継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

第５章 これから

第131話 残る問題

ウィルはリアナの父親のバーレーン男爵には早々にユーリとエレンに交流があることは話していた。

非公式とは言え、ウィルはディアナにユーリとエレンの縁組みのことも話していた。

ウィルとリアナが結婚してリアナの子を正式にテオドアール家の子とするのであれば、

ユーリとエレンの話も変わってくるし、

何よりリアナがユーリとも関わりたくなければ、

ユーリとエレンの交流についても考えなければいけない。

ウィルとしてはユーリに罪があるわけではないし、

子供同士の交流を絶つのは可哀想だという思いもあるが、

今最優先すべきはリアナの気持ちだからリアナの気持ちを優先するとバーレーン男爵に伝えた。

バーレーン男爵はリアナあての手紙に子細を書き、

正直な気持ちを教えて欲しいと伝えた。

リアナからの返事はユーリ殿下には嫌悪感などなく、

エレンに迷惑はなるべくかけたくないというものだった。

そもそもウィルとディアナが親しくしているのだ。

全く王家と縁を絶つのは現実的には難しい。


「姉上がいいと言っているのなら何も言うことはありません。」

ウィルと父親に事情を説明されたレオンはそう言った。

少し複雑な気持ちはあるが、

ユーリに罪があるわけではないし、

なるべくエレンに迷惑をかけたくないという気持ちは姉と同じだった。

エレン側の問題は解決したが、

残る問題はユーリ側だった。