アルトリーネさんのいけない修行の日々

すずめのおやど

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欧州女形演芸場ものがたり -l'Okama -・7

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さて、「裏切り大好きな食通狸おやじ(マダム・マサミとマリアリーゼ陛下談話)」のタレーランですが、実のところは外交相兼宰相の位を与えて、ルーブル宮殿におふぃすを構えさせとります。

で、実のところ、こんな風に略図では書いておりますけど、両方の宮殿は同じようなもんなのです。

大トレアノン⬜︎  ⬜︎→マドレーヌ寺院
小トレアノン⬜︎  ⬜︎→ガルニエ宮
ベルサイユ宮殿   (オペラ・ガルニエ)
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎|    |
===== コンコルド|ティルリー|ルーブル|
 エリゼ宮⬜︎| 広場  |宮殿  |宮殿  |
---------------------
セーヌ川   シテ島・ノートルダム大聖堂→
--------------------

なぜかと申しますと、実際にはほぼ、一体化しとるような建物だからなのですっ。

-----------------------------------------------------------
フランス王国第三身分行政・司法・立法府合同庁舎略図
(ティルリー宮・ルーブル宮に集約)

⬛︎=立法府使用区画→ルーブル扱い
◇=行政府使用区画→ルーブル扱い
⬜︎=司法府使用区画→ティルリー扱い

⬜︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎|◇
⬜︎↑王立議会上院|◇
⬜︎↓王立議会下院|◇
⬜︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎|◇
-----------------------------------------------------------

でまぁ、現状ではルーブル宮殿の中を大改装しまして、第三身分の者たちを中心とした行政庁舎にしてしもたとお考えください。

で、エリゼ宮。

実のところはタレーランを始めとする数名の閣僚公舎にされとりまして、そこにマルハレータ殿下や私やフラメンシアが赴いて執務するお部屋もあるという感じになっております。

で、タレーランですが、宰相のお仕事もありますから、通常ですとまずは、ルーブル宮殿東翼の自分の行政公室に出勤します。

専用のくるまで。

(あたしらがケッタでしゅっきんしとるのにいいいい)

(いかに宿痾しゅくあの足の病を治して頂いたとは申せ、杖を手放せぬ老いぼれを労って頂き感謝の極み…)

いかにも、つらの皮が厚いであろう、この物言い。

ええ、ぜんっぜん感謝してないどころか、「この己れは一応、名門貴族の家柄…元来なれば馬車の一つも差し回して貰える身の上であろう…」などと、フランス流の貴族身分の扱いを絶対にやめようとはしないのです。

そしてねぇ、このおっさん。

普通は議会とかが開催されない場合は、公務を午前中で終えくさるのです。

ですから、今はエリゼ宮の公宅室に帰っとりますよ。

これ、エリゼ宮を改築して用意されたものでしてね。
<i906688|38087>
https://x.com/725578cc/status/1858089374057193572

具体的には、左右の翼部も2階建てにされとります。

そして、その2階に閣僚公宅が設けられたのです。

もちろん、タレーランも私邸、持ってますよ。

しかし、マサミさんいわく「痴女宮離宮皇族室と同じくらいの部屋渡してやってんのにナニ贅沢言うとんじゃいっ」だそうです…。

(テレーズちゃん。あたしも痴女宮育ちだけどさ、あそこって王族部分に該当する金衣の私室、今の離宮の各居室とほとんど同じなんだよ…あんたたち宮殿暮らしの長い子には狭く思えるかもだけどさ、あたしらには充分に贅沢なんだよ…)

ええ、マリアリーゼ陛下のお部屋、支部長会議とやらのついでに見学させてもらえました。

そもそもあそこの離宮自体が、全体の面積で言えばベルサイユの東西翼をどけたくらいなのだそうです。

つまり、あまり広くはないのです、ベルサイユ本宮基準だと。

しかし、プチ・トレアノン辺りと比べれば、物持ちが少なくなったんならあれでも贅沢っちゅうのは私にもわかりますよ。

そもそも、あれだけ巨大な宮殿を要したり、タレーランが狭い狭いとか抜かす裏には、フランス王族や貴族がそれまでに暮らしてきた諸々があるからなのです。

荷物や服も多いわ、蔵書やら記録やら何やらで、場所を取るのですよ、これまでの暮らしだと。

そこをがっつり削れば、マリアリーゼ陛下のように、でかいとは言えど、つくえ一つでお仕事もできるというもの。

そして、タレーランなど数名の閣僚をエリゼ宮に住まわせておる理由。

これは将来に向けて、緊急の時にルーブル宮殿の執務室に急行させる時にもすぐ行けるからという意味合いがあるそうです。

ええ、今後は閣僚や議員、なるべく10分以内に持ち場か執務室に駆けつけられるようにせよと。

まぁともかく、今はエリゼ宮の一室に帰っておるタレーラン。

娘かよと言いたくなる若妻のドロテア相手に、何をやっとんのか。

昼飯を食らうて、お昼寝でもしておるのか。

いいえ。

で、奴の見かけは杖をついた長髪の白髪じじいです。
https://x.com/725578cc/status/1856452207459422567

しかし、今や本当のところは杖、要らんのです。

ですが、か弱いじじいに見せかけるのと、ある目的で杖を突いております。

で、その杖ですけどね。

昨今はTの字になった握りの杖ではなく、一本杖にしとります。

これ、いざという時に身を守るための防具にできるのと、今の身体をか弱く見せるための偽装歩きがやりやすいという理由だそうです。

それはいいんですけどね。

その、肝心の握り。

痴女皇国の騎士の剣や、はりせん鞭の柄と同じで、黄金のちんぽ柄なのです。

しかも、それをやめてくれと嫌がってる女官多数にも関わらず、その杖をもろうたタレーラン、大喜びしとったそうなのです。

なぜか。

(ふふふふふ、この張り型柄、れの逸物と同じ大きさだそうじゃ…どうじゃっ、これで掻き回されるのが良いのか、それともれのこれを打ち込んで欲しいか申すのじゃ、ドロテアよ…)

ええ、昼下がりとは申せ、何さらしとんねん、じじいと言いたくなる状況なのです、奴の自室。

秘書を兼ねておるというドロテアのおめこに金のちんぽ柄を突き立てながら、自分はドロテアの上にまたがってちんぽを咥えさせておるのですっ。

(ああ、口惜しや…あのボナパルトめがもう少し軍人として大成してから痴女皇国とやらが足元をすくうてくれれば、れの子が王なり皇帝に選ばれたやも…)

(ああっあなたっ迂闊なことは口走りませぬように…このエリゼとて誰に聞き耳立てられておるやも…)

見えとる見えとる、聞こえとるんじゃ…マルハレータ殿下やフラメンシアはもちろん、ヴェロニク様やわしですら、ヴァンセンヌ娯楽館におりながらエリゼ宮のお前らの会話も行状も丸見えなんじゃ…。

しかし、マルハレータ殿下が気を利かせて下さっておるおかげで、我らの側の心話や思考はもちろん、こちらの姿も向こうにおるドロテア夫人にはぜーーーーーーったいに伝わってないのです。

で、わしらは何も、じじいの気合の入ったピタンおめこを見たいわけではないのです。

しかも、ドイツ女のせいか、変態の傾向があるドロテアとのまぐわい、正直なところはあまり正視しとうないのです。

ですが、ただでも年の差がある上に、痴女種化して若さみなぎるドロテアの肉体と変態的な艶技に耽溺しておるらしきジジイ、辛抱し切れぬのか、ドロテアの言葉を待たずに杖の柄をおめこから引き抜くと床に放り投げます。

で、ドロテアにのしかかると、その歳に似合わぬ角度で隆々と屹立したちんぽ、手の介添えなしに若夫人のおめこに打ち込んでおります。

つまり、かなり硬いのです。

これが、痴女皇国が実施してやった「ちんぽだけ若返り」の効果なのでしょう。

そして、体力だけはそれなりにありそうな状態のタレーラン、ふんふんと鼻息も荒くドロテア相手に、きあいのはいったじじいのふぁっくとやらをおっ始めたのですよ。

(ふふふふふ、そなたのおかげで口動かさずとも良き道理…それにドロテアよ、なんとしてもこのモーリスの子を孕むのじゃっ。れとの間に男児を授かれば、そなたとて鼻が高い話よ…)

(ああっモーリス様っ我らの間にはすでにポーリーヌがおりまするっ)

(ふふん、あの娘は戸籍の上ではエドモンの娘扱いよ…それ故にディーノ公爵領に残した建前じゃ…)

そう…ドロテアと、タヌキの甥扱いの養子エドモンの間に生まれたとされる少女ポーリーヌですが、なんとこのポーリーヌの実の父親、タレーランなのが痴女皇国による調査でも判明しとるのです。

(確かにこのタレーラン、連邦世界でも卓越した外交手腕を評価される反面、最低の裏切り者のくずという評価もしきりなのですが…痴女皇国世界のタレーランも変わりなさそうですね…)

(ドミニクさん…このおっさん、どないします…確かに、外交面では手腕を発揮してくれとんの、ワイにも分かりますねんけどな…これが球根詐欺国のもんやったら、ジャイフェレンしゅくせいか、さもなかったら事故か病死に見せかけたモードあんさつ対象でっせ…)

(まぁまぁ、マルハレータ殿下…タレーランは確かに危険人物でしょう…しかし、今、この男を迂闊に処理してしまえば、フランス王国の対外戦略に大きな影響が出るのも事実です…)

(そーですわなぁ…しかし、どないしたもんでしょか…このまま放置したら、いくら痴女種化されとるいうてもドロテアさんは男児を産む気満々でっせ…)

(マリアヴェッラです…もうちょっと、もうちょっとだけ様子を観察するのです…)

え。

ベラ子陛下からの、緊急心話…いえ、マルハレータ殿下とフラメンシアを通じた連絡ですね。

で、ヴァンセンヌ娯楽館からは直線でも数きろ離れたエリゼ宮、西翼2階の部屋に意識を集中します。

(ううったまらぬっ出すぞっ出すぞっ放つぞっ孕めっ孕むのじゃあっドロテアっ)

(ああっお待ちくださいまし!魔毒を先に抜かねばそもそも子を孕めませぬっひいっ)

な、なんと、ドロテア夫人は身を起こすと、さっきまで己の中で暴れ狂っておったタレーランの、禍々しい形の上に血管が浮いたせいで更に奇怪に見える逸物を口で咥え、放たれた精を絞るではありませんか…。

それに、確か、魔毒抜きは元来ならばおめこに出した方が効果があるのでは…。

(な、何を致すのじゃ!せっかくの子種を!)

と、床に転がった杖を拾ってドロテア夫人を打ち据えようかとすら思いつかんばかりに激怒するタレーラン。

(ご安心を…わたくしの力で、この逸物に再び力を与えるなど造作もなき話…)

と、その時。

ついさっきまでタレーランによって、老醜みなぎる脂ぎったおめこが繰り広げられていた部屋ですが、エリゼ宮の中庭側に窓が面しております。

その、中庭側の窓の鍵が、音もなく密かに外されたのです。

しかし、ドロテア夫人の突然の振る舞いに激怒した上に、次の瞬間の夫人によるちんぽしゃくはちで我を失うタレーランには、その室内のほんのかすかな変化が捉えられなかったようなのです。

(ふぉっ、ふぉっ…そ、そうじゃ、みなぎってきたぞっ…今日こそはなんとしてもドロテアよ、そなたに男児を授けるのじゃあああああああっ…う、うふぐぅうううううっ!)

え。

突如、ドロテア夫人を突き飛ばすと、苦しみ始めるタレーラン。

な、何が起きておるのか。

(ドミニクはん!窓、ぶち破ってすんまへん!フラメンシア殿下!エリゼ宮に急行します!)

(待つのですマルハちゃん…よう見るのです…)

ええ、すんでの所で部屋の窓を吹き飛ばしてでも黒薔薇騎士の力を解放しようとしたマルハレータ殿下。

そして、殿下と同じ黒薔薇騎士団の服に瞬間で着替えたフラメンシアの体の動きが停まっています。

見れば、タレーランを抱えてエリゼ宮の中庭に立つ人影が。

そして、燃え始めたタレーランの身体から発された炎と光をものともせず、その人影は堂々と屹立したままなのです。

(ふう…まにあいましたよべらこへいか…まさか、こんなところでろうれい老齢院や、かつてのせいえん聖炎宮のおくりだしまがいのことをすることになりますとは…)
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