継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

第８章 継母と継子

第211話 ベンジャミン

「エレン～～～～～～！！！」












「ぐぇ( ´_ゝ`)

苦しい！！」









馬車から出てきた熊みたいないかつい男が急速に走ってきたと思ったらいきなりエレンに抱きついた。

はたからみたらエレンが熊に襲われているようにも見える光景であった。








「エレン様！！

大丈夫ですか！？」







リアナが慌てて熊からエレンを引き離して自分の背後にエレンを隠して熊みたいな男を精一杯睨み付けた。








「ああ、すまない！！

つい力がこもってしまってな！！

やや！！

もしやこちらがリアナ様か？

これはこれはお美しい！

ウィルが羨ましいですな！

初めてお目にかかります。

私の名前はベンジャミン、エレンの父親のウィルとは友人でしてね。

どうぞよろしくお願いします。」







熊みたいないかつい男は顔に似合わず、一目で上等とわかる生地の上品な服を来て、人好きのする顔でリアナに挨拶をした。

熊男はウィルと同じくらいの年頃だった。







「おい、ベンジャミン、自分の体格考えろといつもいってるだろう！！( ´_ゝ`)！！

エレンを殺す気か！！( ´_ゝ`)！！

あと見ると減るからリアナ様を見るのはやめろ( ´_ゝ`)

あと変態がうつるといけないから近寄るな( ´_ゝ`)」






エレンはリアナの背後からリアナのドレスの裾を掴みながら熊に苦情を言った。










「やや！

あのエレンがもう気を許したか！！

リアナ様、貴女は姿だけではなく心も美しいのですね！」








熊はそう言ってリアナに爽やかに笑いかけた。










「…………ベンジャミン、なんでうちではその軽口さをいかんなく発揮できるのに、自分の奥さんには発揮できないの？( ´_ゝ`)？」












「ぐはっ！！！！！」







熊はその言葉を残して胸を押さえて倒れこんだ。








熊をも倒す真実の刃を振りかざすエレンであった。