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ドライパイン

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昨日まで

死ぬこと

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 死ぬということについては、色々と考える必要がある。そのひとがどうして死ななければならなかったのか。病か、事故か、天災か。あるいは誰かに傷つけられたか。理由なき死は存在しない。有るのは理不尽な死。
 人間は全くの孤独としては生きていくことが出来ない。少なからず血の繋がりや集団の繋がりがある。死とはそこにある個人を完璧に、修復不可能にしてしまうものだ。必ずしも悼む人が、居るとは限らない。だが死について考える必要がある。どうして死んだのか。防げたのか。病なら、どうすれば発症を防げたか。怪我ならば治せたか。天災なら十分な対策をとれていたか。凶行なら、と考える。
 どうしてそんなことをしたのか、と考えなければならない。憎しみがあるのはその本人が一番感じているだろう。だが復讐は加害者側に回ることを示す。行動原理を理解できても誰がそれを望もうか。そのためには、凶行の理由を理解しなければならない。どれだけ理不尽な死がもたらされたのか。加害者は、その動機をいかに示しても理不尽な行為をしたことになる。どう償っても、被害者本人には何もできない。
 死はグラフで示すような数であってはならない。誰かにとっての未来を、望みを無下に絶ちきる。メメントモリは享楽とも、虚無ともとれる。どちらが正解とも云えそうにはない。真っ直ぐと見据える他ない。
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