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昨日まで
命の価値は定量可能か?
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背理法みたいな前提の立て方。多分無理。というのも、トロッコ問題のように「AさんとBさん、どちらかしか助けることができない」状態になった時にAさんと親しい人はAさんを助ける可能性が高そうだし、Bさんの近親者ならBさんを助けそうである。こういった前提のときに「実はAさんは慈善家で、Bさんは窃盗犯である。さて『AさんとBさんに無関係なあなた』はどうする?」と質問は続くことがある。色々なパターンが考えられるが、各場合の選択は人によるだろう。ただ、自分の家族なり友人なり良い関係性を持つ人間を助けやすそうだ、とは推測できる。あまり良くない例えだとは思うが、つまり『自分と親しいかそうでないか』で人間の価値判断をする方法も可能だ。しかし、それは価値判断をする人によって人間の価値が異なるという事になるので、定量的な価値判断とは言えない。
では、その人間の生産性を考慮するとどうなるか。これはAさんとBさんの両方に無関係な人間がどちらかを選ぶときに考慮に入れやすい。ところが、何をもって『生産性』と呼ぶのかがまた人によって違うからややこしい。『より多くの子供を産むことができる』事なのか、『より価値を生むモノを創ることができる』なのか、『より物事を正しく判断できる情報を与える事ができる』なのか、『より人を楽しませ、人生の苦痛を薄めることができる』なのか。そしてその『生産性』の多くは経時変化する。生まれたばかりの子供も、病に倒れるか年老いた人も、その生産性は少なからず低下する。突発的な病や事故で生産性を失う人もいる。(続く?)
では、その人間の生産性を考慮するとどうなるか。これはAさんとBさんの両方に無関係な人間がどちらかを選ぶときに考慮に入れやすい。ところが、何をもって『生産性』と呼ぶのかがまた人によって違うからややこしい。『より多くの子供を産むことができる』事なのか、『より価値を生むモノを創ることができる』なのか、『より物事を正しく判断できる情報を与える事ができる』なのか、『より人を楽しませ、人生の苦痛を薄めることができる』なのか。そしてその『生産性』の多くは経時変化する。生まれたばかりの子供も、病に倒れるか年老いた人も、その生産性は少なからず低下する。突発的な病や事故で生産性を失う人もいる。(続く?)
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