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5.Music festival.-雨野秋良の場合-
レコーディング
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忙しい時の1日は短かすぎて、その度思う。
1日30時間くらいあったら良いのに。
今日から10月に入り、ミュージックフェスまであと半月。
準備も順調。
これから、今迄録ってきたヴォーカルのチェックと最終レコーディングの予定で事務所まで来ていた。
「はい、鍵」
レコーディングスタジオの手配が終わったようで、鷹城から鍵を受け取る。
「どうも」
「あ、後で千尋が顔出すって言ってたよ」
「千尋… ?
わかった、来たらスタジオにって言っておいて」
「OK」
「蛍、行こう」
鷹城に伝言を頼むと蛍に声を掛けて早速スタジオに向かう。
「うん」
ー千尋か。
社長にプレゼンする時も来たし、レコーディングを見るのが目的って所だろう。
恐らく、今日明日中にはレコーディングが終わる。
その後はひたすら練習というスケジュールだ。
レコーディングが少し伸びても、しっかり作り込んでいきたかったし、余裕を持って5日から指導を頼むと千尋には連絡していた。
まずは蛍と2人である程度のカタチは作って、その上で魅せ方も身に付けて本番に挑みたいと思っていた。
自分の感覚では練習を始めるタイミングは少し早いが、自身もプレイヤーは初めてだ。
千尋の話しは聞いて損はないだろう。
スタジオに着くと直ぐにレコーディングの事に頭を切り替える。
まずは録ってあるヴォーカルのチェックをして、歌い直しや追加が無いかの確認からだ。
「仮りで一通り流すから、録り直したいところや気になるところあればメモしておいて」
歌詞の書かれた用紙をカバンの中のファイルから取り出して、ローテーブルにあるペンとセットにすると蛍の目の前まで滑らせた。
「分かった」
レコーディングは基本、客観的に見て良いものでも本人が気に入らないなら録り直しのスタイル。
時間が無いとこれができなくなるから、今までのレコーディングはしっかり時間を確保してきた。
本当は予定に合わせての、時間に追われるような録り方はしたくないが、今回は止むを得ない。
─けとまぁ、スケジュールカツカツだった割りにはレコーディングの時間が取れている。
そりゃ俺の睡眠時間削減と、やる気があったから当たり前な事なんだけど。
蛍も初めてのレコーディングとは思えないし。
流石って言うか、本当肝が据わっているよな。
「秋、もう一度良い?」
「ああ、流す」
─こういう真剣な所も、凄く良い。
声が聞こえると途端に存在が気になってくる。
蛍の様子を見るとトントンとペン先を、リズム良く打ち付けながら歌詞を目で追う。
その伏せた横顔に釘付けになった。
蛍の顔は整っていると思う。
照れ屋ですぐ赤くなる所、無表情がクールでカッコイイと言っていた女子達に見つかればそのギャップが良いとまた人気が出てしまうんだろう。
ナナツボシとして表に出て行けば尚更。
間近でこんなにじっくり見れるのは特権だろう。
「ねぇ、ここさ?」
─これからのレコーディングはいつもこんな感じになるのか。
正直、すごくオイシイ。
「秋?」
「ああ、ごめん。何?」
「ごめん、なんか考えてた?」
─お前の事。
なんて、今言う話しじゃないな。
「大丈夫。でどこの話?」
「あ、うん。
Bメロ最後からサビの頭と最後、歌い直せるかな?後、Cメロももっと何か変わらないかなと思って」
「OK.
Cメロは、確かに薄めだな。音は変えられないけど厚みを出す事は出来る」
「じゃあオクターブ、上げ下げで録ってみる」
「じゃあ取り敢えず歌ってみますか」
「うん、お願いします」
蛍はブースに入ると、歌う準備を始める。
出来れば問題のCメロとガヤは一緒に歌いたい。
TRAPの時は椎名さんに付いてもらうけど、今回は急だったこともあり立ち会えるスタッフが少ない。
ROOTのレコーディングは基本、エンジニアの椎名さんという人に頼んで行う。
半分ROOTの人間で半分はそうでない、ROOTにいないもう半分は何をやっているのかも性格も掴めない人。
ぼーっとしてそうに見えて、仕事になると流石のプロ意識と仕事ぶり。
アーティスト側のやりたい事を感じ取るのが上手く、他の人に頼む気になれない。
今回の音源作成も、2日だけ付き合ってもらったくらいで他はセルフだ。
蛍も負けていないから文句はないが、第三者の評価も欲しいところだ。
「蛍、どう?」
「うん、もう大丈夫。流れで行きたいから、Bの頭から流すだけは流して」
「OK」
この短期間で一丁前な発言。
その成長ぶりに嬉しくなる。
出来るやつだとは思ってたけど、こう目の当たりにすると期待以上でニヤつくのを止められない。
傍から見たら怪しい人だろう。
タイミング良くドア上のストロボライトが点灯すると、スタジオの扉が静かに開く。
チラッと見て確認すると直ぐに蛍に目線を戻すと、彼はそっと近くの椅子に腰を下ろした。
「千尋、時間あるの?」
「お疲れ様。うん、今日はこの後は何も」
「ちょっと頼まれてくれる?」
千尋に時間がある事に期待していた。
この後、2人同時にレコーディングをしたい。
もし今日誰の都合もつかなければ別日に移動しようと思っていたくらいだ。
「操作?」
「うん、頼む。
蛍、もうワンテイク」
マイクを通し、ブースの蛍に話しかける。
「はい、お願いします!」
蛍が千尋に気付いた様で片手だけ挙げると、レコーディング用のマイクに向き直る。
「蛍もすっかり歌い手さんだね」
「慣れるの早くて驚くよな」
「なんでもひとりでやっちゃう秋ちゃんも相当だと思うけどね」
フッと笑ったのを答えとして、蛍の声に集中した。
音を止めるとブース内で苦笑いした蛍と目が合う。
「蛍、今の所もうちょい下のキーから。で、サビ頭少し絞って」
「はい」
笑っている所を見ると、納得する出来ではなかったのだろう。
この短期間で、リアルタイムで違和感を申告出来てしまうところは流石だ。
しかも何が違うかを比較して歌い直すなんて、ほぼしない辺り才能あるってことなんだろう。
「うん、Bとサビは俺は良いと思うけど、どう?納得?」
「うん、俺もOKかな」
「じゃあ一回出てきて」
頷いてヘッドフォンを外すとこちら側に向かってくる。
録った所のチェックをしながら、ブースから出てきた蛍と千尋が挨拶するのが視界に入った。
千尋から相談された時、蛍練習に付き合ってもらってから彼等は仲が良い。
時間があればお互いの練習を見に行ったりと、だいぶ打ち解けているみたいだ。
千尋も、歌い手としての蛍に対する株が上がったようで、蛍も “好きなTRAP” と仲良くなれたのは嬉しいようだ。
雪弥にこれ以上慣れられるよりは良いけど、千尋との接し方が微妙に違う所、正直妬ける。
「良いと思う!」
その思いを誤魔化すように、ヘッドフォンを外して少し大き目の声を出す。
─こんな好意の塊みたいなやつに嫉妬なんて恥ずかしい。
「 ⋯ あのさ、“3.2.1” ってカウントするところ千尋に協力してもらえないかな」
蛍は眉を下げながら2人の顔を見ながら言った。
「 カウントって全部?」
「全部薄く入れられたら良いなと思うけど、出来ればCメロ前の “Lady” の掛け声の所だけ千尋オンリーだとポイントになると思ったんだよね。千尋がやってくれるならだけど」
TRAPに蛍の声を混ぜて合うのだから、蛍の声と千尋の声が合わない訳が無い。
それに声の主がTRAPの千尋だと知れたら、話題性にも繋がるだろう。
楽曲的にも、蛍の言うポイントになるのは勿論、インパクトも与えられる。
くだらない嫉妬で否定して質が下がるのもゆるせないし、否定する理由は見つからない。
都合悪くなると逃げるのはそろそろ辞めたい⋯
千尋に委ねる事にすることにしよう。
まぁこいつが断るわけないんだけど。
「千尋、どう?」
「勿論、蛍と秋ちゃんの頼みなら!」
「ありがとう、千尋」
千尋に笑いかける蛍を見つめながら、嫉妬心が膨れ上がらないように抑え平然を装う。
「どんな感じでやれば良い?」
「⋯ 全体で3箇所。ワンコーラス目のサビ以降だけど取り敢えず1曲聞いて貰おうかな」
ヘッドフォンを千尋に渡すと直ぐに曲を流した。
─思った以上に千尋はやる気だ。
良い技術を持った人間と一緒の作品を作れるのはやっぱり嬉しいよな。
俺だって千尋の事は認めているつもりだ。
でなければTRAPを一緒にやっていない。
嫉妬。
さっき千尋相手にって思ったばかりなのに、この感情相手には抵抗できない。
気付かれないように溜め息に似た息を吐いた。
1日30時間くらいあったら良いのに。
今日から10月に入り、ミュージックフェスまであと半月。
準備も順調。
これから、今迄録ってきたヴォーカルのチェックと最終レコーディングの予定で事務所まで来ていた。
「はい、鍵」
レコーディングスタジオの手配が終わったようで、鷹城から鍵を受け取る。
「どうも」
「あ、後で千尋が顔出すって言ってたよ」
「千尋… ?
わかった、来たらスタジオにって言っておいて」
「OK」
「蛍、行こう」
鷹城に伝言を頼むと蛍に声を掛けて早速スタジオに向かう。
「うん」
ー千尋か。
社長にプレゼンする時も来たし、レコーディングを見るのが目的って所だろう。
恐らく、今日明日中にはレコーディングが終わる。
その後はひたすら練習というスケジュールだ。
レコーディングが少し伸びても、しっかり作り込んでいきたかったし、余裕を持って5日から指導を頼むと千尋には連絡していた。
まずは蛍と2人である程度のカタチは作って、その上で魅せ方も身に付けて本番に挑みたいと思っていた。
自分の感覚では練習を始めるタイミングは少し早いが、自身もプレイヤーは初めてだ。
千尋の話しは聞いて損はないだろう。
スタジオに着くと直ぐにレコーディングの事に頭を切り替える。
まずは録ってあるヴォーカルのチェックをして、歌い直しや追加が無いかの確認からだ。
「仮りで一通り流すから、録り直したいところや気になるところあればメモしておいて」
歌詞の書かれた用紙をカバンの中のファイルから取り出して、ローテーブルにあるペンとセットにすると蛍の目の前まで滑らせた。
「分かった」
レコーディングは基本、客観的に見て良いものでも本人が気に入らないなら録り直しのスタイル。
時間が無いとこれができなくなるから、今までのレコーディングはしっかり時間を確保してきた。
本当は予定に合わせての、時間に追われるような録り方はしたくないが、今回は止むを得ない。
─けとまぁ、スケジュールカツカツだった割りにはレコーディングの時間が取れている。
そりゃ俺の睡眠時間削減と、やる気があったから当たり前な事なんだけど。
蛍も初めてのレコーディングとは思えないし。
流石って言うか、本当肝が据わっているよな。
「秋、もう一度良い?」
「ああ、流す」
─こういう真剣な所も、凄く良い。
声が聞こえると途端に存在が気になってくる。
蛍の様子を見るとトントンとペン先を、リズム良く打ち付けながら歌詞を目で追う。
その伏せた横顔に釘付けになった。
蛍の顔は整っていると思う。
照れ屋ですぐ赤くなる所、無表情がクールでカッコイイと言っていた女子達に見つかればそのギャップが良いとまた人気が出てしまうんだろう。
ナナツボシとして表に出て行けば尚更。
間近でこんなにじっくり見れるのは特権だろう。
「ねぇ、ここさ?」
─これからのレコーディングはいつもこんな感じになるのか。
正直、すごくオイシイ。
「秋?」
「ああ、ごめん。何?」
「ごめん、なんか考えてた?」
─お前の事。
なんて、今言う話しじゃないな。
「大丈夫。でどこの話?」
「あ、うん。
Bメロ最後からサビの頭と最後、歌い直せるかな?後、Cメロももっと何か変わらないかなと思って」
「OK.
Cメロは、確かに薄めだな。音は変えられないけど厚みを出す事は出来る」
「じゃあオクターブ、上げ下げで録ってみる」
「じゃあ取り敢えず歌ってみますか」
「うん、お願いします」
蛍はブースに入ると、歌う準備を始める。
出来れば問題のCメロとガヤは一緒に歌いたい。
TRAPの時は椎名さんに付いてもらうけど、今回は急だったこともあり立ち会えるスタッフが少ない。
ROOTのレコーディングは基本、エンジニアの椎名さんという人に頼んで行う。
半分ROOTの人間で半分はそうでない、ROOTにいないもう半分は何をやっているのかも性格も掴めない人。
ぼーっとしてそうに見えて、仕事になると流石のプロ意識と仕事ぶり。
アーティスト側のやりたい事を感じ取るのが上手く、他の人に頼む気になれない。
今回の音源作成も、2日だけ付き合ってもらったくらいで他はセルフだ。
蛍も負けていないから文句はないが、第三者の評価も欲しいところだ。
「蛍、どう?」
「うん、もう大丈夫。流れで行きたいから、Bの頭から流すだけは流して」
「OK」
この短期間で一丁前な発言。
その成長ぶりに嬉しくなる。
出来るやつだとは思ってたけど、こう目の当たりにすると期待以上でニヤつくのを止められない。
傍から見たら怪しい人だろう。
タイミング良くドア上のストロボライトが点灯すると、スタジオの扉が静かに開く。
チラッと見て確認すると直ぐに蛍に目線を戻すと、彼はそっと近くの椅子に腰を下ろした。
「千尋、時間あるの?」
「お疲れ様。うん、今日はこの後は何も」
「ちょっと頼まれてくれる?」
千尋に時間がある事に期待していた。
この後、2人同時にレコーディングをしたい。
もし今日誰の都合もつかなければ別日に移動しようと思っていたくらいだ。
「操作?」
「うん、頼む。
蛍、もうワンテイク」
マイクを通し、ブースの蛍に話しかける。
「はい、お願いします!」
蛍が千尋に気付いた様で片手だけ挙げると、レコーディング用のマイクに向き直る。
「蛍もすっかり歌い手さんだね」
「慣れるの早くて驚くよな」
「なんでもひとりでやっちゃう秋ちゃんも相当だと思うけどね」
フッと笑ったのを答えとして、蛍の声に集中した。
音を止めるとブース内で苦笑いした蛍と目が合う。
「蛍、今の所もうちょい下のキーから。で、サビ頭少し絞って」
「はい」
笑っている所を見ると、納得する出来ではなかったのだろう。
この短期間で、リアルタイムで違和感を申告出来てしまうところは流石だ。
しかも何が違うかを比較して歌い直すなんて、ほぼしない辺り才能あるってことなんだろう。
「うん、Bとサビは俺は良いと思うけど、どう?納得?」
「うん、俺もOKかな」
「じゃあ一回出てきて」
頷いてヘッドフォンを外すとこちら側に向かってくる。
録った所のチェックをしながら、ブースから出てきた蛍と千尋が挨拶するのが視界に入った。
千尋から相談された時、蛍練習に付き合ってもらってから彼等は仲が良い。
時間があればお互いの練習を見に行ったりと、だいぶ打ち解けているみたいだ。
千尋も、歌い手としての蛍に対する株が上がったようで、蛍も “好きなTRAP” と仲良くなれたのは嬉しいようだ。
雪弥にこれ以上慣れられるよりは良いけど、千尋との接し方が微妙に違う所、正直妬ける。
「良いと思う!」
その思いを誤魔化すように、ヘッドフォンを外して少し大き目の声を出す。
─こんな好意の塊みたいなやつに嫉妬なんて恥ずかしい。
「 ⋯ あのさ、“3.2.1” ってカウントするところ千尋に協力してもらえないかな」
蛍は眉を下げながら2人の顔を見ながら言った。
「 カウントって全部?」
「全部薄く入れられたら良いなと思うけど、出来ればCメロ前の “Lady” の掛け声の所だけ千尋オンリーだとポイントになると思ったんだよね。千尋がやってくれるならだけど」
TRAPに蛍の声を混ぜて合うのだから、蛍の声と千尋の声が合わない訳が無い。
それに声の主がTRAPの千尋だと知れたら、話題性にも繋がるだろう。
楽曲的にも、蛍の言うポイントになるのは勿論、インパクトも与えられる。
くだらない嫉妬で否定して質が下がるのもゆるせないし、否定する理由は見つからない。
都合悪くなると逃げるのはそろそろ辞めたい⋯
千尋に委ねる事にすることにしよう。
まぁこいつが断るわけないんだけど。
「千尋、どう?」
「勿論、蛍と秋ちゃんの頼みなら!」
「ありがとう、千尋」
千尋に笑いかける蛍を見つめながら、嫉妬心が膨れ上がらないように抑え平然を装う。
「どんな感じでやれば良い?」
「⋯ 全体で3箇所。ワンコーラス目のサビ以降だけど取り敢えず1曲聞いて貰おうかな」
ヘッドフォンを千尋に渡すと直ぐに曲を流した。
─思った以上に千尋はやる気だ。
良い技術を持った人間と一緒の作品を作れるのはやっぱり嬉しいよな。
俺だって千尋の事は認めているつもりだ。
でなければTRAPを一緒にやっていない。
嫉妬。
さっき千尋相手にって思ったばかりなのに、この感情相手には抵抗できない。
気付かれないように溜め息に似た息を吐いた。
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