継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

第４章 テオドアール領

第111話 天才

ゼノは隣国の中流階級の貴族の三男に生まれた。

ゼノは子供の頃から神童と呼ばれるくらい頭が良かった。

学園に入学してからも、

飛び級し、

歴代最年少で首席で卒業した。

卒業後は王宮で学者の職に就いたが、

ゼノは一度言われたことも、

読んだ本の内容は決して忘れず、

見ただけで、

物の構造や原理を理解できた。

ゼノは天才と呼ばれたが、

ゼノの心は次第にさめていった。

子供の頃は分からないことが沢山あって、

知識を吸収することが楽しかった。

しかし色々なことが分かるに従って、

わかりすぎて面白くなくなっていった。

そんな時に、ゼノはウィルとたまたま出会った。


「天才にも色々悩みがあるんだね( ´_ゝ`)

僕には世の中わからないことは沢山あるけど、

今この世でもっとも理解不能なのはうちの娘のエレンだな( ´_ゝ`)」

当時エレンは産まれたばかりで、

ウィルは使用人達に助けられながら、

男手ひとつでエレンを育てていたが、

エレンはひどく手間がかかり、

まったく理解不能だった。

ウィルはゼノに気晴らしにうちに遊びに来るかと誘った。

「部屋にこもって勉強ばっかりしてるからそんな気分になるんじゃん？( ´_ゝ`)？

たまには気晴らししなよ( ´_ゝ`)

ついでに天才ならうちの娘が何がしたいのか解き明かしてよ( ´_ゝ`)」

こうしてゼノはテオドアール家に客として来た。