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第4章 テオドアール領

第127話 罪と罰

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エレンはレオンと一緒にテオドアール家に帰った。

案の定サーヤは怒っていたが、

エレンはいつもは怒られるのがわかって、

ふてくされて帰ってくるのに、

今日はニコニコしながら帰って来たので、

サーヤは不審な顔をした。

エレンはサーヤに今日は怒らないのかと聞き、

まるで怒られたがっているようだった。

サーヤは益々不審に思い、

なんだか気味が悪くなった。

そんなサーヤを見かねたレオンが、

エレンはもう鐘を定時以外には、

鳴らさないと約束してくれたことと、

エレンがサーヤに怒られるときは、

自分も一緒に怒られてあげると言ったら、

エレンが怒られるのが楽しみになってきたといい始めたことを伝えた。

サーヤは苦笑して、

もう鐘を鳴らさないなら、

今日はお説教はなしでいいですよとエレンに言った。







「えーーーーー!?

せっかくレオン様が一緒に怒られてくれると言ったのに!!」





エレンはなんで今日に限って怒らないのだ、

いつもわるいことをしたら罰を与えると言ってるくせにと、

サーヤに腹をたてた。












「今日に限っては、怒らないのが罰ですよ。」

サーヤはそう言ってもうお昼の支度ができているからと、

二人を食堂に導いた。

エレンはぐうの音も出なかった。
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