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8.Winter song.-吉澤蛍の場合-
罪悪感
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資料を読み終えると、タイミングよく為平が部屋に入って来た。
「あっ、お疲れ様です」
「お疲れ。早速始めるか」
「はい」
為平が雪弥の前の椅子に腰を降ろすと、資料を持って急いで雪弥の隣に腰掛ける。
雪弥は為平の前に資料を1部置いた。
「今回の資料です。昨日、最後の仕事で秦さんと一緒だったので預かりました」
「ああ、ありがとう」
ページを捲る音だけが部屋に響く。
その様子をじっと見詰める雪弥を盗み見て、同じ様に黙ってじっと待った。
「うん、良いんじゃないか?秦ならやりやすいだろ。
で、雪弥はどう?読んでみて」
「俺は⋯ 今は正直、鷹という役を掴めるか不安です。
初主演でもあるし、しっかり作り込んでいきたいと思っていますが⋯ まずは方法から探す事になりそうです」
「蛍は?」
「はい⋯ 同じ演出家でしか芝居をやった事が無いので、不安とワクワクが半分半分です。資料読んで思ったことは、役の性格が月海は雪弥っぽくて、どちらかと言うと俺は鷹っぽいのかなって。だから雪弥を観察してみようかなと思っています」
「うん、それ良いかもな」
為平はそうだなと唸り、腕を組んで天井を見上げた後、至極真面目な顔で告げた。
「クランクアップまで出来るだけ一緒に行動してみるのも良いかもな⋯ 」
「え??」
「蛍は秋の家に避難してるんだし、丁度いいだろう。
雪弥は?ちゃっかり彼女とかいないだろうな?」
「そんなのいませんよ」
「じゃあ雪弥の所で」
「俺は構わないですけど、蛍は突然言われても困るんじゃない?」
どんどん進んでいく話に追いつこうと必死になっていると、俺を気遣った雪弥の視線とぶつかった。
「えーと⋯ 役作りの為に撮り終わるまで一緒に住む?」
雪弥はそうだと頷いた。
─先週、秋と喧嘩したばかりなのに大丈夫かな⋯
仕事とはいえ雪弥の家だし、秋は良く思わないだろう。
「何か問題ある?」
考えを巡らせていると、為平の鋭い視線が刺さった。
「⋯ いえ、問題無いです」
為平の眼力に、仕事だと心の中で一度唱え、絞り出す。
「雪弥、車なら後で蛍の荷物運んでやって」
「今日から、ですか?」
「決めたなら早い方が良い。
来週にはもう顔合わせだし、その時までに役を掴めたらベストだな」
「⋯ はい」
「分かりました」
先程の真面目な表情から一転、為平はニカッという効果音が出そうな表情を浮かべると、さて次はと資料に目を落とした。
程なくして打ち合わせは終わり、為平は頼んだぞと残して部屋を出て行った。
為平の姿が見えなくなると、“打ち合わせ” という仕事モードも薄れ、今日からまた雪弥の家で過ごすという事実に、変な緊張が体を走った。
実家から秋良の家に移った時の様に、荷物の準備もしなければいけないし、雪弥の家に行く事よりも秋良にどんな手段で何と言って伝えたら良いかという、いけない事をしているような、胸の奥がソワソワする居心地の悪さを感じた。
秋良も今日は仕事の様だし、夕方頃帰っても会う可能性は低い。
例え会えたとしても、雪弥が待っている状態で急いで報告をしてすぐに家を出る事になる。
それは一番避けたいパターンだ。
それならばいっそ、電話越しに機嫌悪くなられた方がマシかもしれない。
「雪弥」
「どうした?」
「荷物、早めに取りに行ったらダメかな?
この話って、事務所じゃないと出来ない?」
「いや、大丈夫だけど⋯ もう出る?」
「⋯ うん。良い?」
雪弥は頷いて資料や私物を纏め始めた。
「ごめんね、急かして」
「いや、どこでもできることだから良い」
帰りがけに事務の清川に声を掛けてから、雪弥の車が停めてある駐車場に向かった。
移動中の会話は打合せの続きとこれからの撮影について。
劇団での思い出話なんかを話し始めれば会話が止まることは無かった。
時間が経つのは早く、あっという間に秋良のマンションに着いて、急いで部屋に行き荷物を纏める。
雪弥は急がなくても良いと言ってくれたが、やっぱりいけない事をしているような気持ちになって、早くこの部屋から出たいという気持ちが上回ってしまい、結果短時間で車に戻った。
狙い通り、秋良は部屋にいなかった。
いたら気まずいだろうと早めに荷物を取りに来たが、いないと罪悪感か残るだけだった。
「忘れ物無い?」
「うん、多分。
もしあればまた取りに来れば良いし」
雪弥はそっかと返すと、サイドブレーキを下ろしてアクセルを踏んだ。
─秋にいつ話そう。
夜は雪弥、家にいるのかな?
出来れば1人でいる時に電話をしたい。
先に今日は帰らないとだけ連絡を入れておいた方が良いだろうか?
ジャケットからスマートフォンを出すと、通知のランプが光っていた。
それはSNSアプリのメッセージ通知で、アプリを開くと雪弥も話し始める。
「今日俺、22時から仕事だからベッド使って寝て良いから」
「あ、うん⋯ ありがとう。帰りは何時?」
「時間が読めないんだよ、あの人。
篠原さん、確かミュージックフェスの予選打ち上げにいたけど覚えてない?」
「あー、顔だけ。でも話してないからどんな人までかはわからないかも」
「まぁとにかく打ち合わせが長い人なんだよ… だから帰りは朝かも」
「うん、分かった」
顔を少し顰めながら運転する雪弥の横顔に、思わず笑ってしまった。
─でもこれで雪弥の心配はせずに秋に電話が出来る。
途中までだったスマートフォンの操作を再開しようとディスプレイを見ると、既にスリープ状態で黒い画面になっていた。
キーロックを解除すると、SNSアプリのホーム画面に、山口からのメッセージが来ていた。
そのメッセージは、山口にしては珍しい内容で、相談があるというものだった。
どうしたの?とメッセージを返すと、山口から電話がかかってくる。
「ごめん、ちょっと電話出るね。
⋯ もしもし?どうしたの?」
『昨日はお疲れ。
ちょっと吉澤に相談あってさ。明日家行っても良い?あ、雨野にも許可取らなきゃだめか』
「あー⋯ それが今日から仕事で雪弥の家にお世話になる事になったんだ。だから雪弥に聞いてみないと⋯ 」
「秋?」
そう雪弥に問われると、スマートフォンのマイクに手を当ててから返事をする。
「ううん、山口っていう、文化祭の時付いててくれた友達」
雪弥は小さく2度頷いた。
「⋯⋯ なるほどね。うーん⋯ 山口、ちょっと待ってね。
山口がね、相談あるから明日家行って良いかって。雪弥もいるなら一緒に相談に乗ってほしいって言ってるんだけど、どうしよう?」
「相談?俺で力になれる内容なら構わないよ。
18時には家出ないとだから昼間なら聞ける」
「ありがとう!
山口、おまたせ。昼間なら大丈夫だって。朝まで仕事みたいだから昼過ぎ?とかどう?」
山口に提案しつつ、雪弥の顔をみると、雪弥はうんと頷いた。
「場所は後で送る⋯ うん、じゃあ明日13時に
⋯ 朝まで仕事なのに、ごめんね」
「いや、大丈夫。4時間も寝れば動けるし。
それに⋯ 」
言いかけて首を振り何でもないと言った雪弥に、首をかしげた。
「蛍、自分の家だと思って過ごしてくれて良いからね」
「え?⋯ うん、ありがとう」
─クランクアップまでどの位だろう?
1~2ヶ月は一緒にいる事になるのかな⋯
社長の真剣な表情に、問題ないですなんて答えちゃったけど、思っていたよりも大事になってて雪弥に迷惑を掛けないかな。
今更ながら申し訳ない気持になって雪弥をチラチラと盗み見ていると、それに気付いてどうした?と声を掛けてきた。
「あの場で咄嗟に一緒に住むの問題ないですって言ったけど、雪弥に凄い迷惑かける事になるなと思って」
「⋯ 正直俺は、蛍と一時でも同居できる事になるなんて、良い仕事だなと思ってる。
迷惑だなんて思ってない。願ってもない事だよ」
「それはフォローし過ぎだけど⋯ そう言ってもらえるのは嬉しいし、助かるよ」
雪弥は微笑んでからハンドルを握り直した。
雪弥のマンションに着くと、部屋に荷物を運び入れる。
持ってきたのは服や日頃出掛けるのにも携帯している様なもので、自宅から持ってきた荷物からも量は増えていない。
自宅に戻れるのがいつになるかわからない分、誰かの家にお世話になる間は荷物を増やせないと考えながら、荷解きというには大げさな荷解きを終えると、リビングに向かった。
打ち合わせの続きをすることしたが、結局文化祭の事やこれからの芝居の事、監督や出演者の事を話していただけでとても打ち合わせとは言えない時間だったが、まだまだ時間はあるんだと雪弥に言われ、妙な安心感だけを感じていた。
簡単に夕飯を作って、食べ終わる頃には雪弥は仕事の時間で、見送ると雪弥のマンションに着く前に、秋良に送っておいたメッセージを確認する。
指定した時間は21時。
それまでまだ40分はある。
先にお風呂に入ってしまおうと、リビングを出た。
「あっ、お疲れ様です」
「お疲れ。早速始めるか」
「はい」
為平が雪弥の前の椅子に腰を降ろすと、資料を持って急いで雪弥の隣に腰掛ける。
雪弥は為平の前に資料を1部置いた。
「今回の資料です。昨日、最後の仕事で秦さんと一緒だったので預かりました」
「ああ、ありがとう」
ページを捲る音だけが部屋に響く。
その様子をじっと見詰める雪弥を盗み見て、同じ様に黙ってじっと待った。
「うん、良いんじゃないか?秦ならやりやすいだろ。
で、雪弥はどう?読んでみて」
「俺は⋯ 今は正直、鷹という役を掴めるか不安です。
初主演でもあるし、しっかり作り込んでいきたいと思っていますが⋯ まずは方法から探す事になりそうです」
「蛍は?」
「はい⋯ 同じ演出家でしか芝居をやった事が無いので、不安とワクワクが半分半分です。資料読んで思ったことは、役の性格が月海は雪弥っぽくて、どちらかと言うと俺は鷹っぽいのかなって。だから雪弥を観察してみようかなと思っています」
「うん、それ良いかもな」
為平はそうだなと唸り、腕を組んで天井を見上げた後、至極真面目な顔で告げた。
「クランクアップまで出来るだけ一緒に行動してみるのも良いかもな⋯ 」
「え??」
「蛍は秋の家に避難してるんだし、丁度いいだろう。
雪弥は?ちゃっかり彼女とかいないだろうな?」
「そんなのいませんよ」
「じゃあ雪弥の所で」
「俺は構わないですけど、蛍は突然言われても困るんじゃない?」
どんどん進んでいく話に追いつこうと必死になっていると、俺を気遣った雪弥の視線とぶつかった。
「えーと⋯ 役作りの為に撮り終わるまで一緒に住む?」
雪弥はそうだと頷いた。
─先週、秋と喧嘩したばかりなのに大丈夫かな⋯
仕事とはいえ雪弥の家だし、秋は良く思わないだろう。
「何か問題ある?」
考えを巡らせていると、為平の鋭い視線が刺さった。
「⋯ いえ、問題無いです」
為平の眼力に、仕事だと心の中で一度唱え、絞り出す。
「雪弥、車なら後で蛍の荷物運んでやって」
「今日から、ですか?」
「決めたなら早い方が良い。
来週にはもう顔合わせだし、その時までに役を掴めたらベストだな」
「⋯ はい」
「分かりました」
先程の真面目な表情から一転、為平はニカッという効果音が出そうな表情を浮かべると、さて次はと資料に目を落とした。
程なくして打ち合わせは終わり、為平は頼んだぞと残して部屋を出て行った。
為平の姿が見えなくなると、“打ち合わせ” という仕事モードも薄れ、今日からまた雪弥の家で過ごすという事実に、変な緊張が体を走った。
実家から秋良の家に移った時の様に、荷物の準備もしなければいけないし、雪弥の家に行く事よりも秋良にどんな手段で何と言って伝えたら良いかという、いけない事をしているような、胸の奥がソワソワする居心地の悪さを感じた。
秋良も今日は仕事の様だし、夕方頃帰っても会う可能性は低い。
例え会えたとしても、雪弥が待っている状態で急いで報告をしてすぐに家を出る事になる。
それは一番避けたいパターンだ。
それならばいっそ、電話越しに機嫌悪くなられた方がマシかもしれない。
「雪弥」
「どうした?」
「荷物、早めに取りに行ったらダメかな?
この話って、事務所じゃないと出来ない?」
「いや、大丈夫だけど⋯ もう出る?」
「⋯ うん。良い?」
雪弥は頷いて資料や私物を纏め始めた。
「ごめんね、急かして」
「いや、どこでもできることだから良い」
帰りがけに事務の清川に声を掛けてから、雪弥の車が停めてある駐車場に向かった。
移動中の会話は打合せの続きとこれからの撮影について。
劇団での思い出話なんかを話し始めれば会話が止まることは無かった。
時間が経つのは早く、あっという間に秋良のマンションに着いて、急いで部屋に行き荷物を纏める。
雪弥は急がなくても良いと言ってくれたが、やっぱりいけない事をしているような気持ちになって、早くこの部屋から出たいという気持ちが上回ってしまい、結果短時間で車に戻った。
狙い通り、秋良は部屋にいなかった。
いたら気まずいだろうと早めに荷物を取りに来たが、いないと罪悪感か残るだけだった。
「忘れ物無い?」
「うん、多分。
もしあればまた取りに来れば良いし」
雪弥はそっかと返すと、サイドブレーキを下ろしてアクセルを踏んだ。
─秋にいつ話そう。
夜は雪弥、家にいるのかな?
出来れば1人でいる時に電話をしたい。
先に今日は帰らないとだけ連絡を入れておいた方が良いだろうか?
ジャケットからスマートフォンを出すと、通知のランプが光っていた。
それはSNSアプリのメッセージ通知で、アプリを開くと雪弥も話し始める。
「今日俺、22時から仕事だからベッド使って寝て良いから」
「あ、うん⋯ ありがとう。帰りは何時?」
「時間が読めないんだよ、あの人。
篠原さん、確かミュージックフェスの予選打ち上げにいたけど覚えてない?」
「あー、顔だけ。でも話してないからどんな人までかはわからないかも」
「まぁとにかく打ち合わせが長い人なんだよ… だから帰りは朝かも」
「うん、分かった」
顔を少し顰めながら運転する雪弥の横顔に、思わず笑ってしまった。
─でもこれで雪弥の心配はせずに秋に電話が出来る。
途中までだったスマートフォンの操作を再開しようとディスプレイを見ると、既にスリープ状態で黒い画面になっていた。
キーロックを解除すると、SNSアプリのホーム画面に、山口からのメッセージが来ていた。
そのメッセージは、山口にしては珍しい内容で、相談があるというものだった。
どうしたの?とメッセージを返すと、山口から電話がかかってくる。
「ごめん、ちょっと電話出るね。
⋯ もしもし?どうしたの?」
『昨日はお疲れ。
ちょっと吉澤に相談あってさ。明日家行っても良い?あ、雨野にも許可取らなきゃだめか』
「あー⋯ それが今日から仕事で雪弥の家にお世話になる事になったんだ。だから雪弥に聞いてみないと⋯ 」
「秋?」
そう雪弥に問われると、スマートフォンのマイクに手を当ててから返事をする。
「ううん、山口っていう、文化祭の時付いててくれた友達」
雪弥は小さく2度頷いた。
「⋯⋯ なるほどね。うーん⋯ 山口、ちょっと待ってね。
山口がね、相談あるから明日家行って良いかって。雪弥もいるなら一緒に相談に乗ってほしいって言ってるんだけど、どうしよう?」
「相談?俺で力になれる内容なら構わないよ。
18時には家出ないとだから昼間なら聞ける」
「ありがとう!
山口、おまたせ。昼間なら大丈夫だって。朝まで仕事みたいだから昼過ぎ?とかどう?」
山口に提案しつつ、雪弥の顔をみると、雪弥はうんと頷いた。
「場所は後で送る⋯ うん、じゃあ明日13時に
⋯ 朝まで仕事なのに、ごめんね」
「いや、大丈夫。4時間も寝れば動けるし。
それに⋯ 」
言いかけて首を振り何でもないと言った雪弥に、首をかしげた。
「蛍、自分の家だと思って過ごしてくれて良いからね」
「え?⋯ うん、ありがとう」
─クランクアップまでどの位だろう?
1~2ヶ月は一緒にいる事になるのかな⋯
社長の真剣な表情に、問題ないですなんて答えちゃったけど、思っていたよりも大事になってて雪弥に迷惑を掛けないかな。
今更ながら申し訳ない気持になって雪弥をチラチラと盗み見ていると、それに気付いてどうした?と声を掛けてきた。
「あの場で咄嗟に一緒に住むの問題ないですって言ったけど、雪弥に凄い迷惑かける事になるなと思って」
「⋯ 正直俺は、蛍と一時でも同居できる事になるなんて、良い仕事だなと思ってる。
迷惑だなんて思ってない。願ってもない事だよ」
「それはフォローし過ぎだけど⋯ そう言ってもらえるのは嬉しいし、助かるよ」
雪弥は微笑んでからハンドルを握り直した。
雪弥のマンションに着くと、部屋に荷物を運び入れる。
持ってきたのは服や日頃出掛けるのにも携帯している様なもので、自宅から持ってきた荷物からも量は増えていない。
自宅に戻れるのがいつになるかわからない分、誰かの家にお世話になる間は荷物を増やせないと考えながら、荷解きというには大げさな荷解きを終えると、リビングに向かった。
打ち合わせの続きをすることしたが、結局文化祭の事やこれからの芝居の事、監督や出演者の事を話していただけでとても打ち合わせとは言えない時間だったが、まだまだ時間はあるんだと雪弥に言われ、妙な安心感だけを感じていた。
簡単に夕飯を作って、食べ終わる頃には雪弥は仕事の時間で、見送ると雪弥のマンションに着く前に、秋良に送っておいたメッセージを確認する。
指定した時間は21時。
それまでまだ40分はある。
先にお風呂に入ってしまおうと、リビングを出た。
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