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弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 4.7

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(この弥助様のちんぽ、ですか…ええ、ご立派にも程があるのはわかりまする…)

ええ、隠し事は出来ないという訳で、心底嫌そうな顔をあえて隠さない、この光號の特別一等車個室付けの女給2号(仮称)。

しかし、その答えは流石に、育ちがよいだけでなく相応に知恵も回るらしきものでした。

(確かに見た目は貧相な黒んぼのお子…こう申し上げてはなんですが、私としては本来なれば相手を致すのもおぞましい部類の穢多えた河原かわらの子と何が違おうやら…しかし、何やらこの弥助様のちんぽからは、ただの賎民棄民ではない何かを感じまする…)

ええ、この時代の比丘尼国の貴人、それはそれはもう、連邦世界の人が顔をしかめるほどに差別感覚や差別意識とやらが凄かったのです、それなりに。

例えば、吉原の頭で河原者の頭の庄司しょうじ甚右衛門じんえもん殿…庄司甚内しょうじじんない君。

(ちなみに僕が甚内と名乗る時は、淫売偽女種状態の芸名にしてます…元々甚内はわし…僕の元服前の幼名なんですけどね…)

で、甚内くんは流石に時の帝の妃のほすとやくおめこくらいはやってのけられますし、実際に大江の鬼の枠で、大奥や禁中禁裏の女たちを相手することもあると聞いてますよ。

(まさか、しんかんせんで京都に呼ばれて日帰りおめこして最終の光號で吉原に帰るとか…せめて一泊させて欲しいんですよ…仕事で京や那古野や大坂に出向く武家や商売人じゃあるまいし!)

ええ、この光號ができてからと言うもの、わずか三刻で江戸に行けるようになったせいで、とんでもない駆け足出張おめこをせざるを得ない悲しみが伝わってきます。

(茨木様でもそうでしょ…逆に奥に呼ばれたり日枝神社経由で以下略)

あ、甚内くんのこの話はちょい待ち、で。

私が巴里に行くこの行程の途中で、江戸に呼ばれてる件と関係があるのです。

しかし、決してお安くはないというこの光號の乗車賃を出してもらって京都に招かれるほどの立場でお分かりの通りですね、甚内くんは賤しい河原の中でも、芸能うたっておどれておんなをしょうかいするおしごとですに秀でた、いわば穢多非人えたひにんや河原者の身分の中の中の、超なのです。

そこらの穢多では、そもそも御所の奥の奥にまで招かれるなんて、とてもとても…な世の中なのです。

(ところがそうでもなかったりするねんけどな)

(そうそう、まりや様が連れて来られた例の虎の虎次郎の餌絡みで、穢多えたを偽女種にしとるでしょう。あれのせいもあって、芳春院殿によれば武家の娘や女房のみならず、公家れんちゅうでも密かに偽女種を招いて狼藉どすけべざんまいであるとも)

ええ、禁裏ですら乱れとるのは知ってます。

けれどね、まだまだ建前では穢多は穢れた存在っちゅう位置付けですやんか、大巫女様。

と、思わず、私の本来の言葉遣いであるぶぶ漬け弁が出てしまうのです。

うう、あのくっそ嫌味な言葉、化外はもとより大江の巫女連中同士でも、けんかの元になるからなるべく使用をやめようね、東ことばきょうつうごで話そうねみんなと指導しておる立場の私でさえ、思わず地を出してしまいそうになるほどに。

まぁ、ともかく。

穢多を女どもに都合の良い生きた張形にしとる件。

先ほどの甚内くんの話にありました通り、時折密かに私も江戸に招かれておりますので存じてます。

しかし、他にも色目を使われておる者どもがおるのです。

それは、横濱租界に出入りしておる南蛮人や、その従者人足である出稼ぎ国だの泰拳仏象国だの預言者人だの暗黒大陸人だのの、お子ども。

彼らの中には、偽女種が少なくないのです。

そして、租界に出入りできる女房や娘どもの中には、そっちの偽女種の相伴に預かった者がそれなりにおるのです。

ですから、耳聡い女どもの間では、くろんぼの逸物について尾鰭端鰭おひれはひれつきの噂も流れております。

そして、この給仕娘も、私に命じられたから嫌々ながらに相手をするだけではなくて、その噂を実際に己で確かめようという考えのようです。

で、私は逸物を伸ばした上で、先を磯巾着に変えて弥助のに力を与えてやります。

で、今のこの部屋の座り順。

←大坂   江戸→
---------
◯はは  いもうと◯
●やすけ いばらき◯

そして、向かい合わせに座る間の卓子は折りたたんで片付けられるようにもなっておりまして、給仕娘がそれをしてくれています。

で、弥助の上に跨り、その給仕服の剥き出しの尻に食い込む黒い布をずらしもせずに弥助の逸物を咥え込んだ様子。

しかし、私も手持ち無沙汰というのも何ですので、給仕娘の口と尻穴に、ちんぽを分けてから伸ばして突っ込みます。

この、私が使っている八珍棒大蛇やまらのおろち八珍棒大蛇やまらのおろちの技、本来のそれではなく、痴女皇国のさるところから得た技であれんじしております。

淫化帝国のマンコラなる保養地にお勤めの海住まいの魔族にレプタという聖母教会司教扱いの御仁がおられるそうですが、私ども比丘尼国の人魚族かそれ以上に体を自在に変えて色々とおできになるという話を聞きつけた私の願いで、このレプタ様のお力のおすそわけを頂けたのです。

(というかプラウファーネさんの偽女種型鬼細胞を淫化に渡す都合でマンコラに行ってもらった時、直接もらってるんだよね、レプタさんの能力…)

(あれは驚きでしたよ…しかし、大江だけでなくて江戸の奥に招かれた際にも威力を発揮すると思いましたからね…)

そう、レプタ様の触手、伸ばせるのは八本どころじゃないのですよ。

苗床とやらの力を使えば、マンコラの修道院寮の女ども全員を同時に犯せるというのを、この目で見て参りましたので。

(ふふふ、弥助のいちもつに心奪われておるようですね…穢多とどちらが良いのですか…)

(うう、穢多の小僧どもが偽女種になった時と遜色はございませぬ…しかし、穢多小僧は相応に女あしらいに慣れておりまするが…しかるにこの黒んぼのお子、偽女種にはなっておらぬ様子…)

ふむふむ、その辺に目が行きましたか。

(おお、男児おのこのままでこれであれば、偽女種にでもなろうものなら世の女ども、ことごとくこの黒い逸物に狂うかと…おおっ気をやりまするっ逝く逝く逝く逝くおめこ逝きまする果てまするぅううううう)

ええ、弥助の突き上げに応えて激しく尻を振ったかと思うと、痙攣しておる女給。

ま、実のところ、そうとは気づかせずに弥助の体も痴女種能力で操っていた私です。

マリアさん曰く、鬼細胞を提供する代わりに、ということだそうですが、確かに鬼の力に加えて女官の力を使えると楽は楽なのですよね。

べる君も大江では毎日のようにそれ、やってますし。

さて、この女給には、もう1人と併せてをくれてやることが出来ます。

それも、金を積んでも得られぬ部類の、心付けを。

ですが、重ねて申し上げます。

それを渡せば、この娘の残りの命を担保にした大ばくちになることは必至なのです。

(しかし、逸物を授くることは出来ますが、覚悟はできておりますのか。それ以前に、がっこうを出た後の働きのくちや伝手はお持ちですか?)

一応、私も聞いておきます。

(そうですね…私の家の伝手で、奥の募集に応募してみましょうかと。元より、学習院ではこの光號の給仕のみならず、大奥への体験きんむとやらも学生にさせておりますので、奥でのお勤めには心得がございますし…)
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