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第18話 結論から先に述べた方が分かりやすいと思います(ФωФ)
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「……と言うわけで退院した次の日の朝出勤しようとしたら、部屋に侯爵令嬢がやってきて、アンナ様とハンス様のお世話係をクビになってしまいました(ФωФ)」
エヴァは驚異の回復力を見せ、アーノルドに「お前は野性動物か。」とあきれられながらも、「このまま寝てばっかりいたら死んじゃいますよ(ФωФ)」と言って、入院してから6日目の夕方に退院した。
額の傷は塞がってはいたが、傷痕は残ったままだったので、退院してもしばらくは通院するように言われた。
医師には異国から傷跡を消せるかもしれない薬を取り寄せるのに時間がかかるから、それまでの間、包帯をして隠すかと聞かれたが、エヴァは包帯は邪魔くさいから好きじゃないと言って断った。
エヴァが心配していた絨毯の弁償費と治療費は王宮から出ると聞いて、エヴァは大変喜んだ。
エヴァは退院した日、そのまま寮の部屋に帰って寝てしまった。
そして次の日、出勤しようとしたら部屋にアンジェリカがやって来て声高らかにクビを告げられた。
アンジェリカにクビを告げられてから、侍女長に話を聞きに行き、退去を迫られた部屋を片付け、少ない荷物を持って昼食に出掛けようとしていたアーノルドを急襲した。
アーノルドはいきなり訪ねてきたエヴァに驚いたが、とりあえずエヴァを食堂に連れていくことにした。
日替わり定食を二つもらって席につくと、開口一番エヴァは色々はしょってクビになったことをアーノルドに告げた。
「………………はぁ~~~~~~~~。
いきなり人の職場に来て何を言うかと思えば…………。
話が急すぎてまったくわからん。
めんどくさがらずに順を追って話せ。」
「………一応兄上の仕事が終わってからにしようかなーと思ったのですが、早くお知らせした方がいいかなーとも思いまして(ФωФ)
昼時に申し訳ありません(ФωФ)
とりあえず冷める前にご飯食べませんか?(ФωФ)?
私もバタバタしてたんで、朝御飯食べていないんですよ(ФωФ)」
「…………とりあえずお前の言葉で俺の食欲は一気に失せた。」
「………私が言うのもなんですが、お腹が減ってると元気でないですよ(ФωФ)」
「…………いただきます。」
「はい(ФωФ)
では私もいただきます(ФωФ)」
兄妹は黙々と日替わり定食を味わって食べた。
「……………ごちそうさまでした。
……………で?」
「ごちそうさまでした(ФωФ)
『で?』と言われましても先程申し上げたことが全てでして(ФωФ)」
エヴァは今朝アンジェリカに襲撃されたことから部屋を退去するまでを簡単にアーノルドに説明した。
「…………しかし、いきなりクビとは……」
「兄上もご存じありませんでしたか(ФωФ)
私も流石にいきなりクビとは変だなとは思ったのですが、侍女長様もお立場もあるのか苦しげな様子だったので、問い詰めるわけにもいかず……(ФωФ)」
「…………お前が怪我をして入院した翌日、クリスハルト様が心配して王都にいらっしゃっただろう?」
「ああ、お見舞いに来てくださいましたね(ФωФ)
なんだかクリスハルト様の方が入院した方がいいんじゃないかって言うくらい顔色悪かったですよね(ФωФ)」
「クリスハルト様はお前の額の傷が残ると聞いて、酷くショックを受けたご様子だった。
実はお前が怪我をしてから、一部の貴族がお前をクビにしろと騒ぎだしたんだ。
どうしたものかとかなり困っていたら、クリスハルト様にそのことは自分に任せて欲しいと言われた。
申し訳ないと思ったが、俺はまだまだ若造だ。
俺が下手にしゃしゃりでるより、クリスハルト様におまかせした方がいいと思っておまかせしたんだが。」
「う~~~~ん?(ФωФ)?
色々疑問点がありますが、とりあえず、何故私をクビにしろと一部の貴族が騒ぐんですか?(ФωФ)?」
「自分の縁者をアンナ様とハンス様のお世話係にして王族と繋がりを持ちたいんだよ。
そのためにはお前が邪魔だからな。
理由はなんでもいいからお前をクビにしたいんだよ。」
「なるほど(ФωФ)
ではクリスハルト様がその方達に負けてしまったんですかね?(ФωФ)?」
「いや。
俺もかなり心配していたんだが、一昨日クリスハルト様が俺の所にきて、『エヴァのことはもう心配しなくていい』と言ってくださったんだ。
だから俺も安心していたんだが。
知っていたら昨日お前を病院に迎えに行った時に言っている。
油断していたら昼休みにお前に急襲されてこの様だ。」
アーノルドはそういうと深い深い溜め息をついた。
エヴァは驚異の回復力を見せ、アーノルドに「お前は野性動物か。」とあきれられながらも、「このまま寝てばっかりいたら死んじゃいますよ(ФωФ)」と言って、入院してから6日目の夕方に退院した。
額の傷は塞がってはいたが、傷痕は残ったままだったので、退院してもしばらくは通院するように言われた。
医師には異国から傷跡を消せるかもしれない薬を取り寄せるのに時間がかかるから、それまでの間、包帯をして隠すかと聞かれたが、エヴァは包帯は邪魔くさいから好きじゃないと言って断った。
エヴァが心配していた絨毯の弁償費と治療費は王宮から出ると聞いて、エヴァは大変喜んだ。
エヴァは退院した日、そのまま寮の部屋に帰って寝てしまった。
そして次の日、出勤しようとしたら部屋にアンジェリカがやって来て声高らかにクビを告げられた。
アンジェリカにクビを告げられてから、侍女長に話を聞きに行き、退去を迫られた部屋を片付け、少ない荷物を持って昼食に出掛けようとしていたアーノルドを急襲した。
アーノルドはいきなり訪ねてきたエヴァに驚いたが、とりあえずエヴァを食堂に連れていくことにした。
日替わり定食を二つもらって席につくと、開口一番エヴァは色々はしょってクビになったことをアーノルドに告げた。
「………………はぁ~~~~~~~~。
いきなり人の職場に来て何を言うかと思えば…………。
話が急すぎてまったくわからん。
めんどくさがらずに順を追って話せ。」
「………一応兄上の仕事が終わってからにしようかなーと思ったのですが、早くお知らせした方がいいかなーとも思いまして(ФωФ)
昼時に申し訳ありません(ФωФ)
とりあえず冷める前にご飯食べませんか?(ФωФ)?
私もバタバタしてたんで、朝御飯食べていないんですよ(ФωФ)」
「…………とりあえずお前の言葉で俺の食欲は一気に失せた。」
「………私が言うのもなんですが、お腹が減ってると元気でないですよ(ФωФ)」
「…………いただきます。」
「はい(ФωФ)
では私もいただきます(ФωФ)」
兄妹は黙々と日替わり定食を味わって食べた。
「……………ごちそうさまでした。
……………で?」
「ごちそうさまでした(ФωФ)
『で?』と言われましても先程申し上げたことが全てでして(ФωФ)」
エヴァは今朝アンジェリカに襲撃されたことから部屋を退去するまでを簡単にアーノルドに説明した。
「…………しかし、いきなりクビとは……」
「兄上もご存じありませんでしたか(ФωФ)
私も流石にいきなりクビとは変だなとは思ったのですが、侍女長様もお立場もあるのか苦しげな様子だったので、問い詰めるわけにもいかず……(ФωФ)」
「…………お前が怪我をして入院した翌日、クリスハルト様が心配して王都にいらっしゃっただろう?」
「ああ、お見舞いに来てくださいましたね(ФωФ)
なんだかクリスハルト様の方が入院した方がいいんじゃないかって言うくらい顔色悪かったですよね(ФωФ)」
「クリスハルト様はお前の額の傷が残ると聞いて、酷くショックを受けたご様子だった。
実はお前が怪我をしてから、一部の貴族がお前をクビにしろと騒ぎだしたんだ。
どうしたものかとかなり困っていたら、クリスハルト様にそのことは自分に任せて欲しいと言われた。
申し訳ないと思ったが、俺はまだまだ若造だ。
俺が下手にしゃしゃりでるより、クリスハルト様におまかせした方がいいと思っておまかせしたんだが。」
「う~~~~ん?(ФωФ)?
色々疑問点がありますが、とりあえず、何故私をクビにしろと一部の貴族が騒ぐんですか?(ФωФ)?」
「自分の縁者をアンナ様とハンス様のお世話係にして王族と繋がりを持ちたいんだよ。
そのためにはお前が邪魔だからな。
理由はなんでもいいからお前をクビにしたいんだよ。」
「なるほど(ФωФ)
ではクリスハルト様がその方達に負けてしまったんですかね?(ФωФ)?」
「いや。
俺もかなり心配していたんだが、一昨日クリスハルト様が俺の所にきて、『エヴァのことはもう心配しなくていい』と言ってくださったんだ。
だから俺も安心していたんだが。
知っていたら昨日お前を病院に迎えに行った時に言っている。
油断していたら昼休みにお前に急襲されてこの様だ。」
アーノルドはそういうと深い深い溜め息をついた。
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