27 / 56
第27話 物の言い方は難しいです(ФωФ)
しおりを挟む
「おい!!
ルイス!!
いるのは分かっているんだ!!
このドアを開けて出てこい!!」
シュナイダーはそう言ってルイスの家のドアをガンガン叩いた。
シュナイダー達は馬車に乗ってルイスの家の前まで来て呼び鈴を鳴らしたが、ルイスが応じなかったので、シュナイダーがドアを叩いて説得を試みることになった。
「……なんか立て籠り犯みたいですね(ФωФ)」
「……エヴァ、失礼なことを言うな。」
「………」
エヴァとアーノルドとリンツはルイスを説得しようとしているシュナイダーを遠巻きに見守っていた。
「ルイスーー!!
お前ももういい年だろーー!!
いつまでも人間不審拗らせてるわけにもいかないだろう!!
お前の面倒みさせられる俺の身にもなれーー!!
『悪魔の双子』やら『絶世の美人』やら俺はめんどくさい二つ名をもってるやつの面倒をみるために生きてるんじゃないぞー!!
俺には俺の人生があるんだぞー!!」
シュナイダーは疲れもあってか段々話がずれてきた。
「……兄上、シュナイダー殿下はいい人ですね(ФωФ)」
「……そうだな。」
「ブフッ!!」
兄妹の会話を聞いていたリンツが吹き出した。
「……リンツ殿、妹が失礼なことを言って申し訳ない。」
「いえいえ。
こちらこそ失礼しました。
とても素敵な妹さんですね。
エヴァ嬢、シュナイダー様を誉めていただいてありがとうございます。
シュナイダー様はあなたのいうとおりとても『いい人』でしてね。
理解していただけて私も嬉しいです。」
「おい!!
リンツ!!
俺の悪口言ってるのか!!?」
ルイスの家のドアを叩き疲れたシュナイダーが叫んだ。
「とんでもありません。
シュナイダー様を皆で誉め称えているところです。
シュナイダー様は『いい人』だと。」
「『いい人』って誉めてるようで悪口だからな!?
どうせ俺は『あの人いい人なんだけどねー』で終わるタイプだよ!!
『なんだけどねー』ってなんだ!!
『いい人』なら否定すんなよ!!」
「……兄上、シュナイダー殿下って面白いですね(ФωФ)」
「……………。」
「ブフッ!!」
「エヴァ嬢!!
『面白い』も悪口だからね!!
どうせ俺は『シュナイダー様って面白いですけどねー』で終わるタイプだよ!!
『けどねー』ってその後なんなんだよ!!?
言うなら最後まで言えよ!!?」
シュナイダーの過去のトラウマをエヴァが土足で踏みにじってワイワイしていると、重く閉まったままだった扉がギギっと音をたてた。
「…………他人の家の玄関で騒がしいぞ。」
中から出てきた人物は美しい声で不機嫌そうにそう言った。
「………兄上、人間の顔をしている犬は人面犬ですが、鳥の顔をしている人間はなんて言うんでしょう?(ФωФ)?
『鳥面人』?(ФωФ)?」
「………エヴァ、頼むからもう黙っててくれ。」
「ブフッ!!」
兄妹の会話を聞いていたリンツがまた吹き出した。
重い扉を開いた人物、ルイス・ローゼベルト公爵は美しい顔を隠すために黒い鳥の仮面を付けていた。
ルイス!!
いるのは分かっているんだ!!
このドアを開けて出てこい!!」
シュナイダーはそう言ってルイスの家のドアをガンガン叩いた。
シュナイダー達は馬車に乗ってルイスの家の前まで来て呼び鈴を鳴らしたが、ルイスが応じなかったので、シュナイダーがドアを叩いて説得を試みることになった。
「……なんか立て籠り犯みたいですね(ФωФ)」
「……エヴァ、失礼なことを言うな。」
「………」
エヴァとアーノルドとリンツはルイスを説得しようとしているシュナイダーを遠巻きに見守っていた。
「ルイスーー!!
お前ももういい年だろーー!!
いつまでも人間不審拗らせてるわけにもいかないだろう!!
お前の面倒みさせられる俺の身にもなれーー!!
『悪魔の双子』やら『絶世の美人』やら俺はめんどくさい二つ名をもってるやつの面倒をみるために生きてるんじゃないぞー!!
俺には俺の人生があるんだぞー!!」
シュナイダーは疲れもあってか段々話がずれてきた。
「……兄上、シュナイダー殿下はいい人ですね(ФωФ)」
「……そうだな。」
「ブフッ!!」
兄妹の会話を聞いていたリンツが吹き出した。
「……リンツ殿、妹が失礼なことを言って申し訳ない。」
「いえいえ。
こちらこそ失礼しました。
とても素敵な妹さんですね。
エヴァ嬢、シュナイダー様を誉めていただいてありがとうございます。
シュナイダー様はあなたのいうとおりとても『いい人』でしてね。
理解していただけて私も嬉しいです。」
「おい!!
リンツ!!
俺の悪口言ってるのか!!?」
ルイスの家のドアを叩き疲れたシュナイダーが叫んだ。
「とんでもありません。
シュナイダー様を皆で誉め称えているところです。
シュナイダー様は『いい人』だと。」
「『いい人』って誉めてるようで悪口だからな!?
どうせ俺は『あの人いい人なんだけどねー』で終わるタイプだよ!!
『なんだけどねー』ってなんだ!!
『いい人』なら否定すんなよ!!」
「……兄上、シュナイダー殿下って面白いですね(ФωФ)」
「……………。」
「ブフッ!!」
「エヴァ嬢!!
『面白い』も悪口だからね!!
どうせ俺は『シュナイダー様って面白いですけどねー』で終わるタイプだよ!!
『けどねー』ってその後なんなんだよ!!?
言うなら最後まで言えよ!!?」
シュナイダーの過去のトラウマをエヴァが土足で踏みにじってワイワイしていると、重く閉まったままだった扉がギギっと音をたてた。
「…………他人の家の玄関で騒がしいぞ。」
中から出てきた人物は美しい声で不機嫌そうにそう言った。
「………兄上、人間の顔をしている犬は人面犬ですが、鳥の顔をしている人間はなんて言うんでしょう?(ФωФ)?
『鳥面人』?(ФωФ)?」
「………エヴァ、頼むからもう黙っててくれ。」
「ブフッ!!」
兄妹の会話を聞いていたリンツがまた吹き出した。
重い扉を開いた人物、ルイス・ローゼベルト公爵は美しい顔を隠すために黒い鳥の仮面を付けていた。
24
お気に入りに追加
3,050
あなたにおすすめの小説
訳ありヒロインは、前世が悪役令嬢だった。王妃教育を終了していた私は皆に認められる存在に。でも復讐はするわよ?
naturalsoft
恋愛
私の前世は公爵令嬢であり、王太子殿下の婚約者だった。しかし、光魔法の使える男爵令嬢に汚名を着せられて、婚約破棄された挙げ句、処刑された。
私は最後の瞬間に一族の秘術を使い過去に戻る事に成功した。
しかし、イレギュラーが起きた。
何故か宿敵である男爵令嬢として過去に戻ってしまっていたのだ。
「不吉な子」と罵られたので娘を連れて家を出ましたが、どうやら「幸運を呼ぶ子」だったようです。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
マリッサの額にはうっすらと痣がある。
その痣のせいで姑に嫌われ、生まれた娘にも同じ痣があったことで「気味が悪い!不吉な子に違いない」と言われてしまう。
自分のことは我慢できるが娘を傷つけるのは許せない。そう思ったマリッサは離婚して家を出て、新たな出会いを得て幸せになるが……
あの、めんどくさいんで隠居してもいいですか?( ´_ゝ`) ?~麗しの姫と怠惰な従者~
てん
ファンタジー
「姫!!貴女が私のものにならないなら、貴女を殺して私も死ぬしかありません!!」
「姫!!あなたさえいなければあの方は私と結婚してくれたのに!!」
従者「あの、めんどくさいんで隠居してもいいですか??( ´_ゝ`)」
昔々とある国にそれはそれは美しいお姫様がいました。
お姫様は美しすぎて、
お姫様の周りは揉め事が絶えず、
お姫様にまともに仕えることができる従者は中々いませんでした。
そんなお姫様に仕える唯一の従者は、
なるべく働きたくない夢も希望もない女子でした( ´_ゝ`)
従者「失敬な( ´_ゝ`)
夢はありますよ( ´_ゝ`)
『穏やかな老後』
という立派な夢が!!!( ´_ゝ`)キリ!!!」
7月9日副題追加
7月10日話数を途中から数え間違えていたので修正しました。純粋な数え間違い(馬鹿)なので内容が飛んでいるとかではありません。生きててすみません。。
7月12日作品情報修正しました。1話が短いせいでランキング上位に迷いこんですみませんorz
自分が1話が長いのを読めない人間なので1話500字程度です。継母が行き詰まったので気晴らしにこちらを書き散らしてます。誤字脱字誤用矛盾散見されると思いますがすみません。お見のがしください。改行がおかしいですが、スマホで作成&自分が字がいっぱいなのが読めないのですみません。。
メンタル異常に弱いので感想受け付けてません。
気晴らしに読んでいただければ幸いです。
(完)お姉様の婚約者をもらいましたーだって、彼の家族が私を選ぶのですものぉ
青空一夏
恋愛
前編・後編のショートショート。こちら、ゆるふわ設定の気分転換作品です。姉妹対決のざまぁで、ありがちな設定です。
妹が姉の彼氏を奪い取る。結果は・・・・・・。
20年かけた恋が実ったって言うけど結局は略奪でしょ?
ヘロディア
恋愛
偶然にも夫が、知らない女性に告白されるのを目撃してしまった主人公。
彼女はショックを受けたが、更に夫がその女性を抱きしめ、その関係性を理解してしまう。
その女性は、20年かけた恋が実った、とまるで物語のヒロインのように言い、訳がわからなくなる主人公。
数日が経ち、夫から今夜は帰れないから先に寝て、とメールが届いて、主人公の不安は確信に変わる。夫を追った先でみたものとは…
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる