28 / 89
季節外れのリュシオル
スミレから始まる強制尋問③
しおりを挟む
わざわざ前置きする程の質問とはどんなものだろうと、視線を彷徨わせながら身構える私に、ケイノフはコホンと小さく咳ばらいをして口を開いた。
「スラリス、言いずらいかもしれませんが、今でもあなたは主のことを────」
「あ、はい好きですよ」
なんだそんなことか。あっさりと想いを認めた私に、ケイノフとダーナは揃って目を丸くした。
これは私がレナザードへの想いをあっさり認めたことに驚いているのか、それとも嘘つきの私が自分の主に好意を持っていることに対して図々しいと思っているのか、二人の表情からは読み取れない。
どちらにしても、私は好き好き大好きと公言するつもりはないけれど、レナザードへの想いを隠そうとは思っていない。まぁ本人以外にはという前置きが必要になるけれど。
というか、ここにいる全員に想いを隠してレナザードを想い続けるなんて器用なことは、私には到底不可能なこと。でも────。
「お願いです。レナザードさまには内緒にして下さい」
後生ですからと懇願という名で隠して、釘をさすことは忘れない。
周りには隠さないけど、本人には知られたくないなんてムシの良い話かもしれないけれど、やっぱりそれはそれ、これはこれということで。
「了解しました」
「おっけー」
さすがに女の子の恋愛事情だけあって、今回は二人ともすぐに頷いてくれた。
ああ良かったと胸を撫で下ろす私だったけれど、やはりそれでは済まされず、次の瞬間、別の質問が飛んできた。
「スラリス、あなたはそれで良いのですか?」
少し不憫な色を滲ませながら問うたケイノフに、私は即座に頷いた。
「あ、はい。それで良いんです。別にレナザードさまに振り向いて欲しいなんて思ってないですし、私が勝手に好きでいるだけですから」
そう言い切った私に、ケイノフとダーナは信じられないというように驚愕した表情を見せた。そして一歩私に踏み込みながら、どうして?と目で問うてくる。4つの目に追い込まれ私は逃げられないと悟り、しぶしぶながら自分の胸の内を言葉にした。
「この好きっていう気持ちは、どうしたって消すことができないです。そして、私がレナザードさまを、ひどく傷付けてしまったという事実も消すことができません。だから私がどんなに好きでも、レナザードさまはそれに応えてくれることは、多分……一生、どんなことがあってもありえません」
言葉にしてみると、やっぱり胸が痛い。別の痛みで誤魔化すように唇を強く噛みしめた私に、ケイノフから再び質問される。
「とどのつまり……スラリス、あなたはこれからも叶わない恋を続けていく、ということですか?」
身も蓋もない言い方だ。でも、その通りだ。
「はい、そうです。でも恋をするってどういうものか私、いまいち良くわからないのですが、これからレナザードさまの為に何かできることを探していきたいって思ってます。贖罪の為とかじゃなく、自分がそうしたいって思ってるんです」
口に出してしまえば、そっかそうなんだとストンと胸に落ちる。
嫌われたくないから、怖いからと言ってずっとレナザードに対して二の足を踏んでいたのは、この特別な想いを断ち切らないといけないと自分に無理矢理言い聞かせていたせいなのだ。
開き直るつもりはないけれど、私はレナザードのことが今でも好きだ。恋とか愛とかは一旦置いといて、彼の役に立つ存在になれたら良いなと素直に思っている。我儘を言うなら、いつか彼に必要とされる自分になりたい。
……ただ今すぐ私がレナザードの為にできることは、彼の視界に入らないようにすることしか思い浮かばないのがとてつもなく残念だけれど。
唯一できることがこれとはなかなか手厳しいなと思いながら、しゅんと肩を落としてしまう。そんな私の肩にケイノフはそっと手を置いた。
「わかりました、スラリス。主には絶対に言いません」
ケイノフはそう言ってくれた。ほっとして顔を上げた途端、何故かケイノフは自分の人差し指を私の唇に押し当てた。
「これは私達だけの内緒にしておきますね」
そうはっきりと断言してくれたのはいいけれど、ケイノフの人差し指はまだ私の唇に触れたままだ。口を開いたらそのままケイノフの指を咥えてしまいそうで迂闊に声を出すこともできない。
さて、困った……どうしよう。
「スラリス、言いずらいかもしれませんが、今でもあなたは主のことを────」
「あ、はい好きですよ」
なんだそんなことか。あっさりと想いを認めた私に、ケイノフとダーナは揃って目を丸くした。
これは私がレナザードへの想いをあっさり認めたことに驚いているのか、それとも嘘つきの私が自分の主に好意を持っていることに対して図々しいと思っているのか、二人の表情からは読み取れない。
どちらにしても、私は好き好き大好きと公言するつもりはないけれど、レナザードへの想いを隠そうとは思っていない。まぁ本人以外にはという前置きが必要になるけれど。
というか、ここにいる全員に想いを隠してレナザードを想い続けるなんて器用なことは、私には到底不可能なこと。でも────。
「お願いです。レナザードさまには内緒にして下さい」
後生ですからと懇願という名で隠して、釘をさすことは忘れない。
周りには隠さないけど、本人には知られたくないなんてムシの良い話かもしれないけれど、やっぱりそれはそれ、これはこれということで。
「了解しました」
「おっけー」
さすがに女の子の恋愛事情だけあって、今回は二人ともすぐに頷いてくれた。
ああ良かったと胸を撫で下ろす私だったけれど、やはりそれでは済まされず、次の瞬間、別の質問が飛んできた。
「スラリス、あなたはそれで良いのですか?」
少し不憫な色を滲ませながら問うたケイノフに、私は即座に頷いた。
「あ、はい。それで良いんです。別にレナザードさまに振り向いて欲しいなんて思ってないですし、私が勝手に好きでいるだけですから」
そう言い切った私に、ケイノフとダーナは信じられないというように驚愕した表情を見せた。そして一歩私に踏み込みながら、どうして?と目で問うてくる。4つの目に追い込まれ私は逃げられないと悟り、しぶしぶながら自分の胸の内を言葉にした。
「この好きっていう気持ちは、どうしたって消すことができないです。そして、私がレナザードさまを、ひどく傷付けてしまったという事実も消すことができません。だから私がどんなに好きでも、レナザードさまはそれに応えてくれることは、多分……一生、どんなことがあってもありえません」
言葉にしてみると、やっぱり胸が痛い。別の痛みで誤魔化すように唇を強く噛みしめた私に、ケイノフから再び質問される。
「とどのつまり……スラリス、あなたはこれからも叶わない恋を続けていく、ということですか?」
身も蓋もない言い方だ。でも、その通りだ。
「はい、そうです。でも恋をするってどういうものか私、いまいち良くわからないのですが、これからレナザードさまの為に何かできることを探していきたいって思ってます。贖罪の為とかじゃなく、自分がそうしたいって思ってるんです」
口に出してしまえば、そっかそうなんだとストンと胸に落ちる。
嫌われたくないから、怖いからと言ってずっとレナザードに対して二の足を踏んでいたのは、この特別な想いを断ち切らないといけないと自分に無理矢理言い聞かせていたせいなのだ。
開き直るつもりはないけれど、私はレナザードのことが今でも好きだ。恋とか愛とかは一旦置いといて、彼の役に立つ存在になれたら良いなと素直に思っている。我儘を言うなら、いつか彼に必要とされる自分になりたい。
……ただ今すぐ私がレナザードの為にできることは、彼の視界に入らないようにすることしか思い浮かばないのがとてつもなく残念だけれど。
唯一できることがこれとはなかなか手厳しいなと思いながら、しゅんと肩を落としてしまう。そんな私の肩にケイノフはそっと手を置いた。
「わかりました、スラリス。主には絶対に言いません」
ケイノフはそう言ってくれた。ほっとして顔を上げた途端、何故かケイノフは自分の人差し指を私の唇に押し当てた。
「これは私達だけの内緒にしておきますね」
そうはっきりと断言してくれたのはいいけれど、ケイノフの人差し指はまだ私の唇に触れたままだ。口を開いたらそのままケイノフの指を咥えてしまいそうで迂闊に声を出すこともできない。
さて、困った……どうしよう。
0
お気に入りに追加
1,020
あなたにおすすめの小説
溺愛の始まりは魔眼でした。騎士団事務員の貧乏令嬢、片想いの騎士団長と婚約?!
参
恋愛
男爵令嬢ミナは実家が貧乏で騎士団の事務員と騎士団寮の炊事洗濯を掛け持ちして働いていた。ミナは騎士団長オレンに片想いしている。バレないようにしつつ長年真面目に働きオレンの信頼も得、休憩のお茶まで一緒にするようになった。
ある日、謎の香料を口にしてミナは魔法が宿る眼、魔眼に目覚める。魔眼のスキルは、筋肉のステータスが見え、良い筋肉が目の前にあると相手の服が破けてしまうものだった。ミナは無類の筋肉好きで、筋肉が近くで見られる騎士団は彼女にとっては天職だ。魔眼のせいでクビにされるわけにはいかない。なのにオレンの服をびりびりに破いてしまい魔眼のスキルを話さなければいけない状況になった。
全てを話すと、オレンはミナと協力して魔眼を治そうと提案する。対処法で筋肉を見たり触ったりすることから始まった。ミナが長い間封印していた絵描きの趣味も魔眼対策で復活し、よりオレンとの時間が増えていく。片想いがバレないようにするも何故か魔眼がバレてからオレンが好意的で距離も近くなり甘やかされてばかりでミナは戸惑う。別の日には我慢しすぎて自分の服を魔眼で破り真っ裸になった所をオレンに見られ彼は責任を取るとまで言いだして?!
※結構ふざけたラブコメです。
恋愛が苦手な女性シリーズ、前作と同じ世界線で描かれた2作品目です(続きものではなく単品で読めます)。今回は無自覚系恋愛苦手女性。
ヒロインによる一人称視点。全56話、一話あたり概ね1000~2000字程度で公開。
前々作「訳あり女装夫は契約結婚した副業男装妻の推し」前作「身体強化魔法で拳交える外交令嬢の拗らせ恋愛~隣国の悪役令嬢を妻にと連れてきた王子に本来の婚約者がいないとでも?~」と同じ時代・世界です。
※小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しています。※R15は保険です。
【完結】忘れられた王女は獣人皇帝に溺愛される
雑食ハラミ
恋愛
平民として働くロザリンドは、かつて王女だった。
貴族夫人の付添人としてこき使われる毎日だったロザリンドは、ある日王宮に呼び出される。そこで、父の国王と再会し、獣人が治める国タルホディアの皇帝に嫁ぐようにと命令された。
ロザリンドは戸惑いながらも、王族に復帰して付け焼刃の花嫁修業をすることになる。母が姦淫の罪で処刑された影響で身分をはく奪された彼女は、被差別対象の獣人に嫁がせるにはうってつけの存在であり、周囲の冷ややかな視線に耐えながら隣国タルホディアへと向かった。
しかし、新天地に着くなり早々体調を崩して倒れ、快復した後も夫となるレグルスは姿を現わさなかった。やはり自分は避けられているのだろうと思う彼女だったが、ある日宮殿の庭で放し飼いにされている不思議なライオンと出くわす。そのライオンは、まるで心が通じ合うかのように彼女に懐いたのであった。
これは、虐げられた王女が、様々な障害やすれ違いを乗り越えて、自分の居場所を見つけると共に夫となる皇帝と心を通わすまでのお話。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
追放された薬師は騎士と王子に溺愛される 薬を作るしか能がないのに、騎士団の皆さんが離してくれません!
沙寺絃
ファンタジー
唯一の肉親の母と死に別れ、田舎から王都にやってきて2年半。これまで薬師としてパーティーに尽くしてきた16歳の少女リゼットは、ある日突然追放を言い渡される。
「リゼット、お前はクビだ。お前がいるせいで俺たちはSランクパーティーになれないんだ。明日から俺たちに近付くんじゃないぞ、このお荷物が!」
Sランクパーティーを目指す仲間から、薬作りしかできないリゼットは疫病神扱いされ追放されてしまう。
さらにタイミングの悪いことに、下宿先の宿代が値上がりする。節約の為ダンジョンへ採取に出ると、魔物討伐任務中の王国騎士団と出くわした。
毒を受けた騎士団はリゼットの作る解毒薬に助けられる。そして最新の解析装置によると、リゼットは冒険者としてはFランクだが【調合師】としてはSSSランクだったと判明。騎士団はリゼットに感謝して、専属薬師として雇うことに決める。
騎士団で認められ、才能を開花させていくリゼット。一方でリゼットを追放したパーティーでは、クエストが失敗続き。連携も取りにくくなり、雲行きが怪しくなり始めていた――。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる