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二章 王様と侍従長
ミニレムの演奏
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若草色の大きな布の中央に赤色の竜ーー炎竜が描かれている。
翼を広げたミースガルタンシェアリを、と言いたいところだが、彼の竜は世界に還ったので、対象竜はみーである。
国旗が仕上がったので、最も大きなものを炎竜の間の奥に掛ける、ではなく、備え付ける、が今のところ正しい表現となる。大きな国旗をたくさん用意する、そんな余裕はないので、悪く言えば使い回し、良く言えば役割を十分に果たしてもらうこととなる。
あと、玉座を飾り立てるという案もあったが、竜の国にそぐわないと、王様権限で即刻却下された。
ただ、謁見の間があまりにも質素だと、国として軽んじられることもあるので、色彩を凝らして見栄えを良くする必要はあるかもしれない。
出来ればお金を掛けずに。
「みー様は、いらっしゃらないんですか?」
近寄って聞いてみると、玉座で仰け反った王様が眉を吊り上げる。
……どうやら、「やわらかいところ」対策がお気に召さなかった、というか、根に持っているらしい。
よくよく観察してみると、常ならず羞恥心過多といった感じなのだが。コウさんも微妙な周期頃であるし、「結婚」は、あと「行き遅れ」とか「竜の化石」とかも禁句としたほうが良さそうだ。
「千の陥穽」とか二つ名を付けたくなるくらいに何が起こるか予想の付かない魔法使いである。う~ん、でも「千」だと言い過ぎか、「十」だと少ないし、「百」……ん?
「……、ーー?」
圧迫感……というより、体の内側に入り込むようなーーまるで熱気か冷気が肌に触れて、その成分だけを抜き取られていくような、名状し難い感覚。居回りの、またか、という呆れと、僕に対する嫌悪が綯い交ぜになったような反応。
見ると、王様は真っ直ぐ前を向いていた。
でも、床に届かない足を、ぷらんぷらんさせていなかったので尋ねてみる。
「あれ? 今、コウさん、魔法を使いましたか?」
「……だったら何なのです」
「あ、いえ、えっと、魔法を使ったのがわかったので……」
「む~、そんなのわかって当然なのです。皆の反応と周囲の影響を見れば、一目竜然、みーちゃんも納得のえっへんなのです」
いや、そういうことではないのだけど、怒りんぼの膨れ面な王様には、今は何を言っても無駄か。
以前は周囲を巻き込む水準の魔法でなければ差し響きはなかったが、閾値が低くなったのだろうか。朝からの事例に鑑みるに、「千竜王」の所為なのは間違いなさそうだが。
然てだに終わってくれればいいが、それらを確かめるに足る、注ぎ込めるだけの時間はないのでーー、ああ、そうだった、「千竜王」のことをコウさんに伝えたほうがいいだろうか。
ただ、スナの楽しみを奪うことになり兼ねないので、迂闊な言行は控えておかないと。まぁ、顧みるに、失言放言誣言は天こ盛り竜盛り、浮言や讒言……はしていないと自負しているが、どうだったかな?
つまり、なるようにしかならない、ということか。
見澄ますと、老師の「箝口令」発言が効いているのか、声を潜めた会話が多く、裏路地に迷い込んだような印象を抱く。
オルエルさんは、出迎えと案内を終えて、参列している。来訪者は控え室で待機しているようだ。
風竜の間と顔触れは殆ど変わらず、やはり補佐の幾人かが欠けている。
然ればこそ、竜騎士は全員参集である。お客を迎えるのが謁見の間ーー炎竜の間である為、然う然う着る機会のない全身鎧でおめかし、ではなく、格好つけ、と言うのも可哀想か。
然て置きて、危惧した通りに完全に儀式用の鎧となってしまった。
当然、隊員たちに支給する鎧は全身鎧ではなく、みーの祝福を施した、揃いの品である。コウさんの指導の下、みーの魔力をどかんっと叩き込んだので、防御力と魔力耐性が上がったらしい。
実際には炎の属性が付与され過ぎて、あとで老師が調整したらしいが。
近衛隊は、揃いの革鎧にするかケープにするかで迷っているらしい。氷焔の資金が尽きた今、すぐには対応できないので、申し訳ありませんが、もうしばらくそのまま迷っていてください。
警備兵に衛兵に、あとミニレムについても考えないと、彼ら全裸だしーー、
りーん。
思惟の湖畔を逍遥、水面でぷかぷかしようかな、と思ったところで七つ音の鈴が鳴る。
「「「「「……、ーーっ」」」」」
りんっりんっりんっりんっりりっりりんっりんりりんっりりんりりんりりりりりんっ。
突如、わずかに開いた扉の隙間から、炎竜の間に侵入、もとい進入してきたミニレムたちが、扉の前に整列して、演奏と見紛う快い鈴の音の響きを披露する。
ミニレムの見た目は寸分違わず同一だが、その振る舞いには違いがーー個性がある。
見るから心付く、彼らは王宮内で鈴を鳴らす役目を担ってくれている八体の魔法人形のようだ。もしかして、この日の為に、地下辺りで夜な夜な鍛錬に励んでいたのだろうか。
りっりっんりんっりりっんりりっんりりりんっりりりんっりりりんっ……りんっっ。
一際大きな鈴の音で終了。
炎竜の間に反響して、染み渡るような余韻を残して。ミニレムたちが、その短い手を胸に当てて、ぺこりっ、とお辞儀する。
どわぁっ。と拍手喝采竜の息吹である。
慮外のことだったのか、驚いた後、照れたような反応を見せていたミニレムたちは、右端の一体の遁走を合図に、泡を食って扉から出てゆ、ごがっ、ごと……。
「「「「「っ!?」」」」」
……自分が最後だと思ったのだろうか、七番目に出て行こうとしたミニレムが扉を閉めようとして、八番目の、最後のミニレムが召し合わせ部に直撃。
「「「「「…………」」」」」
既視感を覚えたので、仰向けに倒れたミニレムの額の数字を凝視。
距離があるのではっきりとは確認できなかったが、僕の居室周辺を担当しているお茶目なミニレムであるようだった。
ふぅ、もう「小宰相」とでも呼んで、いや、語呂が悪いので止めておこう。
ぐでっとなったミニレムを、わらわらと遣って来たミニレムたちが頭上まで抱え上げて、えっさーほいさー、と運んでいった。
まぁ、あのくらいの衝撃、彼らなら大丈夫だろう。
居た堪れない、というか、決まりが悪い、というか、いや、そこまでではないので、締まりがない、と言おうか、風竜も寝床に帰りそうな空気が漂う中、両開き扉が勢いよく押されて、竜影、ではなく、人影が飛び込んできた。
翼を広げたミースガルタンシェアリを、と言いたいところだが、彼の竜は世界に還ったので、対象竜はみーである。
国旗が仕上がったので、最も大きなものを炎竜の間の奥に掛ける、ではなく、備え付ける、が今のところ正しい表現となる。大きな国旗をたくさん用意する、そんな余裕はないので、悪く言えば使い回し、良く言えば役割を十分に果たしてもらうこととなる。
あと、玉座を飾り立てるという案もあったが、竜の国にそぐわないと、王様権限で即刻却下された。
ただ、謁見の間があまりにも質素だと、国として軽んじられることもあるので、色彩を凝らして見栄えを良くする必要はあるかもしれない。
出来ればお金を掛けずに。
「みー様は、いらっしゃらないんですか?」
近寄って聞いてみると、玉座で仰け反った王様が眉を吊り上げる。
……どうやら、「やわらかいところ」対策がお気に召さなかった、というか、根に持っているらしい。
よくよく観察してみると、常ならず羞恥心過多といった感じなのだが。コウさんも微妙な周期頃であるし、「結婚」は、あと「行き遅れ」とか「竜の化石」とかも禁句としたほうが良さそうだ。
「千の陥穽」とか二つ名を付けたくなるくらいに何が起こるか予想の付かない魔法使いである。う~ん、でも「千」だと言い過ぎか、「十」だと少ないし、「百」……ん?
「……、ーー?」
圧迫感……というより、体の内側に入り込むようなーーまるで熱気か冷気が肌に触れて、その成分だけを抜き取られていくような、名状し難い感覚。居回りの、またか、という呆れと、僕に対する嫌悪が綯い交ぜになったような反応。
見ると、王様は真っ直ぐ前を向いていた。
でも、床に届かない足を、ぷらんぷらんさせていなかったので尋ねてみる。
「あれ? 今、コウさん、魔法を使いましたか?」
「……だったら何なのです」
「あ、いえ、えっと、魔法を使ったのがわかったので……」
「む~、そんなのわかって当然なのです。皆の反応と周囲の影響を見れば、一目竜然、みーちゃんも納得のえっへんなのです」
いや、そういうことではないのだけど、怒りんぼの膨れ面な王様には、今は何を言っても無駄か。
以前は周囲を巻き込む水準の魔法でなければ差し響きはなかったが、閾値が低くなったのだろうか。朝からの事例に鑑みるに、「千竜王」の所為なのは間違いなさそうだが。
然てだに終わってくれればいいが、それらを確かめるに足る、注ぎ込めるだけの時間はないのでーー、ああ、そうだった、「千竜王」のことをコウさんに伝えたほうがいいだろうか。
ただ、スナの楽しみを奪うことになり兼ねないので、迂闊な言行は控えておかないと。まぁ、顧みるに、失言放言誣言は天こ盛り竜盛り、浮言や讒言……はしていないと自負しているが、どうだったかな?
つまり、なるようにしかならない、ということか。
見澄ますと、老師の「箝口令」発言が効いているのか、声を潜めた会話が多く、裏路地に迷い込んだような印象を抱く。
オルエルさんは、出迎えと案内を終えて、参列している。来訪者は控え室で待機しているようだ。
風竜の間と顔触れは殆ど変わらず、やはり補佐の幾人かが欠けている。
然ればこそ、竜騎士は全員参集である。お客を迎えるのが謁見の間ーー炎竜の間である為、然う然う着る機会のない全身鎧でおめかし、ではなく、格好つけ、と言うのも可哀想か。
然て置きて、危惧した通りに完全に儀式用の鎧となってしまった。
当然、隊員たちに支給する鎧は全身鎧ではなく、みーの祝福を施した、揃いの品である。コウさんの指導の下、みーの魔力をどかんっと叩き込んだので、防御力と魔力耐性が上がったらしい。
実際には炎の属性が付与され過ぎて、あとで老師が調整したらしいが。
近衛隊は、揃いの革鎧にするかケープにするかで迷っているらしい。氷焔の資金が尽きた今、すぐには対応できないので、申し訳ありませんが、もうしばらくそのまま迷っていてください。
警備兵に衛兵に、あとミニレムについても考えないと、彼ら全裸だしーー、
りーん。
思惟の湖畔を逍遥、水面でぷかぷかしようかな、と思ったところで七つ音の鈴が鳴る。
「「「「「……、ーーっ」」」」」
りんっりんっりんっりんっりりっりりんっりんりりんっりりんりりんりりりりりんっ。
突如、わずかに開いた扉の隙間から、炎竜の間に侵入、もとい進入してきたミニレムたちが、扉の前に整列して、演奏と見紛う快い鈴の音の響きを披露する。
ミニレムの見た目は寸分違わず同一だが、その振る舞いには違いがーー個性がある。
見るから心付く、彼らは王宮内で鈴を鳴らす役目を担ってくれている八体の魔法人形のようだ。もしかして、この日の為に、地下辺りで夜な夜な鍛錬に励んでいたのだろうか。
りっりっんりんっりりっんりりっんりりりんっりりりんっりりりんっ……りんっっ。
一際大きな鈴の音で終了。
炎竜の間に反響して、染み渡るような余韻を残して。ミニレムたちが、その短い手を胸に当てて、ぺこりっ、とお辞儀する。
どわぁっ。と拍手喝采竜の息吹である。
慮外のことだったのか、驚いた後、照れたような反応を見せていたミニレムたちは、右端の一体の遁走を合図に、泡を食って扉から出てゆ、ごがっ、ごと……。
「「「「「っ!?」」」」」
……自分が最後だと思ったのだろうか、七番目に出て行こうとしたミニレムが扉を閉めようとして、八番目の、最後のミニレムが召し合わせ部に直撃。
「「「「「…………」」」」」
既視感を覚えたので、仰向けに倒れたミニレムの額の数字を凝視。
距離があるのではっきりとは確認できなかったが、僕の居室周辺を担当しているお茶目なミニレムであるようだった。
ふぅ、もう「小宰相」とでも呼んで、いや、語呂が悪いので止めておこう。
ぐでっとなったミニレムを、わらわらと遣って来たミニレムたちが頭上まで抱え上げて、えっさーほいさー、と運んでいった。
まぁ、あのくらいの衝撃、彼らなら大丈夫だろう。
居た堪れない、というか、決まりが悪い、というか、いや、そこまでではないので、締まりがない、と言おうか、風竜も寝床に帰りそうな空気が漂う中、両開き扉が勢いよく押されて、竜影、ではなく、人影が飛び込んできた。
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