12 / 44
第1章 目覚め
12☆
しおりを挟む「……今回は40回か」
ステータスプレートを確認して驚く。
ーーー
[名前] 国城 護 [年齢] 29
[職業] 荷物持ちLv8 UP
[スキル] 近距離武器Lv5 UP
中距離武器Lv5 UP
短剣術Lv4 UP
弓術Lv3 UP
投擲術Lv1
格闘術Lv6
回復魔法Lv1
生活魔法Lv5 UP
魔力感知Lv6 UP
魔力操作Lv5 UP
身体強化Lv5
状態異常耐性Lv5
気配察知Lv5 UP
気配遮断Lv3 UP
危険察知Lv3
鑑定Lv5 UP
解体術Lv1
マッピングLv4 UP
[固有スキル] 言語理解
収納空間
転職
[加護] 創造神の加護
[称号] 異世界人
ーーー
もうそろそろポーターから抜けることができそうだ。
新しい職業は何が増えているか判らないが、Lv10になれば判るだろう。
警備服に着替えて、……あれ?
切れて穴の空いてたはずの箇所が直ってる……。
警備服に鑑定を使うが、特に何もない。
何故だと色々試行錯誤していると、収納空間に自動修復と自動清潔の機能が増えていた。
衣服の傷を直し、清潔にしてくれるようだ。
便利な機能だな……。
気を取り直し、朝食を食べ、ギルドに向かう。
朝から盛況な受付でゴブリンとホーンラビットの依頼を持って、ルフルさんの受付の列に並ぶ。
「おはようございます、マモルさん」
「ルフルさん、おはようございます。今日はゴブリンとホーンラビットの討伐依頼をしてきます。登録おねがいします」
依頼書とギルドカードを渡し、登録をしてもらう。
この登録はギルドが冒険者の動向を把握しておくのに必要なことで、依頼の難易度から達成までにかかる期間を
過ぎた場合に冒険者の行方を探す目安にするのだ。
期間を過ぎた場合には違約金が発生するし、最悪の場合ランクの降格もある。
ただし、依頼を達成するのに困難な障害がある場合は期間が過ぎても違約金の発生やランクの降格はない。
いつものように西の森に向かい、ホーンラビットと威嚇してきたブレードディアを狩り、ゴブリンを探す。
今日発見したゴブリンは2体で行動していた。
粗末なこん棒を持ち、辺りをキョロキョロと見ながら進んでいた。
……背後の警戒がお粗末なんだよな。
頭を狙って矢を射ると、ヘッドショットが決まった。
1体が倒れたことで辺りを更に警戒しだしたゴブリンを木の上から狙撃する。
呆気なく2体のゴブリンを屠った俺は素早く耳と魔石を回収する。
それから4体のゴブリンを同じように屠り、森の中を駆けていると正体不明の敵がこちらに向かってきていた。
開けた場所の木の上で待っていると、1体の大きめのゴブリンが現れた。
ホブゴブリンという1段階進化したゴブリン。
人間種の12、3歳の体格で少し知恵がある。
冒険者から奪ったと思われるボロボロのショートソードと革鎧を身に付けていた。
奴は木の上も警戒していた。
どうやら、ゴブリン達の死に方から上からの攻撃を警戒しているようだ。
……厄介だな。
俺はここでぶっつけ本番の魔法を使うことにしてみた。
火魔法は森が燃えるかもしれないので、風魔法を使ってみる。
左手を奴に向け、風の刃が飛んでいくのをイメージする。
「……風刃」
頭に浮かんだ言葉を呟くと、魔力が左手に収束して風の刃が飛翔する。
ーーーシュンッ!
「……グゾッ!」
不可視の風の刃を避けようとしていたが、奴の右腕を切り飛ばす。
こちらの位置も判っただろうから、飛び降りて剣を左から横薙ぎに振るう。
「ッ! グゾッ!」
身を屈めて避けた奴はそのままタックルを仕掛けてくる。
反射的に右膝を奴の顎にぶち当てる。
崩れ落ちる奴にトドメとして首を跳ねる。
ーーーガサッ
ホブゴブリンを収納しようと手を当てたとき、3体のホブゴブリンが現れた。
大きめの盾を持った奴に弓を持った奴、杖を持った奴。
倒したホブゴブリンを収納し、剣を構えて後退する。
矢が飛んできたので剣で払うと火の玉が飛んでくる。
右に飛んで避けると、火の玉は後ろの木に当たり焦げる。
燃え移りはしないのかと一安心したものの、盾を持った奴が体格に似合わない素早さで盾を前面にして突っ込んでくる。
「ッ! くそが!」
剣を盾にして衝撃に耐えるように下半身に力を込めるが、予想以上の衝撃に吹き飛ばされる。
木にぶつかった俺が顔を上げると、矢が頭に飛んできていた。
「まじか!」
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる