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-Tango Argentina- ラテンの紅い情熱の花・3

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そうです、性別認定に揺れるスポーツ界の件、形を変えて痴女皇国世界でもある程度は問題になっておったのです。

で、ルチャ・エキゾティコ…つまり偽女種になった方が男は脚光を浴びる、痴女皇国世界のルチャ・フロレンシア…プロレスの世界では、偽女種化はむしろ推奨です。

しかし、これがサッカーだと、少年たちが体を動かすのを覚えるのが、まずは第一の普及目的。

そして連邦世界の南米のサッカー同様、少年たちに体を鍛えさせたり、あるいはチームワークやルールを学ばせるのも重要な普及理由なのです。

では、偽女種だと何がまずいのか。

指導偽女種はもちろん、懲罰偽女種や奉仕偽女種でも普通の男より強くなるからです。

男として体を鍛えさせ、よく頑張ったとよしよしするためなのです。

それがですね、反則めいた偽女種を混ぜたらどうなるかぁっ。

ですから、偽女種はサッカーの公式戦に出せないように規定したのですっ。

ただ…偽女種になると、ヴィータとの性交は捗ります。

それこそ、1日に10回以上、余裕。

(寿命が来るのが早まるからそこまでやるなって制限かかりますけどね…今のパチンコ台みたいに…)

メヒカーナの私には日本のパチンコがどういうもんかはよくわかりませんが、とにかく玉が出過ぎない仕掛けらしきがあるのは理解できました。

つまり、奉仕偽女種であれば、その時の寿命制限などで自動的に制限がかかるようになりましたし、懲罰偽女種の場合も過剰な性交をしておると、監督役の女官の聖環に警告信号が送られるのです。

で、ホセはサッカーで身を立てることを希望しております。

しかし、ヴィータはホセの望みを知りつつも、偽女種になってくれへんかなーとか考えとるのです。

理由。

精気授受の成績を上げたいからです。

そして、この成績が上がれば、旧大陸や北米の踊り子として取り立てられる道も拓けるかも知れない。

ヴィータはヴィータで、立身出世の道を模索していたのです。

しかし、今挙げた条件だと、どちらかの名声と引き換えに、どちらかの人生のハッテンの機会を閉ざすかも知れない。

そこが二人の悩みどころ。

(都会に憧れてもあんまりいいことないように思うんですけど…)

(シニョリーナ、そこが若者の若者たる所以…私もモデルの仕事があればNYに行ってましたしね…)

(フランシスカさんが言うと、説得力があるのではないでしょうか。それに、今は機械化や省力化が進んでいるのですから、こののどかな農園で一生を終えられるかというとまた、話は別ではないかと)

ええ、ミス・ユキコが言われる通り。

学業や修練の余暇を与えているのも、単なる農夫農婦で終わりたくない場合を考慮しての話なのです。

罪人扱いの労働者は別ですけど、そもそも罪人は別の農場におりますしね…。

で、そんな二人が二階の相引き部屋から降りてきたところ、敢えて延齢処置を受けていないという、渋めのバーテンが封筒を差し出します。

その封筒を開封し、中の手紙を読む二人。

手紙の内容は、字幕で画面の下に流れるはずですが、とりあえずは内容をお教えしましょう。

『アルゼンチンチン特別行政支部ブエノスアイレス州フニン地区・不妊聖母教会所轄慰安担当修練助祭女官ヴィータ殿』

『貴殿の舞踊能力や精気授受実態の成績を鑑み、アルゼンチンチン支部ブエノスアイレス庁舎での面接を実施したく存じます。この面接では、舞踊実技を中心に貴殿の能力実態を把握します。現時点で断言はできませんが、南米行政局後見支部である痴女皇国南欧支部、すなわちスペイン王国マドリードに所在する王立婦人舞踏団の入団審査を兼ねた面接となるでしょう。応諾の場合は聖院暦105*年8月**日までに所轄聖母教会司教からブエノスアイレス行き列車の乗車券を受領し、教会尼僧住居転居の手続きと転宅準備に入ることを要請します』

『貴殿の将来に光があたることを願って。』

『痴女皇国南米行政局・有全珍支部・特任支部長兼行政総督フランシスカ・アデライデ・フアナ・グアダルーペ』

この手紙の内容ですけどね。

映画には出ませんけど、めっちゃくちゃ反応した人物が2名、いらっしゃいます。

なんといってもこの手紙自体はモノホン、本当に部下からの推挙があって私が書いた上で、この映画の撮影前に実際に起きた件の際にヴィータに渡されたそのものの複製なんですよ。

で、私小説風の実録映画って触れ込みで撮ってますから、ヴィータやホセの悩みも本当に、本人たちの身の上に降りかかっておったのです。

では、どなたが反応したのか。

まずは、こういう恋の行方を引き裂かれそうな話に反応するマルハレータ殿下。

そして、殿下のかつての部下で、今も事あるごとにこき使われておるそうですけど、南米行政局は淫化帝国北部に所在するリゾート地のマンコラで聖母教会と修道院の長を務めておられるレオノール司教待遇。

なかなかレオノール大司教に昇格させてもらえない話はともかく、この方も別れるの別れないので赴任を蹴った実績の持ち主なのです。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/155/

(結局はサリムと一緒にキュラソーに行くことになりましたけどね)

(あれはハリケーン・コーニョの被害復興を兼ねてやし、お前とサリムにはその後の人生が開けて万々歳やないけっ)

ちなみにセニョーラ・レオノールですが、今はサリム氏の弟のカリム氏が魔毒抜きの専従従者ですよ…。

(サリムは相変わらず、ラウシュミと二人でセントマールテンにおるのんも言うといてください、フランシスカ局長…しかし困った話っちゅうたら困った話ですな。アルゼンチンチンやのうて、スペイン本国でサッカー選手になるんはあかんのですか)

(連邦世界だと植民地に該当する地域で流行させる必要があるそうです。それに、南欧支部では男子が女子にきゃあきゃあ言われる競技、姦淫闘牛の方が遥かに人気なんですよ…)

(あがががががががが)

で、マルハレータ殿下がお節介を焼こうとしている理由、申し上げるまでもなく、男女の仲を引き裂く話になっているからです。

しかし、マドリードにホセを連れて行くのは無理ではないにせよ…ええ、この辺り一体は農業魔族運用地域。

つまり、魔毒抜きのためにも性交は推奨行為でして、農夫たちが買春のために酒場を訪れた際、売春婦役の農婦女官に支払うおひねりは聖母教会荘園運営経費で自動処理されます。

つまり、おめこ経費、農夫なら聖母教会…痴女皇国が持ってくれるのです。

ですから、一晩中やりまくってもいいのです、聖環警報が出るまでは。

そして、農婦女官…ヴィータの地位が修道助祭であるのにも、ご注意を。

Vita ヴィータ Ten Suction.十人卒 Pure famale Visual. 女性外観 Holy Order knights, Imperial of Temptress. 聖隷騎士団 Argentina branch, South-America Americas Regional Headquarters, Imperial of Temptress. 痴女皇国米大陸統括本部・南米行政局アルゼンチン支部 diácono religioso, Iglesia de Nuestra Señora de Junín. 不妊聖母教会修道助祭

ですので、ヴィータの立場としては聖隷騎士団に所属する奉仕修道女祭というのが痴女皇国での登録身分になるのです。

しかし、婦人舞踏団に入ることになればその身分、聖隷騎士団員ではなく、紫薔薇騎士団扱いで各国を訪問可能な芸術担当女官となります。

つまりは、大出世の部類。

(紫薔薇、黒薔薇ほどには厳しくないにしても、千人卒以上でないと基本ダメになりましたからねぇ…)

まぁ、これは痴女皇国の密偵を兼ねているので仕方はないでしょう。

これも、ヴィータとしては悩みどころなのですよ。

で、当時、マルハレータ殿下とイザベル陛下、このヴィータの扱いを巡って西蘭戦争寸前の喧嘩の危機にすらありました。

優れた踊り子を欲するイザベル陛下と、その周辺の人間関係もちょっとは考えてというマルハレータ殿下の主張、真っ向から対立したのです…。

(真剣にマドリードのサルスエラ宮殿前に、あの号…戦車で乗りつけたろかと)

馬鹿まるはが戦車でやってくるからって、私、真剣にベラ子陛下に対戦車ミサイルくれって頼んだわよねぇ、あんとき…)

(ふははははは、あの3とかなんかいうせんしゃ、その辺の防護そうち積んでるわいっ。湯田屋国の最新ぎじゅつのアイアンフィストふぁっくとかいうもんらしいけどなっ)

(知るかそんなもん…)

ええ、セニョーラ・中井ティアラが真剣にマドリードに呼ばれかねない話にもなっておったのです。

ちなみに私は、これ以上の分体処理は無理といって迎撃要請を拒否させていただきました…。

いくらサルスエラ宮殿が山の中と言っても、戦車相手に勝負するのはちょっと、乙女としては避けたい絵図かも知れませんので…。

それに、もうちょっと平和的な解決案が出されたからこそ、今、当時の再現の絵を撮影できておるのです。

で、翌日ですが、不妊地区に広がる麦畑の朝に場面は移ります。

チンポネックスのおかげで三毛作四毛作余裕という恐るべき状態なのですが、実は冬なのです、南半球ですから…。

しかし、青々と繁る麦の苗。

冬支度で動き回る農夫や農婦たち、そして遠景には雪景色すら見える中で、このありえない光景を俯瞰でカメラは撮影していきます。

で、農婦たちを荷台に乗せたトラックが何台も、農道を走っていきます。

雑草でも抜くのでしょうか。

いえ、チンポネックスを撒けば、その辺の細かい作業は省略されるはずなのです。

そして、農婦たちに混ざるヴィータと、同僚農婦との会話で、なぜ農婦たちは朝からトラックに乗って農場に向かうのか、その理由が明らかになるのです。

『この、愛の麦畑っての考えたのさ、一体誰よ…』

『しかも今は真冬よ、本当なら…』

『肥料節約のためとはいえ…』

『お給金も上乗せになるから文句言えないけどさぁ…』

『あ、ヴィータが降りる場所、次の区画じゃない?』

『ひゅーひゅー』

『昨晩も酒場の上でえっらくお楽しみだったらしいじゃん…』

『若いっていいわねー』

『あんたらも似たようなもんでしょうがぁっ』

ええそうです。畑の区画の要所要所に、農夫が送り込まれておるのです。

そして…なぜか、雨合羽を着込んで待っておるのです、農婦の到着を…。

そしてぇ。

ヴィータもそうですが、あのトラックに乗っていた農婦たちも、ことごとく女官化されています。

更には、畑のあちこちにいる農夫同様、雨合羽姿。

で、トラックの後をついていく一台の、奇妙奇天烈な形の乗用車がおります。

その屋根のキャンバスは大きく開かれ、右側の助手席の上に立って前を見張るがごとき姿のイプルディア。

んでぇ。

運転してんの、私ですよ、わたし。

なんでよりによって、シトロエン2CVなんて変なくるま、この痴女皇国世界で量産させるのか。

せめてルノー4の方がまだ、後ろがぱっくり開くからこういう農場向きと思うのですがぁっ。

で、私たちが何をしとるのか。

これは台本にある演技。

バタイユ男爵は、夜は踊り子であった女たちの昼間も見たいとご所望。

で、農婦として働く姿の見学となったのです。

「しかし男爵…ここでは普通の農婦として働いておる時の方が短いのですよ…今も現に、それなのですから…」

ええ、私たちは特にヒーターを必要とはしませんけど…普通の人なら絶対にヒーターレバーを引くと思います。

それと、これも車ですから、イプルディアがキャンバストップを全開にしていなければ、窓が曇るのを防ぐためにもデフロスターを使っていたでしょう。

(本当は私のアメリカ製四駆を持ち込みたいのです!)

ええ、こんな原始的な、しかも空冷猿人とやらのせいでバタバタとうるさい車ですよ。

乗り心地は確かに、外観ほど壮絶にひどくはありません。

しかし、このシトロエン2CVがどういうしろものかを知っている人ならわかるでしょう。

とにかく、直接的に衝撃をばっこんばっかんと伝えないだけで、揺すられるのです。

おまけに、モトシクレータオートバイのような細いタイヤですから、轍に捕まるとあっち行きこっち行き。

救いは、そんな細いタイヤだからハンドルも軽めなくらい。

ええ…この車、パワーステアリングという仕掛けがついとらんのです!

痴女種の耐久力と体力でなければ、本当なら真冬の麦畑の畦道を走りたい部類のくるまではないのです!

(これにした理由は、前のボンネットトラック同様に、映画としての絵作りだそうです…)

(抜かった…脚本、灸場の砂糖きび畑に舞台を移して書き直して貰うんでしたよ…)

ええそうです、今から起きるのは文字通りの「愛の麦畑」です…。

つまりチンポネックスを節約するためと称して、男女の性交で得られる体液を使って麦の成長を促進させる作業なのです!
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