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弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 6
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さて、私としてはちょくちょく利用しております東京驛。
実のところは、今やジョスリーヌ団長やリンドリアーネ嬢の案内を頂くまでもなく、私だけで江戸のあちこちに行けるまでにはなっております。
しかし、今回は大江朝廷からの公賓ということで、我々一同、ダンケ号に乗せられて江戸城内に向かうことに。
ところが、ダンケ号は江戸城の大手門はもちろん、坂下門にすら向かわず、日枝神社の方に行ってしまうのです。
なんでや、とお思いの方へ。
この日枝神社、江戸城のおおよそ真西に移築されておりますが、表立っては江戸城とは繋がった構造になっておりません。
そればかりか、神社敷地と江戸城内の森の間にはお堀と石垣が立ちはだかっております。
聖院暦105*年・江戸城&皇居概略図
--------------------------------------
---
|□□□|
-----|江戸城|
|□□□□□|□□□|
|□西吹皇大|---
日⬛︎|□の上居奥| ↑大手門・桔梗門
枝⬜︎|□丸御□□|←坂下門
神日|□□苑□□| 東京驛へ→
社枝 ----
慈 ↑桜田門
母
寺
--------------------------------------
お分かりでしょうか。
建設が始まっておるという、遷都後の皇居はもちろん、今の江戸城の実質的な中枢である、大奥。
ここへ行くには、江戸城の正面玄関の大手門から入ると、道順がとんでもなくややこしいのです。
しかも、途中で偽女種改という、一種の関所を通過する必要があるのですが、ここ、女か偽女種でないと通してくれないのです。
つまり、正規の道順だとこの段階での弥助が偽女種改で、引っかかるのです。
(男人禁制は少しは緩くなりまして、催事などの際には呼ぶこともございますけどね…)
と、私たちを出迎えに来たダンケ号の助手席にお座りの尼僧姿のお方が申されます。
その正体は、痴女皇国日本行政支局長にして日枝慈母寺管長の芳春院様。
加賀前田家を離れて出家した立場だそうですけど、実際には時の将軍・徳川家綱様の真の御母堂。
今の日の本の、幕府側の真の最高権力者と言って支障がない立場だそうです。
Matu Maeda 芳春院 Thousand Suction. (Limit variables) 千人卒-可変能力制限者 Slut Visual 痴女外観 Kunoichi knights, Imperial of Japan court. 八百比丘尼国女性忍者騎士団 Governor, Imperial of Japan administrative bureau.Imperial of Temptress. 痴女皇国日本行政支局長
(まぁ、表立っては江戸城の方の差配に任せておる建前ではございますが…)
で、ダンケ号を運転しておるのはリンドリアーネ嬢。
黒薔薇騎士団日本分団長なる建前で、比丘尼国派遣を命じられているはずのジョスリーヌ団長の副官役ですね、今や。
Lindriahne. (Linne Bernstein) リンドリアーネ Thousand Suction (Limited Hundred Thousand) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual 痴女外観 Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団 Kunoichi knights, Imperial of Japan court. 八百比丘尼国女性忍者騎士団 Imperial of Japan administrative bureau. Imperial of Temptress. 痴女皇国日本行政支局所属
「はよ本国戻しか、さもなくば転勤辞令を…」
「信綱の子供を授かるまでは比丘尼国からの配転禁止と言われております…」
無慈悲にも宣告する、おまつ様。
なんとも酷い話ですが、私にもどうしようもありません。
(いや、ちょっと本宮に伝手があれば…)
(リンドリアーネさん…私に言うよりアルトさんか理恵さんの方がずっといいと思います…)
ええ、お二方、なんでか、ダンケ号の一番後ろの座席に乗っておいでなのです。
なんででしょ。
(くっついとけといわれました…ちなみにあたくしは聖院のほうのあたくしです…)
(アルトさんに同じ。分体出されてまで行く話かと思うんですけどね…まぁ、リンドリアーネさんの嘆きは女官長宛の請願として厚労局に回しておきます…)
そう言えば、理恵さん、女官長経験者でしたね。
(ですから私が受け付けた請願も一応、厚労局・警務局合同人事部に直接送られてしまうんですよ…)
でまぁ、ダンケ号は日枝神社の境内…盛土で周りの土地とは少し嵩上げされております…の手前にある穴に潜りますと、神社境内の地下で私たちを降ろすのです。
で、昇降機によって地下のゲート室…江戸から痴女宮地下24階にも直接行けなくはないのですが、滅多な事では使わせてくれない門のあるお部屋に向かいます。
ええ、この部屋から、江戸城大奥への地下の穴が通じておるのです。
その、日枝神社の地下の穴から大奥に向かう道ですが、以前と違って大きく広げられています。
「この拡張には理由があるのですが…後でお話しする方がいいですね…」
「まぁ、なんとなくはわかるのです」
そう言えばアルトさん、江戸城ってお越しになったことはあるんですか。
「なんどかきております…もっとも、痴女こうこくのあたくしのばあいもありますが…」
で、この日枝神社から大奥に繋がる道なのですが、昨今は奥の女たちが外に出るのに使っている事が多いそうなのです…と申しますのも、今の奥は定員制かつ、武家の子女を中心としたお作法養成学校の意味合いがあって、一定期間の大奥勤務を学習院と陸王の女子学生にも強いているとか。
そして、今までは大奥に偽女種を招いていたのですが、奥の中での揉め事を避けるためにもですね、偽女種や男との逢引き目的で夜間に外出する女たちの内緒の通路にもなっているようなのです、この連絡穴。
(私や家綱がお忍びで城外に出て行く際の道でもあります…)
ですので、この通路を通る者はおまつ様の出した許可状があれば男でも通れるそうなのです。
(でないと、家光様や信綱様が密かに奥に来れませんからね…)
それと、ここを通る女たち。
昼間はくのいち装束や巫女装束、あるいは尼僧姿が主なのですが、皆、一様に面包をつけております。
更には、夜だと山吹色の「陰間夜鷹装束」の者が多いのです…。
(奥勤めの間に、良さげなおのこを見繕った女が逢引きなどに及ぶために出て行きよるのですよ…無論、表立っては奥務めの間に、家綱以外の男と致すなど法度に触れる話にございますが…)
つまり、男日照り対策のために、夜鷹…淫売陰間に化けて男を漁る遊びを黙認しているのですよ、大奥。
でまぁ、歓待の膳をと言われた訳なのですが、実のところは先代将軍である家光様の代で、将軍の寝所や、会食ではない食事の場はこの大奥の中に移されておるそうなのです…。
実のところは、今やジョスリーヌ団長やリンドリアーネ嬢の案内を頂くまでもなく、私だけで江戸のあちこちに行けるまでにはなっております。
しかし、今回は大江朝廷からの公賓ということで、我々一同、ダンケ号に乗せられて江戸城内に向かうことに。
ところが、ダンケ号は江戸城の大手門はもちろん、坂下門にすら向かわず、日枝神社の方に行ってしまうのです。
なんでや、とお思いの方へ。
この日枝神社、江戸城のおおよそ真西に移築されておりますが、表立っては江戸城とは繋がった構造になっておりません。
そればかりか、神社敷地と江戸城内の森の間にはお堀と石垣が立ちはだかっております。
聖院暦105*年・江戸城&皇居概略図
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|□□□|
-----|江戸城|
|□□□□□|□□□|
|□西吹皇大|---
日⬛︎|□の上居奥| ↑大手門・桔梗門
枝⬜︎|□丸御□□|←坂下門
神日|□□苑□□| 東京驛へ→
社枝 ----
慈 ↑桜田門
母
寺
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お分かりでしょうか。
建設が始まっておるという、遷都後の皇居はもちろん、今の江戸城の実質的な中枢である、大奥。
ここへ行くには、江戸城の正面玄関の大手門から入ると、道順がとんでもなくややこしいのです。
しかも、途中で偽女種改という、一種の関所を通過する必要があるのですが、ここ、女か偽女種でないと通してくれないのです。
つまり、正規の道順だとこの段階での弥助が偽女種改で、引っかかるのです。
(男人禁制は少しは緩くなりまして、催事などの際には呼ぶこともございますけどね…)
と、私たちを出迎えに来たダンケ号の助手席にお座りの尼僧姿のお方が申されます。
その正体は、痴女皇国日本行政支局長にして日枝慈母寺管長の芳春院様。
加賀前田家を離れて出家した立場だそうですけど、実際には時の将軍・徳川家綱様の真の御母堂。
今の日の本の、幕府側の真の最高権力者と言って支障がない立場だそうです。
Matu Maeda 芳春院 Thousand Suction. (Limit variables) 千人卒-可変能力制限者 Slut Visual 痴女外観 Kunoichi knights, Imperial of Japan court. 八百比丘尼国女性忍者騎士団 Governor, Imperial of Japan administrative bureau.Imperial of Temptress. 痴女皇国日本行政支局長
(まぁ、表立っては江戸城の方の差配に任せておる建前ではございますが…)
で、ダンケ号を運転しておるのはリンドリアーネ嬢。
黒薔薇騎士団日本分団長なる建前で、比丘尼国派遣を命じられているはずのジョスリーヌ団長の副官役ですね、今や。
Lindriahne. (Linne Bernstein) リンドリアーネ Thousand Suction (Limited Hundred Thousand) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual 痴女外観 Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団 Kunoichi knights, Imperial of Japan court. 八百比丘尼国女性忍者騎士団 Imperial of Japan administrative bureau. Imperial of Temptress. 痴女皇国日本行政支局所属
「はよ本国戻しか、さもなくば転勤辞令を…」
「信綱の子供を授かるまでは比丘尼国からの配転禁止と言われております…」
無慈悲にも宣告する、おまつ様。
なんとも酷い話ですが、私にもどうしようもありません。
(いや、ちょっと本宮に伝手があれば…)
(リンドリアーネさん…私に言うよりアルトさんか理恵さんの方がずっといいと思います…)
ええ、お二方、なんでか、ダンケ号の一番後ろの座席に乗っておいでなのです。
なんででしょ。
(くっついとけといわれました…ちなみにあたくしは聖院のほうのあたくしです…)
(アルトさんに同じ。分体出されてまで行く話かと思うんですけどね…まぁ、リンドリアーネさんの嘆きは女官長宛の請願として厚労局に回しておきます…)
そう言えば、理恵さん、女官長経験者でしたね。
(ですから私が受け付けた請願も一応、厚労局・警務局合同人事部に直接送られてしまうんですよ…)
でまぁ、ダンケ号は日枝神社の境内…盛土で周りの土地とは少し嵩上げされております…の手前にある穴に潜りますと、神社境内の地下で私たちを降ろすのです。
で、昇降機によって地下のゲート室…江戸から痴女宮地下24階にも直接行けなくはないのですが、滅多な事では使わせてくれない門のあるお部屋に向かいます。
ええ、この部屋から、江戸城大奥への地下の穴が通じておるのです。
その、日枝神社の地下の穴から大奥に向かう道ですが、以前と違って大きく広げられています。
「この拡張には理由があるのですが…後でお話しする方がいいですね…」
「まぁ、なんとなくはわかるのです」
そう言えばアルトさん、江戸城ってお越しになったことはあるんですか。
「なんどかきております…もっとも、痴女こうこくのあたくしのばあいもありますが…」
で、この日枝神社から大奥に繋がる道なのですが、昨今は奥の女たちが外に出るのに使っている事が多いそうなのです…と申しますのも、今の奥は定員制かつ、武家の子女を中心としたお作法養成学校の意味合いがあって、一定期間の大奥勤務を学習院と陸王の女子学生にも強いているとか。
そして、今までは大奥に偽女種を招いていたのですが、奥の中での揉め事を避けるためにもですね、偽女種や男との逢引き目的で夜間に外出する女たちの内緒の通路にもなっているようなのです、この連絡穴。
(私や家綱がお忍びで城外に出て行く際の道でもあります…)
ですので、この通路を通る者はおまつ様の出した許可状があれば男でも通れるそうなのです。
(でないと、家光様や信綱様が密かに奥に来れませんからね…)
それと、ここを通る女たち。
昼間はくのいち装束や巫女装束、あるいは尼僧姿が主なのですが、皆、一様に面包をつけております。
更には、夜だと山吹色の「陰間夜鷹装束」の者が多いのです…。
(奥勤めの間に、良さげなおのこを見繕った女が逢引きなどに及ぶために出て行きよるのですよ…無論、表立っては奥務めの間に、家綱以外の男と致すなど法度に触れる話にございますが…)
つまり、男日照り対策のために、夜鷹…淫売陰間に化けて男を漁る遊びを黙認しているのですよ、大奥。
でまぁ、歓待の膳をと言われた訳なのですが、実のところは先代将軍である家光様の代で、将軍の寝所や、会食ではない食事の場はこの大奥の中に移されておるそうなのです…。
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