闇と底知れぬ闇を抱えているルークは私に気付いて、手を挙げた。
「やっほー。久しぶり。って、随分顔色が良くなったね」
そう言いながらこちらに向かってくるルークのニヤニヤとしたしたり顔を見て、やっぱり彼は遠目から眺めるのが一番だ、と私は心の中で呟いた。
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