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23. ガーランはどこかの高貴な身分?
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何故かあまり言いたくなさそうなワルターに、深い事情があるのだと察する。私を含めてこのグラフ一座には訳アリの人も多いから、ガーランがそうだとしてもおかしくは無い。
ガーランの余裕があって天真爛漫なところは、何となく生まれつき身分の高い者のような気がした。私だってこう見えて一国の王女な訳だし、もしかしたらどこか異国の貴族か王族か……そのような立場のある人かも知れないわ。
「無理に話さなくてもいいわ。ただ、ちょっと興味を持っただけよ」
そう言うと、ワルターはあからさまにホッとしたような雰囲気だったから、やはり幼馴染である私にも気軽に話せないような事なのだ。
「嬉しいな、ミーナ。それって僕に興味を持ってくれたって事かな?」
「ガーラン。知りたいと思ったのは本当だけれど、ワルターを困らせたくは無いの。これから先、知る機会があるかどうかは分からないけれど、その時まで大人しく待っているわ」
「僕も、早く可愛いミーナに正体を明かしてしまいたいんだけどね。まだその時では無いようだ。もう少し待っていて」
やっぱり不思議なガーランは、いつもと違って少しだけ切なげな視線を私に向けた。その瞳の奥に隠されているものが何なのか、私には分からなかったけれど。
「いつか教えてくれるのなら、楽しみに待っているわ」
いつものように三人で円を作るように手を繋ぐ。目を閉じると、あっという間にガーランの奇術で城の庭園にある垣根のトンネルへと到着する。この感覚にもだいぶ慣れてしまったけれど、やはりどのような仕組みなのかさっぱり分からない。
「ありがとう、二人とも。またヴァイスで連絡するわ」
「無理するなよ、ミーナ。将軍に知られないようにな」
「大丈夫。実はヴァイスの事がバレてしまったのよ。でも、咎められる事は無かったわ」
「え⁉︎ バレたのか⁉︎」
「大切な友人に手紙を送っていると伝えたら、許していただけたわ」
あの時の、アルフ様の低くて身体の芯を蕩けさせるような声色。するりと私の耳横の髪に触れ、まるで宝物を愛でるように優しく撫でてきた手付きを思い出して、顔がカアッとなるのを感じた。
「大丈夫? ミーナ。その時に将軍と何かあったの?」
もう、ガーランったらどうしてこんなに鋭いのかしら。あの時の事を思い出すと、胸が高鳴って顔が熱くなるのは、きっと私がアルフ様をお慕いしているからなのね。それにしても、度々こんな風になるなんてとても厄介だわ。
「別に何も。政略結婚の相手として私はアルフ様に相応しいとおっしゃって下さっただけよ。とても喜ばしい事だと思わない?」
「政略結婚の相手として……か」
まつ毛を伏せたワルターがそう呟いたのは、まだ私が傷付いたりしないか心配してくれているからだろう。
「心配しないで、ワルター。大丈夫よ、アルフ様はとても良くしてくださるの。積極的にこの国での私の居場所を作ってくださるし、『お互い労り合える夫婦になりましょう』と約束もしたのだから」
「ミーナは幸せなの? それで。あの無骨な男と政略結婚で、愛されているのか分からない今の状況で、幸せ?」
そう尋ねるガーランはまたいつの間にか私の髪にそっと触れていて、縋るような目を向けながら小首を傾げた。どうみても背が高くて大人の男性なのに、時々拗ねた幼子のような雰囲気になるのが可笑しくて。
「少なくとも、ワルターもソフィーも居なくなった後のあの別棟でいた時よりは毎日が楽しいわ」
侍女としてレンカが来てくれるまで、本当はひとりぼっちでとても辛かったし寂しかった。どこにも私の味方なんて居なかったし、その頃はワルターも侍女の目を気にしてなかなか私に会いに来れなかったから。
「ミーナは強がりだね。でも、本当に辛い時や助けて欲しい時にはこのガーランを呼んで。特別な奇術で、すぐに助けに行くから」
「ありがとう、ガーラン。覚えておくわ」
「俺だっていつもミーナの事を考えてる。どうしても逃げたいってなれば、将軍や帝国の目の届かない所へミーナを連れて逃げてやるよ」
「ワルターも。いつもありがとう」
今の私にはワルターもレンカも、ガーランもグラフ一座の仲間達だっている。それだけで随分心強いし、この先何か辛い事があったとしても、きっと乗り越えられるわ。
「エリザベート様……! まだですか?」
焦れた様子のレンカの声が垣根の向こうから聞こえて来る。少しのんびりし過ぎてしまったみたい。
「二人とも、気をつけて。本当にありがとう」
「ではまた、愛しいミーナ」
「いいか、辛かったら我慢なんかするなよ。ミーナ、俺はいつだって……」
悠然と微笑むガーランが、ワルターの後ろからその身体を抱くように目を手で覆うと、一瞬で二人の姿はそこに存在しなくなった。僅かにキラキラと煌めく光の粒のようなものが残っていたけれど、それもすぐにスウッと闇に溶け込んでしまう。
「感謝しているわ、二人とも」
手早く着替えて垣根から出ると、心配顔のレンカが待ち侘びていた。今日は少しゆっくりし過ぎたから心配させてしまったのだろう。
「ごめんね、レンカ。随分遅くなっちゃったわね」
「心配しましたよー。エリザベート様! こちらからは何も分からないので、ただ待っているのは不安でした」
「そうよね、悪かったわ。心配してくれてありがとう」
「勿論ですよ。それと……実はエリザベート様を待っている時に、大変なものを見てしまったんです」
「大変なもの?」
そうしてレンカの口から聞かされた事に、私はまた胸が張り裂けそうな思いがしたのだけれど。だからといって結局どうしたら良いのか分からずに、それから暫く気落ちする日々が続いたのだった。
ガーランの余裕があって天真爛漫なところは、何となく生まれつき身分の高い者のような気がした。私だってこう見えて一国の王女な訳だし、もしかしたらどこか異国の貴族か王族か……そのような立場のある人かも知れないわ。
「無理に話さなくてもいいわ。ただ、ちょっと興味を持っただけよ」
そう言うと、ワルターはあからさまにホッとしたような雰囲気だったから、やはり幼馴染である私にも気軽に話せないような事なのだ。
「嬉しいな、ミーナ。それって僕に興味を持ってくれたって事かな?」
「ガーラン。知りたいと思ったのは本当だけれど、ワルターを困らせたくは無いの。これから先、知る機会があるかどうかは分からないけれど、その時まで大人しく待っているわ」
「僕も、早く可愛いミーナに正体を明かしてしまいたいんだけどね。まだその時では無いようだ。もう少し待っていて」
やっぱり不思議なガーランは、いつもと違って少しだけ切なげな視線を私に向けた。その瞳の奥に隠されているものが何なのか、私には分からなかったけれど。
「いつか教えてくれるのなら、楽しみに待っているわ」
いつものように三人で円を作るように手を繋ぐ。目を閉じると、あっという間にガーランの奇術で城の庭園にある垣根のトンネルへと到着する。この感覚にもだいぶ慣れてしまったけれど、やはりどのような仕組みなのかさっぱり分からない。
「ありがとう、二人とも。またヴァイスで連絡するわ」
「無理するなよ、ミーナ。将軍に知られないようにな」
「大丈夫。実はヴァイスの事がバレてしまったのよ。でも、咎められる事は無かったわ」
「え⁉︎ バレたのか⁉︎」
「大切な友人に手紙を送っていると伝えたら、許していただけたわ」
あの時の、アルフ様の低くて身体の芯を蕩けさせるような声色。するりと私の耳横の髪に触れ、まるで宝物を愛でるように優しく撫でてきた手付きを思い出して、顔がカアッとなるのを感じた。
「大丈夫? ミーナ。その時に将軍と何かあったの?」
もう、ガーランったらどうしてこんなに鋭いのかしら。あの時の事を思い出すと、胸が高鳴って顔が熱くなるのは、きっと私がアルフ様をお慕いしているからなのね。それにしても、度々こんな風になるなんてとても厄介だわ。
「別に何も。政略結婚の相手として私はアルフ様に相応しいとおっしゃって下さっただけよ。とても喜ばしい事だと思わない?」
「政略結婚の相手として……か」
まつ毛を伏せたワルターがそう呟いたのは、まだ私が傷付いたりしないか心配してくれているからだろう。
「心配しないで、ワルター。大丈夫よ、アルフ様はとても良くしてくださるの。積極的にこの国での私の居場所を作ってくださるし、『お互い労り合える夫婦になりましょう』と約束もしたのだから」
「ミーナは幸せなの? それで。あの無骨な男と政略結婚で、愛されているのか分からない今の状況で、幸せ?」
そう尋ねるガーランはまたいつの間にか私の髪にそっと触れていて、縋るような目を向けながら小首を傾げた。どうみても背が高くて大人の男性なのに、時々拗ねた幼子のような雰囲気になるのが可笑しくて。
「少なくとも、ワルターもソフィーも居なくなった後のあの別棟でいた時よりは毎日が楽しいわ」
侍女としてレンカが来てくれるまで、本当はひとりぼっちでとても辛かったし寂しかった。どこにも私の味方なんて居なかったし、その頃はワルターも侍女の目を気にしてなかなか私に会いに来れなかったから。
「ミーナは強がりだね。でも、本当に辛い時や助けて欲しい時にはこのガーランを呼んで。特別な奇術で、すぐに助けに行くから」
「ありがとう、ガーラン。覚えておくわ」
「俺だっていつもミーナの事を考えてる。どうしても逃げたいってなれば、将軍や帝国の目の届かない所へミーナを連れて逃げてやるよ」
「ワルターも。いつもありがとう」
今の私にはワルターもレンカも、ガーランもグラフ一座の仲間達だっている。それだけで随分心強いし、この先何か辛い事があったとしても、きっと乗り越えられるわ。
「エリザベート様……! まだですか?」
焦れた様子のレンカの声が垣根の向こうから聞こえて来る。少しのんびりし過ぎてしまったみたい。
「二人とも、気をつけて。本当にありがとう」
「ではまた、愛しいミーナ」
「いいか、辛かったら我慢なんかするなよ。ミーナ、俺はいつだって……」
悠然と微笑むガーランが、ワルターの後ろからその身体を抱くように目を手で覆うと、一瞬で二人の姿はそこに存在しなくなった。僅かにキラキラと煌めく光の粒のようなものが残っていたけれど、それもすぐにスウッと闇に溶け込んでしまう。
「感謝しているわ、二人とも」
手早く着替えて垣根から出ると、心配顔のレンカが待ち侘びていた。今日は少しゆっくりし過ぎたから心配させてしまったのだろう。
「ごめんね、レンカ。随分遅くなっちゃったわね」
「心配しましたよー。エリザベート様! こちらからは何も分からないので、ただ待っているのは不安でした」
「そうよね、悪かったわ。心配してくれてありがとう」
「勿論ですよ。それと……実はエリザベート様を待っている時に、大変なものを見てしまったんです」
「大変なもの?」
そうしてレンカの口から聞かされた事に、私はまた胸が張り裂けそうな思いがしたのだけれど。だからといって結局どうしたら良いのか分からずに、それから暫く気落ちする日々が続いたのだった。
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