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女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)・9
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そう…今から早朝の中米一帯へ降らせる雨、まさしく人を若い女に変えてしまう薬の雨なのです…。
そして、初動部隊と後続部隊とに別れている理由。
先ほど申しました通り、初動班は男のままの者や、女でも若返るか成長していない者を草の根分けても探し出して女体化薬液の水をかけるのが使命です。
痴女種能力を駆使すれば、およそ生きた人であれば必ず見つけ出せるそうですが…。
で。
初動部隊を率いる淫化組。
アスタロッテ様どころか、イリヤ様やエマネ様まで参加されてますけど。
いいんですか、淫化の統治。
更には、イリヤ様とエマネ様、黒薔薇能力の一つ、変装機能でなんとリュネ魔族の肌色の見た目に。
(ううううう、なんで私が魔族の姿にぃっ)
(おばさま、我々も悪役に見える必要があるってことで、作戦の要旨を散々説明されたじゃないですか…)
いえ、他のリュネ出身の方々も、仮面や覆面や髪の毛染色などでことごとく「悪役に見える」姿をしておられるのです…。
しかも、肌が青紫色でない人は、背中が大きく開いたトラヘ・デ・ヒネーテ…えっと、らいだーすーつとかいう、ぴっちぴちのツナギめいた服装です。
それも、どこのアレマニアのビザールビデオかと思うような禍々しいボンデージ衣装風味の棘やら金具めいたものがついています。
人によっては、武器の代わりに大人のおもちゃをいくつもベルトに装着していますね…。
迷彩色にこそ塗られていますが、見る人が見れば一目瞭然。
(使うんですかそれ…)
(いや、さすがに使いませんよ…ただ、軍装するならこれだとか言って本宮から送られて来たんです…)
要はリュネ魔族の方以外の初動班の皆さん、わざわざ悪役に見えるようにコスプレして来とるのです。
そう…魔屋に神が不在であると知ったよその神様の使いが悪さをしに来たというのが、我々の書いた筋書き。
これが、初動班と後続班を分けている理由なのです。
更に、南北双方からの軍勢の侵攻速度にもよりますが、最低でも1,500kmは移動する必要があるのです。
https://x.com/725578cc/status/1775491684157345994?s=20
(リュネ族や私たち魔族の速いものが飛べば2星刻だが、途中の集落や都市を探って通常の人類の反応を返す者を見つけ出さなくてはならないからな…)
で、両手挙から魔屋南部を北上して攻めて行く我々南組、対象が多いことから、この女体化水かけ作戦のための秘密兵器を開発して投入することになりました。
この作戦のために専用される、水かけ魔族とやらです。
昆虫型の兵隊魔族を元に生み出されたとかで、行動時間は数日しか保たないものの、自己崩壊して大気中にチンポネックス成分を撒き散らすそうです。
つまり、この魔族が暴れるというか、対象に水をかけまくった後の集落や町村に住む人々、片端から発情するのです…。
しかし、果たしてうまく行くものか。
で、本作戦には魔族の専門家…つまり、他ならぬアスタロッテ様がお越しです。
(魔族の制御には私が来ていることで安心してもらいたい。そして、今回、投入される水かけ魔族は…リュネ世界の苗床で生み出した基本素体を離魔とリオバンバの魔族向け苗床で淫化対応に微調整した上で、量産を行なったものだ)
つまり、この水かけ魔族が暴れた後でも最終的に現地の魔毒汚染の危険、ほぼ皆無に近い状態となるための仕掛けがなされているそうです。
そしてこの水かけ魔族部隊、サナギのような状態で別のロードトレインに搭載されておりますが、なんとその数は千体以上の模様。
ただし、全てを一気に起こすのではなく、行動不能になって自己崩壊した個体の補充分でもあるとか。
(ペニペや絶頂悪取、そして淫化尼僧尊方面で運用している林業魔族と同じだよ。自己崩壊した個体に含まれるチンポネックス成分で、森や畑を活性化させる作戦でもあるんだ)
なるほど…これならば、たとえ原住民が理解せずとも、あとあと彼等に大変な恩恵をもたらすことが期待できるでしょう。
そして、出撃を前にしたアルト閣下のお話が始まります。
(いいですかみなさん。このまぞくのへいたいさんたちがまず、りゅねのひとたちやあくやくの役まわりをいわれたひとといっしょになっておおきなまちやむらをちゅうしんに、あめをあびて女官になってないひとをさがしてみずをかけていきます)
アルト閣下の心話指示に聞き入る、皆。
(で、こうはつぐみにしていされたきしのみなさんはこの、りゅねとまぞくのみなさんのあとをおいかけてすすむことになります…。まもなく、先発ぐみのしゅっぱつの指示がきますけど、それぞれのやくめをよろしくおねがいしますよ…)
で、私、フランシスカ。
アルト閣下と共に、後発組に入れられております。
「ふらんしすかさんは、とってもだいじなおやくめがありますからね…」
「何かこう、心臓に負担が…」
「ほほほほほ、あたくしがついておりますからしんぱいごむようっ」
(それが一番不安なんですねんけど…)
ちなみに、今回の作戦で主要な人物の配置、こうなってるようです。
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作戦司令部(テンプレス一世ブリッジ)
べらこ(&てるこ)
おかみ
じょすりん
先発水かけ班
>南組(北進)
ろって●
いりや
えまね
>北組(南下)
えいもん●
あばどん
れぷた
続行お助け班
>南組(北上)
あると●
しすか◎
ぺるせ
わると
しゅばる
…………
>北組(南下)
だりあ●
りな
まりー
あるて
…………
●=部隊指揮官 ◎特任担当者
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つまり、南から北上する我々の方が密林地帯、ひいては魔屋文明の拠点が多数なので黒薔薇騎士団の方々中心の編成。
対して、明日輝南部から我々北上班との遭遇地点まで南下してくるダリア統括率いる南下部隊、北上班よりは熱帯慣れしていない方々を中心とした赤薔薇騎士主体の編成で下りてくるそうです。
「あめがふりだしましたね…」
両手挙州と破膜無生州の境目の辺りに用意された陣地で、遥か遠くの空を見るアルト閣下。
単に雨を浴びるだけでなく、雨が蒸発した蒸気を吸っても同様の症状…元の性別や年齢が何であろうとも、人間であれば一人卒罪人女官化される現象を引き起こす、まさに恐怖の雨。
(しかも、発症率50%の偽女種化製剤混入型…つまり、雨を浴びた人々の半数を偽女種か女にしてしまう絶滅型の弾頭も存在するのです…)
そのようなものがあるのですか、マリアヴェッラ陛下…。
(該当地域の住民が更生不可能、かつ痴女皇国の人間再生産システムによって人口補填が可能であると判断された場合の最終兵器です。これを使うと、雨が降った地域に住む人々の身に、亀地獄島や悪魔島の偽女種化処刑場同様の現象が起きてしまうのです…性欲のままに女や、偽女種同士で強姦を始めた挙句、24時間以内に自己発火燃焼してしまうのですよ…)
そう…6919号にも散々警告した事項…懲罰偽女種になると寿命が著しく短縮される件の応用だそうです、この処刑弾頭の作用原理。
普通の男性であれば一晩に2~3回程度が限界であろう性交、千人卒以上の痴女種同様に何度でも行える代償に、懲罰偽女種はその細かい種別によって異なりますが、偽女種化されてから長くとも10年以内で死亡するそうです。
そして、ボロブドゥール寺院北側庭園や亀地獄島に悪魔島といった最終処分場に送られた女たちが感染する偽女種化駄洒落菌、長くとも1ヶ月程度の寿命しか許さない仕様だそうですよ…。
(そしてその仕様の懲罰偽女種であれば、性欲のままにやりまくったが最後、24時間程度で精製精気を使い果たして身体制御が不能になって焼け死ぬのです…しかも、この型の駄洒落菌人工変種に感染した偽女種に犯された女は自身も同様に超・短命型の懲罰偽女種に性別変化を起こしてしまうのです…)
で、エマネ様やマリアヴェッラ陛下からお聞きした驚愕の話。
今回の明日輝・魔屋作戦での原住民感化作戦が不発または低効果に終わった場合ですけど…魔屋人と明日輝人に対して、この懲罰弾頭、試験を兼ねて使ってみようかという話にもなっておるようなのです…。
ええ、私が責任重大だと感じておる理由…そして位階が高い幹部痴女種化したはずなのに胃がきりきり痛みそうな錯覚を起こしているのは、かかってこの最終手段がいつでも投入可能なように準備されているという話をお聞きしたからなのです。
(魔屋と明日輝を担当する魔族の方には恐縮なんですし、絶頂悪取や淫化尼僧尊と同じような理由で魔毒苔がかえって繁殖しづらい状況なのはわかるのですが、魔屋・明日輝地域はそのいけにえ文化の矯正を含めて、最低限度でも良いから痴女皇国流の秩序と治安を導入せざるを得ません。これは、原住民文化を尊重なさる傾向が強いアレーゼおばさまにも渋々ながら納得頂いた措置なのです…)
(アレーゼだ。まぁ…いけにえについては、北欧いけにえ村作戦の時の件が痴女皇国でも尾を引いていてな…単にいけにえを捧げるだけでなく、運命選定種が期待する知的生命体の増加の妨げにもなっているため、彼女たちの統治に協力して欲しいという要請を呑まざるを得ないのだよ…)
(アレーゼ、本当に無理を言って申し訳ないのだけど、文句はナンム母体へ。私は元来、原初牝牛…ナンム配下の神種族生産体から生まれた存在だけどさ、運命のはさみを引き継いだ時点で対等の関係になってしまったからね…)
この声は…ああ、運命の女神のスクルド様ですね。
(アレーゼと、そしてサレルフィール…あんたもマリアリーゼとマリアヴェッラの尻拭いと面倒見で大変だとは思うから、あのはねっかえりがやりすぎないようにお願いするわよ…全く、何のために女官種を設定して男とファンを簡単にできないようにがっちがちに規制かけさせたのかわかりゃしないんだから…)
(これこれすくるどさん…あたくしでもよめにいうこときかすのはたいへんなのですよ?)
(それはあんたがマリアヴェッラ以上に手が早いせいよ…まぁ、サレルフィールの手の早さを解消するとなると、今は外せないものを外しちゃうことになるわね…)
まぁ、上の方々には上の方々で、色々と理由やら制約が存在するのでしょう。
-----------------
さて、空中に舞い上がり出発してゆく先発隊を見送った私、アルト閣下や、他の部隊指揮幹部の方々と一緒に作戦司令部とやらにお邪魔します。
ってUGH-SMYという連邦宙兵隊所属を示す文言こそ書かれておりますけど、この野戦指揮指令車とかいう車、フランス陸軍の持ち物じゃないですか…。
https://x.com/725578cc/status/1775580533298471413?s=20
で、フランス軍の所属なのですが、実は痴女種であるという軍人の方が車体横に出された日除け天幕の下で、大きめのフローティング画面を見ながら状況を説明されることになります。
というのもこの作戦、以前から魔屋や明日輝の地に存在する都市国家や集落の類、かなりの精度と頻度で特定した上で実施されておると聞かされたのです。
そしておおむねの目標は把握済みで、あとは現地に接近した痴女種能力者から対象集落の状況を探ってもらって、女体化がまだの存在を水かけ魔族に襲わせるか、さもなくば水鉄砲で撃ちに行くかを指示することになるそうです。
ええ、拡大されたパナマの上空図面に重ね合わさるように表示されていく表示、これがどんどんと白色になっていった場所が「魔族や痴女種互換の捜索者が水かけ処理する対象者がゼロになった地域」を示すのだそうです。
「で。ふらんしすかさんには、ぐあてまらにあるむかしの王国のしんでんにいってほしいそうです。そこはめきしこのぱれんけとかいう神殿とあわせて、とてもおおきなまやのまちになっていますので、まずはここできせきをおこしてほしいそうです」
(ティカル神殿遺跡という場所です。もしかしたらご存知かも知れませんが、いくつもの王朝がこの地を支配しました結果、具悪手珍棒のみならず、魔屋でも最大級の国家都市が建設されたのです…)
ふむふむ。
しかし、それなら我がメヒコでも有名な遺跡であるパレンケの方が向いているのではと思いましたが、まずは準備が整い次第、ティカル遺跡の方に行って欲しいと言われます。
しかし、ここからは結構な距離がありそうです。
恐らくは、私とアルト閣下が全力疾走しても2時間は絶対にかかります。
そして…この後で私が着替えてしまいますと、全力で走りづらいのですよ…。
(大丈夫です。お二人を転送で送りますし、あたしとジョスリンも臨時でそこに行きますから)
と、マリアヴェッラ陛下にまで申されましては。
そんな訳で、待つ事約、1時間。
着替えた私とアルト閣下、瞬時に別の場所に降り立つことになります。
で、待っておられたマリアヴェッラ陛下が、アルト閣下と似た白と金色の衣装の上に、同系の装飾のハーフマスクを装着なさっておられるのはまだしも。
(ふほほほほほほほほほほ。よう似合ってますよカエル女っ)
(シバクゾワレ…というか陛下、この看護婦服では悪役ではないですか!)
ええ。どう見ても色調や露出度が尋常の医療関係者には見えない、どすけべ看護服姿のジョスリーヌ団長が、そこに。
https://x.com/725578cc/status/1775593134317252920?s=20
そりゃまぁ、団長からすれば、怒りもしますよね…。
で。
しくしくさめざめと泣く、若い女性たちが集まっておるのは、確かこのティカール遺跡では1号神殿とか言われたピラミッドの前の広場です。
「いやはや、この地の皆が軒並み、女と化してしまいまして、しかも異なる地の神の使いが、我らをこうしたのだと告げたばかりか、何も体が変わっていない者までをもことごとく探し出して女に変えてしまったのです…」
どうやら、このティカルを治めていた当代の都市王らしき服装の人物が、マリアヴェッラ陛下の前に片膝をついて事情を説明している様子。
「しかしながらテペウとククルカンの神託を頂くことを試みました結果、あなたさま方の教えに従うことでもしかすると男に戻れる者が出るかも知れぬと聞かされたのです。更には、女のままであっても我らが食うに困らぬ手立てをして頂けると…」
と、その女性が1号神殿ピラミッドの最上部に開いた黒い穴を見やります。
恐らくはこの神殿の最上部、この都市王以外には立ち入りが制限された場所なのでしょう。
マヤの神殿遺跡には、基本的にその都市の支配者のみが立ち入って神託を授かる部屋があり、そして大抵の場合は神殿構造の一番上か奥に、その神託の間が設けられておったはずですから。
「ふむふむ…皆様のお嘆きはよくわかりました。では創造神テペウの使者たるこの私が、改めまして神託を授けましょう。王様、あなたはこの後、いけにえを捧げる代わりにククルカンにその身を捧げるのです…といっても、いけにえとして死んで頂く必要はありませんから安心してください…ただし」
と、ここで王様の前に膝をついて目線を合わせるマリアヴェッラ陛下。
「この金髪に白と金の仮面の女性、フランシスカ様は明日輝の皇帝にふさわしいとして明日輝地母神のコアトリクエに選ばれた方なのです」
と、私を向いて言われますよ…。
ええ、私の着替えた後の姿、淫化の太陽神インティに仕える太陽神使の神官服を基本に、ケツァルという鳥の羽根で色とりどりに縁を装飾した白と金の目のところだけの仮面をつけた状態なのです。
「しかしながら明日輝の地でもこの魔屋同様に神の加護が失われた状態であると聞いたコアトリクエ、同じく明日輝の神であるケツアルコアトルに命じ、魔屋の神ククルカンと明日輝の神の代理人たる者を探させたのです」
「そ、それがこのふらんしすかなる御仁…いえ、ケツアルの羽根飾りにそのお姿、確かに何かしら神と関わりがあるようにお見受けしますが…」
と、この女はほんまに神様の使いなのかという視線を向けて来られます。
いえ、この王様の心中からすれば、私にすがる価値があるんならすがりたいのです。
しかし、一応は魔屋ではなくて明日輝の神様に指名されたという触れ込みの私です。
どうせなら、魔屋の神様の使いとして施しをして欲しいという本音がちらちらと伺えますよ。
しかし、マリアヴェッラ陛下は押し切ります。
「ひ、ひいいいいいい!」
途端に、その王様はうろたえはじめたのです。
(ふふふふふ、初代様とおかみさまに神託を告げてもらったのです…要はフランシスカさんの言うことを聞いたら、全員ではないけど男に戻れるやつも出てくるかも知れないし、もっと大事なこととして、女のままでも男と戦えるような戦士にしてくれるらしい、と…)
ほう…。
「王よ。要はこの私、フランシスカは明日輝の都たるティノチティトランに赴いて、新しき明日輝の帝としての宣誓と、神に仕える者として秘蹟を行使をしたいのです。ですが、人々を救う秘蹟のためには、私に付き従って明日輝の都に向かうための護衛の戦士を求めたきところなのです」
ええ、ものっすごく嘘っぽいのですけど、私も言い切ります。
「おうさま…女のままでもみなさまをこまらせませんよ。むしろ、まやのかみさまも女のせんしでいいとおもうしなのです…」
で。
同じく、魔屋と明日輝の神様に頼まれた異国の戦士であるというアルト閣下の強さ、聖環の動画で王様に見て頂くことに。
ちょうど、アスタロッテ様と赤玉砂漠で行った模擬戦の映像があるそうですので。
そして、1分程度の動画を見終わったあとの王様の反応。
「た、確かにあれほどの動きや攻撃、どう見ても神の力にしか思えませぬ…」
ええ、アスタロッテ様の動きもめちゃくちゃに速いのですが、ほとんど瞬間移動です、アルト閣下。
しかも腰のニホントウを使って、わざと真空に近い移動回廊を一瞬だけ作り上げて、あっという間にロッテ様に肉薄したかと思うと、はりせんでロッテ様の頭をすぱこんと殴って倒してしまわれたのです…。
そして、ダメ押しにマリアヴェッラ陛下とアルト閣下が軽く絡んで見せられると、王様のみならず観衆の女性陣からもですね。
(この方々はどうも本物の神か、それに近い存在…)
(いや、あれだけの動きをして汗ひとつかいておられぬのだ、戦士としても尋常ではない…)
どうも、魔屋はマヤ文明同様に都市国家単位で各地を統治していて、その町や村単位で小競り合いを繰り返しておったのと、そのために戦士の立場が極めて強いのであろうこと、彼女たちの記憶から読み取れます。
(しかも神託を持って来られた上に、あの異族どもと違って我らをいきなり襲うことはせず、話を聞いてくださるではないか…神の使いとして間違いなかろう…)
(ああ、あれだけお強いようであればわしらを滅ぼすのも一瞬であろう…わしらが今五体満足なのは、わしらを害するつもりがない証…)
などと、密かな賞賛の感情すら飛び出し始める中。
(それよりさ、みんな、気づかないの…)
どうも、もとは子供だった人物が小声で申します。
(あのきれいな羽根のお面をつけたりっぱな女の人、おちんちんがはえてないかな)
そして、初動部隊と後続部隊とに別れている理由。
先ほど申しました通り、初動班は男のままの者や、女でも若返るか成長していない者を草の根分けても探し出して女体化薬液の水をかけるのが使命です。
痴女種能力を駆使すれば、およそ生きた人であれば必ず見つけ出せるそうですが…。
で。
初動部隊を率いる淫化組。
アスタロッテ様どころか、イリヤ様やエマネ様まで参加されてますけど。
いいんですか、淫化の統治。
更には、イリヤ様とエマネ様、黒薔薇能力の一つ、変装機能でなんとリュネ魔族の肌色の見た目に。
(ううううう、なんで私が魔族の姿にぃっ)
(おばさま、我々も悪役に見える必要があるってことで、作戦の要旨を散々説明されたじゃないですか…)
いえ、他のリュネ出身の方々も、仮面や覆面や髪の毛染色などでことごとく「悪役に見える」姿をしておられるのです…。
しかも、肌が青紫色でない人は、背中が大きく開いたトラヘ・デ・ヒネーテ…えっと、らいだーすーつとかいう、ぴっちぴちのツナギめいた服装です。
それも、どこのアレマニアのビザールビデオかと思うような禍々しいボンデージ衣装風味の棘やら金具めいたものがついています。
人によっては、武器の代わりに大人のおもちゃをいくつもベルトに装着していますね…。
迷彩色にこそ塗られていますが、見る人が見れば一目瞭然。
(使うんですかそれ…)
(いや、さすがに使いませんよ…ただ、軍装するならこれだとか言って本宮から送られて来たんです…)
要はリュネ魔族の方以外の初動班の皆さん、わざわざ悪役に見えるようにコスプレして来とるのです。
そう…魔屋に神が不在であると知ったよその神様の使いが悪さをしに来たというのが、我々の書いた筋書き。
これが、初動班と後続班を分けている理由なのです。
更に、南北双方からの軍勢の侵攻速度にもよりますが、最低でも1,500kmは移動する必要があるのです。
https://x.com/725578cc/status/1775491684157345994?s=20
(リュネ族や私たち魔族の速いものが飛べば2星刻だが、途中の集落や都市を探って通常の人類の反応を返す者を見つけ出さなくてはならないからな…)
で、両手挙から魔屋南部を北上して攻めて行く我々南組、対象が多いことから、この女体化水かけ作戦のための秘密兵器を開発して投入することになりました。
この作戦のために専用される、水かけ魔族とやらです。
昆虫型の兵隊魔族を元に生み出されたとかで、行動時間は数日しか保たないものの、自己崩壊して大気中にチンポネックス成分を撒き散らすそうです。
つまり、この魔族が暴れるというか、対象に水をかけまくった後の集落や町村に住む人々、片端から発情するのです…。
しかし、果たしてうまく行くものか。
で、本作戦には魔族の専門家…つまり、他ならぬアスタロッテ様がお越しです。
(魔族の制御には私が来ていることで安心してもらいたい。そして、今回、投入される水かけ魔族は…リュネ世界の苗床で生み出した基本素体を離魔とリオバンバの魔族向け苗床で淫化対応に微調整した上で、量産を行なったものだ)
つまり、この水かけ魔族が暴れた後でも最終的に現地の魔毒汚染の危険、ほぼ皆無に近い状態となるための仕掛けがなされているそうです。
そしてこの水かけ魔族部隊、サナギのような状態で別のロードトレインに搭載されておりますが、なんとその数は千体以上の模様。
ただし、全てを一気に起こすのではなく、行動不能になって自己崩壊した個体の補充分でもあるとか。
(ペニペや絶頂悪取、そして淫化尼僧尊方面で運用している林業魔族と同じだよ。自己崩壊した個体に含まれるチンポネックス成分で、森や畑を活性化させる作戦でもあるんだ)
なるほど…これならば、たとえ原住民が理解せずとも、あとあと彼等に大変な恩恵をもたらすことが期待できるでしょう。
そして、出撃を前にしたアルト閣下のお話が始まります。
(いいですかみなさん。このまぞくのへいたいさんたちがまず、りゅねのひとたちやあくやくの役まわりをいわれたひとといっしょになっておおきなまちやむらをちゅうしんに、あめをあびて女官になってないひとをさがしてみずをかけていきます)
アルト閣下の心話指示に聞き入る、皆。
(で、こうはつぐみにしていされたきしのみなさんはこの、りゅねとまぞくのみなさんのあとをおいかけてすすむことになります…。まもなく、先発ぐみのしゅっぱつの指示がきますけど、それぞれのやくめをよろしくおねがいしますよ…)
で、私、フランシスカ。
アルト閣下と共に、後発組に入れられております。
「ふらんしすかさんは、とってもだいじなおやくめがありますからね…」
「何かこう、心臓に負担が…」
「ほほほほほ、あたくしがついておりますからしんぱいごむようっ」
(それが一番不安なんですねんけど…)
ちなみに、今回の作戦で主要な人物の配置、こうなってるようです。
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作戦司令部(テンプレス一世ブリッジ)
べらこ(&てるこ)
おかみ
じょすりん
先発水かけ班
>南組(北進)
ろって●
いりや
えまね
>北組(南下)
えいもん●
あばどん
れぷた
続行お助け班
>南組(北上)
あると●
しすか◎
ぺるせ
わると
しゅばる
…………
>北組(南下)
だりあ●
りな
まりー
あるて
…………
●=部隊指揮官 ◎特任担当者
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つまり、南から北上する我々の方が密林地帯、ひいては魔屋文明の拠点が多数なので黒薔薇騎士団の方々中心の編成。
対して、明日輝南部から我々北上班との遭遇地点まで南下してくるダリア統括率いる南下部隊、北上班よりは熱帯慣れしていない方々を中心とした赤薔薇騎士主体の編成で下りてくるそうです。
「あめがふりだしましたね…」
両手挙州と破膜無生州の境目の辺りに用意された陣地で、遥か遠くの空を見るアルト閣下。
単に雨を浴びるだけでなく、雨が蒸発した蒸気を吸っても同様の症状…元の性別や年齢が何であろうとも、人間であれば一人卒罪人女官化される現象を引き起こす、まさに恐怖の雨。
(しかも、発症率50%の偽女種化製剤混入型…つまり、雨を浴びた人々の半数を偽女種か女にしてしまう絶滅型の弾頭も存在するのです…)
そのようなものがあるのですか、マリアヴェッラ陛下…。
(該当地域の住民が更生不可能、かつ痴女皇国の人間再生産システムによって人口補填が可能であると判断された場合の最終兵器です。これを使うと、雨が降った地域に住む人々の身に、亀地獄島や悪魔島の偽女種化処刑場同様の現象が起きてしまうのです…性欲のままに女や、偽女種同士で強姦を始めた挙句、24時間以内に自己発火燃焼してしまうのですよ…)
そう…6919号にも散々警告した事項…懲罰偽女種になると寿命が著しく短縮される件の応用だそうです、この処刑弾頭の作用原理。
普通の男性であれば一晩に2~3回程度が限界であろう性交、千人卒以上の痴女種同様に何度でも行える代償に、懲罰偽女種はその細かい種別によって異なりますが、偽女種化されてから長くとも10年以内で死亡するそうです。
そして、ボロブドゥール寺院北側庭園や亀地獄島に悪魔島といった最終処分場に送られた女たちが感染する偽女種化駄洒落菌、長くとも1ヶ月程度の寿命しか許さない仕様だそうですよ…。
(そしてその仕様の懲罰偽女種であれば、性欲のままにやりまくったが最後、24時間程度で精製精気を使い果たして身体制御が不能になって焼け死ぬのです…しかも、この型の駄洒落菌人工変種に感染した偽女種に犯された女は自身も同様に超・短命型の懲罰偽女種に性別変化を起こしてしまうのです…)
で、エマネ様やマリアヴェッラ陛下からお聞きした驚愕の話。
今回の明日輝・魔屋作戦での原住民感化作戦が不発または低効果に終わった場合ですけど…魔屋人と明日輝人に対して、この懲罰弾頭、試験を兼ねて使ってみようかという話にもなっておるようなのです…。
ええ、私が責任重大だと感じておる理由…そして位階が高い幹部痴女種化したはずなのに胃がきりきり痛みそうな錯覚を起こしているのは、かかってこの最終手段がいつでも投入可能なように準備されているという話をお聞きしたからなのです。
(魔屋と明日輝を担当する魔族の方には恐縮なんですし、絶頂悪取や淫化尼僧尊と同じような理由で魔毒苔がかえって繁殖しづらい状況なのはわかるのですが、魔屋・明日輝地域はそのいけにえ文化の矯正を含めて、最低限度でも良いから痴女皇国流の秩序と治安を導入せざるを得ません。これは、原住民文化を尊重なさる傾向が強いアレーゼおばさまにも渋々ながら納得頂いた措置なのです…)
(アレーゼだ。まぁ…いけにえについては、北欧いけにえ村作戦の時の件が痴女皇国でも尾を引いていてな…単にいけにえを捧げるだけでなく、運命選定種が期待する知的生命体の増加の妨げにもなっているため、彼女たちの統治に協力して欲しいという要請を呑まざるを得ないのだよ…)
(アレーゼ、本当に無理を言って申し訳ないのだけど、文句はナンム母体へ。私は元来、原初牝牛…ナンム配下の神種族生産体から生まれた存在だけどさ、運命のはさみを引き継いだ時点で対等の関係になってしまったからね…)
この声は…ああ、運命の女神のスクルド様ですね。
(アレーゼと、そしてサレルフィール…あんたもマリアリーゼとマリアヴェッラの尻拭いと面倒見で大変だとは思うから、あのはねっかえりがやりすぎないようにお願いするわよ…全く、何のために女官種を設定して男とファンを簡単にできないようにがっちがちに規制かけさせたのかわかりゃしないんだから…)
(これこれすくるどさん…あたくしでもよめにいうこときかすのはたいへんなのですよ?)
(それはあんたがマリアヴェッラ以上に手が早いせいよ…まぁ、サレルフィールの手の早さを解消するとなると、今は外せないものを外しちゃうことになるわね…)
まぁ、上の方々には上の方々で、色々と理由やら制約が存在するのでしょう。
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さて、空中に舞い上がり出発してゆく先発隊を見送った私、アルト閣下や、他の部隊指揮幹部の方々と一緒に作戦司令部とやらにお邪魔します。
ってUGH-SMYという連邦宙兵隊所属を示す文言こそ書かれておりますけど、この野戦指揮指令車とかいう車、フランス陸軍の持ち物じゃないですか…。
https://x.com/725578cc/status/1775580533298471413?s=20
で、フランス軍の所属なのですが、実は痴女種であるという軍人の方が車体横に出された日除け天幕の下で、大きめのフローティング画面を見ながら状況を説明されることになります。
というのもこの作戦、以前から魔屋や明日輝の地に存在する都市国家や集落の類、かなりの精度と頻度で特定した上で実施されておると聞かされたのです。
そしておおむねの目標は把握済みで、あとは現地に接近した痴女種能力者から対象集落の状況を探ってもらって、女体化がまだの存在を水かけ魔族に襲わせるか、さもなくば水鉄砲で撃ちに行くかを指示することになるそうです。
ええ、拡大されたパナマの上空図面に重ね合わさるように表示されていく表示、これがどんどんと白色になっていった場所が「魔族や痴女種互換の捜索者が水かけ処理する対象者がゼロになった地域」を示すのだそうです。
「で。ふらんしすかさんには、ぐあてまらにあるむかしの王国のしんでんにいってほしいそうです。そこはめきしこのぱれんけとかいう神殿とあわせて、とてもおおきなまやのまちになっていますので、まずはここできせきをおこしてほしいそうです」
(ティカル神殿遺跡という場所です。もしかしたらご存知かも知れませんが、いくつもの王朝がこの地を支配しました結果、具悪手珍棒のみならず、魔屋でも最大級の国家都市が建設されたのです…)
ふむふむ。
しかし、それなら我がメヒコでも有名な遺跡であるパレンケの方が向いているのではと思いましたが、まずは準備が整い次第、ティカル遺跡の方に行って欲しいと言われます。
しかし、ここからは結構な距離がありそうです。
恐らくは、私とアルト閣下が全力疾走しても2時間は絶対にかかります。
そして…この後で私が着替えてしまいますと、全力で走りづらいのですよ…。
(大丈夫です。お二人を転送で送りますし、あたしとジョスリンも臨時でそこに行きますから)
と、マリアヴェッラ陛下にまで申されましては。
そんな訳で、待つ事約、1時間。
着替えた私とアルト閣下、瞬時に別の場所に降り立つことになります。
で、待っておられたマリアヴェッラ陛下が、アルト閣下と似た白と金色の衣装の上に、同系の装飾のハーフマスクを装着なさっておられるのはまだしも。
(ふほほほほほほほほほほ。よう似合ってますよカエル女っ)
(シバクゾワレ…というか陛下、この看護婦服では悪役ではないですか!)
ええ。どう見ても色調や露出度が尋常の医療関係者には見えない、どすけべ看護服姿のジョスリーヌ団長が、そこに。
https://x.com/725578cc/status/1775593134317252920?s=20
そりゃまぁ、団長からすれば、怒りもしますよね…。
で。
しくしくさめざめと泣く、若い女性たちが集まっておるのは、確かこのティカール遺跡では1号神殿とか言われたピラミッドの前の広場です。
「いやはや、この地の皆が軒並み、女と化してしまいまして、しかも異なる地の神の使いが、我らをこうしたのだと告げたばかりか、何も体が変わっていない者までをもことごとく探し出して女に変えてしまったのです…」
どうやら、このティカルを治めていた当代の都市王らしき服装の人物が、マリアヴェッラ陛下の前に片膝をついて事情を説明している様子。
「しかしながらテペウとククルカンの神託を頂くことを試みました結果、あなたさま方の教えに従うことでもしかすると男に戻れる者が出るかも知れぬと聞かされたのです。更には、女のままであっても我らが食うに困らぬ手立てをして頂けると…」
と、その女性が1号神殿ピラミッドの最上部に開いた黒い穴を見やります。
恐らくはこの神殿の最上部、この都市王以外には立ち入りが制限された場所なのでしょう。
マヤの神殿遺跡には、基本的にその都市の支配者のみが立ち入って神託を授かる部屋があり、そして大抵の場合は神殿構造の一番上か奥に、その神託の間が設けられておったはずですから。
「ふむふむ…皆様のお嘆きはよくわかりました。では創造神テペウの使者たるこの私が、改めまして神託を授けましょう。王様、あなたはこの後、いけにえを捧げる代わりにククルカンにその身を捧げるのです…といっても、いけにえとして死んで頂く必要はありませんから安心してください…ただし」
と、ここで王様の前に膝をついて目線を合わせるマリアヴェッラ陛下。
「この金髪に白と金の仮面の女性、フランシスカ様は明日輝の皇帝にふさわしいとして明日輝地母神のコアトリクエに選ばれた方なのです」
と、私を向いて言われますよ…。
ええ、私の着替えた後の姿、淫化の太陽神インティに仕える太陽神使の神官服を基本に、ケツァルという鳥の羽根で色とりどりに縁を装飾した白と金の目のところだけの仮面をつけた状態なのです。
「しかしながら明日輝の地でもこの魔屋同様に神の加護が失われた状態であると聞いたコアトリクエ、同じく明日輝の神であるケツアルコアトルに命じ、魔屋の神ククルカンと明日輝の神の代理人たる者を探させたのです」
「そ、それがこのふらんしすかなる御仁…いえ、ケツアルの羽根飾りにそのお姿、確かに何かしら神と関わりがあるようにお見受けしますが…」
と、この女はほんまに神様の使いなのかという視線を向けて来られます。
いえ、この王様の心中からすれば、私にすがる価値があるんならすがりたいのです。
しかし、一応は魔屋ではなくて明日輝の神様に指名されたという触れ込みの私です。
どうせなら、魔屋の神様の使いとして施しをして欲しいという本音がちらちらと伺えますよ。
しかし、マリアヴェッラ陛下は押し切ります。
「ひ、ひいいいいいい!」
途端に、その王様はうろたえはじめたのです。
(ふふふふふ、初代様とおかみさまに神託を告げてもらったのです…要はフランシスカさんの言うことを聞いたら、全員ではないけど男に戻れるやつも出てくるかも知れないし、もっと大事なこととして、女のままでも男と戦えるような戦士にしてくれるらしい、と…)
ほう…。
「王よ。要はこの私、フランシスカは明日輝の都たるティノチティトランに赴いて、新しき明日輝の帝としての宣誓と、神に仕える者として秘蹟を行使をしたいのです。ですが、人々を救う秘蹟のためには、私に付き従って明日輝の都に向かうための護衛の戦士を求めたきところなのです」
ええ、ものっすごく嘘っぽいのですけど、私も言い切ります。
「おうさま…女のままでもみなさまをこまらせませんよ。むしろ、まやのかみさまも女のせんしでいいとおもうしなのです…」
で。
同じく、魔屋と明日輝の神様に頼まれた異国の戦士であるというアルト閣下の強さ、聖環の動画で王様に見て頂くことに。
ちょうど、アスタロッテ様と赤玉砂漠で行った模擬戦の映像があるそうですので。
そして、1分程度の動画を見終わったあとの王様の反応。
「た、確かにあれほどの動きや攻撃、どう見ても神の力にしか思えませぬ…」
ええ、アスタロッテ様の動きもめちゃくちゃに速いのですが、ほとんど瞬間移動です、アルト閣下。
しかも腰のニホントウを使って、わざと真空に近い移動回廊を一瞬だけ作り上げて、あっという間にロッテ様に肉薄したかと思うと、はりせんでロッテ様の頭をすぱこんと殴って倒してしまわれたのです…。
そして、ダメ押しにマリアヴェッラ陛下とアルト閣下が軽く絡んで見せられると、王様のみならず観衆の女性陣からもですね。
(この方々はどうも本物の神か、それに近い存在…)
(いや、あれだけの動きをして汗ひとつかいておられぬのだ、戦士としても尋常ではない…)
どうも、魔屋はマヤ文明同様に都市国家単位で各地を統治していて、その町や村単位で小競り合いを繰り返しておったのと、そのために戦士の立場が極めて強いのであろうこと、彼女たちの記憶から読み取れます。
(しかも神託を持って来られた上に、あの異族どもと違って我らをいきなり襲うことはせず、話を聞いてくださるではないか…神の使いとして間違いなかろう…)
(ああ、あれだけお強いようであればわしらを滅ぼすのも一瞬であろう…わしらが今五体満足なのは、わしらを害するつもりがない証…)
などと、密かな賞賛の感情すら飛び出し始める中。
(それよりさ、みんな、気づかないの…)
どうも、もとは子供だった人物が小声で申します。
(あのきれいな羽根のお面をつけたりっぱな女の人、おちんちんがはえてないかな)
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