アルトリーネさんのいけない修行の日々

すずめのおやど

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通常の三倍!赤い旋風襲来!

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アルトリーネでございます。
マリア様にも驚きました。
雅美様にもびっくらこきました。


でも…我が同僚、クライファーネは…どうなったのでしょう。

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「で。何ですのあの色気爆弾」

「何よあの爆ちち」

「一目見ただけで、本能的な敗北感にまみれるのですが」

「…何ですの!どんな鉄火場かと思えば樽運びなんて!」

「まーまークラ子ちゃん、後でイスタンブール経由で日本行かせてくれるしさ。行ったらアキバとブクロ案内するし、ね。よしよし」

「はい雅美さん…うう、このあたくしが人足とは…」

「はい金衣なんだから樽二つや三つは持てるでしょ?」

「何であたしまで樽運ばされてんだよそれも人力でよ!精気回してくれよあたし!」

「うっさい。クレーゼ母様が今あれだから全員省エネなのよ!あんたの帰る分までこっちの精気持ってかれたら困るのよ!とにかく一人二十樽はノルマね!」

ええ、騎士総出で燃える水の樽運びです。泣きそうです。

そうです。聖院関係者扱いと聞きましたが、正体不明の赤い装束のお二人も、来るなり手伝わされてます。

JK姿のマリア様に連れて来られたのですが、そのマリア様も迷彩マリア様にこき使われています。

とりあえずテンプレスの前に置かれたぱれっと…という板に積めば後は運んでくれるそうなので、倉庫からえっちらおっちら抱えている訳です。

「樽は腰で持つのよ!持ち方間違えて腰いわしても労災降りないからね!あと二段以上積んだら安全衛生委員会で吊し上げよ!安全確認ヨシ!よ!」

「ああ…この頃のあたし、こんなハイテンションだったよな…」

「何か今のマリアちゃんと全然違う…。あと文句は言わないけど安全靴と軍手欲しい」

「雅美さん。それだけはやめよう。身も心も派遣や契約に堕ちた気になるから、その格好だけはやめよう」

「まーでも流石にペルシャ湾岸よねー。金衣パワーでも暑さは完全に凌げないわよねー。空調服は悲しいとしても、終わったらなんとかゼロかスーパー辛口が欲しくなるわねー。エ◯スやサッ◯ロなんか物流センターのDQN仕事で飲んでられますかいな」

「ああっ雅美さんが全力で現場に順応している!」

「そりゃこちとら総合職よ。緊急だと怒鳴り散らして派遣指揮したり、プラットホームで荷下ろし荷捌きよ!赤い門大学でてこれって何よ!みんな政治が悪いとか言う愚痴は昭和のおっさんあるあるだとわかってるけど言いたくなるわよ!」

「なんか雅美さんめちゃくちゃ溜まってるじゃない…何あったのよあたし…」

「あたしの頭んなか見てくれ。単純に言うと裕美アホかお前なんだ…」マリア様二人も樽運びです。

一人だけでもまっどさいえんてすとなのに二人いたら大災厄がおきそうです。

「あー、この時代のアルトはこうだったなー…いや、今でもあんま変わってないか…」

「マリアちゃん。そのアルトくんだけど事情は迷彩マリアから聞いたから、こちらで明日朝までならあたくし達が対応するから手伝って来てと」

「何だよクラ子番かよあたしも!一応これでも皇帝だぞ!どこの世界に原油の樽担いでる皇帝がいるよ!」

「じー」

「自分で身分バラしてるしー」

「おかあさ…マリア様、我らの間では命令違反は厳罰ゆえに、後ほどお話が」

「おい待て、クラ子てめぇこういう時は情状酌量しろよ!…はあ、やってらんね。ちょっとヤニるか」

「ごらぁあたし!何タバコ吸おうとしてんの!あんたの運んでんの何か忘れたんかい!ここをベイルートにする気か!」

「あちゃー、やべー…確かに揮発成分出てるな…」

「ったく現場なんとかじゃないんだから!あ、ちょっとおかーさんあそこいるから挨拶してきなよ。これあたし運んどくから」迷彩マリア様がJKマリア様から樽を奪っています。

「ったくよー、今あたしあのババアに一番会いたくねぇんだけどよー」ぶつくさ言いながらJKマリア様…めんどいから黒マリア様としましょうか。パツキンですけど。

(しっかしアルトは変わんねーよなーほにゃららホエホエーでよー)

(そっちのあたくし、今どうなんですの)

(まー、マイペースっちゃマイペース。あと将軍様やって貰ってる。強さは…今より多少上か。マジモード入ったらマイレーネさんと互角だ。それだけは嬉しいだろ)

(なんか嬉しいような嬉しくないような)

(あとあの赤金髪は注意してくれ。ありゃ妖怪首置いてけか国置いてけだ。ついでに稚児趣味拗らせまくってる。父さんになるべく近づけないでくれ。うはは)

(聖院にはいなかったタイプ…あー、クレーゼ様に何となく似てる気も!)

(いやそれ言いすぎ。わひひ)

(ししし失礼な!陛下、あたくしアレほどフリーダムに手当たり次第状況読まず選ばすなDQNじゃありませんわよ!)

(あーあたしの身分バラしやがったー懲戒なー。あたしのさっきのとチャラなら不問にすっぜー)

(うぐぐぐぐただでも痴女宮と勝手違いまくりで勘が狂ってんのにですね、せめてちんぽ突っ込みたいのですわよわたくし!)

(何をガチャガチャ言うとんじゃいー、おーい迷彩のほーのマリ公ー。ちょっと自衛軍の連絡担当官と着任挨拶しといてくれー。一応あんたとマリ皇…黒マリは聖院の最高責任者として紹介しとくわ)

ぐわぁああああああんと結構大きい音がしたので振り返ると、邸の方角から青い飛行機が飛んできました。洋上迷彩というんだそうです。

ジーナ様と連絡を取り合っているようで、空き地にひょいっと垂直に降ります。ぶわ、と結構な風がそっちから吹いてきました。

で、そこから降りて来られたのがですね。

「まぁ、想像はついてたけどよ」ジーナ様ぶっすー。

「そりゃこういう任務になったら自動的に小官が呼ばれるって話になるじゃないですかっあっはっはっー」

ジーナ様の背中をばしばし叩いているのは百目鬼瞳どめきひとみ様。その一見神をも恐れぬ行為に皆が凍ります。が、この方を知ってる人は…。

「え。マリアちゃんこんなにすぐおっきくなれんの?すげぇーあたしもいじっていじってー」

「そっすよー、ただまぁ、ねぇ。にやにや」JKマリア様改め黒マリア様がどめき様の耳元に何か囁きます。

「ぐっふう。悩むよなー。いや、検査でバレなきゃその案乗るけどさー。まぁ割と真剣に考えてみるー」

「あードメちゃんに黒マリがなんか変な事吹き込んでるー。ドメちゃん、言っとくけどそのマリアの言う事あんままともに受けちゃダメよー。そいつ白い淫獣宇宙人の同類よー。あたしと契約して魔法痴女になってよーとか言うやつよー」

「うっせ白マリ、てめぇも同じだろーがよ」

迷彩のマリア様、つまり痴女の国の皇帝様じゃなくて今の世界のマリア様は白マリと言って区別してくださいと。

で、黒マリさんたらおてがみ出した。

「とりあえず白マリ、あたしはこの手紙と部隊の副官の方を伴って首都に行ってくる。で、可能なら即応部隊連れて戻るわ。イェニチェリ動かしてくれたら、うちのショタ趣味どもの保養になっていいんだが、ま、仕事優先だ。この場の指揮はてめぇの方が適任だと思うしな。頼むぜ、あたし」

「えー、陛下だけーずるー」

「まーまークラ子さん、今は急ぐ話よ。それに、マリアちゃんがうまく話をつけてくれたら、逆にイェニチェリの方から来てくれる訳じゃん。ここは陛下に任せて任せて」

雅美様が金髪赤色ちちでか女を宥めています。

ええ。乳袋がうらやましいわけじゃありません。その、ちちうえ様な外観がうらやましいわけじゃありません。

(アルトリー…ネさん。この方の弟さん、痴女化してますけど凄いですよ。ほらほら)と、雅美様がちちうえ女と弟様のまぐわ…え?なんですかこのいんまのらんぶ。とある人の黒歴史をえぐりそうなものすごいまぐわいじゃないですか。

これが黒マリ様の方での日常? なんかすごいことになってません?

これジーナ様知ってるんですか?

え? あんまえぐいから先日業務監査入れられてダメ出しくらいまくった? そして指導後でこれですか?指導前のちちうえ女って一体何やったんですか?

は? 女官連中洗脳してくーでたー未遂でめっちゃ怒られてとりあえず弟さんとおめこ公認したるから大人しくせぇやと。

はぁ。なんかもう、あたまが雅美様のお話について考えたくないと言ってるんですが。

「あー、わたしも固まったけど今はもう慣れたもんでずこばこ。んでちちうえ女と弟がやらかしたら指導の名目で姉弟両方さらしものおめこしてハッピーと。光景がこれ」と。

あががががが。

できる女おーらを放っていた雅美様を見る目が変わりそうです。

で、そんなちちうえ女も向こうのアルトリーゼさんにはもう従順で従順で。

悪いけどこっちではちじょこうこくと精気の受け渡しの仕方が違うから、精気切れになりそうなときはちんぽ突っ込んでくれると助かります?

はい。お貸ししますけど、あたくしどえむじゃありませんので、ちちうえ様に念押ししといていただければ。

で、そうしてる間にも黒マリ様と白マリ様で打ち合わせ。

「おっけ。一連の光景見せりゃ誰でも泡吹くでしょ。もしかしたら帝国本国に対する内乱準備の可能性も出てきてるしね。その辺も吹き込んでくれりゃOKっすわ。あ、、正装持ってんの?陛下に謁見すんだったらはったりかまさないとダメよ?」

「抜かりはねぇ…と言いたいが、こっちの正装だと悪役まんまだからなぁ。わりーけど、聖院衣装借りていいか?」

「ほい」ぱっと黒マリ様が光ると痴女爆誕。ま、これこそ慣れたら「あーいつもの事」で済む話になるのが怖いですよねぇ。

「きれいにして返してよ?あ、百卒長様。うちの使者の準備が整いましたので副隊長様をお呼び頂ければ回収してコンスタンチノープルに向かいます。すぐ着きますから」心話で百卒長様とお話して段取りをつける白マリ様。

「じゃ、副隊長拾って行ってくる。リアルタイムで繋いでるから状況は把握できると思う。んじゃ」ぱっと光って消える黒マリ様。

「で。現時点で港・領主屋敷・市街地内の領主勢力はだいたい制圧しました。ぱちぱち。とりあえずお越し頂いた国軍司令官ワッハブ百卒長麾下のみなさま、並びに急遽お越し頂きました帝国傭兵軍のみなさまもご協力ありがとうございました。で、今後の治安維持についてなのですが、わたくしどものネイレリーヤ支部長女官と協力してお進め頂ければと存じます」

聖院支部の近所の空き地を使って作られた仮設司令部で、集まった皆様を前にしているのは白マリ様。

隣に黒マリ様も控えておられますが、同じ格好の人が二人いるので区別がつかないと言うことで、黒マリ様が黒髪。白マリ様が白髪に変身。

そして、このお話は餡掛鯖挟国の皇帝陛下にも遠隔心話で黒マリ様が見せておられます。

ワッハブ百卒長の機転によって内乱兆候を未然に防いで頂けた事感謝の極み。

つきましては聖院支部は国滅びるまで免税とされ、新たな領主の選定までは国軍と傭兵軍で人材を出し合い、ワッハブ様が暫定統治を行うそうです。

そして、ここからはワッハブ様への内緒のおはなし。

「うむ。確かに真珠は我が母国の収入ともなるものだが、将来的にいつまでも真珠頼りという訳にも行きますまい。そちら様ご提供の食用貝養殖の技術と交換であれば、帝も黙認されましょう。確かにこれは我らの不手際とはいえ難しい問題だが、言い換えれば真珠よりさらに人にとって大事なものを聖院様がご提供頂ける代償と考えれば安いもの。真珠で腹は満たせませぬからな。はっはっはっ」

「今回のご協力の値を考えますと、このワッハブの首が繋がっておるばかりか、昇進の話も出ておりますのは聖院様のお慈悲ご加護あってのもの。とりあえず、金衣様のご実家と数家に留めて頂ければ適当に誤魔化させて頂きます」

そうです。水です。おみずです。

この聖院支部を支える冷却水や街の井戸は全て、昔の金衣様がお掘りになられたそうなのです。

さらに黒マリ白マリ様ご謹製の「たんすいかぷらんと」によって真水を供給する事で農業用水も確保。出てきた塩は特産品として聖院から買い上げて頂ければ自国消費もよし、輸出もよしと。

で、このお水を止められてはまずいと内心気づかれてるワッハブ様、マリア様の用意したあわびやさざえのちがいやようせいというのですか、あかちゃんを大量に湾内に撒いて頂く事で真珠の代わりにする話と、ある事に頷いて頂きまして。

…で、派遣されてきた傭兵軍なんですよ。なんですよ。

ええ、鋭い人は傭兵軍で気づいたと思うのです。おなべを旗にした人たち、来てくれました。

確かにごっつい美形も多いです。多いですよ。

…ええ。この辺の習慣で、男は男らしくしろという事で、おひげ生やしてる人ばっかりだったんです!

で、あたくしたちはちょっと謹んでご辞退。

とりあえずせっかくということと、傭兵軍の指揮官様も噂の聖院の女官様ならばということで、雅美さんとちち上様が率先して、あの赤いどすけべ衣装で宿営地にお邪魔されたそうでして。

「あーひげしょただけどかつれいずみほもしょたちんぽおいちー」

「そうねーいぇにちぇりネタでうすいほんにさんさつかけるくらいネタしこめてしあわせー」

「…お前ら。役立たず寸前まで吸うなこのアホボケカスたわけ!母様にバレたらどないするんじゃ!」

「もうバレてる。とりあえずお前ら三人正座」

ちなみにわたくしどもは国軍の皆様をご担当させて頂きましたが、深く静かにリモートドレインでちうちう。ああおいち。

で。数日後の実家付近。

夜。くるまを停めて準備万端。

来ました。金衣の視力で確認。

(着陸支援灯点灯。着陸コース上より各員待避)

マリア様が心話で警告を出されます。

ええ。本当に音もなく、音もなく。

ものすごく長いつばさを広げた大きなひこうきが空から降りてきました。

すけあくろうというNBのひこうきで、今回れぱるすに六機積まれてきたそうです。

こういう特殊な事に使うひこうきだそうでして、NBでも十二機しか持っていないそうです。

止まる直前だけきゅきゅいん、と短くうなって地面に静かにおります。

そして、おしりが開いて板を出し、あたくしの実家の周りに止まっていた車や人々が乗り込んでいきます。

そうです、あたくしの父母や関わりの深い漁家の皆様を、しんてんちに運ぶのです。

行き先は東方神宮漢島国。

ジーナ様の方の地球では日本で一番えらい神社があるそうですが、こちらでは八百比丘尼国の大きな支部と、うちの支部が並んでそこに建っているそうです。

ここの支部はどちらも特殊な支部で、一般のすけべい参詣を受け付けていません。

で、比丘尼国の神官様が欲しいかたはげぐうという場所にある外殿を訪ね、聖院の女官が希望の場合、みなとやぱーるきんぐ島から少し離れた沖合の小島にある支部に行ってもらうそうです。ちなみにこの小島、島全てが聖院のもので、おとこのしまという通称の方が有名だとか。

そして、その島の元々の名前を聞いたジーナ様、もんんんのすごく頭を抱えていました。

きっと、何かあったのでしょう。

で、比丘尼国の助けでパールキングのおぢいちゃんのご先祖さまらしき方の一族に「比丘尼国神官からのお告げ」と称して、かいとりの名人の一家が異国から来るので、その一家を迎えて協力の上、真珠のできる貝をいっぱい育てるさくを海の中に作り、できた真珠を比丘尼国に売るべしというお話を通してもらいました。

ええ、アレーゼ様と菅野様は、このお話をまとめるために比丘尼国に行ったのです。

ま、ちょっと日程に余裕を持ってもらってですね。ジーナ様の世界ではきのさきおんせんほてるなんとかきのさきとかあまのはしだてのほうへですねぐふふふふふふふ。

で、わたくしどもはてんぷれすにひこうきやらくるまを積んで一旦聖院に戻る事になります。

そして、その後で…・

「ああああああしょたほんんんん」

「うふふーがざいーしりょうー」

「すまん。頼む。これだけはお願いしたいんだ。文化汚染とはわかるが、何とかしてこいつら秋葉原と池袋を回らせてやってくれ!」

ええ。あたくしはあのどすけべ帝国を作り上げた事で黒マリ様に懐疑のまなこを向けておりました。

しかし、召し抱えてそんなに期日が経ってない部下のために、土下座をしてまで頼み込む黒マリ様のお姿。

部下のために真摯に頭を下げるお姿。

君主の鑑と申せましょう。

「で、あたしはほすとくらぶってのを一度な」

すぱこーんという音が、てんぷれすの提督室に響き渡りました。

「我が高木家の家訓である!男に貢がせるならいざ知らず、男に貢ぐとは何事か!それも、玄人に貢いでどないすんねええええええん」とジーナ様爆怒り。

その場の全員が怯えています。

「いでぇよ母様!こないだ殴るより怖い目にあったばかりなんだよあたし!ちょっと見ろよこれ!」と、痴女宮と改名した聖院の方に連絡を取り、向こうのプラウファーネ様に頼んで「恥を忍んで見せるけど、これ提案して実行したの母様だからな、あたし全く口を「挟めてない」からな?」と。

一連の映像に目を通したジーナ様。

その場の全員で大爆笑した後ですね。

「うむ。確かに、こういう部下を抱え日々なんかやってたらストレスも溜まるやろ。で、ちょっと気になることがあるから。今晩、少し狭いけど、あたしクリス白黒マリアアルトダリアんで雅美さんと乳上様か、ちょっとその面子で寝るか。真面目な話もあるし」とのたまわれます。

で、聖院到着後。

地下の墓所にて、死んだように眠るクレーゼ様を横目に眺めながら「黒マリ。お前がほんまに欲しいのはこの姿のあたしやろ」と真面目な顔でおっしゃられるジーナ様。

向こうで将来作られたという、痴女国皇祖母服という服をお召しになっておられます。

「また何やねんこの壮絶なエロ服は…」と絶句されながら着る…というよりも装着の方がふさわしい気がしますが、とりあえず母の顔をされています。

「うん。あんたの記憶をひとわたり見てみた。そらまぁ確かに、向こうのあたしやったらNG出すと思う。しかし、現状であんたの状況を判断すると、やな。どうもうちのマリアと少し違う気がするんや。あんたの話では白マリは聖院痴女公国なる宗教都市国家を作り、黒マリは痴女皇国という国…旧・南洋王国を含むそれなりの国を作ったという。せやけど、そこで白は白、黒は黒で分かれたが故にお互いを100%複製しきれてないのが性格に出たんちゃうかなー、とあたしは推測するんやけどね。ま、素人の考えや」

「相変わらず鋭い素人さんだなぁ、かーさん。やっぱここ来てよかったわ」

「ただ、あんたらに頼みたい事がある。クレーゼさん、ある程度のとこまで治せるか。あたしも母親やけど、クレーゼさんも母親やろ。例え今から起きることが人の倫理に反く事でも、人を生かすならあたしは目ぇつぶる。どや。いけるか」

「演算中。ちょい待ってね」と、目をつぶって黒マリ様の手をつなぐ白マリ様。

「よし出た。最適解かどうかわかんないけど、クロスのおっちゃんの手助けも借りた。とりあえず治療カルテ。まず、黒マリ治療を先にする。これは、あたしが挿入で黒マリ受け。これでまずあたしの正常細胞や身体データもろもろを黒マリにコピー。んで、黒マリ側でそれを処理して身体補完、再構築。予定所用5分から10分。楽しむための助平じゃないから真剣にやるよ、あたし」

「OK異存はねぇ。で、次だ。あたしはジーナ母様の不妊治療を行うためにかーさまに挿入。そして一時的に痴女化してもらう。その後にあたしに逆に挿れてもらって射精。所要時間10分で行こう」

「で、全ての段取りがついたあたしがクレーゼ母様に注入。これも10分だ。それを過ぎると性的依存性が相互に過剰発生して話がこんがらかる。そしてもう一回ジーナ母様があたしに挿入。これは痴女化した母様を元の人間体に戻す作業だと思ってくれ。これも10分以内」

「で、この作業を緻密に管理するディレクターがあたし、白マリ。黒マリ治療までは時間に余裕はあるけど、そっから先はてきぱき進める必要がある。誰にも邪魔は入れられたくない。アレーゼおばさま。マイレーネさん、すみませんが」

「委細承知。任せろ」

「大任、よろしくお願い致します。我が主、マリア様」アレーゼ様とマイレーネ様が金の鎧姿で白マリ様と黒マリ様にひざまずかれます。

「クリスとーさん。申し訳ないけど今回、かーさま以外の生身の人間はちょっといるとまずい。地下管制室待機でお願いします。心話でみんなと繋ぐし、管制室の設備で様子は見えると思うから」

「わかった。マリアにマリア、ジーナさんを、他の人を頼みます」

「オッケーとーさん。任せやがれ。で、紅組。君らも身体調整を行う。全然趣味じゃないと思うが、この際文句は言ってられん。今後のショタ趣味の為にも頑張ってくれ。ダリアは雅美さん。アルトはクラ子を頼む。方向性はまずダリアとアルトが相手に挿入。これは絶対事項だ。この後に攻守逆転しても構わんが、仕事の方を忘れるな。ないとは思うが、万が一何か起きたらアレーゼおばさまとマイレーネさんの指揮下で動け。これは赤蛇騎士としての誇りある任務だ。それを忘れずに従事しろ。いいな」

「二代目クライファーネ、陛下の命通りに動きますこと我が首を賭けて」

「雅美了解。マリアちゃん…陛下。一番の大任ですね。私の力の限り、支えさせて頂きます。頑張って」

「あとプラウファーネさん、すみませんがバックアップお願いします。ご先祖様からの進言指示伝達もよろしく」

「了解しました」東方比丘尼国の神官正装のプラウファーネ様。

「よし全員配置につけ。敷物よし。ジーナ皇祖母陛下のご指示にて作戦を開始する。皇祖母陛下…かーさん、指示頼む」

「あい了解。任せ。総員位置よし。カウントスリー・ツー・ワン。まぐわい始め!」

--------------------------------------------

ジーナ「むーん、こればかりは仕方ないわなー」
クリス「更に、僕は見守るしかないという事で…」
ジーナ「すまぬダーリン、禁断の近親何ちゃらだが人を救う為にあたしも、生物的禁忌なのはもちろん、生理的にヤなの我慢する」
クリス「まぁ娘の話だしね。必要な事なのはわかる。Ok。Go」
クラ子「アルト様、この名前についてはあとほど(ただ、我が君主に回避策もあるようなので…)」
アルト「了解了解」
雅美「なんかダリア様って微妙にショタっぽくもあるのよねぇ(よだれ)」
ダリア「ええ、妖艶な感じの雅美さんもナイスですねぇ」
マリア「おめーはあの駅弁監督かよ。あたしはあの人は面白いから好きだけどな」
ジーナ「そうそう、天の声の愛猫がこれ書いてる最中に亡くなったそうです。ご冥福を」
白マリ「実はこの話、生命に与えられた寿命と使命を全うする事について触れまくってるんですよねぇ」
黒マリ「あたしら、基本的に最後まで救うことを諦めないようにできてるのはその辺があるみたいだな」
アルト「皆様もご自分の人生です。悔いのなきようお願い致します」
ダリア「あ、話はまだ続くみたいだから明日すぐ最終回って訳じゃないようですよ、ご安心を」
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