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第2章 王都にて(前)
第56話 ツボ
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爆笑するリカルドも、
爆笑するリカルドに混乱するユーリも無視して、
『男爵令嬢なエレン』でかなりの力を消耗したエレンは力を取り戻すために、
残っている『ナマモノ』を次々食べていった。
人間何がツボにはまるかわからない。
エレンの『ナマモノ』がツボにはまったリカルドは、
エレンが『ナマモノ』を片付けている間も、
腹を押さえてずっと爆笑していた。
「ナ、ナマモノって。シュークリームがナマモノって。
ブフッ、ダメだ、アッハハハハハハハハハ!
ナ、ナマモノ!!」
「あ、あにうえ?だ、大丈夫ですか?」
ユーリはこんな兄を見たことがなかった。
兄はいつも優雅で、笑顔で、優しくて、
強くて、賢くて、落ち着いていて、
そう、そのはずだ。
目の前の膝を叩いて爆笑している人は誰?
「はぁ、はぁ、無理、お腹いたい、ブフッ、はぁー、
こんなに笑ったの久しぶりだな。
はぁー。苦しい。はぁー。
エレン嬢は思っていた以上だな。」
ひとしきり笑ったあと、
リカルドは目に涙をうかべながら笑顔で言った。
その笑顔は『アハハ』でも『ニヤリ』でもなく、
心からの笑顔だった。
爆笑するリカルドに混乱するユーリも無視して、
『男爵令嬢なエレン』でかなりの力を消耗したエレンは力を取り戻すために、
残っている『ナマモノ』を次々食べていった。
人間何がツボにはまるかわからない。
エレンの『ナマモノ』がツボにはまったリカルドは、
エレンが『ナマモノ』を片付けている間も、
腹を押さえてずっと爆笑していた。
「ナ、ナマモノって。シュークリームがナマモノって。
ブフッ、ダメだ、アッハハハハハハハハハ!
ナ、ナマモノ!!」
「あ、あにうえ?だ、大丈夫ですか?」
ユーリはこんな兄を見たことがなかった。
兄はいつも優雅で、笑顔で、優しくて、
強くて、賢くて、落ち着いていて、
そう、そのはずだ。
目の前の膝を叩いて爆笑している人は誰?
「はぁ、はぁ、無理、お腹いたい、ブフッ、はぁー、
こんなに笑ったの久しぶりだな。
はぁー。苦しい。はぁー。
エレン嬢は思っていた以上だな。」
ひとしきり笑ったあと、
リカルドは目に涙をうかべながら笑顔で言った。
その笑顔は『アハハ』でも『ニヤリ』でもなく、
心からの笑顔だった。
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