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柑橘島の甘い恋 -oranje eiland- 7

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皆様お久しぶりぶり、若作りの年増女と言われても仕方ないオリューレです。

で、久しぶりに起きて来た私は皆様いわくのウラシマタロウ状態と申し上げますべきでしょうか。

いわば育ての娘とでも言うべきマルハレータ…この子と、そして聖母教会から配置転換を受けた尼僧女官レオノール。

更にはマドゥラ族の少年サリムとレオノールの間に出来た子というラウシュミまでもを見せられる羽目になりました。

いえ、私は寝ていたと言っても意識はありましたし、アニサはもちろんディードリアーネやマルハレータとも心話は可能でした。

しかし…マルハレータ…あなた色々暴走していませんかと言いたくなったのも事実です。

私は、ウサギ号をあなたの墓石にはしたくないのですよ?
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/152/

ただ…マルハレータに自重をしろと言っても難しい話だったとは思います。

流刑地大陸の開発や、比丘尼国向け巫女の生産までもがのしかかっている上に、今回のカリブの台風危機。

普通ならば南洋王国に関係ない、と言い切っても良かったかも知れません。

ですがしかし、南洋王国は南洋支部ではなく、もはや南洋行政局。

その責任と権限たるや、痴女宮本宮の部局やスイスの欧州地区本部や米大陸統括本部と肩を並べるまでに拡大されています。

つまり…本宮の要請、はいそうですか知りませんとは到底言えない立場なのです。

皆様の助けがあったとは言え、ワイは知りませんできませんと投げ出さなかったばかりか、マリア様やベラ子陛下、そしてアルトすら唸らせ協力させているのです。

ええ、今の段階で仮にマルハレータが挫折したとしても、私は「マルハレータはがんばったのです…」という科白を受け入れてあげようと思っています。

で、そのマルハレータ。

少しばかり、この子の差配について文句、言いたいのです。

あのね、私は久々にカルノと会えたの。

そしてね、わかるでしょ、あなた…。

ですが、ボロブドゥールの地下駐車場でマルハレータが私に握らせた車の鍵。

…ウサギ号の鍵を握らせてくるのです!

あのね、私だって、たまにはあのセコイや号にも乗って練習したいのよ。

(確かに今に至るも、運転ミスによる傷は…ウサギ号にはついていません)

(でしょでしょ、ベラ子陛下も何か)

(しかしながら、今の南洋行政局全体の車両管理者はマルハちゃんです。マルハちゃんがおっけーバベーネと言わない限りは壊され号やセコイや号どころか、ダンケ号すらダメだと思うのです)

(で、メフラウ。確かにここにはボロブドゥール用だけではなく、ジョクジャ宮殿配属のセコイや号がありますよ。ただ、ジョクジャ宮殿の車の管理者はディード。ディード、メフラウにセコイや号の鍵を…)

(だめ。オリューレ、あんた、おろしたての新車のダンケ号の後ろドアや四隅をボコボコにした前科持ちなの自覚してる?それにウサギ号による見極め期間だけど結構な間、あんたは寝てました。起きてアレ運転してる期間を通算するならば、あんたはまだウサギ号限定の立場なのよっ)

ええ…マルハレータはまだしも、ディードは意地でも私にセコイや号の鍵を渡したくないようです。

しかも、私以外にも不平を申し立てる者がいますが。

(ディード…私もそろそろいい加減ウサギ号2世じゃなくてさ…)

(アニサ…あんたも前科持ちでしょ…ダンケ号を当てるやつに渡す壊され号やセコイや号の鍵はないのよ!)

そう、アニサも車種限定の運転許可に甘んじる立場。

私とアニサはどよんどよんとしながら、諦めて助手席の扉を開きます。

ええ、アニサのウサギ号2世にはベテハリ、そして私のウサギ号1世にはカルノが乗ってきます。

そして、セコイや号はマルハレータがハンドルを握り助手席にはディード、後ろにベラ子陛下とアルトが乗ります…。

その席は私とカルノか、アニサとベテハリの席やねんぞ。

失礼、ジーナ様語が。

(まぁ確かに言えることはある。ハイ◯エース当てるやつにセコ◯イヤとかタンヤオ、いやタン◯ドラやハイ◯ラックスは無理絶対無理やな…)

うぐぐぐぐぐ、そのジーナ様にまで否定されては、私は泣く泣くウサギ号に甘んじなくてはなりません。

あまりに不憫と思われたのか、ベラ子陛下はご自身の乱暴ルギーニを取り寄せ、アルトと2人してそちらに移るありさま。

(まぁしかし、オリューレさんには悪いのですが、マルハちゃんはしばらくカリブから帰れないと思います…通商局からは現地の混乱を収拾するだけでなく、商品作物の栽培管理の見直しなども必要であるという話が来ていますから…)

まさか。

以前に南洋行政局でも起きた驚愕の事件が思い起こされます。

例えば…そうですね、ジョクジャカルタの近辺にこんな感じで、面積が同じ水田が存在するとしましょう。
⬜︎・⬜︎・⬜︎
1・2・3←水田番号

痴女皇国通商局農業部…以前は国土局農業部だった組織からは、この水田の場合ですと以下のように田植えと収穫の時期を指導されます。

水田1=1月初田植え・3月中収穫 4月初田植え・6月中収穫
    7月初田植え・9月中収穫 10月初田植え・12月中収穫
水田2=2月初田植え・4月中収穫 5月初田植え・7月中収穫
    8月初田植え・10月中収穫 11月初田植え・翌1月中収穫
水田3=3月初田植え・5月中収穫 6月初田植え・8月中収穫
    9月初田植え・11月中収穫 12月初田植え・翌2月中収穫

これは赤道地帯である事に加えて水源管理とチンポネックスを投入した短期収穫が可能となるゆえに実施できる事なのですが、上のように田植えの時期と収穫時期を平均的に設定…均等化できるのです。

つまり、各農家においては農閑期や農繁期が存在しないように年間を通じて一定の労働力を田畑に振り向ければ良い事になりますよね。

そしてこれは稲だけではなく、砂糖きびなどの熱帯性商品作物を栽培する場合や、ひいては熱帯以外の気候区分でも応用可能な圃場ほじょう管理の手法でしょう。

(比丘尼国だと積雪地域の冬季出稼ぎ需要があるけど、逆にチンポネックスをうまく使えば温暖地帯から出稼ぎができるんだよな…北九州以外の九州や瀬戸内海一帯なら冬場に稲が育つありえん光景、現実に起きるから…)

あの緑の卑猥な容器に入った液体を使うか、鬼細胞持ちを対象の田畑に派遣すれば起きる話とは申せ、事情を知らない人には正に驚愕驚異の光景が現出するのです。

しかし、こうした種苗の発芽時期を管理する配慮がない場合…ええ。

茸島のある村で起きたのです…全ての田へ、同時期に田植えをするという頭痛がする事態が…。

当然、この村は3ヶ月後の収穫期に大変な事になりました…。

(農機メーカー各社に話をしてコンバインやハーベスターのデモ機かき集めて急場を凌いだんだよな…)

(あれは不幸な事故でした…なんであれだけ説明して図表まで渡して念押ししたのか…まさに、あれを起こして欲しくなかったからなのに…)

(あれでオリューレさんがキレて慈母寺による荘園制度を考え出すはめになったからな…)

(彼らには早すぎたのです…)

ええ。

茸島だけでなく、熱帯雨林気候地帯を受け持ち地域とする南洋行政局管内ではチンポネックスを使うと基本、休耕田は発生しなくなります。

すなわち、連作障害を気にせずに各田畑をフルに使って作物を栽培できるのです。

しかし、だからと言って後々の刈り取りや脱穀精米包装出荷に要する労力や手間までを考える事なく、ただ漫然と植え付けをしてしまうと後で地獄を見る好例として、この事案は当時の国土局…そして事業管理を引き継いだ通商局内でも新人研修の題材にされて語り継がれているのです…。

更にこれが契機となり、当時の茸島行政支局や、後の南洋行政支局ではチンポネックスの威力を見せつけてから「これは危険な薬でもあるから慈母寺で管理している田畑でしか使えない。年一回の収穫で粒の小さい稲の育ちを気にするか、慈母寺が生活を保障する雇われ農夫になるか選びなさい」とばかりに各村の荘園化を推進する話や、農村での児童教育の必要性に目を向ける話になってしまったのですよ…。

そう、チンポネックスのような驚異の生産性向上手段を使って収穫高を上げると、もはやのどかな農村の光景とはかけ離れた近代工業水準での圃場管理や労働力投入時期管理が必要になってしまうのです。

(あれ使うことで一つ言える話がありますわ。百姓とバカにできん次元の高度水準事業になってしまいますねん、農業が…)

(そして地元の農家だけであれをやらせるためには、それなりの教育が必要になるのよ…)

ええ…マルハレータが悪寒に身を震わせている理由、まさにそれを砂糖きびや珈琲淫畑でやらかしてはいないかという懸念でしょう。

(さすがに灸場の愛の砂糖きび畑では刈り取りとチンポネックス散布時期、綿密に管理してたの見ましたけどな…)

(ですねぇ、灸場でそこまで間抜けなことはしていないと思います)

(で、陛下…更に問題がありますわ。快感王かかお南洋王国こっちでも栽培してますけどな、あれ、快感王だけで育たんのですよ。必ずバナナ辺りと混ぜて植えんとあかんのです…つまり快感王畑があかん場合、他の木もまとめてダメっちゅう話に…)

(マリアだ…グァンタナモのついでに付近の被災状況見といたけどよ…マルハちゃん。あたしはたった今、ファインテック茸島支社にチンポネックス・ボッキダスの追加量産を依頼した…トリニダード・トバゴなどの快感王とバナナ畑がな…)

(マリアリーゼ陛下、もし可能ならエクアドルやベネズエラの快感王畑の状況も見といて頂けまへんやろか…あいつら、チンポネックスを変な使い方してる可能性がありますわ…)

(事情は理解した。黄色チンポネックスを使っていいって話をしてるのもその対策だ…あれ使うと極端な話、快感王だけの森が作れるんだよ…)

(なるほど…まぁ、バナナも高く売れますし、快感王と違う意味で熟成が必要な果実ですからな。…メフラウ、バナナは南洋でも流行る兆候がありますさかい栽培推奨さしてますねんわ…)

(マドゥラでも子供の給食や農家の食事には出しておりますね…果物自体は南洋各地で取れるのですが、生産性が高いので利用しやすいのですよ。収穫後に列車で運んでいる間に熟しますから…)

でまぁ、我々はボロブドゥールからジョクジャカルタに向かいながらそういう話をしておりますが。

(しかし、この車は広いのか狭いのか…)

(さすがに3人並んで座ったらセコイや号でも厳しいわな…)

(8人乗りが来たのですね…あたしの乱暴ルギーニだと後ろは2人しか乗れませんから…)

ええ、どうもレオノール一家、セコイや号の後ろに乗っているようです。

そして車列ですが、なぜ私のウサギ号が先頭に…。

(ウサギ号をメフラウが走らせてはったから、この界隈では南洋王国の王の乗り物やと認識されとるんです…)

(というのはマルハの真っ赤な嘘、オリューレがセコイや号なり陛下の乱暴ルギーニの後ろを走って追突したら困るからですっ)

何ですって。

(分かる気がします…あたしのはまだ低めですが、それでも車間距離を空けてもらわないと、あたしの車のさらに前が見えないでしょう…)

(陛下の車でそれなんだから、セコイや号の後ろなんてもはや壁よ壁。諦めて先頭走れっ)

(ディードは冷たいわね…)

(あんたの車に衝突安全ブレーキがついてないのも一因なのよ…アニサの二代目ウサギ号にはついてるんだけど…)

(メフラウ、踏めとは言いませんから自分のペースで走ってください…)

(オリューレさん、自動で前の車に合わせて速度を加減する仕掛けが欲しいならば初代ウサギ号を通算1年間無事故で走らせるのですよ…)

くっ、自慢しやがって…ええ、セコイや号はもちろん、ベラ子陛下の車にもそれが付いているはずなのです…。

(幹線道路限定ですからな…街中で使うもんやおまへんで…)

(ちなみにウサギ号ですら当てた場合、カエル女が置いて行ったフランス製装甲車を使わせましょう)

(陛下、あれセコイや号とどっこいどっこいの大きさです…しかも運転訓練受けた軍人が乗るからいうて、このセコイや号ほど親切な仕掛け色々山盛りになってへん代物でっせ…あ、ディード悪い、ワイ、キュラソー行く時あの青いやつ一台持って行ってええか?)

(いいわよ…あれ運転自体は単純なんだけど、色々ガサツにできてるし見通し悪いからって、マルハ以外はあまり乗ってくれないのよねぇ…)

(冷房ついてへんのも痛いねん…あとサンダルで運転できん。ペダル踏む時に必ず靴がいる。コープシェフに聞いたら軍靴履いて乱暴な操作してもええように敢えて鈍めにしとるらしいけど…あ、レオノールは乗ってもらうかもわからんから後で現物を見せるわ。ジョクジャ宮殿の駐車場に2台おるから)

(えええええ、そんな物を運転させられるのでしょうか…)

(安心せぇ。ちょっとは普通のもんも手配してる)

まぁ、マルハレータが何も考えずにそういったものを手配するとは思えません。

で、ジョクジャ宮殿に向かっている理由。

無論、これは私の心境を受けた、マルハレータの強い主張です。

このジョクジャ宮殿はカルノ、そしてベテハリにも縁深い場所。

この場所の全ては、私に付き添われたカルノのために作ったと言っても過言ではありません。

初代スカルノ朝南洋王国王・スカルノ一世のための宮殿なのです。

(ほんまはカルノ、ここに寝かせておきたかったんですけどなぁ、ボロブドゥールにしかあの石棺、置かれへんらしいので…)

で、この宮殿…どれほどまでにこの私の思想を徹底させたか。

マルハレータが折に触れて語っておりましたが、彼女が言ってない事があったはずです。

それは…この宮殿、宿泊客を泊める客間が存在しないのです…。

(言われてみれば確かに、おまへんわな…)

(じゃ、あの回廊のお部屋は…)

(有り体に申し上げますと後宮付女官の部屋の空室ですわ)

まぁ、それではあんまりやろうということで、マルハレータが北街区にジョクジャカルタ県庁を建設した際に知事公邸と迎賓館も作ってしまったようですが…。

(ではオリューレさん、お聞きしますがこの宮殿に誰かを泊める際にはどうしようと考えておられたのですかぁっ)

(王居正面の女官寮棟二階中央。あそこはなるべく使うなと申していましたが、あの部屋が来客対応でもあるのです…)

ええ。当然、我々の部屋より一段下になる上に、プールを挟んで反対です。

(つまりですな…そういう公式の客はボロブドゥールに泊めるのがほんまは基本なんですわ…列車にしてもボロブドゥールなら駅直結でっしゃろ?)

そう、マルハレータの言う通りで、痴女皇国幹部が来る場合、元来はよほどジョクジャを見たいという要望が寄せられた場合以外、ジョクジャ宮殿ではなくボロブドゥールへの用事がある事が多い訳ですし、私やカルノにしてもボロブドゥールで会えば済む話なのです。

(本当にカルノ君のためのヤリ部屋ならぬヤリ宮殿なのですね…)

(だからあそこは花離宮タマン・サリを基本にして設計したって言ったじゃないですか…あの花宮殿を基本に最低限の国務はあそこで出来るようにしておくのと、橙騎士団の本拠地というのがあの宮殿の基本設計ですよ…)

ええ、ディードとアニサは今更ナニ言うてますのという顔ですし、それにそもそもベテハリもカルノも小僧頭や王位についた後、どうしてもという要望があった場合でも茸島の陛下の別荘に転送で行くことの方が多かったのでは。

特にベテハリ、そしてアニサはあの茸島の皇族別荘をよく知る立場のはず。

(あれだけの宮殿に主君を招いて接待することを微塵も考えてないのですかぁっ)

(陛下。あそこに一晩いたいのですか)

(う…それを言われるとつらいもんがあります…)

(大体があの場所でのエロ接待って時間的に1時間もあれば堪能して帰れますよ…)

(そうよねディード、あのような場所で一晩過ごすなど、言っては何ですが正気の沙汰ではありません)

ではなぜ、そんな正気の沙汰ではない場所にレオノールとサリム、そしてラウシュミを連れて行くのか。

(サリムは偽女種としての自分の身体の制御や、諸々の経験を他者から移植されておく方がこれから赴任するキュラソー、そしてカリブ海では有利になると思われます。即ち、他ならぬベテハリとカルノの経験を得ておく方が絶対に良い、これはマルハレータの強い希望でもあるのです…)

-------------

まるは「っちゅうのも、キュラソー自体は何をどう開発しようとも大きい産業を興すのは難しい立地なんや」

れおの「えええええ」

まるは「あの界隈に埋まってる燃える水…石油も、埋蔵量もさりながら今後のためにハウデンキープしとく必要あるしな」

さりむ「しかしマルハレータさまは、陸に近いって言われてましたよね」

しゅみ「そして、陸の側の農園、バナナに快感王を生産していると」

まるは「そして大切な事を言うで。快感王の収穫やショコラーデ製造工程の初期部分…すなわち、カカオ豆の状態に持って行くまでの工程、機械化が難しいねん。結構人手を食うんや、あれ」
https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/basic/28.html

れおの「では、快感王の需要が増したとしても、その栽培や収穫には人手を要するのですか」

まるは「そういうことや。通路国がアフリカの奴隷海岸でエグい事やってた理由も、言い換えればカカオの実を収穫してカカオ豆にするまでの工程にとにかく人を食うからっちゅうことやねん」

れおの「ふむ…話は変わりますがサリム、あなた、船を操るってどれくらいできますか…そうですね、スメネプの港からどの島まで行けるかで答えて下さい。ジャンジャンガンはまぁ、泳いで渡れるほど近い場所ですから船に乗れるなら出来るとして」

ーーーーー
まどぅら島|  ↓じゃんじゃんがん
 すめねぷ| ーーー
    ○| | |
ーーーーー  ーーー

   ○げどぅがん
          →この先に茸島
ーーーーーーーー
 しとぅぼんど○
(南洋島)

さりむ「ゲドゥガンまでならなんとか。海を挟んだ南側の南洋島や茸島は少し苦しいです」

れおの「マルハレータ陛下。紺碧騎士団または海事部要員との面談が必要であるかと。サリムとラウシュミへの船員教育の必要性を感じます」

まるは(ふふふふふ…レオノールはワイがやらせたい事を理解してますのや…)

おりゅーれ「あとねぇ…球根詐欺国、トリニダード・トバゴからは少し離れておりますけど、あの界隈にも島、いくつか押さえておりませんでしたか」

まるは「ふぉっふぉっふぉっ。シントマールティン他。あと、スカボローを交換条件で差し出してもらえそうな島もおますなぁ」

おりゅーれ「マルハレータがの顔です」

まるは「ぐふふふふ、うちはうっかりティアラとは違いますのや…そしてこの話には風車男はおらんし、何よりくのいちに該当する方々はワイの味方ばかり…レオノール、そしてあんたの居場所作りには必ずや痴女皇国幹部は賛同する。これはワイが断言するっ」

れおの「(ぴこーん)その青臭そうな一件、なにとぞよろしくおねがい致します…」

べらこ「レオノールさんも悪代官の顔です」

あると「しかし、これはあたくしもばっすることはできないのです…ちゃんとせいこうすれば、人はふえますし、しあわせにもなれそうなのです…」

まるは「実はティアラにも美味しいのです。ただ…ワイか、血縁者があの界隈に拠点作るのと、結構でかい顔するんを嫌がられるかなーっちゅうのが気になるくらいで」

べらこ「ティアラちゃんの沈黙を欲しているのですね。いいでしょう」(ラスプーチンちんを出す)

てぃあら「私が逃げた方がいい予感がするんだけど」

まるは「今のカリブ放置して逃げられるんかい、あんた…」

てぃあら「やめてえええええええええ」
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