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欧州女形演芸場ものがたり -l'Okama -・8
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そう…年若きドロテア夫人とのピタンに溺れまくったタレーランですが、実のところはCoqだけではなかったのです…痴女皇国による若返り措置…。
そして、偽女種だと特に顕著だそうなのですが、身体制御の限界を超えて女に精気を渡しすぎたがゆえに、暴走してからだが燃え始める現象に見舞われたのです。
(よめ、おじさんのつけていたせいかんはかいしゅうしました…)
で、燃え盛るどころか爆発すら起こすのが通常の、この身体暴走現象とやら。
それを見事に防いで、タレーランの体以外は何一つ燃やさずに済ませておしまいになったのは…。
ええ、アルト閣下です。
いかな技か…いえ、マリアリーゼ陛下か、はたまたベラ子陛下の差配なのでしょう。
エリゼ宮のタレーランの部屋に現れたかと思いきや、その急速発火現象が部屋で起きる前にタレーランを抱えて中庭に飛び出されたのです。
(金衣の入滅時の発火が特にきついんだけど、アルトなら一人でも抑えられるんだ…)
つまり、アルト閣下にしてみれば、間に合いさえすれば余裕らしいのです…。
で、タレーランの部屋に戻ったアルト閣下いわく。
(どろてあさんですね…このたびはごしゅうしょうさまでした…)
(いえ、こう申し上げてはなんですが、痴女皇国に弓引く考えをわたくしに押し付け加担させようとしておった夫です…処分は致し方なかったかと存じます…)
悲痛な顔ですが、同時にせいせいしたという表情のドロテア夫人。
あんた、タレーランにぞっこんではなかったんかい、と突っ込みかけましたが。
(どろてあさんのみっこくと請願はききいれられたのです…そして、ころあいやよし、ということで)
ええ、アルマンにとって密告は美徳なのですよ、とべヴェロニク様に教えて頂きます。
で、アルト閣下が合図すると、なんと私テレーズの影武者であるエルネスティーヌ…今は聖女騎士団の制服ですからエルネスティーネですが、彼女が連れて来たのはですね。
なんと、私の弟たちであるジョセフとシャルル、そして桃薔薇騎士団の制服を着用したソフィーじゃありませんか。
更には、ソフィー、小さな娘さんを連れております。
(マドモアゼル・ポーリーヌ…おかあさまのところへ…)
ええ、ソフィーは少女ポーリーヌを、ドロテア夫人の側に連れて行ったのです。
思わず、愛娘であろうポーリーヌを抱きしめ、ひとしきり涙に暮れる夫人。
(ドロテアさま…タレーランがとつじょとして死んだ件ですが、このソフィーとテレーズおねえさまがたしかめさせていただきました…アルトリーゼかっか、わざわざのお越し、ありがとうございます…)
(マダム・ドロテア…いえ、ディーノ公爵ドロテア様、あなたは只今より亡夫タレーラン氏の資産を引き継ぐことになります。しかし、宰相タレーランとしてはその病死を以て退任となってしまいますので、この公室からは元来ならば即、退去となる話…ですがソフィー)
ええ、と困った顔をしそうになるドロテア夫人、いえ未亡人に微笑む私役のエルネスティーネ。
(どろてあ様…痴女皇国はもちろん、このフランスをかきまわしかねない野望といんぼうをたくらんでいたタレーランが、ドロテアさまとのピタンにおぼれよくぼうにふけってしんでしまったのは、聖母さまのおみちびきかもしれません…むしろ、タレーランの大それたかんがえをひそかにわたくしたちに教えてくれたこうせきをたたえて、それなりのおかえしをすべき。テレーズおねえさまも、フラメンシアさまも…そして、あるとりーぜさまもあなたにごほうびをあたえることをおかんがえなのです…もちろん、あたくしも…)
ええ、たどたどしい聖院第二公用語ながら、きっちりと王女さまをしておるソフィー。
もちろん、これはエルネスティーネが私のカゲムシャだとバレないようにするため、ソフィーが前に出ているのです。
では、ソフィーのいう、ご褒美とは。
で、私は、エルネスティーヌを通して、いかにも彼女が言ったようにして心話でドロテア未亡人に言い渡します。
(ドロテア未亡人は、タレーランを助け外交に尽力した功績が認められるでしょう。しかし、いきなりタレーランに代わって、我がフランスの外交をお任せするようなご依頼に及べば、公爵殿下には正直、重荷になってしまいかねないでしょう。いかがでしょうか、ドロテア公爵…わたくしたちは、決してあなたに無理難題を押し付けたくはないのです…)
ええ、恩着せがましいようですが、あんたには外交大臣が勤まるのか、自分でよう考えてみてや、という遠回しな申し渡しなのです。
(で、ドロテア公爵…あなたに紹介したいお仕事、不肖このテレーズからお伝えさせて頂きます。率直に言いますと、聖女騎士団・遊撃騎兵隊への入隊を打診申し上げたいのです)
そう…ドロテア未亡人には、あのはにとら軍団に入ってもらいましょか、というのが、こうなった場合に予定されていた人事なのです。
むろん、断ってイタリアのディーノ公爵領に引きこもるなり、あるいは都々逸すなわちドイツ・オーストリア二重帝国のご実家に帰還するなり、どっちでも構いません。
しかし、これをやったが最後、数年以内に痴女皇国の女官として再志願することになるのは確実でしょう。
ええ、一旦は還俗してもらいますけど、再出家の道を希望する女官も数あまた、という例の現象です。
ですので、どうせ戻ってくるんやったらそのまま…いえ、遊撃騎兵隊に入った方がお得よというのが、こちらの推薦する進路。
どないしましょか、と悩み顔のドロテア未亡人ですが、次の瞬間。
「おかあさま。このかたがたはおかあさまの将来をあんじておられますし、なにより、おかあさまの力を高くかっておいでです…今、おさそいにのっておいたほうが絶対におとくですわ…」
え。
な、なんと齢ひとけたの幼子であったはずのポーリーヌ嬢、ぐん、と大人びた姿になってしまいます。
そして、子供服から一点、赤白青の聖女騎士団装備に身を包み、尻を剥き出すありさま。
「え…ポーリーヌ、なぜにその姿に…」
(ついさっき、ここにつれてくるついでにそだってもろたのです…ポーリーヌちゃんは、こせきの上のおとうさんだけでなく、ほんとうのおとうさんをたったいまうしなったのです…そして、じぶんがおとなになってでも、おかあさんのどろてあさんをささえるつもりなのです…)
この、けなげな決断に、おいおいと泣きながら大きくなった娘さんを改めて抱きしめるドロテア未亡人。
「ドロテ・ド・クールランドこうしゃく。そしてポーリーヌ・タレーラン=ペリゴール」
「そなたらをせいじょ騎士だんのゆうげき騎兵隊にいれるにあたって、たのみがある」
と、今度は、ジョセフとシャルルが言い出します。
「ぼく、すなわちフランス王太子であるルイ=ジョゼフ・ド・フランスと」
「ルイ=シャルル・ド・フランスのふたりは、じつはどうていなのだ」
で…でええええええっ!
あんたら…なにを言い出すんやぁあああああああ!
「ほんとうなら、おまえたちにぼくたちのはじめてをまかせてやりたいのだ」
「それがたいへんなめいよであることは、そちらにもわかるだろう」
ええ、胸を張って言うとりますが、実のところはエルネスティーヌが言わせております。
ばっきばきの棒読みです、せりふ。
おまえら、バレエの練習で寸劇もやったやろが…。
(てれーずねーさま、むちゃいわんといてください)
(それに、ほんとにぼくたちがどうていといえばどうていなの、しっておられますでしょう)
(すくなくとも、ぼくもシャルルも、まだ、おめこにちんぽをつっこんではおらんのですよ)
あががががが。
で、ジョセフとシャルルが童貞扱いな理由。
これ、後々重要な意味があるんですよ…。
ですが、この場でドロテアとポーリーヌの二人に、栄誉を与えよる段取りのようなのです、二人の弟たちが。
と、アルト閣下が手を二人の弟の頭上にかざすと、なんと弟たちは一瞬だけすっぱだかになったあとで、偽女種用のすけべいふんどし一丁だけの姿になってしまったではありませんか。
しかも、女にちんぽが使えるだけの年かさに育ってしまったのは確実なのです。
アルト閣下、なんでそげなことを。
(ふふふ、みとくのです…といっても、わたくしたちはおじゃまむし…おうじ様たちにおまかせするのです…)
え。
次の瞬間、アルト閣下たちがヴァンセンヌ娯楽館の、このお部屋にお越しに。
(ふぉふぉふぉふぉふぉ、あたくしもえまこさんにたすけてもらう必要がありますが、あるていどはてんそう移動ができるようになったのですっ)
(ってアルトさん、聖院のアルトさんやないですか…痴女皇国のアルトさんができんかったら意味あらへんのですよ?)
(ほほほほほほ、エマちゃんががんばって痴女皇国のあたくしをきたえるのですぅっ)
え。
いつものアルト閣下じゃないのですか。
(それはですね、このあとのばくだん発表にかかわるのですよ…んっふふふ)
何やら、悪党な笑みを浮かべておられるアルト閣下。
そーいえば、いつものお召し物とはちょっとばかり違いますね…。
(痴女皇国のあたくしよりは、はだが見えてはおらないはずです。まぁ、どっちのあたくしでもおけつはむきだしなんですけど…)
んで。
タレーランの部屋の扉と、開け放たれていた窓をささっと閉めてしまうのは、部屋の中に残された4人のうち、聖女騎士団の装い…けつに布が食い込む衣装なので、お尻はむきだしですね…のポーリーヌ嬢。
で、状況の変化についていけないらしい母親を促して、弟たちの前に膝をつくように指示しております。
(おかあさま、わたくしどもはこれから、フランス王を代行しておられる王太子様がたの祝福を得る必要があるのです…みごと、この祝福をいただければ、わたくしたちは王太子様や王女様方にみとめられて遊撃騎士団に入ることができるのです…つまり、ベルサイユ宮殿の三階にお部屋を頂けるのです…)
そう、ドロテア未亡人にとっては、これが何よりのごほうびになるかも知れませんね…。
それに、遊撃騎士団に入るとなりますと、もいっこ、重大なことが起きます。
(遊撃騎士団って、確か千人卒以上…)
(ええ、ヴェロニク様…その通りですわ…あれは曽祖母や祖母が作り上げたはにとら部隊がそもそもの起源。フランスに好意的ではない男どもを籠絡するための工作ぶたいなのですから、それなりの力を与えておきませんんと…)
ふふふふふ。
つまり、ドロテア未亡人も、ポーリーヌ嬢も、痴女皇国からは距離を置けなくなるどころか、籠絡専門の色ごと女騎士団に身を置いてもらうことになるのです。
その代わり、痴女皇国がしっかりがっつり、身分とおちんぎんを保証するという、筋書き。
なぜならば遊撃騎兵隊、いまや紫薔薇騎士団のフランス分団扱いなので、痴女皇国本国の内務局情報部の指揮も受けることになるのです。
フランス支部管轄だけで好き勝手に動かせないのは困りものですが、普通なら私かフラメンシアの指揮で動いてくれるし、彼女たちが命令を拒否するのはよほど痴女皇国全体に悪い影響がある件だけだそうです。
その辺は、紫薔薇騎士団の英国分団長であるマドモアゼル・サリアンに聞けば「どんな時に紫薔薇がフランス支部の指揮を離れて本国直轄で動くか」を教えてもらえるそうですし…。
しかし、諸事情で童貞を喪失できない弟たち。
最低でも、おめこにちんぽを突っ込むことは公式では禁じられております。
では、弟たち、何をされるのか。
ジョセフの股間を盛り上げている助平ふんどしに接近するポーリーヌ嬢と、そして娘さんに促されて同じくシャルルの股間に顔を寄せるドロテア。
おお、二人の弟たちの、そこそこ立派なちんぽがすけべい褌の中央に開いた穴から突き出たのです。
そして、躊躇なくポーリーヌの口に咥えられる、ジョセフの逸物。
更には、覚悟を決めてシャルルを咥えるドロテア。
次の瞬間、ポーリーヌの制服の股布と、ドロテアの尻に食い込んだ紫色の下着に変化が始まります。
いえ、外からは分かりにくいでしょう。
二人の助平服の股間の中で、淫蟲下着機能とやらが動きはじめたのです。
(おお…おまえたち、ほんとうにすまない…)
(ぼくたちがどうていをすてたあとは、ちょうあいをさずけることをやくそくしよう…)
(ぼくとジョセフの子供をうむだけでも、ぜったいにおまえたちにはいろいろなたすけになるとおもうんだ…だから、今はこれでしんぼうしておくれ…)
ええ、二人のちんぽを咥えて精を放たせるだけでも、本来は大罪なのです。
(本当は~育ってなくても~精液が出なくても気持ちいい~)
(テレーズ…あんた、弟さんたちによりによって、せんずり教えたでしょ…)
(女官の一人も側にいればいいのよ?オスカーかエルネスティーヌがいれば問題ないわっ)
ええ。
そして、二人のために、あられもないはしたない姿で自慰行為を見せつけるのが大トレアノンでのお床番女官のお勤めだったりするのです…または、千人卒以上とと百人卒未満の女官のコンビで、おめこを見せるのです…。
もちろん、その時に興奮した青とうがらし、女官が咥えます。
そして、こいつらの元来の体では精通もまだまだ先ですけど、絶頂はあるので、割礼というか包茎防止措置を取られていっちょまえに亀頭がむきだしになったちんぽをびくびくとふるわせて女官の口の奉仕を味わっておるのです…。
これ、ほぼ毎晩なんですけどね、こいつら二人、童貞っていうには問題ありすぎませんか。
(おめこにつっこんでなかったらええのだそうです…べらこへいかがむりに、そう主張しております…)
ええ、申し訳なさげにアルト閣下が言われます通り。
この年齢から性のよろこびとやらを覚えても、果たしてええもんか。
あやつらの姉としてこのテレーズ、疑問は持っとるのです。
しかし、今は一時的に育ったちんぽ。
いつものように女官に奉仕され慣れておりますので、弟どもは素直に「うっアクメっアクメっ」「ちんぽ行く行く行くっ」と合図の叫びを上げて、一心不乱にやんごとない若いちんぽに奉仕する女たちの口に放ったようです。
そして、淫蟲下着が股間の穴でうごめく状態に耐えられないのか、仰向けに倒れ伏しますが。
なんとなんと、ポーリーヌの白い三角の制服の股間と、ドロテアの紫下着の中央に穴が開き、大人ちんぽが生えてきたのです…そして、二人のちんぽは弟たちの視覚を通して拝見するだに、ふるぼっきとかいう状態。
更には、びくびくと亀頭が震えたかと思えば、自身の顔を目掛けて白い筋のような精液を激しく放つのです…。
(ふふふふふ、これはさすがに、あたくしがえんかくで処理しました…しかし、おふたりには、おうじさまたちにごほうししたほうびとしてちんぽが生えたようにかんじておるはずなのです…)
そして、偽女種だと特に顕著だそうなのですが、身体制御の限界を超えて女に精気を渡しすぎたがゆえに、暴走してからだが燃え始める現象に見舞われたのです。
(よめ、おじさんのつけていたせいかんはかいしゅうしました…)
で、燃え盛るどころか爆発すら起こすのが通常の、この身体暴走現象とやら。
それを見事に防いで、タレーランの体以外は何一つ燃やさずに済ませておしまいになったのは…。
ええ、アルト閣下です。
いかな技か…いえ、マリアリーゼ陛下か、はたまたベラ子陛下の差配なのでしょう。
エリゼ宮のタレーランの部屋に現れたかと思いきや、その急速発火現象が部屋で起きる前にタレーランを抱えて中庭に飛び出されたのです。
(金衣の入滅時の発火が特にきついんだけど、アルトなら一人でも抑えられるんだ…)
つまり、アルト閣下にしてみれば、間に合いさえすれば余裕らしいのです…。
で、タレーランの部屋に戻ったアルト閣下いわく。
(どろてあさんですね…このたびはごしゅうしょうさまでした…)
(いえ、こう申し上げてはなんですが、痴女皇国に弓引く考えをわたくしに押し付け加担させようとしておった夫です…処分は致し方なかったかと存じます…)
悲痛な顔ですが、同時にせいせいしたという表情のドロテア夫人。
あんた、タレーランにぞっこんではなかったんかい、と突っ込みかけましたが。
(どろてあさんのみっこくと請願はききいれられたのです…そして、ころあいやよし、ということで)
ええ、アルマンにとって密告は美徳なのですよ、とべヴェロニク様に教えて頂きます。
で、アルト閣下が合図すると、なんと私テレーズの影武者であるエルネスティーヌ…今は聖女騎士団の制服ですからエルネスティーネですが、彼女が連れて来たのはですね。
なんと、私の弟たちであるジョセフとシャルル、そして桃薔薇騎士団の制服を着用したソフィーじゃありませんか。
更には、ソフィー、小さな娘さんを連れております。
(マドモアゼル・ポーリーヌ…おかあさまのところへ…)
ええ、ソフィーは少女ポーリーヌを、ドロテア夫人の側に連れて行ったのです。
思わず、愛娘であろうポーリーヌを抱きしめ、ひとしきり涙に暮れる夫人。
(ドロテアさま…タレーランがとつじょとして死んだ件ですが、このソフィーとテレーズおねえさまがたしかめさせていただきました…アルトリーゼかっか、わざわざのお越し、ありがとうございます…)
(マダム・ドロテア…いえ、ディーノ公爵ドロテア様、あなたは只今より亡夫タレーラン氏の資産を引き継ぐことになります。しかし、宰相タレーランとしてはその病死を以て退任となってしまいますので、この公室からは元来ならば即、退去となる話…ですがソフィー)
ええ、と困った顔をしそうになるドロテア夫人、いえ未亡人に微笑む私役のエルネスティーネ。
(どろてあ様…痴女皇国はもちろん、このフランスをかきまわしかねない野望といんぼうをたくらんでいたタレーランが、ドロテアさまとのピタンにおぼれよくぼうにふけってしんでしまったのは、聖母さまのおみちびきかもしれません…むしろ、タレーランの大それたかんがえをひそかにわたくしたちに教えてくれたこうせきをたたえて、それなりのおかえしをすべき。テレーズおねえさまも、フラメンシアさまも…そして、あるとりーぜさまもあなたにごほうびをあたえることをおかんがえなのです…もちろん、あたくしも…)
ええ、たどたどしい聖院第二公用語ながら、きっちりと王女さまをしておるソフィー。
もちろん、これはエルネスティーネが私のカゲムシャだとバレないようにするため、ソフィーが前に出ているのです。
では、ソフィーのいう、ご褒美とは。
で、私は、エルネスティーヌを通して、いかにも彼女が言ったようにして心話でドロテア未亡人に言い渡します。
(ドロテア未亡人は、タレーランを助け外交に尽力した功績が認められるでしょう。しかし、いきなりタレーランに代わって、我がフランスの外交をお任せするようなご依頼に及べば、公爵殿下には正直、重荷になってしまいかねないでしょう。いかがでしょうか、ドロテア公爵…わたくしたちは、決してあなたに無理難題を押し付けたくはないのです…)
ええ、恩着せがましいようですが、あんたには外交大臣が勤まるのか、自分でよう考えてみてや、という遠回しな申し渡しなのです。
(で、ドロテア公爵…あなたに紹介したいお仕事、不肖このテレーズからお伝えさせて頂きます。率直に言いますと、聖女騎士団・遊撃騎兵隊への入隊を打診申し上げたいのです)
そう…ドロテア未亡人には、あのはにとら軍団に入ってもらいましょか、というのが、こうなった場合に予定されていた人事なのです。
むろん、断ってイタリアのディーノ公爵領に引きこもるなり、あるいは都々逸すなわちドイツ・オーストリア二重帝国のご実家に帰還するなり、どっちでも構いません。
しかし、これをやったが最後、数年以内に痴女皇国の女官として再志願することになるのは確実でしょう。
ええ、一旦は還俗してもらいますけど、再出家の道を希望する女官も数あまた、という例の現象です。
ですので、どうせ戻ってくるんやったらそのまま…いえ、遊撃騎兵隊に入った方がお得よというのが、こちらの推薦する進路。
どないしましょか、と悩み顔のドロテア未亡人ですが、次の瞬間。
「おかあさま。このかたがたはおかあさまの将来をあんじておられますし、なにより、おかあさまの力を高くかっておいでです…今、おさそいにのっておいたほうが絶対におとくですわ…」
え。
な、なんと齢ひとけたの幼子であったはずのポーリーヌ嬢、ぐん、と大人びた姿になってしまいます。
そして、子供服から一点、赤白青の聖女騎士団装備に身を包み、尻を剥き出すありさま。
「え…ポーリーヌ、なぜにその姿に…」
(ついさっき、ここにつれてくるついでにそだってもろたのです…ポーリーヌちゃんは、こせきの上のおとうさんだけでなく、ほんとうのおとうさんをたったいまうしなったのです…そして、じぶんがおとなになってでも、おかあさんのどろてあさんをささえるつもりなのです…)
この、けなげな決断に、おいおいと泣きながら大きくなった娘さんを改めて抱きしめるドロテア未亡人。
「ドロテ・ド・クールランドこうしゃく。そしてポーリーヌ・タレーラン=ペリゴール」
「そなたらをせいじょ騎士だんのゆうげき騎兵隊にいれるにあたって、たのみがある」
と、今度は、ジョセフとシャルルが言い出します。
「ぼく、すなわちフランス王太子であるルイ=ジョゼフ・ド・フランスと」
「ルイ=シャルル・ド・フランスのふたりは、じつはどうていなのだ」
で…でええええええっ!
あんたら…なにを言い出すんやぁあああああああ!
「ほんとうなら、おまえたちにぼくたちのはじめてをまかせてやりたいのだ」
「それがたいへんなめいよであることは、そちらにもわかるだろう」
ええ、胸を張って言うとりますが、実のところはエルネスティーヌが言わせております。
ばっきばきの棒読みです、せりふ。
おまえら、バレエの練習で寸劇もやったやろが…。
(てれーずねーさま、むちゃいわんといてください)
(それに、ほんとにぼくたちがどうていといえばどうていなの、しっておられますでしょう)
(すくなくとも、ぼくもシャルルも、まだ、おめこにちんぽをつっこんではおらんのですよ)
あががががが。
で、ジョセフとシャルルが童貞扱いな理由。
これ、後々重要な意味があるんですよ…。
ですが、この場でドロテアとポーリーヌの二人に、栄誉を与えよる段取りのようなのです、二人の弟たちが。
と、アルト閣下が手を二人の弟の頭上にかざすと、なんと弟たちは一瞬だけすっぱだかになったあとで、偽女種用のすけべいふんどし一丁だけの姿になってしまったではありませんか。
しかも、女にちんぽが使えるだけの年かさに育ってしまったのは確実なのです。
アルト閣下、なんでそげなことを。
(ふふふ、みとくのです…といっても、わたくしたちはおじゃまむし…おうじ様たちにおまかせするのです…)
え。
次の瞬間、アルト閣下たちがヴァンセンヌ娯楽館の、このお部屋にお越しに。
(ふぉふぉふぉふぉふぉ、あたくしもえまこさんにたすけてもらう必要がありますが、あるていどはてんそう移動ができるようになったのですっ)
(ってアルトさん、聖院のアルトさんやないですか…痴女皇国のアルトさんができんかったら意味あらへんのですよ?)
(ほほほほほほ、エマちゃんががんばって痴女皇国のあたくしをきたえるのですぅっ)
え。
いつものアルト閣下じゃないのですか。
(それはですね、このあとのばくだん発表にかかわるのですよ…んっふふふ)
何やら、悪党な笑みを浮かべておられるアルト閣下。
そーいえば、いつものお召し物とはちょっとばかり違いますね…。
(痴女皇国のあたくしよりは、はだが見えてはおらないはずです。まぁ、どっちのあたくしでもおけつはむきだしなんですけど…)
んで。
タレーランの部屋の扉と、開け放たれていた窓をささっと閉めてしまうのは、部屋の中に残された4人のうち、聖女騎士団の装い…けつに布が食い込む衣装なので、お尻はむきだしですね…のポーリーヌ嬢。
で、状況の変化についていけないらしい母親を促して、弟たちの前に膝をつくように指示しております。
(おかあさま、わたくしどもはこれから、フランス王を代行しておられる王太子様がたの祝福を得る必要があるのです…みごと、この祝福をいただければ、わたくしたちは王太子様や王女様方にみとめられて遊撃騎士団に入ることができるのです…つまり、ベルサイユ宮殿の三階にお部屋を頂けるのです…)
そう、ドロテア未亡人にとっては、これが何よりのごほうびになるかも知れませんね…。
それに、遊撃騎士団に入るとなりますと、もいっこ、重大なことが起きます。
(遊撃騎士団って、確か千人卒以上…)
(ええ、ヴェロニク様…その通りですわ…あれは曽祖母や祖母が作り上げたはにとら部隊がそもそもの起源。フランスに好意的ではない男どもを籠絡するための工作ぶたいなのですから、それなりの力を与えておきませんんと…)
ふふふふふ。
つまり、ドロテア未亡人も、ポーリーヌ嬢も、痴女皇国からは距離を置けなくなるどころか、籠絡専門の色ごと女騎士団に身を置いてもらうことになるのです。
その代わり、痴女皇国がしっかりがっつり、身分とおちんぎんを保証するという、筋書き。
なぜならば遊撃騎兵隊、いまや紫薔薇騎士団のフランス分団扱いなので、痴女皇国本国の内務局情報部の指揮も受けることになるのです。
フランス支部管轄だけで好き勝手に動かせないのは困りものですが、普通なら私かフラメンシアの指揮で動いてくれるし、彼女たちが命令を拒否するのはよほど痴女皇国全体に悪い影響がある件だけだそうです。
その辺は、紫薔薇騎士団の英国分団長であるマドモアゼル・サリアンに聞けば「どんな時に紫薔薇がフランス支部の指揮を離れて本国直轄で動くか」を教えてもらえるそうですし…。
しかし、諸事情で童貞を喪失できない弟たち。
最低でも、おめこにちんぽを突っ込むことは公式では禁じられております。
では、弟たち、何をされるのか。
ジョセフの股間を盛り上げている助平ふんどしに接近するポーリーヌ嬢と、そして娘さんに促されて同じくシャルルの股間に顔を寄せるドロテア。
おお、二人の弟たちの、そこそこ立派なちんぽがすけべい褌の中央に開いた穴から突き出たのです。
そして、躊躇なくポーリーヌの口に咥えられる、ジョセフの逸物。
更には、覚悟を決めてシャルルを咥えるドロテア。
次の瞬間、ポーリーヌの制服の股布と、ドロテアの尻に食い込んだ紫色の下着に変化が始まります。
いえ、外からは分かりにくいでしょう。
二人の助平服の股間の中で、淫蟲下着機能とやらが動きはじめたのです。
(おお…おまえたち、ほんとうにすまない…)
(ぼくたちがどうていをすてたあとは、ちょうあいをさずけることをやくそくしよう…)
(ぼくとジョセフの子供をうむだけでも、ぜったいにおまえたちにはいろいろなたすけになるとおもうんだ…だから、今はこれでしんぼうしておくれ…)
ええ、二人のちんぽを咥えて精を放たせるだけでも、本来は大罪なのです。
(本当は~育ってなくても~精液が出なくても気持ちいい~)
(テレーズ…あんた、弟さんたちによりによって、せんずり教えたでしょ…)
(女官の一人も側にいればいいのよ?オスカーかエルネスティーヌがいれば問題ないわっ)
ええ。
そして、二人のために、あられもないはしたない姿で自慰行為を見せつけるのが大トレアノンでのお床番女官のお勤めだったりするのです…または、千人卒以上とと百人卒未満の女官のコンビで、おめこを見せるのです…。
もちろん、その時に興奮した青とうがらし、女官が咥えます。
そして、こいつらの元来の体では精通もまだまだ先ですけど、絶頂はあるので、割礼というか包茎防止措置を取られていっちょまえに亀頭がむきだしになったちんぽをびくびくとふるわせて女官の口の奉仕を味わっておるのです…。
これ、ほぼ毎晩なんですけどね、こいつら二人、童貞っていうには問題ありすぎませんか。
(おめこにつっこんでなかったらええのだそうです…べらこへいかがむりに、そう主張しております…)
ええ、申し訳なさげにアルト閣下が言われます通り。
この年齢から性のよろこびとやらを覚えても、果たしてええもんか。
あやつらの姉としてこのテレーズ、疑問は持っとるのです。
しかし、今は一時的に育ったちんぽ。
いつものように女官に奉仕され慣れておりますので、弟どもは素直に「うっアクメっアクメっ」「ちんぽ行く行く行くっ」と合図の叫びを上げて、一心不乱にやんごとない若いちんぽに奉仕する女たちの口に放ったようです。
そして、淫蟲下着が股間の穴でうごめく状態に耐えられないのか、仰向けに倒れ伏しますが。
なんとなんと、ポーリーヌの白い三角の制服の股間と、ドロテアの紫下着の中央に穴が開き、大人ちんぽが生えてきたのです…そして、二人のちんぽは弟たちの視覚を通して拝見するだに、ふるぼっきとかいう状態。
更には、びくびくと亀頭が震えたかと思えば、自身の顔を目掛けて白い筋のような精液を激しく放つのです…。
(ふふふふふ、これはさすがに、あたくしがえんかくで処理しました…しかし、おふたりには、おうじさまたちにごほうししたほうびとしてちんぽが生えたようにかんじておるはずなのです…)
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moa
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ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

サディストの私がM男を多頭飼いした時のお話
トシコ
ファンタジー
素人の女王様である私がマゾの男性を飼うのはリスクもありますが、生活に余裕の出来た私には癒しの空間でした。結婚しないで管理職になった女性は周りから見る目も厳しく、私は自分だけの城を作りまあした。そこで私とM男の週末の生活を祖紹介します。半分はノンフィクション、そして半分はフィクションです。
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