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尻球譚 -変態男爵の話 Histoire de fesses.- baron pervers -・2
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パリ王立古文書館。
それが、ヴァタイユ伯が我が夫ドナスィヤン・サドと共に、その著作の内容を問題視され、あげくフランス文壇どころかパリを追放されるまでの当時のお勤め先でした。
で、そこにお勤めになるまでの間に、何があったのか。
引き続き、サド侯爵夫人たる私、ルネがヴァタイユ伯の自伝的小説のあらすじを中心に語る体裁で、お伝えして参りましょう…。
---------------------------------
(スタール夫人との確執もあるのですよね…ヴァタイユ伯やサド侯爵への著作の風当たり…)
(しかもスタール夫人といえば、ネッケル前・財務長官の娘…)
(恐ろしい話がございますわ…スタール夫人もヴァタイユ伯と同じ学びやの出…)
この、シルヴィア・ヴァタイユ夫人との心話会話。
そもそもドナスィヤンやヴァタイユ伯の作品が背徳的だと騒ぎ立てた連中の首魁ともいうべき存在に関するお話なのです。
で、スタール夫人とは何者なのか。
このお方、連邦世界とは少々異なる人生をお歩みらしいのですが、とりあえず私どもの知る限りのことをお話ししますと。
(少々堅苦しい話になるけど、ルイ16世陛下の戴冠に前後した時期のフランス政府には、ジャック・トルゴーまたはテュルゴーという財務総監がいました。ただ…イザベル陛下のスペイン国土農地改良政策や、アルゼンチンチンの小麦畑開拓だの肉牛や豚を現地で大量に飼育する牧畜事業が成功したために、それまでは農産物、わけても小麦の一大生産地だったフランス産の小麦が売れなくなり、不況によって小麦戦争という百姓一揆がフランスで発生したのです)
これは、田中雅美内務局長のお話ですね。
(で、小麦戦争に至るまでの財務や税務の失敗を追及され失脚したトルゴーに代わってルイ16世陛下に取り立てられ、財務を担当するようになったのがスタール夫人の父親で、ドイツ系スイス人のジャック・ネッケル氏です)
(ただ、ネッケルも第三身分者で後ろ盾が強くなかったとは伺いましたが)
(そうなんですよ…ネッケル氏はフランスの財政再建に着手したものの、王族や貴族の猛反発もあって罷免され、現時点ではスイスに帰っています)
で。
そのネッケル氏の子女で、欧州文壇における女流書評家として注目されているのが、くだんのスタール夫人というわけですね。
(読者の方にわかりやすく「痴女皇国世界の方の」サド侯爵発禁問題について説明しますと、このスタール夫人が中心となってですね、サド侯爵やヴァタイユ伯爵の著作を「こんな背徳的で不謹慎な内容のR18Gな変態加虐エロ小説なんぞはけしからんにもほどがある、いくら思想の自由とはいっても、ものには道理や摂理があるだろう」って騒いだわけなのですよ…)
そう、亭主の稼ぎや公職を失いかけた私とシルヴィア夫人からすれば、スタール夫人とその一派は敵も敵なのです。
しかし、女流主義…田中局長が元来いらっしゃった世界ではフェミニズムと申すそうですが、女にも相応の権利を与える思考の一派からすると、ヴァタイユ卿の書かれたお話はともかく、我が夫の作品なんぞ、それはもう絶対に女の立場からしてみれば、けしくりからぬにも程がある話とされても仕方はないと思えます。
なにせ女は犯されいたぶられ、挙げ句の果てには殺されすら。
では、なぜスタール夫人が我が夫を仇に思うのか。
簡単です。
リセ時代に、シモーヌにそそのかされて性暴力の限りを尽くされた被害者寄宿寮生の中に、そのスタール夫人も入っていたのです。
で、貴族はもちろんのこと、富裕第三身分者…ブルジョアにとっても、ランス中後期高等学校で起きた醜聞事件は隠したい話なのです。
しかし、我が夫が著作で触れたのはもちろん、ヴァタイユ卿のお話の方でもですね、地名や個人名こそ微妙に改変されていたものの、書かれた淫行や残酷ないじめの実態については、読む者が読めばどこの誰とか容易に推測可能な内容でした。
つまり、私小説とでもいうべき、事実に即した内容であって、この話にはモデルがいる。
さらには、リセでは寄宿舎や学舎でこんな破廉恥な淫行、常態化しているのかという話題にすらなったのです。
で、針のむしろ状態に置かれた夫やヴァタイユ伯ですが、そこに救いの手を伸ばしたのが痴女皇国。
特に、ヴァタイユ伯の話は実際に、シモーヌ・エドワルダという女がどれほどに本能と欲望に忠実で、他の女の人権や思想意思といった人としての全てを否定しようと邪悪な知恵を巡らせるかを克明に書いておったのですがね。
(で、そのシモーヌさんの男も女も欲望の道具としか見てはいないクズっぷりにさ、マリアちゃんが目をつけたのが全ての始まりなわけですよ…)
そう…シモーヌは生まれついての悪女といって過言ではない女なのです。
そしてヴァタイユ伯の父親、梅毒で全盲になってしまった一件を思い出して頂きたいのです。
この時代のフランス、他国ほどには聖母教会がそこかしこに存在する訳ではありません。
そして、聖母教会の厄介となって治療に預かることを善しとは思わぬ者も少なくはなかったのです。
その父親の息子のヴァタイユ少年が、聖母教会に対してどのような感慨を抱いていたか。
ええ、決して良いものではありませんでした。
いくら病気や怪我を治してくれるとは言えど、その代償に聖母を信仰し聖母教会の支配を受けるのは代償として大きい、と考える部類の思考をする人間だったのです。
これは、罰姦の教皇庁はともかく、聖母教会は尼僧が仕切っていることも影響しておりました。
つまり、女に頭を下げるのを快く思わない部類だったのです。
では、なぜシモーヌに従うようになってしまったのか。
そこに、シモーヌの天然の悪女たる所以があったのです。
ランスのリセは元々、ランスを治める貴族家が始め、国の支援を得て運営されておりましたが、フランスを襲った小麦不況や葡萄不況の影響もあって、聖母教会の支援を受けることになってしまった経緯が存在します。
つまり、教員や学校幹部の中には「乗っ取られた」という思考の者も少なくはなかったのです。
更には当時のフランスに於いて、王権の及ばぬ社交場、すなわちサロンの存在がありました。
このサロンで、王室や聖母教会に対する悪口が噂となって広まり、その噂を持ち帰った貴族が自宅で子女にも話したり、あるいは強姦作戦によって心を読み取れるようにされてしまった…女官化された女たちにも伝わることになりました。
その一人であるシモーヌも、聖母教会の実態が姦淫推進施設であることを知っていたのです。
で、Coqの味を知ったシモーヌ、己の身に逸物があれば自分が犯されたのと同様に、他の女をこうして犯して辱めることが出来ると思いつくに至りました。
で、リセでは名家の子弟も在籍しておりますし、そもそもはある程度の地位所得にある者の子女でなくば入れぬ学校です。
そして起きるのは家柄自慢や親の地位・職業自慢。
その自慢の輪を快く思ってはいなかったシモーヌは、同様に病身で失職した親を抱えて自慢の輪に入れなかったヴァタイユ少年に注目したのです。
そして生来の悪女思考が身についていたパリ生まれパリ育ちだったシモーヌ、ヴァタイユ少年がシモーヌに向ける視線に気付かない訳がなかったのです。
「ねぇジョルジュ…あなたはあたしのお尻に興味があるの?」
などと語りかけながら、他人の目を盗んでは己の尻を触らせるシモーヌ。
その時点でこの女には淫蟲下着が支給されておりますので、スカート越しに触る感触の大半は、素尻。
そしてスカートを捲ってその卑猥な下着を見せつけられたジョルジュ…ヴァタイユ少年は、かつて見たことのない光景に目を奪われ、それ以来、尻に食い込む卑猥な衣装の姿を勃起の対象として刷り込まれてしまったのです。
しかも、追い打ちをかけたのが、強姦作戦の際の体型矯正で、シモーヌの体は庶民の女房のようながっしりしたものでも、はたまた貴族の流行りでもあった肥満気味でもない姿になっておった件です。
その、卑猥な衣装が似合うようにされたシモーヌの姿を焼き付けられたヴァタイユ少年は、更なる淫行の誘惑を受けました。
(ふふふ…あたしの姿を目に焼き付けて後でちんぽをしごくつもりなのでしょう…だけど世の中にはね、一人でちんぽをしこしこするよりも、もっともっと楽しくて気持ちのいいことがあるのよ…)
そして、強姦作戦の対象者であり、聖環を装着されていたシモーヌは、聖母教会にヴァタイユ少年を連れ込むと、体を洗ってやるからという口実で風呂を借り、ヴァタイユ少年の顔に跨ってその下着が食い込んだ尻を存分に鑑賞させただけではなく、己の性器を舐めさせ、あるいは指で愛撫する方法を仕込んだのです。
もちろん、ヴァタイユ少年の育ち切ってはいない逸物を咥え、その精を頂くことを忘れてはおりません。
そればかりか。
(ふふふ、ここの尼さんたちはもっともっと、気持ちよくてえげつないことを日頃からやっているのよ…)
聖母教会での行為を覗かせたのです。
特に司祭以上の、女でありながら股間に生えた逸物を使うその姿を。
しかも、聖母教会の制服ですが、ここフランスでは流石に痴女皇国の完全支配下ではなかったこともあり、読者の皆様方にもお馴染みであろう部類の、体のあらかたを隠す部類の尼僧服が通常でした。
しかし、朝8時から日没までこそ、その貞淑服とやらを着ておりましたが、その刻限を過ぎると勝手に着替えとなったようです。
(ここの尼さんたちの今の格好がね、聖母教会の元来の尼僧の姿らしいのよ…で、尼さんの制服の丈の長さもそうなんだけどね、股間にちんぽが生えている人が司祭または司教で、教会の長やそれ以上の偉い人らしいのよね…許可があれば、あたしもあれをぶら下げることができるんだけどね…)
と、覗き見している場所でヴァタイユ少年に対して聖母教会の事情を教え込むシモーヌ。
この覗き見、もちろん、司祭公認で行なっているものであったようですね…。
(ふふふ、シモーヌ…いいですか、あなたはその少年とあと最低1人を籠絡し、このランス中後期学院寮の男女を姦淫に狂わせるのです…さすればあなたに臨時に逸物を授けるのみならず、今の修練士相当の立場から助祭にまで取り立て、臨時に逸物を授けることもやぶさかにあらず…)
そう、飯炊きの手伝いに来ていた町娘を犯させていただけでなく、部下の助祭を犯す姿を見せておったのです、このランス修道院担当司祭…。
(ねぇ…わかるでしょジョルジュ…あたしは司祭様みたいにCoqをぶら下げたいのよ…あれが股ぐらにあるとね、あたしは色々はかどるのよ…だからお願い、あたしに協力してくれたらこんな風にやらせてあげるから…)
と、覗き見させながら、自分の学生服のスカートを捲って尻にヴァタイユ少年の逸物を突き入れさせるシモーヌ。
その、穴の開いた淫蟲下着が食い込む尻に突き入れつつ、シモーヌの求めに従って尻穴をいじりの、乳を揉みのと狼藉ざんまいですが、これはシモーヌがヴァタイユ少年に対して指示しておるのです。
しかも、覗きと申しましたが…聖環機能を使い、許可された部屋の覗き装置を動かしての仮想映幕とやらに映し出された司祭室の光景を眺めておるのです、二人。
ですので、覗きを許可した司祭以外の部屋の者たちは、覗かれておるなどとは知るよしもなく、偽女種の修道助祭は熱心に町娘に覆い被さっては、その淫蟲下着が食い込んだ股間に逸物を出し入れしております。
むろん、その尻に食い込む偽女種用の助平褌なる偽女種専用下着も、少年の目にははっきりと写っておりますよ。
そればかりか、ヴァタイユ…ジョルジュ少年に助平褌を与えております。
むろん、これを履くと射精管理とやらが行なわれてしまいますので、ジョルジュ少年に精液を溜めさせ、思うがままの状況で白濁液を撒き散らさせておる始末。
(それだけじゃないのよジョルジュ…今のあなたのちんぽ、体と同じでまだまだ大きく育つかも知れないんだけどね、尼僧の方々にかかれば、ちんぽだけ大人にできるのよ…いいこと、このシモーヌが司祭さまたちの言いつけに従って、学生…特に女たちに恥ずかしいことをさせてちんぽをねだらせる女に変える仕事を手伝えば、あなたも女を犯し放題にできるだけじゃなくてね…いち早く大人の楽しみを知ることができるのよ…)
それが、ヴァタイユ伯が我が夫ドナスィヤン・サドと共に、その著作の内容を問題視され、あげくフランス文壇どころかパリを追放されるまでの当時のお勤め先でした。
で、そこにお勤めになるまでの間に、何があったのか。
引き続き、サド侯爵夫人たる私、ルネがヴァタイユ伯の自伝的小説のあらすじを中心に語る体裁で、お伝えして参りましょう…。
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(スタール夫人との確執もあるのですよね…ヴァタイユ伯やサド侯爵への著作の風当たり…)
(しかもスタール夫人といえば、ネッケル前・財務長官の娘…)
(恐ろしい話がございますわ…スタール夫人もヴァタイユ伯と同じ学びやの出…)
この、シルヴィア・ヴァタイユ夫人との心話会話。
そもそもドナスィヤンやヴァタイユ伯の作品が背徳的だと騒ぎ立てた連中の首魁ともいうべき存在に関するお話なのです。
で、スタール夫人とは何者なのか。
このお方、連邦世界とは少々異なる人生をお歩みらしいのですが、とりあえず私どもの知る限りのことをお話ししますと。
(少々堅苦しい話になるけど、ルイ16世陛下の戴冠に前後した時期のフランス政府には、ジャック・トルゴーまたはテュルゴーという財務総監がいました。ただ…イザベル陛下のスペイン国土農地改良政策や、アルゼンチンチンの小麦畑開拓だの肉牛や豚を現地で大量に飼育する牧畜事業が成功したために、それまでは農産物、わけても小麦の一大生産地だったフランス産の小麦が売れなくなり、不況によって小麦戦争という百姓一揆がフランスで発生したのです)
これは、田中雅美内務局長のお話ですね。
(で、小麦戦争に至るまでの財務や税務の失敗を追及され失脚したトルゴーに代わってルイ16世陛下に取り立てられ、財務を担当するようになったのがスタール夫人の父親で、ドイツ系スイス人のジャック・ネッケル氏です)
(ただ、ネッケルも第三身分者で後ろ盾が強くなかったとは伺いましたが)
(そうなんですよ…ネッケル氏はフランスの財政再建に着手したものの、王族や貴族の猛反発もあって罷免され、現時点ではスイスに帰っています)
で。
そのネッケル氏の子女で、欧州文壇における女流書評家として注目されているのが、くだんのスタール夫人というわけですね。
(読者の方にわかりやすく「痴女皇国世界の方の」サド侯爵発禁問題について説明しますと、このスタール夫人が中心となってですね、サド侯爵やヴァタイユ伯爵の著作を「こんな背徳的で不謹慎な内容のR18Gな変態加虐エロ小説なんぞはけしからんにもほどがある、いくら思想の自由とはいっても、ものには道理や摂理があるだろう」って騒いだわけなのですよ…)
そう、亭主の稼ぎや公職を失いかけた私とシルヴィア夫人からすれば、スタール夫人とその一派は敵も敵なのです。
しかし、女流主義…田中局長が元来いらっしゃった世界ではフェミニズムと申すそうですが、女にも相応の権利を与える思考の一派からすると、ヴァタイユ卿の書かれたお話はともかく、我が夫の作品なんぞ、それはもう絶対に女の立場からしてみれば、けしくりからぬにも程がある話とされても仕方はないと思えます。
なにせ女は犯されいたぶられ、挙げ句の果てには殺されすら。
では、なぜスタール夫人が我が夫を仇に思うのか。
簡単です。
リセ時代に、シモーヌにそそのかされて性暴力の限りを尽くされた被害者寄宿寮生の中に、そのスタール夫人も入っていたのです。
で、貴族はもちろんのこと、富裕第三身分者…ブルジョアにとっても、ランス中後期高等学校で起きた醜聞事件は隠したい話なのです。
しかし、我が夫が著作で触れたのはもちろん、ヴァタイユ卿のお話の方でもですね、地名や個人名こそ微妙に改変されていたものの、書かれた淫行や残酷ないじめの実態については、読む者が読めばどこの誰とか容易に推測可能な内容でした。
つまり、私小説とでもいうべき、事実に即した内容であって、この話にはモデルがいる。
さらには、リセでは寄宿舎や学舎でこんな破廉恥な淫行、常態化しているのかという話題にすらなったのです。
で、針のむしろ状態に置かれた夫やヴァタイユ伯ですが、そこに救いの手を伸ばしたのが痴女皇国。
特に、ヴァタイユ伯の話は実際に、シモーヌ・エドワルダという女がどれほどに本能と欲望に忠実で、他の女の人権や思想意思といった人としての全てを否定しようと邪悪な知恵を巡らせるかを克明に書いておったのですがね。
(で、そのシモーヌさんの男も女も欲望の道具としか見てはいないクズっぷりにさ、マリアちゃんが目をつけたのが全ての始まりなわけですよ…)
そう…シモーヌは生まれついての悪女といって過言ではない女なのです。
そしてヴァタイユ伯の父親、梅毒で全盲になってしまった一件を思い出して頂きたいのです。
この時代のフランス、他国ほどには聖母教会がそこかしこに存在する訳ではありません。
そして、聖母教会の厄介となって治療に預かることを善しとは思わぬ者も少なくはなかったのです。
その父親の息子のヴァタイユ少年が、聖母教会に対してどのような感慨を抱いていたか。
ええ、決して良いものではありませんでした。
いくら病気や怪我を治してくれるとは言えど、その代償に聖母を信仰し聖母教会の支配を受けるのは代償として大きい、と考える部類の思考をする人間だったのです。
これは、罰姦の教皇庁はともかく、聖母教会は尼僧が仕切っていることも影響しておりました。
つまり、女に頭を下げるのを快く思わない部類だったのです。
では、なぜシモーヌに従うようになってしまったのか。
そこに、シモーヌの天然の悪女たる所以があったのです。
ランスのリセは元々、ランスを治める貴族家が始め、国の支援を得て運営されておりましたが、フランスを襲った小麦不況や葡萄不況の影響もあって、聖母教会の支援を受けることになってしまった経緯が存在します。
つまり、教員や学校幹部の中には「乗っ取られた」という思考の者も少なくはなかったのです。
更には当時のフランスに於いて、王権の及ばぬ社交場、すなわちサロンの存在がありました。
このサロンで、王室や聖母教会に対する悪口が噂となって広まり、その噂を持ち帰った貴族が自宅で子女にも話したり、あるいは強姦作戦によって心を読み取れるようにされてしまった…女官化された女たちにも伝わることになりました。
その一人であるシモーヌも、聖母教会の実態が姦淫推進施設であることを知っていたのです。
で、Coqの味を知ったシモーヌ、己の身に逸物があれば自分が犯されたのと同様に、他の女をこうして犯して辱めることが出来ると思いつくに至りました。
で、リセでは名家の子弟も在籍しておりますし、そもそもはある程度の地位所得にある者の子女でなくば入れぬ学校です。
そして起きるのは家柄自慢や親の地位・職業自慢。
その自慢の輪を快く思ってはいなかったシモーヌは、同様に病身で失職した親を抱えて自慢の輪に入れなかったヴァタイユ少年に注目したのです。
そして生来の悪女思考が身についていたパリ生まれパリ育ちだったシモーヌ、ヴァタイユ少年がシモーヌに向ける視線に気付かない訳がなかったのです。
「ねぇジョルジュ…あなたはあたしのお尻に興味があるの?」
などと語りかけながら、他人の目を盗んでは己の尻を触らせるシモーヌ。
その時点でこの女には淫蟲下着が支給されておりますので、スカート越しに触る感触の大半は、素尻。
そしてスカートを捲ってその卑猥な下着を見せつけられたジョルジュ…ヴァタイユ少年は、かつて見たことのない光景に目を奪われ、それ以来、尻に食い込む卑猥な衣装の姿を勃起の対象として刷り込まれてしまったのです。
しかも、追い打ちをかけたのが、強姦作戦の際の体型矯正で、シモーヌの体は庶民の女房のようながっしりしたものでも、はたまた貴族の流行りでもあった肥満気味でもない姿になっておった件です。
その、卑猥な衣装が似合うようにされたシモーヌの姿を焼き付けられたヴァタイユ少年は、更なる淫行の誘惑を受けました。
(ふふふ…あたしの姿を目に焼き付けて後でちんぽをしごくつもりなのでしょう…だけど世の中にはね、一人でちんぽをしこしこするよりも、もっともっと楽しくて気持ちのいいことがあるのよ…)
そして、強姦作戦の対象者であり、聖環を装着されていたシモーヌは、聖母教会にヴァタイユ少年を連れ込むと、体を洗ってやるからという口実で風呂を借り、ヴァタイユ少年の顔に跨ってその下着が食い込んだ尻を存分に鑑賞させただけではなく、己の性器を舐めさせ、あるいは指で愛撫する方法を仕込んだのです。
もちろん、ヴァタイユ少年の育ち切ってはいない逸物を咥え、その精を頂くことを忘れてはおりません。
そればかりか。
(ふふふ、ここの尼さんたちはもっともっと、気持ちよくてえげつないことを日頃からやっているのよ…)
聖母教会での行為を覗かせたのです。
特に司祭以上の、女でありながら股間に生えた逸物を使うその姿を。
しかも、聖母教会の制服ですが、ここフランスでは流石に痴女皇国の完全支配下ではなかったこともあり、読者の皆様方にもお馴染みであろう部類の、体のあらかたを隠す部類の尼僧服が通常でした。
しかし、朝8時から日没までこそ、その貞淑服とやらを着ておりましたが、その刻限を過ぎると勝手に着替えとなったようです。
(ここの尼さんたちの今の格好がね、聖母教会の元来の尼僧の姿らしいのよ…で、尼さんの制服の丈の長さもそうなんだけどね、股間にちんぽが生えている人が司祭または司教で、教会の長やそれ以上の偉い人らしいのよね…許可があれば、あたしもあれをぶら下げることができるんだけどね…)
と、覗き見している場所でヴァタイユ少年に対して聖母教会の事情を教え込むシモーヌ。
この覗き見、もちろん、司祭公認で行なっているものであったようですね…。
(ふふふ、シモーヌ…いいですか、あなたはその少年とあと最低1人を籠絡し、このランス中後期学院寮の男女を姦淫に狂わせるのです…さすればあなたに臨時に逸物を授けるのみならず、今の修練士相当の立場から助祭にまで取り立て、臨時に逸物を授けることもやぶさかにあらず…)
そう、飯炊きの手伝いに来ていた町娘を犯させていただけでなく、部下の助祭を犯す姿を見せておったのです、このランス修道院担当司祭…。
(ねぇ…わかるでしょジョルジュ…あたしは司祭様みたいにCoqをぶら下げたいのよ…あれが股ぐらにあるとね、あたしは色々はかどるのよ…だからお願い、あたしに協力してくれたらこんな風にやらせてあげるから…)
と、覗き見させながら、自分の学生服のスカートを捲って尻にヴァタイユ少年の逸物を突き入れさせるシモーヌ。
その、穴の開いた淫蟲下着が食い込む尻に突き入れつつ、シモーヌの求めに従って尻穴をいじりの、乳を揉みのと狼藉ざんまいですが、これはシモーヌがヴァタイユ少年に対して指示しておるのです。
しかも、覗きと申しましたが…聖環機能を使い、許可された部屋の覗き装置を動かしての仮想映幕とやらに映し出された司祭室の光景を眺めておるのです、二人。
ですので、覗きを許可した司祭以外の部屋の者たちは、覗かれておるなどとは知るよしもなく、偽女種の修道助祭は熱心に町娘に覆い被さっては、その淫蟲下着が食い込んだ股間に逸物を出し入れしております。
むろん、その尻に食い込む偽女種用の助平褌なる偽女種専用下着も、少年の目にははっきりと写っておりますよ。
そればかりか、ヴァタイユ…ジョルジュ少年に助平褌を与えております。
むろん、これを履くと射精管理とやらが行なわれてしまいますので、ジョルジュ少年に精液を溜めさせ、思うがままの状況で白濁液を撒き散らさせておる始末。
(それだけじゃないのよジョルジュ…今のあなたのちんぽ、体と同じでまだまだ大きく育つかも知れないんだけどね、尼僧の方々にかかれば、ちんぽだけ大人にできるのよ…いいこと、このシモーヌが司祭さまたちの言いつけに従って、学生…特に女たちに恥ずかしいことをさせてちんぽをねだらせる女に変える仕事を手伝えば、あなたも女を犯し放題にできるだけじゃなくてね…いち早く大人の楽しみを知ることができるのよ…)
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