アルトリーネさんのいけない修行の日々

アメリカ・カナダ番外編「Le cirque de marionnettes…あやつりサーカス」・９

でまぁ、しくしく泣いておられるベラ子陛下。

もっとも、この時点で陛下が暴君になるのを知らぬ人物、この場には存在しなくなっております…。

つまり、ベラ子陛下を単純にかわいそうに思う殊勝な考えの者は…。

「ベラちゃんっ。あたしは一応手加減はしたわよ…」

「確かに室見局長には、憐憫の情が読み取れますが…」

ええ、室見局長と犬飼女史の国土局コンビ、それとはなくベラ子陛下を慰撫する方向のようです。

そして、犬飼女史ですが。

なんと、この時、シニョーラ・ジェニファーにその乱棒を打ち込んだ後。

シニョーラ、口から泡吹いて倒れてますけど、大丈夫ですかね。

ともかく、今、この場で残っている中で、性欲処理が必要な人物はフラメンシア殿下と、テレーズ殿下くらいでは。

しかし、フラメンシア殿下はまだしも、テレーズ殿下。

潔癖症なのはわかりますが、どうも気が向かないご様子。

いえ、興奮はしておられるのです。

しかし、それを誰に伝えて処理してもらうべきか。

その辺、お悩みなのです。

しかし、そのテレーズ殿下に対して、手を挙げる者が。

なんと、セニョーラ・犬飼。

「聞けばテレーズ殿下、その生い立ちは連邦世界のアントワネット妃のご子女同様に苦難の道であるとか…私でよければ」

と、なぜか、偽女種状態から痴女種状態へ。

「マドモアゼル、お気持ちは嬉しく思います、しかし私はまだ、このCoqを使うには時期尚早に思えるのです…」

えええええ。

「ちょ、ちょっとテレーズ、あんたもしかしてまだ、童貞…」

「童貞ゆうな。とにかく私は使いたくないのよ…今はまだ」

「では、こう致しましょう」言うなり、再び偽女種に戻られるセニョーラ・犬飼。

「私が口ですれば、非常に微妙ではありますが童貞を守ったことになるのでは…しかも私、この体ですと男扱いですよ…」

え。

つまり、口で抜いてしまうと…なるほど、確かに精気授受は発生します。

しかし、セニョーラの分をどうするのか。

一方的な奉仕だけではセニョーラ犬飼＞＞貢納精気＞＞テレーズ殿下とならないのです。

が、しかし。

「ふぉふぉふぉふぉふぉ、あたくしがいじればもんだいはおまへんっ」

アルト閣下、えーとその、どういうことで。

「つまり、いぬかいさんはあたくしにその、おかまのときにつかえるものをいれればよいのです。あたくしならば、いぬかいさんからきた精気をてれーずちゃんけいゆですいあげたことにもできるのです…」

つまり、精気授受成績操作。

（それ多分、あたしはもちろんですけど、おそらくフランシスカさんでも管轄の部下に対しては処置できますよ…）

ただし、不自然な数字が絶対に出てしまう方法です。

何より、なんの断りもなく行ってしまえば、上司の身内ひいきとされてしまうでしょう。

なので、これをやった場合は確か、事後でもいいから厚労局に釈明連絡が必要な話かと。

（あー、あたしが今、二代目様に連絡してます。これ、あたしでも女官長職務として物理的に処理はできますけど、アルトさん経由でやってもらった方がいいと思いますから…犬飼さんが乱棒持ちの時にやりますからね…）

つまり、厚労局の業務を支援している状態の室見局長なら、この付け成績行為の承認、申請できるということ。

ならば…アルト閣下の行為を制止する理由は、ありません。

さて、ここでアルト閣下、昨今の状態ですが、片目がどっちか、髪の毛で隠れている銀髪ショートヘアは相変わらずです。

そして、ベラ子陛下同様に、可変型白金衣を着用して執務しておられることがほとんど。

この可変型白金衣の将軍仕様がどんな感じか。

昨今の最新版ですと、正統派メタルビキニとやらに近いのです。
https://x.com/725578cc/status/1849425150464462975

むろん、前垂れなぞはなく、お尻もむき出しですが。

これは、リュネ族の耐熱型戦闘服…要は、高熱を発する炎剣の周囲では下手な繊維類や熱に弱い素材は燃えたり溶けてしまうため、特殊な超能力や放射線に反応する金属生命体を活用して戦士の服を作っていたリュネ族。

この技術が、地球に避難してきたリュネ族の職人階級者から提供され、中南米を中心に普及しつつある調理剣の製造に寄与しておるのですが、戦闘服においても活用の目を見たのです。

で、マリアリーゼ陛下がルナテックス社のサン・ジェルマンCEOから吐き出させた結晶生命体や金属生命体繁殖製造技術の延長にもあったことから、とりあえず白金衣としての試用で問題点を洗い出そうとなさった模様。

つまり、ベラ子陛下のどすけべ紐水着風味白金衣とは、結果的に同じことができてもその開発経緯や製造工程が大きく異なるのです。

聖院時代を知る人が見れば「聖院銀衣騎士への回帰風でいいんじゃないか」という意見も出る、この新型ビキニアーマー。

一言で申し上げますと、股間の三角形が正三角形でなく、垂直に細長い代物です。

つまり、銀の毛がはみ出ている状態。

もっとも、これは意図的にこうしている訳でして、私も時折紐水着状態になった際に「完全脱毛でないと上から毛がはみ出る」ように敢えてデザインされたものばかりが回って来ますし、現にベラ子陛下も、三角形の上から金色の毛がわざとらしくはみ出している状態です。

（ヘアパンとかいうらしいのです…）

そして、色は白金の輝きを放つ三角形の周囲を、金色の縁取りが覆う姿。

ただ、剣は邪魔にならないように、たすき状の剣帯を肩にかけていて、そこにリトルクロウという刀剣が、鞘ごと結えつけられています。

座る時などには、剣帯ごと外すか、あるいは前の方に刀をもってくるか。

（で、ぬくとこのおび、ひだりのふとももにかたちを変えてまきつくのです…さやもなくさないようになっています…）

これ、助平行為するときにも帯剣しておく関係でそうなったようなのですけどね…。

まぁともかく、どすけべホワイトプラチナメタリックTバック水着、手甲足甲ブーツつき、という表現で多分伝わるから…という心話、田中局長方面から流れて参りましたので、そのままお伝えします。

つまり、色落ちやメッキ剥げの部類の経年劣化がないようです。

それと、重要な点を。

白金衣として機能している時とそうでない時の識別が一瞬で可能。

普段は、ベラ子陛下に合わせてか、金色なのです、三角形。

これが白、そして白金色に変色していくにつれて、白金衣機能が作動しているのが外からでも一目瞭然、だそうです。

まぁ、これは室見局長の黒化白金衣が黒光りするような動作を見せることを知っておりますから、なんとなく理解の範囲。

「ふふふふふ、てれーずちゃんがおめこをにがてとするのならば、ごほうししてもらうひとがまわりにいればよいはなし…むりにおめこさせなくてもいいというよりも、ちんちんをくわえるだけでもありがたいことがおきるようにしてあげればよいのですっ」

でぇええっ。

それ、他の女官が怒りますよ…。

「ですのでせいげんをつけます。あとつぎをつくるあいてのおうじさまか、あるいはちゅうじつなけらいをみつけるのです…みつけないとふらんすのおうさまになれないようにすればよいのです…」

それも、難易度が高い話のように思います。

「ほっほほほほほほほ、なにもてれーずちゃんがあとつぎをつくらなくともよいはなしなのです…おとうとさんやいもうとさんがあとつぎをつくるならよいのです…」

なるほど、それならば、ソフィー王女やジョセフ王子、シャルル王子が後継を作ればよいことになり、テレーズ殿下の負担は減るでしょう。

更には、当時の欧州ではまだまだ男尊女卑の風潮、一般には根強かったこともあり、男系王家の方が…という意見に対しての配慮でジョセフ王太子が17世、シャルル王太子が18世を名乗っておったのです。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/222/

つまり、痴女皇国としては、フランス王家のこの4人兄弟姉妹が力合わせて引き継ぐのを支援していこう、という流れ。

であれば、あとはフランス王国の政治経済制度を再構築するための支援で済むように思えます。

（ところがですね、ロベスピエールさんとかフーシェさんの個体としての資質はともかく、革命に失敗したことも影響しているんですけど、フランスではいわゆる男余りや農夫余りの現象が起きているようなのです…ですので、英国も類似の問題に直面しているそうなのですが、自国内の余った人に対して海外の働き口をあっせんしたいという思いがあるのですよ、マリーちゃんたち…）

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まりー「割とこれ、深刻なもんだいなんですわよ…」

さりあん「私もミス・クライファーネと二人して英国王室や議会から突き上げをくらってます…」

しすか「しかし、移民を推進しても、アメリカ合州国は受け入れてくださるのか」

わしんとん「我が国はまだ発展途上。現時点では東海岸の一部を領有するのみであり、経済的にも怪しいところではあるのです…ですので、デトロイト製鉄所と、フランス並びに英国からもたらされた新しい交通機関の製造工場の建設は、我が合州国の産業基盤として非常に重要であります」

くろむうぇる「わしが北米に来ておりますのも、実はこの産業に従事する諸々の手立てをワシントン閣下に英国が提供する交渉のため。しかしながら…一番肝心かなめの燃料については、嘘つかない族の領土も多く残る西海岸手前の大山地か、さもなくばフランスが領有または関与を主張する金田の地から得るしかないのが実情なのですよ…」

あれーぜ「つまり、木材をデトロイトに供給してもらう必要があるわけだが…マリアヴェッラ、なぜあの湖畔の寒村を林業調査基地にしたか、これでわかるだろう？あそこがアメリカの発展の死生を決める要地なのだ…」

てれーぜ「フラメンシア…だからイスパニアだけで突っ走れない理由があんのよ…むろん、フランスだけでも突っ走れないし、英国とアメリカ合州国にも事情があるの…」

あれーぜ「加えて、嘘つかない族の生活を保障する必要もあるんだぞ…」

りええ「それと重要なことです。連邦世界のアメリカ建国の歴史と違って、戦争どころじゃないんです…今のアメリカ…たとえば連邦世界だと世界第一位の埋蔵量を誇る石炭ですが、痴女皇国世界だと、控えめに言っても1/4程度…連邦世界のアメリカでの石炭埋蔵量を2500億トンだとすると、、痴女皇国世界では600億トンが掘れたら御の字なのです…」

べらこ「確か暖房用燃料の需要が高くて、年間３億トンは消費してるんですよね、アメリカ…」

りええ「石炭輸送列車や専用貨物ヤードが存在するくらいだからね…そして、氷河期到来後のためにもこの石炭資源、なるべく手付かずで置いときたいの…」

あれーぜ「つまり燃える石を掘って産業のための燃料にすると、あとで人々が泣くようなことが起きるのだ…」

べらこ（おばさま、ネタバレの気もしますが…ともかく、あたしたちが執拗に今、地中にある資源をなるべく残すか、掘削時の弊害がないように掘り出した形で人々に提供しているのも今後のことがあるからなのです…）

ふらめ（それはそれとしてテレーズの精気資源のやりとりをどうするんですか、アルト閣下…）

あると（しんけんなおはなしなのでつぎでせつめいします…）