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名前を言えない謎のリゾート「マン◯ラ:愛の波しぶき」・2.8

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(でぇええええっ…いえその、私は良いのですけどね、場所がほら)

ええ、お察しの方もいらっしゃるかも知れませんね。

コイリュルはなんと、このエマネのチンポに夢中な部類なのです…。

(え、え、え、え、エマネちゃん…それは矯正可能なのでしょうか…)

動揺するベラ子陛下。

しかし、何かこう、芸人の芸を見るような動揺ですので、私は無慈悲にも跳ね除けます。

ああ、何たるムジヒ。

(あきません。ベラ子陛下…私にお授け頂いたチンポ、そもそも陛下のお身体に生やせるアレのでちゅーんばーじょんとやらでしょう…つまり、女官籠絡のための武器としてお渡し頂いたものではないですか…その威力に抗える者はそうそうおらなんだかと…)

ええ、私が頭を抱えておる理由、これなのです。

なまじっか威力のある武器を使ったがために、今度は副作用が出ておるのです。

(それ以前にエマネ、割と女受けがあった部類なのですよね…)

でまぁ、この場で思いついたひらめきが。

せっかくベラ子陛下、ここにいらっしゃるんですから、コイリュルには前から寄せられておった要望を叶えてあげれば、ついでに私との関係の矯正にもなりはしないかと思ったのですよ。

その要望とは。

まず、コイリュルは純粋な淫化いんか人です。

そして、千人卒神官に昇格すれば、とりあえずチンポは生えます。

で、今ですと、かつてのチャスカの身体をパイローテのものに取り替えたような大技を使わなくとも、翼は生やせるそうです。

しかし、それをやると、淫化人ではなくリュネ人の外観に近づいてしまうとも。

(だからチャスカさんの時は首から下を取り替えた上で身体矯正をかけて淫化人の体格に敢えて近づけたのですよ…)

ただ、これについては「そもそもコイリュルの仕事に、翼が必要になる時ってあるんでっしゃろか」というマルハレータ殿下のお話もありましたから、翼を持つ必要が生じたり、あるいはコイリュルが希望すれば考えようとも。

で。

私は、傍のベラ子陛下をちらり。

その衣装を確認したかったのです。

…そうです、陛下のお召し物の中の白金衣とかいう代物、これを着ると任意の女官に陛下のお力を貸し与えられるだけではなく、女官の昇格降格が思いのままであるとも聞かされております。

即ち、この場でコイリュルに神官の資格…そしてチンポや翼を与えること、陛下なら楽に可能なのです。

(私でも出来なくはないそうですが、無申請でやるとチンポが生えてこない可能性があるとか)

「なるほど、納得です。それにコイリュルさん、そもそも聖隷団の団長候補。ちんぽをお持ち頂くことについて、あたしも異存はありません。リンジー校長にはあたしから話をしておきます」

(各地の聖隷団の統括事務局は聖院学院神学部茸島本校舎内にあります…つまり、リンジーさんの管轄なのですよ、聖隷少年少女団…)

「ふむ…聖隷団とやら、入るだけでなくその統率役に選ばれたとあれば、栄誉栄達の足掛かりともなろう…」

と、発言したのは他ならぬクシー。

「もちろん、それなりの地位を保証できますよ…。ただ、千人卒の完全体痴女種となって頂きますが…」

「マリアヴェッラ様、それはよもや、余が偽女種になるようなものであろうか?」

と、実際に偽女種の姿になってみせる、クシー。

「似たようなものです。あたしやエマネちゃんにちんぽが生えた状態ですね…ただ、こうもなれます」と、完全な女性形態になっておしまいになるベラ子陛下。

(女官はおおむね、ちんぽ持ちであっても完全な女性の姿を取ることを好みますよ…)

「なるほど。摩羅ソドを出すも仕舞うも自在であると。しかして、摩羅があれば当然、摩羅を使う場面があるのは余にもわかるのだが…」

「使う必要はございますよ、クシー様」

と、部屋に入ってくる人物。

いえ、一人ではありません。

「ティッカ、その方は…」

「ええ、この部屋の中を覗き聞き耳を立てようとしておりましたので、捕縛いたしましたが」

でえええええ。

見れば、ティッカが背中から伸ばした触手に捕らえられたピウラ夫人のあられもない姿がぁっ。

更には、ティッカのお尻から伸びた尾によって尻穴を、更には長~~~~~く伸びた逸物で犯されております。

流石に、この異様な姿には一瞬、クシーも傍の剣に手を伸ばしかけますが、次の一瞬で月乙女であると気付いて姿勢を直しております。

「実は私が月乙女化したさい、アスタロッテ様が持ち込まれた四天王向けの試作魔族とやらの種をお使いになったそうなのですよ…クシー様にはよろしくない話とは思いますが…」

「ああ、言ってましたねロッテさん…魔王のいらん企みの一つで、リュネの男をこれで骨抜きにしてしまえばいいとか何とか考えた末に産み出した試作魔族で、ロッテさんが全力でボツにしたって…」

「な、なんと…それでこのような面妖かつ淫猥な姿に…」

あ、ティッカとクシーは多少の面識、ありますよ。

(クシー様…実はこのピウラも摩羅を欲してエマネ様に取り入ろうとしておった。むろん、口実はこの離魔貴人街婦人会を牛耳らんがため。いかがします?)

「なるほど、他の館の奥方たちを逸物で従わせようとしたわけか…余にも判断がつきかねる。何故ならば、聖隷団の上位である聖隷騎士団員も逸物持ちの痴女種が仕切るのであろう。なれば、ピウラがきちんと逸物を使うのであれば、剣を提げたい願いを乞うたと同じであると余は考える」

うはぁっ。

いけめんおーらというものでしょうか。

この毅然とした答えを発する姿に、改めて乙女の視線を送るコイリュル。

(きゃーきゃーぱちぱちークシーかっこえーさすが伝説の王子ー)

(エマネ、一応そなたも余の伴侶であり同じ立場だろ…リュネ戦士として見れば、最低でも余と同格のはずなんだぞ…その、戦士や王族の矜持をもう少しだな、こう…)

ええ、私とクシー、どうも色々と食い違いがあるのは知っておりますが、私にもその、なかなか矯正できない諸々が。

(まーまークシー、このピウラについては面白い裁定が下せるのですよ?)

「で、ピウラ…クシーとコイリュルの逢瀬おうせの場、ゆるしなく覗くべからずという発布はっぷ、私の名前で出しておったかと思います。母親たるあなたが娘と許嫁を気にするのは分かるのですが、相方のクシーは幼い頃から毅然とした振る舞いをしつけられ、男女の仲も厳しくあれと教えられた武人。人前でデレデレと女の色香に迷うなとされた部類の者なのです…」

「で、あたしもそれを聞かされていたからこそ、パチャカマック神殿でのクシー王子のお部屋、そう簡単には人が入ったり覗けないようにする工事の承認を出したのですよ…」

で、この話をしておる最中、ピウラは床に降ろされこそしましたが、相変わらずティッカの触手とチンポに攻め立てられております。

つまり、このオメコは懲罰行為ですよっと。

「で…ピウラ、月乙女神殿の要職に就いたティッカを、この家の担当にしたのは理由があります。一つは、クスコ貴人街の顔役であったウルコを我らに従わせるため。そしてもう一つは…ピウラ、あなたの年齢にあるのです」

犯されながらも、ええっという顔をするピウラ。

「新たなる淫化の掟によれば、よわい24を数えたる太陽乙女は月乙女となるか、還俗げんぞくを選ぶか。その年齢に達した際に万卒神官以上であれば継続して太陽乙女の位を与えますが、そうでなくば月乙女か、ないし老婆への道。そして…今のあなたが仮に離魔支部が承認する何らかの町役になるとなれば、太陽乙女ではなく、月乙女になって頂く必要があるのです…お分かりですね…」

そう…つまり、ピウラがチンポを装備したいならば、それは神殿神官の資格を得てもらう必要があるのです。

そして、ピウラの元来の年齢では…月乙女になるのですよっ。

(えええええ、ということは、わたくしはティッカ様のようなお姿に…)

「ふふふふふ、ピウラ…このティッカも、元は淫化の生まれですよ…」

と、凌辱を中断して立つティッカ。

その姿、一瞬で淫化人の女性神官になってしまいます。

ただ、万卒級なのと、ピウラが切望するモノはあるよということで、チンポは出した状態。

「わしはもともと月乙女なので、月乙女の証として青肌になっておく必要はある。しかしながら、元来の淫化での姿にもなれるのだ…。これが、エマネ様からピウラ、そなたに回答するように頼まれたわしの答えなのだよ」

そう…そんなにチンポ欲しかったら、月乙女になってくれや。

これが、私の回答。

しかし、月乙女になるということは出家して神殿に来てもらわなければなりません。本当ならば。

「で、では私の望みは叶えては頂けぬことに…」

「まぁまぁピウラ、話というものは最後までよく聞くのですよ…」

(そやで、どっかのティアラみたいに10のうち6しか聞かんと飛び込んで来たら、きっしょく悪い南方妖怪に乗っ取られてもうたりするんやで)
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/146/

(うるせええええええ)

(ちんぽが3本生えて、その先から出る気流の噴射で空を飛ぶとかな…)

どんな魔族が住んでるのですか、南洋王国とやら。

もし何か変なのが残ってるなら、そっち行った時に爆炎剣、抜きますけど。

(エマネはん、焼畑農業の土地増やすんだけはやめてください…あっこの農地を切り開く際、ワイとかメフラウ・オリューレはかなり苦労したんです…うかつに森焼いたら地崩れの原因になるんですわ…淫化そっちごて毎日のように雨が降る場所ばっかりですねや…)

ううむ、マルハレータ殿下の記憶から察するに、尼僧尊あまぞんの密林のごときか、はたまたこの淫化の北の方、絶頂悪取いくあどるとの国境沿いの緑豊かな場所が多数なようですね、南洋の島々。

ともかく、ピウラへの提案。

それは、連邦世界とやらの学校に付随した父母の会合やら何やらの知識に明るい方々からもたらされた話であるそうです。

「現状で、離魔貴人街を仕切る団体は婦人会ということになっております。ですが、聖隷団を組織した以上、少年少女の親であるあなたたちは、子供がまだ完全な大人として扱われない間、少年少女の保護者ということになるのです…」

で、ベラ子陛下のお話では、婦人会を保護者会なる組織に改め、聖隷団の少年少女の後見者であるという自覚を持って欲しいと。

「で、保護者であれば子供の危急に親が向かうこともあるでしょう。即ち、神官または女官としての修行をある程度は積んで頂く必要があるのです」

な、なるほど…つまり、淫化の神官か聖母教会の尼僧女官か、いずれかの立場になってもらうのは仕方ないとしても、子供たちを守るために駆けつける力を与えましょう、ということですか…。

これであれば、ピウラの神官取り立て、あくまでも神官や女官の能力を付与するのが目的であって、チンポが生えるのはそのついでのやむを得ない現象であると言い訳も立ちそうです。

「もちろん、離魔の街の治安を守るだけであれば千人卒でも過剰な力。しかし、警務騎士の資格を持って頂くのとそうでないのとでは大違いですね。エマネちゃん」

で、ベラ子陛下に話を振られた私の発言。

「そうですね…何かあった時の情報もいち早く受け取れますし、何よりも貴人街の顔役として、離魔の政治に多少は関与してもらうことにもなるでしょう…つまり、旦那様方に代わって、離魔支部…ひいては淫化の政治の表舞台に立つ者として選ばれる可能性も出てくるのです…」

この瞬間、目を輝かせるピウラ。

(ただし、お前の旦那様ウルコの存在はないがしろにはできん…わしが言った通り、月乙女であってもウルコのような男から精毒をもらう必要はあるのだ…亭主を立て、離魔貴人街をまとめる力があれば神官として優先的に男を回してもらえようが)

それとですね。

ピウラ、考えが甘くないか、あんたと私は言いたいのです。

貴人街のご家庭、あんたの家だけがこうして籠絡ろうらくされとる訳やないで。

今この瞬間に、隣とかそのまた隣で何が起きてるんか、想像つかんか。

(私は気付きましたよエマネ様…母、欲に目を曇らせておりますね…)

と、母には気付かれぬよう、密かに意識を南側の貴人住宅へと向けるコイリュル。

そうです…そっちにも、神官たちが貴人家族の籠絡の為に訪問しているのです。

しかも、今日が最初ではありませんし、神官たちは全ての貴人宅を訪れております…。

(うむ、コイリュル…貴人街全てを籠絡の対象とせねば、聖隷団には反対する家庭が出ていただろう。つまり、神殿や聖母教会の目標はこのウルコの家のみに非ず…)

ええ、アホかあんたという目で母親を見る娘と、その許婚者。

即ち、チンポをおねだりしている婦人が他にもいた場合はどうすんのよ、あんただけが逸物を装備すればそりゃ優位に立てるけど、この貴人街の奥様が全員チンポ持ちになったらどうするんや。

更には、月乙女…魔族の身体と変わった際の弊害、あります。

必要な精毒の量、増えるぞ。

ウルコだけで済ませるつもりやないやろけど、この家におる男どもから吸い上げるだけでは、必要な精毒はとうていまかない切れへんで。

「ピウラ、それに本来は月乙女としての修練、済ませるためにはやはり神殿に住まうか通うが必須となる。わしのように太陽乙女から月乙女に変われば覚えごとや習いごとは最小限で済むが、いちから覚えるとなるとそれなりに時を要するのでな…で、わしからの提案だ」

と、魔族の姿に戻り、尻尾を出すティッカ。

「この尻尾には先程、ウルコから吸い上げたばかりの精毒が溜まっておる。ウルコに代わり、わしが種をつけてやる。お主がこの家の新しき当主を孕むのであれば、育児のためにも神殿住まいではなく通いで済ませる他、処遇の向上を奏上できよう。何よりも男児は男児で聖母教会でも淫化でも価値のあるものなのだ。時間稼ぎにも良いし、お前とウルコの間の子であるからにはそれなりの子が産まれるであろうし、コイリュル同様に良き育ちとなれば、そなたの家の格も更に上がるのが期待出来るだろう。どうだピウラ、ひとつわしの提案に乗ってみるか」

(何か悪魔のささやきという気もする勧誘ですね…)

(まぁまぁベラ子陛下、これをやっておく方が色々捗るのですよ、色々と…)

(しかしこのピウラにも困りもの。己の亭主を案ずる心持ちなどあるのやら…俗人どもにも申し渡してはおりませんが、月乙女とのオメコは寿命を縮める場合があるのですよねぇ…)

ただ、内心ではティッカのみならずクシーも、そして娘のはずのコイリュルも呆れてます、ピウラに。

(うむ…コイリュルはもちろん、ティッカは純粋な魔族ではないからリュネでのいくさの事など存じてはおらぬであろうが、かつてのリュネで炎剣を用いていたのは、魔族を退治るためだけではなかったのだよ…魔族が歩き飛んだ後の風も土もけがれるから、穢れごと燃やす必要があったからなのだ…今でこそましにはされておるようだが、魔族の近くにおるだけでも穢れかねなかったのだからな…)

(コイリュル、純粋な魔族はそれこそ歩き飛び動く穢れだったのです…今のロッテさんを始めとする魔族たちは身体の改良を受けていますから、以前ほどには生きた猛毒ではありませんが、それでも魔族とばかりオメコをし続けることは、人の身にあまりよろしくない事なのです…)

ええ、私が俗人街に密かに行って男を漁ったり、他の太陽乙女神官も時折行かせている理由がこれなのです。

時々は神殿においでや。

でないと、魔族とばかりオメコ、それも普通やないオメコばかりやっとったら穢れが回りやすくなるで。

公然とは触れ回られておりませんが、聖環警報が出ておる男にはそれとなく神殿に連れて行ったり、あるいはナンパとやらに見せかけて魔毒を抜いてやったりしとるのです。

その、穢れが激しく急速に感染る理由。

(先程、ウルコのけつめどを掘っておりましたでしょう、わたくし…月乙女といえど流石に魔族の身体、魔族の精毒はどうやら魔毒の穢れを抜く薬どころか、濃厚な魔毒の塊であるようで…)

そう、魔族の精毒を受けると穢れが恐ろしい勢いで進行するのです。

もちろん、私はおろか、神官階位を授けられた太陽乙女ならばどうということはない程度の量です。

しかし、一般の淫化人の身体や、偽女種…それも苗床に漬けるなどして対策をしておらぬ偽女種の身体であれば、早期に魔毒が回る事でしょう。

いや実際、この貴人街の元・貴族たち、早死にしてくれる方がある意味では色々と捗るのですよ。

黙ってこのティッカのような姦淫魔族仕様の月乙女に襲わせておれば、そう遠くない内に親たちは死に絶えるか、その前に助けを求める話が通って苗床送りになっておったでしょう。

そうなれば、この貴人街の建物はそっくり我々の手に戻ってくる上に、今、この貴人たちを養っている年金の支出も止まってしめたもの。

ほんまに、このコイリュルと聖隷団の少年少女たちさえ我らに頂けるならば、親たちにさしたる利用価値はないのです。

しかし、人としてはそれもあまりに非道な話。

で、激変を和らげてかつ、貴人街を我々の手中に収めるべく考えたのが…。

(なるほど、月乙女を派遣して夫婦仲を疎遠にさせた上で夫人を孕ませ、なるべくならば男児を産ませると…)

(そして、このままティッカに溺れておれば、いずれは苗床か、あるいは月乙女神殿。行き着く先は同じなのですよ、陛下…それにコイリュル、クシー…)

既に、種付けを開始しているティッカ。

(アスタロッテだ。エマネ、ティッカの月乙女化に使った魔族因子の入った苗床の種、完全体淫魔型魔族仕様ではないからな…これが挿入器具くすこやワイナピチュか、そちらの月神殿であれば更に催淫魔術が使えるんだよ…マランやダンテにも厳しく言い含めているが、この型の催淫淫魔の要素を用いての月乙女を送り出すことには、くれぐれも慎重になってくれ…)

ロッテさんいわく、その能力は恐ろしいことに、体液や汗に単なる魔毒だけではなく、効果淫成分を混ぜて分泌することもできるのだとか…。

そう、魔族と化したティッカとオメコをすればするほど、効果淫中毒にもなるのです…。

(コイリュル。余もそなたの父母の意識、エマネを通じて読ませてもらったが、常人ではティッカのごとき淫魔型魔族の魅力には抗えぬであろう。即ち、彼らは心身を鍛えなくば、己の身のうちで育てた欲に負けて自らの身を滅ぼすのだ…)

うう、なんという武人の思想。

ただ、逆に言えば、クシーはもはや人としての欲に簡単に負けるようなコイリュルの両親に対して、慈悲の心を半ば失ったようなのです。

(コイリュル…時代こそ違えど、リュネでのいくさ、逼迫した時は私もクシーも手を選んではおれなかったのですよ…)

ええ、私なら私が、侍従勇者のチンポを受け入れている光景を送ってやりました。

迫る魔族へと再度の攻撃を加えるため、少年の精毒を受け入れて素早く身を浄化せねばならなかった、びきにあーまー姿の私の思い出を。

股布をずらしただけでチンポを受け入れておったのですが、しかしながら射精を焦らせては却って逆効果。

早く気をやれ精毒を出せはまこと、禁句だったのです。

その逼迫ひっぱくした状況で、男をその気にさせて精毒を出させるのはリュネの戦士の女、全て経験しておるはず。

同様にクシーも、自分の身に溜まった魔毒、女の身体に移す必要があった記憶に至った様子。

ええ、クシーもふんどしと剣帯だけの姿で、びきにあーまーの女の尻に刺し込んでおりましたね、チンポ。

で、男も女もある意味では相手をのように扱っておったのですが、一方でいくさが終われば魔毒抜きに協力した者たちへの労いを欠かさず。

ようやってくれた、お前のおかげで我らはこれこれの戦果を挙げるに至ったとか、被害も僅少に収まり感謝の極みだとか、とにかく戦士に随伴して危険な戦場の片隅に待機していた者たちへの感謝は絶やさなかったのです。

クシーも、女たちへの慰労を欠かさず、酒だ食事だに付き合うなど、それなりの戦地での苦労をしておったのです…。

(なれば、余もそなたらの両親、完全に人の屑であると見捨てはできぬ、できぬのだ…最後は月神殿か、はたまた苗床であったとしても、その道のりに少しでも人の心がある選択を渡したいのだ…)

そう、クシーはリュネの民を魔族から守るという戦士の意識がいまだ強い男なのです。

ですから、人の人生を簡単に狂わせるような、ウルコとピウラに対する魔族依存の仕打ちの一番厳しいものに対しては快い顔をしないのですよ…。

(例え人としては屑であったとしても、屑を裁く仕掛けが国に存在する以上は、我ら戦士はその裁定に任せていくさに専念すべき。まずは魔族なら魔族から守り通してからの話であろう…)

(ではクシー、そなたが王であればどうなさいます?)

と、意地悪くも私は聞いてみます。

(更に若返らせて太陽神殿送りだろうな…太陽乙女、あるいは侍従からやり直しの方がよかろう…)

要は、鍛えるべきだと。

この辺りも、武人らしい発想ですねぇ…。

そして、クシーと私のソリがあまり合わない理由も、この辺にあるのですよ。

で、なんたることか、二人の間の溝を埋めるのにうってつけなのが、このコイリュル。

もう、何かと言えば戦士の経験もそれなりで矜持もあるクシーに惚れております。

しかし、それはそれとして、子供を宿すふくろ…子宮でモノを考えるのも、女。

クシーに対する惚れ具合とはまた別で、わたくしエマネのチンポも陰で求める贅沢さんなのですっ。

この困った男や女ども、どないしてくれようか。

(エマネちゃんは割と気が短いですねぇ…)

(ベラ子陛下。叔母イリヤ、見てたらわかるでしょ…私も、王家の血も入ってますけどヤスニ氏族の血を引いてる自覚はあります…)

(確かに、イリヤさんは聖剣を抜こうとするまでの決断がものっすごく早いですよね…)

(で、ロッテさんに制止されたり、チャスカに嫌味言われるのも無理はないのです…)

(いやエマネ、あなたはまだイリヤ様ほど喧嘩っ早くはないわね…)

(ううううう、チャスカにまでっ)

(イリヤ様。淫化皇帝として私が仲裁せにゃならんような事案、これ以上増やしたらロッテさんが一時的に魔族化するぞって怒ってましたからね…)

(あんまりや、その罰…)

ええ、挿入器具くすこの都は都でいろいろあるようです。

しかし、構っておる暇はありません。

「クシー。コイリュルの千人卒化、あなたにお願いしたいのです。私やベラ子陛下が行っても良いのですが、あなたとのオメコに乗じてベラ子陛下に施工頂くのが良いでしょう…」

そう、コイリュルの千人卒化、ベラ子陛下の白金衣の力がある方が上手く行くのです…。

(私がやってはならんのです…いいですねコイリュルっ)

(ひいいいいい…エマネ様がいつになく真剣に…)

(ちなみにマルハレータ殿下に泣かれるだけではないのです。私が施工したら最後、痴女宮の離宮に呼び出されて黒薔薇騎士団と田中内務局長に囲まれて糾弾を受けるでしょう…)

ええ、私も、勝てぬ戦いをしたくはありません。

それ以前に、まずクシーとやっといてくれ。

それとですね、ベラ子陛下。

私も、可能ならお願いがあるんですよ。

(何ですかエマネちゃん…と言いたいのですけど、確かにこれ、無条件でやっちゃうと後で叱られる話なんですよね…出来るには出来ます。それも一瞬で)

ふふふふふ。

(ええと、ペルセです。ベラ子先生、いえ陛下。エマネさんだったら構いませんよ。その戦士としての戦歴や苦行を付議書にくっつけてもらったら、文句言うのはいないでしょ。マルハレータ殿下とジョスリーヌ分団長からも特別処置の許可願書貰ってますし)

(ふむ、さすがはペルセちゃん…話の早い教え子は大好きです。という訳でエマネちゃんはあたしのラスプーチンちんを受け入れるのですぅっ)

ま、まぁ…これくらいは仕方、ありませんよね…。

そして、お部屋に響き渡る嬌声と絶叫。

さて、わたくしエマネ、どうなったのでしょうか…。

------------------------------------------

えまね「どないもこないも」

こい「私はサカナなのでしょうか」

えまね「魚にチンポは…」

れぷた「存在する種類も多く」

りええ「さてここで問題です。鉄道や工事の話でもないのに、わたくし室見理恵むろみりえが呼ばれました」

えまね「呼んだのはベラ子陛下で、お願いしたのは私です」

こい「そして、わたくしにも関係があるそうです…」

べらこ「一体どないなるのでしょうか…次回に続くのです…」
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