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修学旅行の英雄譚 Ⅱ

おやすみ

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「それで?これは全部結斗の指示なの?」
ホテルに着いて俺たちがまず目にしたのはリーナ先輩と藤舞生徒会長、そして先輩の横に正座で座る氷翠だった。
そして俺とローランも同じように今正座させられているわけなんですが。
「結斗さんに言われたのは氷翠のお守り役だけで、この件に関しては完全に俺達の独断……です……はい」
「なぜ?」
「えぇぇ……なぜって言われましても、そこにいる光崎から頼まれたからとしか言えないです」
「頼まれたからといってもそれを断ればよかったはずだしそうすることは可能だったはずよ?でもあなた達はそれをしなかった。その理由を聞いているのよ」
「それは──」
「姉さん、それは全部僕の責任です」
ローランが自分を指す。確かにあれはローランが勝負に負けてから始まったことだけど完全に自分のせいってわけじゃ……。
「僕が彼、光崎君に勝負を挑み敗北した結果こうなりました」
リーナ先輩が光崎とローランの間で視線を往復させてからため息をつく。
「彼が関わっているのは事前に知っていたけれど……それにしてもよ?ローラン、あなた今自分が置かれている状況をきちんと把握しているんでしょうね?」
「はい」
ローランは静かに頷く。
「もう少し分別のある子だと思っていたのだけれど、正直言ってがっかりよ。本来関係の無いはずの新條君だってあなたのせいでいらない怪我を負ってしまったってことも分かっているんでしょ?」
そう言われた拓翔は俺の後ろで「いやいや、俺は自分で首突っ込んだんで気にしんといてくださいよ」とローランに非は無いと示すがリーナ先輩の言うことはもっともだ。
「……はい、僕も少し冷静さを欠いていました」
「いいいやでも!こいつを焚き付けたのは俺だっていうところもあるわけでこいつが全部──」
「ギャァァァァァアアア!」
突然とんでもない叫び声が聞こえた。驚いて反射的にそっちを向くと久瀬が肩をさらけ出してその場で震えていた。
「会長……もっと手加減して下さいよ……怪我人なんですよ俺?」
しかし会長は無慈悲に久瀬をしばき続ける。
「怪我人のわりに元気いっぱいじゃないですか?それならもっとやっても構いませんね?」
「構いますよ!?」
こ、怖ぇ……心配より先に躾とかどういう教育だよ……。
「せ、先輩、会長は何してんすかあれ?怪我人しばき倒してますけど?」
「さすが藤舞ね、今の彼の体力を考慮した最善の治療よ」
なんか感心してる!?てか治療!?
「どこがですか!?俺には久瀬が無慈悲に罰を受けているようにしか見えません!」
「彼女の家系、七宮家は昔から仙術に長けいて、今ああやって仙術による『気』を送り込んで彼の生命エネルギーを活性化、もっと分かりやすく言うと傷の治る速度にブーストをかけているのよ。ほら、見てみなさい」
見ると深く切られていた久瀬の肩の傷が煙を立てながらものすごい速度で塞がっていく。
「はい、治療はこれでおしまいです。後払いご飯しっかり食べてよく寝てください。傷は塞がっても体力と血液までは戻りませんからね」
会長がそう言うが、久瀬は聞いちゃいなかった。
「会長、久瀬のやつ気失ってますけど大丈夫なんすか?俺、こいつが大怪我してんの知ってて無茶させちゃったんで結構心配というか、申し訳ないというか……」
拓翔がそう聞くと会長は氷翠に目を配りながら説明してくれる。
「私、いえ、私達仙術使いが行う治療は舞璃菜さんがこの前まで所有していた神器『氷姫の慈悲グレイシア・ヒーリング』とは異なり受けた本人の体力を使用します。それに蘇生などという奇跡にも近しいことなどできませんしね?ミキの体力が限界に近かったため多少強引な治療をしましたが、今は眠っているだけです」
寝てるだけか。全く、心配させやがってこの野郎。俺達のためにヨイワースの持っている『魔力霧散器キャンセラー』を壊してくれたんだ、一番の功労者はお前だよ!
拓翔も安心して胸を撫で下ろしている。
「さて、いい雰囲気を壊すようで悪いですが……」
そこで会長の目付きが鋭いものとなり俺達を見据える。
「何があったのか洗いざらい吐いてもらいましょう。とりあえずそこに正座し直してください」
俺達四人は言われた通りに並んで正座する。
「かいちょー、私達はどうすればいいですか?」
俺達の後ろの生徒会の女子二人が会長の指示を仰ぐ。
「あなた達は自室に戻ってくれて構いません。戻るついでにミキを部屋に連れて行ってあげてください。夜遅くにごめんなさいね」
「「はーい」」
そうして残された七人、そこにはただならぬ緊張感が漂っていた。
「ではまず事を順番に聞いていきましょうか。何時いつ何があってこの人と出会ったのですか?」
氷翠と拓翔の視線が俺の方を向いて「お前が説明しろ」と言わんばかりだ。お前らもなにか言えよと思ったがそもそもあの場にいたのは俺だけだったのを思い出し、挙手をして説明を始める。
「光崎とオリヴィエ、オリヴィエの方は今いないんですけど、に初めに接触したのは俺です。昨日の夜中に嫌な感じがしたのでホテルから出てみたらローランを抱えて二人があそこの門の所に立っていました」
次に全員の目線がローランに向かう。
「家に帰ってこなくなってからあなたは何をしていたの?あなたのことはファーブニルから聞いてるわ。教会を憎んでいるんでしょう?」
リーナ先輩が優しく問いかける。
「姉さんも聞いてたんですね。僕は過去に何にも記されない血塗られた時代を戦ってきました。初めは人を、悪魔を、天使を守るため仲間と共に奔走しました。そして今ある正教会は僕ら『七極騎士セブン・ナイツ』が人々に安心を与えるために作ったものです」
それを聞いて驚くのはリーナ先輩と氷翠の二人、しかしすぐに落ち着きを取り戻した先輩はローランに質問を続ける。
「正教会があなた達によって作られたものだとしたら信者達に与えられる祝福はなんなの?あれもあなた達が仕込んだの?」
教会に準ずる者達──聖職者、信者、教会のエージェント──は祈りを捧げることで神からの祝福を得る。そしてその祝福を行使することで、俺達魔法使いや悪魔、悪霊などと対等に渡り合ってきた。と、氷翠から聞いた。
「いえ、彼等が得る祝福は本物といえば本物ですが、偽物と言えるでしょう」
「待て、偽物だと?しかしあの奇跡をそう言われても納得いかん。俺達は今まで神から贈られてきたものだと教えられてきた。それが神でなければなんだと言うんだ?」
教会のエージェントの一人である光崎がそう言う。
「そう思うのも当然だろうね。だって神はもう死んでるんだから」
一瞬何を言ったかがこの場にいる全員が理解できなかった。
神──この世を創り、悪魔に対峙する存在。世界中の人がその存在を信じ、特にキリスト教が崇めてきた。
「神が……死んだ?何言ってるのマゼスト君?それじゃぁあの時までの私と、教会の皆は何を糧に生きてきたの?」
「その通りだ、これでも神に殉じた身、そんな話をそうやすやすと信じられるわけがないだろ?」
元教会出身の氷翠そのエージェントの光崎が明らかに動揺している。
「この世界を支え、監視する五柱の中で最も権威を持ち、不変の存在の神が死んだ?」
リーナ先輩も理解が追いついていない様子だ。俺は……そもそも神様とか信じないタチだからそんなにといった感じだし、拓翔も俺と同じだ。
「千五百年以上前に起きた戦争で皆の言う神は既に殺されている。教会を設立した時にどうしても人知を超えた力の加護を欲した僕達は『熾天使セラフ』の頂点であり天使長のミカエル様に、神の代行を頼み込んだんだ」
「ミカエル様にだと?」
「うん、あの時代に一番神の権威に近い権能を持った存在はミカエル様ただ一人だった。あの御方は快く受け入れてくれたよ」
全員が黙り込んでしまう。急にスケールの大きな話になったな……教会出身の二人と、悪魔との交流のある先輩、その友人の会長は唖然としてるけど俺にはさっぱりだ。
「えぇっと……なんか急に話が大きくなったんだけど……?」
拓翔が頭を掻きながら苦笑いでそう言う。
沈黙が続く中、話が進んでいないことに気づいた(俺は気づいてた)会長が話を戻す。
「ま、まぁ、今は神が死んだことは一旦置いておきましょう。それで、あなたは何故この二人と接触を?」
「それは昨日の真夜中にホテルを抜け出して街を歩いていた時に、あのルビナウスといたはぐれの悪魔祓いエクソシストステイン・クリードに遭遇して、彼との勝負に負けたからです。僕はそこを偶然通りかかった彼等に助けられました」
そこまで聞いてしばらく顎に手を当てて考えていた会長が頷いて、口を開く。
「なんとなくですが話は読めました。そこからの展開はまぁ、私の推測通りで正しいでしょうし、ミキの怪我やあの山を見れば大体分かります」
すごいなぁ会長、あれだけの話でなんでそこまで分かるんだ?たしかこの人はその聡明さから生徒会長に選ばれてるんだっけ?
「そこで、私とリーナは修学旅行が終わる、もしくはこの事件が解決するまでここに滞在します」
会長がそう言うと俺と氷翠が反応した。氷翠はその場で肩を震わせるだけだったが俺はつい反射的に立ち上がって先輩の方を見てしまった。
ちょっと待って!先輩ここに残るの!?それならせめて結斗さんにしてくれよ!リーナ先輩だけは絶対に嫌だ!
先輩と目が合ってしまい、まずいと思っとたが既に遅く、ため息をつかれてしまう。
『おい嬢ちゃん、見ろよあの坊主の顔。嬢ちゃんに残られるのがそんなに嫌らしいぜ?』
ファーブニル!余計なこと言わなくていいから!
再度ため息をついて呆れた声で言う。
「悠斗、舞璃菜、後でちょっとこっち来なさい」
すると自分はバレていないと思っていたらしい氷翠が心から叫ぶ。
「うえぇ!?悠斗君だけならまだしもなんで私まで!?私大人しくしてたしあからさまに嫌そうな顔した悠斗君だけでいいじゃんかぁ!」
氷翠ぃ!なに堂々と人を売って自分だけ助かろうとしてんだぁ!その発言した時点でお前も同罪だわ!お前ちょいちょい人を売ろうとするのやめろよ!
後ろからは拓翔が声を抑えて笑っているのが聞こえる。ちくしょうこの野郎……他人事だからってぇ……。
内心慌ただしい俺のことなど露知らず、ことは淡々と進んでいく。
「明日、私達はここら一帯の調査に向かいます。あなた達はこの件はとりあえず気にせずに修学旅行を楽しんでください」
本来なら喜ぶべきことなんだろうけど俺の中でそれが腑に落ちない。俺達が勝手に起こしたことなのに俺達が何もしないなんて……。
「そんな、せっかく乗りかかった船なんですから俺達も協力しますよ」
皆も同じ考えだったようで俺の意見に頷く。
「気持ちは嬉しいけれど、あなた達の手伝いはいらないわ。これは決してあなた達を足でまといだと思っているわけじゃない、寧ろ手伝って欲しいくらいよ?」
「それじゃぁなんで──?」
「修学旅行は一生に一回しかないイベントでしょ?ひとまずそれを目一杯楽しんでらっしゃい。本当に助けが必要になってしまったら、あなたたちを呼ぶことにする」
こんな時だからだろうか、ただ疲れと寝不足がたたったのか分からないけどグッときてしまった。いつもは俺達を玩具おもちゃにして遊ぶのにズルいよ先輩……!
「分かりました。そういうことなら俺達も修学旅行を存分に楽しみますよ!」
それを聞いた先輩と会長が安心したように笑う。
「そう、あなたたちはそれでいいんですよ。もう遅いですしそろそろ寝るとしましょうか」
お説教&今後についての話し合いタイムが終わりそれぞれの部屋に戻った俺達は明日に向けて眠りについた。


夢を見る。夜の砂浜に一人座る少女は謳った。

始まり──それは我の名。
終わり──それはそなたの名。

いつか迎える終末は喜劇か、悲劇か──。

我はそなた。そなたは我。故に万物であるこの身はそなたであるが、その身が我に帰することは無く──。
黎明の輝きを待つか、黄昏の闇を迎えるか……。凱旋の時はすぐそこに、安寧の時はその越えた先に。

選択を迫られる時、その理が破滅であれば、空は白く染まり、その理が繁栄であるならば、空は暁に染まる。

見た夢は嘘か、真か。その手に抱える力は善か悪か。奥底に眠る力は答えるまでもない。
今は踊れ、我が照らすこの世界という名の舞台の上で、課せられた役を演じよ。知るべき時は必ず来る。

叶わぬ願いを突きつけられ、それが叶う時は来るのだろうか。

幾星霜の時を越え、巡り会う友の名はそなたと我の名。
あぁ、赦されるならば、きっとこの名を託し、きっとその名を受けよう。

今はまだ、物語の序章に過ぎない。眠れ、開演の時だ。

運命が我らを繋ぐその時まで───。
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