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がんばれペアーズ・おねショタ布教軍創設ものがたり・10.8
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「ふふふふふ、メマーラ様…カルノ様に勝るとも劣らぬカリムの逸物、いかがですか…」
で。
メマーラ様、一体全体、何か怪しい行為をなさっておいでなのか。
そしてクシ皇子とメマーラ妃は、一体どうなったのか。
あれから淫化人はもちろん、フユキ様やカルノ様にまで犯され、都度孕まされては苗床送りにされていた元・リュネ王妃のメマーラ様。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/245/
なぜこうされたのかと申しますと、痴女皇国基準でいう千人卒未満だったからです。
(もう少し詳しく申し上げますと、実は千人卒以上の状態ではあったのですよ…ただ、逃亡阻止と調教の必要性があるということで、気を利かせた魔王が魔大陸での身体再生中に仕掛けをしてくれておったのです)
これは、イリヤ様からの暴露話。
そう…なんたる話なのでしょうか。
メマーラ様の実の娘でリュネ王女たるエマネ様。
こちらはきちんと、ちんぽ持ちの千人卒以上である完全痴女種身体で送り出されて来たのに…です。
(エマネはメマーラよりリュネ戦士の位は上も上、三射里長でしたからね…もう少し魔族とのいくさが長引いておれば、五射里長…いえ、聖剣とまではいかねど爆炎剣使いになっておったかも知れません)
このイリヤ様の話に出て来る射里長なる言葉、リュネ族の戦士階級であるそうです。
その意味するところは、聖剣または火炎剣や爆炎剣とか言われているリュネの戦士装備で射てる火線の有効射程を示すものであると説明を受けます。
…で、魔族との戦争が続いておった当時、魔族兵士を倒すためには彼らの吐く火炎の射程外からの撃破が最も効率の良い方法だったそうです。
なぜならば、致命傷とならなくとも、負傷したり死骸と化した魔族兵、なるべく再生資源として回収すべしとなっていたようでして…。
(負傷した兵魔は即、後退して仲間に回収されていたのです。そして一定数以上の兵隊魔族を戦闘不能にするか喪失した場合に魔族は退却すると、幾度かに及ぶ魔族との戦いの中で我々も学んでおったのです。ただ…結構な数が押し寄せて来ているのが通常でしたので、10体くらいを倒した程度では敵も退却してくれません。そればかりか、隙あらばこちらの弱そうな戦士に対して、集中して襲ってくるのです…)
ふむふむ。
正直、このレオノールは騎士兼務職6級…駆け出し同然ではありませんけど、騎士能力はあまり高くないと判定を受けた部類です。
警務騎士と刑務は出来ますが、イリヤ様たちのような大規模な本格的戦争など経験したこともありませんから…。
(まぁまぁ。簡単に申しましょう。魔族は見つけたら殺るが鉄則だったのです。連中の強大な腕力を相手にしては、至近距離で剣を交えるなど自殺行為だったのですよ…)
これ、前にもお聞きしたことがございますね。
魔族は口から吐く強力な火炎と、その腕力で生半可な鎧や剣術をまるで役立たなくしてしまうのだと…。
(ですから、リュネの兵階ではまず、より遠くから魔族を発見して撃破できる能力が第一に求められたのです。そこで泣き叫びながら犯されているメマーラでようよう一射里長…私どもの距離単位で一射里の距離から炎線を放って兵魔を倒せる力があるとされたのです)
この一射里というのはおおむね2キロに該当するそうです。
そしてリュネ最強は剣聖であるイリヤ様の十射里長。
(マサミさんに教えてもらいましたが、とうきょう駅を基準にするとふなばし駅かちょうふの辺りまで届くそうです。レオノール様にはパメカサンからサンパン辺りと言えばお分かりになるとも)
ふむ…なかなかに遠くまで届くのですね。
(実は本当はもっと遠くまで射てるのです。私の場合、真の射程は十射里どころか十歩里ではききません)
(歩里、というのは人が1時間に歩ける距離でしたか)
(そうです。こちらの単位ですと約5キロとなりますか)
聞けば、剣聖としての最大魔力を用いた場合だと、クスコから離魔の近くにいる兵隊魔族を撃破できるほどの長距離狙撃が可能な火炎線を放てるそうです、
(しかし、リュネでそれをすると、余裕で魔王城まで届いてしまうのです…それに、百歩里超えのようなそこまでの大技を繰り出しますと、さすがにこちらも大幅に生命を削りますしね…)
で、話をエマネ様とメマーラ様の階級差に戻しましょう。
(メマーラは確かに私の妹ですし、私が順調に戦士への道を駆け登っていたことから、早期に士官の試しを受けることを許されたのです。ですが…)
ああ、これは痴女皇国でもよく聞く話。
女官の能力でも騎士能力だけは個人格差、結構大きく出るものなのです。
一例を挙げますと、オリューレ局長。
(レオノール…なぜそこで私をぉおおおおっ)
(黒薔薇資格を得ながら未だ、セコいや号や壊され号どころか、ダンケ号の単独運転許可が出ていないとお伺いしましたので)
この件を指摘したが最後、オリューレ様には大変に屈辱的な仕打ちとなって恨みを買うこと、私はよく知っております。
しかし、痴女皇国では敵を倒すだの剣の腕前だのよりもよほどわかりやすい騎士能力のものさしとなっているのです…運転。
まず、箱型で左右後方を確認する鏡も大型で見やすいダンケ号の運転資格審査に通らなければ、今や騎士兼務職5級以上には上がれないと言われておる昨今の痴女皇国。
(そういうレオノールも同じ部類でしょうがぁっ)
(私は助手席に運転経験者がおれば、あの青い装甲車を運転してよしとされていたのですぅっ)
(それは許可と言いません!)
で…実はこの運転資格審査が騎士職級の判定基準の一つとなる件、淫化においても問題化しております。
そう…痴女皇国の他の地域同様、元来はリュネ世界出身の方々に運転を教えようとする話が出ておったのです。
しかしぃっ。
(正直申し上げます。あの箱車に満載するほどの荷物を運ぶのでない限り、我々…自分の身体で空を飛ぶ方が手っ取り早いのです…)
(更に私なら複数の兵隊魔族を一度に動員出来ますし…)
で、普通ならこんなわがまま、通りません。
オリューレ様もメテオラとカランバカを上下往復してしごかれたそうですし。
(あの散々な一件について考えますと、正直なところリュネの人がわがままを申されているという思い、なくはありません。しかしレオノール。淫化の地形を考えてみるのです)
そう…とんでもなく急峻な暗死山脈が国土の相当な面積を占めておる上に、南米大陸のほぼ、上から下までその山々が壁の如く立ちはだかっているのです。
道を作ればデス・ロード。
室見理恵・国土局長様が淫化を評したお言葉です。
(基本的に山に分け入った時点で痴女島の酷道1号線や2号線のような道を作らざるを得なくなるのです…)
ですから、挿入器具市の近辺にある温泉に車で行く場合、平地なら片道30分や1時間で着く距離でも2時間程度を要するなど当たり前となっております。
つまり、温泉に浸かりに行くだけでも普通なら、半日は潰れるのです。
ですがぁっ。
(痴女種女官だけであれば走ったり跳躍することでもう少し時間短縮は可能ですけど…)
(ほら、毎夕の乙女寮の女子寮生、男子生徒を温泉に連れて行ってるでしょう…あれ、男子生徒が偽女種への切り替え前提の身体になっているのと厚着してることが前提なのですが、羽根持ちの乙女候補生徒が飛べば片道10分程度で着くのです…)
そして荷物も。
(ロッテが複数の兵隊魔族を苗床から出せば、それなりの大きさと質量のものが運べてしまうのですよ…)
つまり、飛べる環境である淫化ならば、翼のあるリュネ族や魔族の方々がいれば、ダンケ号より効率よく移動出来てしまうのです…。
(で、仕方ないから淫化のリュネ世界出身者については、運転経験を騎士兼務査定条件や昇格条件から外さざるを得なかったのです…)
(つーか、淫化についちゃ車でも効率悪いのわかってたからさ、リュネ世界の人に来てもらおうって思いついたんだよ…)
ですが、羽根のない俗界居住者も今後はそれなりの人口となる予定。
こちらについては通常の痴女皇国支配地域同様、ダンケ号や壊され号を導入する方向で進むそうです。
つまり、効果の木が生え出す高さまでの低地については、車が走行可能な道路を整備していくという事ですね。
(高い場所でも整備は行いますよ。ただ、優先されるのは低高度地帯です。現状で淫化に導入または植え替え促進を続けている魔毒苔、低い高度ではちゃんと育ってくれないようにされた改良種なんですよね…)
室見局長が申されるこの処置、申し上げるまでもなく魔毒対策です。
(ただ、同じ南米行政支局でもパナマからメキシコ…魔屋と明日輝については平地型弱毒種の繁殖で作業が進んでいます。メキシコ北部の砂漠地帯については敢えて緑化政策を取っていないのも、魔毒対策が理由なのですよ…)
この魔毒、なんの対策も取らずにいると…今の弱毒化された魔毒苔の増えた淫化に滞在した際でも、1週間程度で蓄積魔毒の毒素によって死亡するそうです。
お分かりでしょうか。
この、離魔に租界が設けられた理由。
そして租界島と離魔本土を結ぶ橋は、その離魔側のたもとにパチャカマック神殿が置かれるように架けられております。
更にこの橋、上に立てばわかりますが、左右に別れております。
理由は…右側の租界→離魔行きは人も車も普通にそのまま、神殿前を通過して離魔市街地に降り立つことができます。
ですが、問題は離魔市街地から戻る左側。人の歩く道、必ず神殿を経由するように道が作られております。
そして車の類、橋を渡る手前で潜る門の下で一時停止。
この時に注意の灯りが赤くなって、けたたましい警報音が鳴ったが最後、離魔市街地へ回れ左させる道へ強制的に誘導されてしまいます。
(必ず停車するETC専用インターチェンジのような仕掛けがあると思って下さい。そして魔毒苔特有の放射線を検知した場合、その濃度を測定されるのです…租界橋の手前の洗車場できちんと苔の胞子を洗い落としていないと、まずこの離魔市街に戻らされる処置になりますから…)
ちなみにこの仕掛け、租界橋を渡り切る場所でも、同じようにもう一度働くそうです。
(本当ならこの橋の真正面に神殿を持って来たかったんですけどねぇ)
室見国土局長が残念そうに申されますが、パチャカマック神殿の神官の能力で魔毒を抜く必要があると聞いては、私も合意せざるを得ません。
それに…この神殿、今の離魔ではどこにあってもそれなりに目立つ大きさと高さですから…皆が驚き崇めるだけの威容は備えておるように思えますし。
更にはこの橋から先に向かった辺り…ちょうど真東の方角に、聖象・プクヤーナとワカ・ワジャマルカという二つの淫化以前の遺跡神殿が移築されております。ちょうど、道の先の正面に二つの神殿が並ぶように。
----------------------------------------
淫化帝国俗界首都離魔・略図
↑絶頂悪取並びに
| チンボテ・チクビラ・
| マンコラ・オルガノス方面
----(16/34 3,500×50)
リマク川河口| ↑離魔空港滑走路
--------=========
|↓パチャカマック神殿 ↑リマク川
--- |□□
| 租 | |□□ □プクヤーナ神殿
| 界 |==========
| 島 | |↑ □ワジャマルカ神殿
--- |アルヘンティンティーナ通り
|
|淫化南部(痴里)方面
↓
(挿入器具市は東南方向の山中になります)
(ちなみにこの図だけだと高さがあまりピンと来ないと思うんですけど、ワンカーヨやクスコで海抜3,200~3,300メートルです…そして離魔とワンカーヨの間にある乳首雄峠…チクリオ峠で標高4,800メートル近いのです…)
<i798888|38087>
(距離はさほどでもないが高さがきついと翼人神官の方、口を揃えて申されますね…)
(魔毒活用技術の向上で、最高速度まで出せるようになったそうですけど…)
そう、翼人神官ならこの離魔から挿入器具まで1時間かからないのです。
(最速がイリヤさんの36分、続いて僅差でロッテさんの38分でしたっけ)
ただまぁ、羽根が生えて間もない女官や神官の方には厳しいということで、慣れないうちはワンカーヨ経由は控えるようにしなさいとか、はたまたワンカーヨやアバンカイの神殿に寄って魔毒抜きを行うことが推奨されているようです。
で。
離魔に3つも、大型神殿が建設された理由。
そして連邦世界ではサン・ロレンソ島と呼ばれた離魔沖合の島を大改造移動させて沖合港湾化した理由ですが。
「比丘尼国の開発がひと段落した件を受けて、あちらの人余りを解消するためにも、次なる労働力移民を募ることになったのです。で、比丘尼国内の罪人扱い労働者たちに提示された移住先のうち二つがこの淫化に絡んでおります。一つは…山の先にあります、絶頂都市」
わたくし、レオノール。
カリムを相手に魔毒抜きを実施してもらってほうほうの態からようやっと回復したメマーラ様に、改めてこの離魔の担当である聖メマラとなって頂いた理由を言い聞かせております。
「そして、この離魔が正にそうなのです。もっとも離魔はあくまでも受け入れ港。山岳部の神地と平野部の俗地の間で、水の利便が確保できて彼らの得意とする米作を可能とする土地への移住定住を順次、図って行く事となります」
(連邦世界でもペルーには日系移民が結構多かった時期があったのよ。日系人の大統領が選出された時がある程度にはね…)
そして、放棄された遺跡であった連邦世界のマチュピチュを切り開いて村を建設したのも日本人であったそうですね。
(比丘尼国の罪人は純粋な日本人ではなく、あちこちから連行された他国民もいるけど、それなりに長期間比丘尼国での生活を経験しているから、日本流の生活にも馴染んでいるし…何より比丘尼国の山間部、標高はともかく地形自体は割と淫化に近いのよ。山がちで素直に荷車の類を運用できない街道も割と多いしね)
この、タナカ様の発言でお分かりでしょうか。
俗地の民を淫化元来の人々だけで賄うのではなく、平地の生活に慣れており、かつ今の淫化と似たような土地を知っている比丘尼国での生活経験者を淫化の俗民として移住させようというのです。
この離魔の現状の人口…街開きをしたばかりで、今の住民は神官や淫化関係者が中心ですよ…を考えると不釣り合いなまでの巨大神殿を3つも移築改築して建てた理由。
比丘尼国や暗黒大陸、天竺などからの移民を淫化に対応させるための苗床を設けるからです。
そして、移民たちは素直に移民として移住していく訳ではないのです…。
(ま、そりゃ、苗床作る時点で普通にはいそうですかって感じで移り住んでもらう訳じゃないのは察してもらえるわよね…人によっては、生まれ変わるも同然の処理を受けるのよ…)
で。
メマーラ様、一体全体、何か怪しい行為をなさっておいでなのか。
そしてクシ皇子とメマーラ妃は、一体どうなったのか。
あれから淫化人はもちろん、フユキ様やカルノ様にまで犯され、都度孕まされては苗床送りにされていた元・リュネ王妃のメマーラ様。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/245/
なぜこうされたのかと申しますと、痴女皇国基準でいう千人卒未満だったからです。
(もう少し詳しく申し上げますと、実は千人卒以上の状態ではあったのですよ…ただ、逃亡阻止と調教の必要性があるということで、気を利かせた魔王が魔大陸での身体再生中に仕掛けをしてくれておったのです)
これは、イリヤ様からの暴露話。
そう…なんたる話なのでしょうか。
メマーラ様の実の娘でリュネ王女たるエマネ様。
こちらはきちんと、ちんぽ持ちの千人卒以上である完全痴女種身体で送り出されて来たのに…です。
(エマネはメマーラよりリュネ戦士の位は上も上、三射里長でしたからね…もう少し魔族とのいくさが長引いておれば、五射里長…いえ、聖剣とまではいかねど爆炎剣使いになっておったかも知れません)
このイリヤ様の話に出て来る射里長なる言葉、リュネ族の戦士階級であるそうです。
その意味するところは、聖剣または火炎剣や爆炎剣とか言われているリュネの戦士装備で射てる火線の有効射程を示すものであると説明を受けます。
…で、魔族との戦争が続いておった当時、魔族兵士を倒すためには彼らの吐く火炎の射程外からの撃破が最も効率の良い方法だったそうです。
なぜならば、致命傷とならなくとも、負傷したり死骸と化した魔族兵、なるべく再生資源として回収すべしとなっていたようでして…。
(負傷した兵魔は即、後退して仲間に回収されていたのです。そして一定数以上の兵隊魔族を戦闘不能にするか喪失した場合に魔族は退却すると、幾度かに及ぶ魔族との戦いの中で我々も学んでおったのです。ただ…結構な数が押し寄せて来ているのが通常でしたので、10体くらいを倒した程度では敵も退却してくれません。そればかりか、隙あらばこちらの弱そうな戦士に対して、集中して襲ってくるのです…)
ふむふむ。
正直、このレオノールは騎士兼務職6級…駆け出し同然ではありませんけど、騎士能力はあまり高くないと判定を受けた部類です。
警務騎士と刑務は出来ますが、イリヤ様たちのような大規模な本格的戦争など経験したこともありませんから…。
(まぁまぁ。簡単に申しましょう。魔族は見つけたら殺るが鉄則だったのです。連中の強大な腕力を相手にしては、至近距離で剣を交えるなど自殺行為だったのですよ…)
これ、前にもお聞きしたことがございますね。
魔族は口から吐く強力な火炎と、その腕力で生半可な鎧や剣術をまるで役立たなくしてしまうのだと…。
(ですから、リュネの兵階ではまず、より遠くから魔族を発見して撃破できる能力が第一に求められたのです。そこで泣き叫びながら犯されているメマーラでようよう一射里長…私どもの距離単位で一射里の距離から炎線を放って兵魔を倒せる力があるとされたのです)
この一射里というのはおおむね2キロに該当するそうです。
そしてリュネ最強は剣聖であるイリヤ様の十射里長。
(マサミさんに教えてもらいましたが、とうきょう駅を基準にするとふなばし駅かちょうふの辺りまで届くそうです。レオノール様にはパメカサンからサンパン辺りと言えばお分かりになるとも)
ふむ…なかなかに遠くまで届くのですね。
(実は本当はもっと遠くまで射てるのです。私の場合、真の射程は十射里どころか十歩里ではききません)
(歩里、というのは人が1時間に歩ける距離でしたか)
(そうです。こちらの単位ですと約5キロとなりますか)
聞けば、剣聖としての最大魔力を用いた場合だと、クスコから離魔の近くにいる兵隊魔族を撃破できるほどの長距離狙撃が可能な火炎線を放てるそうです、
(しかし、リュネでそれをすると、余裕で魔王城まで届いてしまうのです…それに、百歩里超えのようなそこまでの大技を繰り出しますと、さすがにこちらも大幅に生命を削りますしね…)
で、話をエマネ様とメマーラ様の階級差に戻しましょう。
(メマーラは確かに私の妹ですし、私が順調に戦士への道を駆け登っていたことから、早期に士官の試しを受けることを許されたのです。ですが…)
ああ、これは痴女皇国でもよく聞く話。
女官の能力でも騎士能力だけは個人格差、結構大きく出るものなのです。
一例を挙げますと、オリューレ局長。
(レオノール…なぜそこで私をぉおおおおっ)
(黒薔薇資格を得ながら未だ、セコいや号や壊され号どころか、ダンケ号の単独運転許可が出ていないとお伺いしましたので)
この件を指摘したが最後、オリューレ様には大変に屈辱的な仕打ちとなって恨みを買うこと、私はよく知っております。
しかし、痴女皇国では敵を倒すだの剣の腕前だのよりもよほどわかりやすい騎士能力のものさしとなっているのです…運転。
まず、箱型で左右後方を確認する鏡も大型で見やすいダンケ号の運転資格審査に通らなければ、今や騎士兼務職5級以上には上がれないと言われておる昨今の痴女皇国。
(そういうレオノールも同じ部類でしょうがぁっ)
(私は助手席に運転経験者がおれば、あの青い装甲車を運転してよしとされていたのですぅっ)
(それは許可と言いません!)
で…実はこの運転資格審査が騎士職級の判定基準の一つとなる件、淫化においても問題化しております。
そう…痴女皇国の他の地域同様、元来はリュネ世界出身の方々に運転を教えようとする話が出ておったのです。
しかしぃっ。
(正直申し上げます。あの箱車に満載するほどの荷物を運ぶのでない限り、我々…自分の身体で空を飛ぶ方が手っ取り早いのです…)
(更に私なら複数の兵隊魔族を一度に動員出来ますし…)
で、普通ならこんなわがまま、通りません。
オリューレ様もメテオラとカランバカを上下往復してしごかれたそうですし。
(あの散々な一件について考えますと、正直なところリュネの人がわがままを申されているという思い、なくはありません。しかしレオノール。淫化の地形を考えてみるのです)
そう…とんでもなく急峻な暗死山脈が国土の相当な面積を占めておる上に、南米大陸のほぼ、上から下までその山々が壁の如く立ちはだかっているのです。
道を作ればデス・ロード。
室見理恵・国土局長様が淫化を評したお言葉です。
(基本的に山に分け入った時点で痴女島の酷道1号線や2号線のような道を作らざるを得なくなるのです…)
ですから、挿入器具市の近辺にある温泉に車で行く場合、平地なら片道30分や1時間で着く距離でも2時間程度を要するなど当たり前となっております。
つまり、温泉に浸かりに行くだけでも普通なら、半日は潰れるのです。
ですがぁっ。
(痴女種女官だけであれば走ったり跳躍することでもう少し時間短縮は可能ですけど…)
(ほら、毎夕の乙女寮の女子寮生、男子生徒を温泉に連れて行ってるでしょう…あれ、男子生徒が偽女種への切り替え前提の身体になっているのと厚着してることが前提なのですが、羽根持ちの乙女候補生徒が飛べば片道10分程度で着くのです…)
そして荷物も。
(ロッテが複数の兵隊魔族を苗床から出せば、それなりの大きさと質量のものが運べてしまうのですよ…)
つまり、飛べる環境である淫化ならば、翼のあるリュネ族や魔族の方々がいれば、ダンケ号より効率よく移動出来てしまうのです…。
(で、仕方ないから淫化のリュネ世界出身者については、運転経験を騎士兼務査定条件や昇格条件から外さざるを得なかったのです…)
(つーか、淫化についちゃ車でも効率悪いのわかってたからさ、リュネ世界の人に来てもらおうって思いついたんだよ…)
ですが、羽根のない俗界居住者も今後はそれなりの人口となる予定。
こちらについては通常の痴女皇国支配地域同様、ダンケ号や壊され号を導入する方向で進むそうです。
つまり、効果の木が生え出す高さまでの低地については、車が走行可能な道路を整備していくという事ですね。
(高い場所でも整備は行いますよ。ただ、優先されるのは低高度地帯です。現状で淫化に導入または植え替え促進を続けている魔毒苔、低い高度ではちゃんと育ってくれないようにされた改良種なんですよね…)
室見局長が申されるこの処置、申し上げるまでもなく魔毒対策です。
(ただ、同じ南米行政支局でもパナマからメキシコ…魔屋と明日輝については平地型弱毒種の繁殖で作業が進んでいます。メキシコ北部の砂漠地帯については敢えて緑化政策を取っていないのも、魔毒対策が理由なのですよ…)
この魔毒、なんの対策も取らずにいると…今の弱毒化された魔毒苔の増えた淫化に滞在した際でも、1週間程度で蓄積魔毒の毒素によって死亡するそうです。
お分かりでしょうか。
この、離魔に租界が設けられた理由。
そして租界島と離魔本土を結ぶ橋は、その離魔側のたもとにパチャカマック神殿が置かれるように架けられております。
更にこの橋、上に立てばわかりますが、左右に別れております。
理由は…右側の租界→離魔行きは人も車も普通にそのまま、神殿前を通過して離魔市街地に降り立つことができます。
ですが、問題は離魔市街地から戻る左側。人の歩く道、必ず神殿を経由するように道が作られております。
そして車の類、橋を渡る手前で潜る門の下で一時停止。
この時に注意の灯りが赤くなって、けたたましい警報音が鳴ったが最後、離魔市街地へ回れ左させる道へ強制的に誘導されてしまいます。
(必ず停車するETC専用インターチェンジのような仕掛けがあると思って下さい。そして魔毒苔特有の放射線を検知した場合、その濃度を測定されるのです…租界橋の手前の洗車場できちんと苔の胞子を洗い落としていないと、まずこの離魔市街に戻らされる処置になりますから…)
ちなみにこの仕掛け、租界橋を渡り切る場所でも、同じようにもう一度働くそうです。
(本当ならこの橋の真正面に神殿を持って来たかったんですけどねぇ)
室見国土局長が残念そうに申されますが、パチャカマック神殿の神官の能力で魔毒を抜く必要があると聞いては、私も合意せざるを得ません。
それに…この神殿、今の離魔ではどこにあってもそれなりに目立つ大きさと高さですから…皆が驚き崇めるだけの威容は備えておるように思えますし。
更にはこの橋から先に向かった辺り…ちょうど真東の方角に、聖象・プクヤーナとワカ・ワジャマルカという二つの淫化以前の遺跡神殿が移築されております。ちょうど、道の先の正面に二つの神殿が並ぶように。
----------------------------------------
淫化帝国俗界首都離魔・略図
↑絶頂悪取並びに
| チンボテ・チクビラ・
| マンコラ・オルガノス方面
----(16/34 3,500×50)
リマク川河口| ↑離魔空港滑走路
--------=========
|↓パチャカマック神殿 ↑リマク川
--- |□□
| 租 | |□□ □プクヤーナ神殿
| 界 |==========
| 島 | |↑ □ワジャマルカ神殿
--- |アルヘンティンティーナ通り
|
|淫化南部(痴里)方面
↓
(挿入器具市は東南方向の山中になります)
(ちなみにこの図だけだと高さがあまりピンと来ないと思うんですけど、ワンカーヨやクスコで海抜3,200~3,300メートルです…そして離魔とワンカーヨの間にある乳首雄峠…チクリオ峠で標高4,800メートル近いのです…)
<i798888|38087>
(距離はさほどでもないが高さがきついと翼人神官の方、口を揃えて申されますね…)
(魔毒活用技術の向上で、最高速度まで出せるようになったそうですけど…)
そう、翼人神官ならこの離魔から挿入器具まで1時間かからないのです。
(最速がイリヤさんの36分、続いて僅差でロッテさんの38分でしたっけ)
ただまぁ、羽根が生えて間もない女官や神官の方には厳しいということで、慣れないうちはワンカーヨ経由は控えるようにしなさいとか、はたまたワンカーヨやアバンカイの神殿に寄って魔毒抜きを行うことが推奨されているようです。
で。
離魔に3つも、大型神殿が建設された理由。
そして連邦世界ではサン・ロレンソ島と呼ばれた離魔沖合の島を大改造移動させて沖合港湾化した理由ですが。
「比丘尼国の開発がひと段落した件を受けて、あちらの人余りを解消するためにも、次なる労働力移民を募ることになったのです。で、比丘尼国内の罪人扱い労働者たちに提示された移住先のうち二つがこの淫化に絡んでおります。一つは…山の先にあります、絶頂都市」
わたくし、レオノール。
カリムを相手に魔毒抜きを実施してもらってほうほうの態からようやっと回復したメマーラ様に、改めてこの離魔の担当である聖メマラとなって頂いた理由を言い聞かせております。
「そして、この離魔が正にそうなのです。もっとも離魔はあくまでも受け入れ港。山岳部の神地と平野部の俗地の間で、水の利便が確保できて彼らの得意とする米作を可能とする土地への移住定住を順次、図って行く事となります」
(連邦世界でもペルーには日系移民が結構多かった時期があったのよ。日系人の大統領が選出された時がある程度にはね…)
そして、放棄された遺跡であった連邦世界のマチュピチュを切り開いて村を建設したのも日本人であったそうですね。
(比丘尼国の罪人は純粋な日本人ではなく、あちこちから連行された他国民もいるけど、それなりに長期間比丘尼国での生活を経験しているから、日本流の生活にも馴染んでいるし…何より比丘尼国の山間部、標高はともかく地形自体は割と淫化に近いのよ。山がちで素直に荷車の類を運用できない街道も割と多いしね)
この、タナカ様の発言でお分かりでしょうか。
俗地の民を淫化元来の人々だけで賄うのではなく、平地の生活に慣れており、かつ今の淫化と似たような土地を知っている比丘尼国での生活経験者を淫化の俗民として移住させようというのです。
この離魔の現状の人口…街開きをしたばかりで、今の住民は神官や淫化関係者が中心ですよ…を考えると不釣り合いなまでの巨大神殿を3つも移築改築して建てた理由。
比丘尼国や暗黒大陸、天竺などからの移民を淫化に対応させるための苗床を設けるからです。
そして、移民たちは素直に移民として移住していく訳ではないのです…。
(ま、そりゃ、苗床作る時点で普通にはいそうですかって感じで移り住んでもらう訳じゃないのは察してもらえるわよね…人によっては、生まれ変わるも同然の処理を受けるのよ…)
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キムラエス
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「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
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