青い華が選んだのは。

さん。

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推しに会えました。

ラアラとサン。

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「どこ行ってたんだよ!!探したぞ!」

銀髪の少年が
こっちに駆け寄ってくる。
随分探してたようで額に汗を浮かべている。

「サン、ごめんね。
人混みではぐれちゃって・・・
心配かけたよね??」


「・・・・別に。」

サンは、そっぽをむく。

お!!!!い!!!!
そこは「心配した」でしょ!!!!
行動と言動が合って無さすぎる・・・
もしかしてもしなくてもサンて、
ツンデレなの???
原作の僕の手ではそんな事なかったと思うんだけど、、、、、


ラアラも気づいているのか、
「ふふっ」と
笑うとサンに近づき、
ポッケからハンカチを取り出すと
「ありがとうね。」と

サンの額の汗を拭いだした。

「~~~~おい、やめろっ///////」

サンがよける。
言葉とは裏腹に耳まで真っ赤である。


「・・・私は何を見せられているの・・・・」

背中がムズムズする~~
てぇてぇ(尊い)です。


にしても、
サンも幼いけどすごい整っている!!
身長は原作ではめっちゃ高くなってたから、これから伸びしろある!!


私の視線に気づいたのか、


「・・・何、コイツ?」と
サンがラアラに聞く。

・・・・コイツ???
全くもって無礼極まりないのだけど!!

サズさんは幼女の私に対して
初対面からすごい丁寧だったよ!!!

私は額に青筋を浮かべながらも、

(私のが精神年齢は年上だから我慢我慢と念じ)

「ナル・ラズリです。
さっきラアラと知り合い貴方を探すのを協力させて頂きました」

と笑顔で返した。

「サン、初対面の方に失礼な態度とっちゃだめよ!!
でも、ナルすごいのっ!
魔法ですぐにサンを見つけてくれたのよ!!」

ラアラはサンの言動に慣れてるのか、
サラッと注意してくれた。

なんていい子なの・・・


「・・・魔法???」

サンが疑いの目でこちらを見てくる。


あ。探知魔法って私とクォーツさんしか使えないっていうか、あんまり人前で使っちゃダメって言われてたっけ?!


うっかりしてた・・・
まぁ、サズさんの息子だし、私原作では登場しないモブだし?大丈夫かな??

「いつもお父様のサズ様にはお世話になっています」
私が微笑みむと、

「「えっ」」

2人とも目を丸くした。


「なんで、父のことを知っているっ!」

サンは、
ラアラの前に出ると腰の短剣に手をかける。
警戒心MAXである(当たり前)

私は、キョロキョロと辺りを見渡すと
人通りがない事を確認し、
フードをとった。

2人が「「ハッ」」と息をのんだ。

「私、普段はラピスラズリに住んでいて、ここ数年、視察でくるサズ様とは顔見知りなんです。」

「~~~~っ!!!アンタ、ラピスラズリの妖精か!!!!」

サンが私を指差す。


はいっ????
なんだそれは(困惑)
人に指を差さないでくれるかな?!


「ナルの髪と瞳、珍しい色とは思っていたけど、太陽の下だと本当に綺麗だし、神秘的だわ・・・・」

ラアラはなんだかウットリしている。


「・・・アリガトウ???」


とりあえずラアラには褒められている?と思うのでお礼を言うと、私はフードを被り直した。


髪の色も瞳の色も気に入っているから、
ゆくゆくはこのまま出歩きたいと思うけど、やっぱり目立つよね~~・・・


瞳と髪の色を変える魔道具を
近々手に入れるべきかな・・・・
でも、変身系魔道具は上流階級お偉いさん達の中で需要が高い為、大変高価で珍しい。
ルイ王子に一回相談するべきかな・・・・

でも、とてつもなく面倒くさそう(疲)


私が「うーん」と考えていると、
「・・・疑って、すまなかった。。」と
サズがいきなり気まづそうに謝ってきた。

「アンタの事は、父からちょくちょく聞いていたよ。俺と同い年なのにしっかりしてる子がいるってな。気難しい精霊主とも仲良くやってるって言ってた。」

「え、そうなんですかっ!!」

サズさん私の事そんな風に思って
くれていたなんて・・・
胸の奥がジーンとする。

ラピス私に対しては甘々だから
全然気難しくはないけど、サズさんはそう思っていたんだなー
次来たときは、もう少し優しくするようにラピスに言おう(無理だと思うけど)


「あ、ところで、サン君に聞きたい事あるんですけど、このお店ご存知だったりしますか?人を待たせてて・・」

私は、ジルさんから渡されたメモを
サンに見せる。

「サンでいい。俺にも敬語は不要だ。
ラアラと一緒の扱いで構わない。」

「わ、わかった。。」

なんか同い年なのに圧を感じるんですけど!!!!

「・・・それと、この場所ならわかるぞ。アレだ。」

サンが指差した方を見ると
いかにも庶民お断り!!と言いたそうな
高級感溢れるお店が佇んでいる。


え?こんな近くにあったの?!

店の看板の名前を見ると確かに
メモと一致している。

「わ、私入っていいのかな・・・」


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