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2.Summer vacation.-吉澤蛍の場合-
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図書室で勉強した翌日から、木曜、金曜と続けて秋良は学校を休んだ。
土日は元々学校が休みだから次会うのは月曜になる。
あの爽やかな笑顔が見れないと思うと、少し寂しい気がした。
だが、明日は譲ってもらったチケットで舞台を観に行く日だ。
用事が出来たという理由で譲ってもらったから、その用事があって数日休んでいるのだろうか。
自室でゴロゴロしながらメールでも入れようかと躊躇っていると突然、スマートフォンの着信音が鳴った。
「わっ⋯」
心を見透かされているようなタイミングで驚きも倍になる。
ディスプレイには知らない番号が表示されていた。
蛍は少し躊躇ったが、顔を顰めて通話ボタンを押した。
「もしもし⋯?」
「あっ蛍くん?私!ナツ」
予想外の相手にドキリと跳ねた心を落ち着かせ、平然を装う。
「あぁ⋯どうしたの?」
「明日、舞台観に来てくれる予定の日だけど大丈夫かなーと思って」
「うん、大丈夫。ちゃんと行く」
よかったと笑うとナツは続ける。
「明日、公演が終わったら後なんだけど、予定ある?」
「いや、特にないよ」
「本当!?じゃあ終わった後、空けておいて?」
「⋯わかった」
そう返事をすると、ナツは嬉しそうな声を上げた後公演の準備があるからと電話を切った。
明日が待ち遠しくなると、先日バイト帰りに買った雑誌のTRAPの特殊ページを開いて、インタビュー記事に目を通した。
外で何か物音がした気がして、蛍は起き上がって部屋を出て階段を降りる。
ちょうど水分補給をしたいと思っていたところだ。
最後の一段を降りるとタイミングよく玄関の扉が開いた。
「あ、父さん。おかえり」
「ただいま。疲れたー」
ボヤきながら靴を脱ぐのは父の佳彦だ。
物音の主もどうやらこの人らしい。
佳彦は家に上がると直ぐリビングに顔を出した。
「何か食べる?」
蛍はそう言って冷蔵庫から取り出したお茶をコップに注いだ。
「ありがとう。先にさっと浴びてくるから何かお願いしても良い?」
「了解」
先にシャワーを浴びに行った父の、いつも座る席にコップを置くと、キッチンに立ち野菜を刻んでいく。
途中、コップに入れたっきり口をつけていないお茶を手に取ると一気に飲み干した。
吉澤家は父子家庭である。
元々両親が共働きであった事もあり、普段から家の手伝いをする事が多かった蛍は、家事は得意な方。
3年前、父と母は離婚し母が家を出ていった時から家事全般が蛍の担当になった事で、ひと通り家事はこなせるようになった。
蛍は、母が嫌いだった。
厳しくて、自分の思い通りにしたくて考えを押し付けてくる母が、嫌いだった。
正直、母と離れることが出来た事に安心しているし、二度と会いたくないとまで思う程だ。
しかし、“大人に歯向かってはいけない”
15年間そう植え付け続けられ、傷付いた心の傷はそう簡単には消えてくれない。
反射的に肯定してしまう、イエスマン。
人と戯れることを嫌う原因もそこにあるのかもしれない。
苦々しい思い出に、蛍は唇を噛んだ。
「蛍?動き止まってるけど、焦げない?」
バスルームから出てきた佳彦が心配そうに覗き込んだ。
「え?⋯うん。大丈夫」
火を止めて出来立てのチャーハンをお皿に盛る。
ボーっとしていた割には焦げも無く、良い仕上がりだ。
「心配事?」
鍋から皿に移したチャーハンを佳彦の前に置くと、そう問われた。
「いや、心配事って言うか⋯」
いただきますと手を合わせてチャーハンを頬張りながら蛍の話に耳を傾ける。
“聞く” 態勢だ。
チャーハンを作るのに使った鍋をシンクに入れ、蛇口を捻るとジューっと水分が蒸発する音が聞こえる。
面と向かって話すのは正直気まずかった。
蛍は鍋を洗いながらポツリと言葉をこぼす。
「⋯舞台のチケットを2枚もらってさ」
うんうんと、声とは言い難い相槌だけが聞こえる。
「明日、行ってくる」
「デート?」
「⋯違う。1人で」
「一人?2枚貰ったって言うからデートかなーって」
佳彦はニコニコしながら蛍の顔を見た。
「いや、2回観る。
なんか、2つの台本を同じキャストで演じるらしい。回毎に違うんだって」
「へぇ、面白そう」
「うん⋯1枚は行けなくなったからって友達が譲ってくれた。もう1枚は誘われた。観に来てって」
「へぇ?もしかして役者さんから?」
コクンと頷くと目を伏せる。
「進歩じゃない?」
「⋯うん」
佳彦を見上げると微笑んでいた。
「蛍はもう、観ることすらもしないのかと父さん思っていたよ」
「⋯うん。俺も、そう思ってた」
『舞台を観に行くのは好き』
そう伝えることが出来たのは、まとわりついてい柵から抜け出すことが出来たという事だろうか。
重い足枷を外し、やっと自由になれたと喜んでも良いのだろうか。
──あれは中学3年の時。
そろそろ受験勉強を始めなければいけないと周りが焦り始める頃。
将来は芸能界で仕事をしたいと、目指し学べる科のある高校へと進路を絞った。
“劇団” に所属し、年間5本程の舞台を熟してきた蛍は、将来は舞台俳優になりたいという夢を見つけた所だった。
最初はただ演じる事が楽しくて、舞台上のあの空気にワクワクして、本数を熟す毎に夢中になっていった。
しかし、蛍の気持ちに反して母は断固として反対していた。
蛍が大きな役を取るようになると、段々口は出さなくなっていったが、母は喜びの類の感情を表に出すこともなかった。
劇団にいること、舞台で生きることを許してくれているものだと感じたのは、自分の勝手な思い込みだったのかもしれない。
そんな時、事件は起こった。
翌日に本番を控えたある日。
舞台や客席では設営、役者は役者で各々の準備を進めていた。
気は確かに張っていた筈だ。
しかし不覚にも舞台上で足を滑らせ、奈落へと勢いよく落ちてしまった。
直ぐに救急車で運ばれたが、右手を骨折した以外は何ともなかった。
あれは心配からくるものだったのだろうか。
酷い剣幕で降板させると怒鳴り散らす母親の反対を押し切って、翌日からの公演には出演した。
足の骨折では無かった事が不幸中の幸い。
舞台に立つことはできたが、思い通りに動けない事にもどかしく思ったことは今でも鮮明に覚えている。
小道具を持つにしても、骨折した腕は利き手。
周りはそこまで気にしていないようだったが、立ち回りや間が変わってしまう事に順応出来ない自分が嫌で仕方がなかった。
母親にはいくら反対されても、劇団は続けていくつもりだった。
もしも己の力ではどうにも出来ない程のことがあっても諦めない、そういう気概でいたが徐々に現れる身体への変化が蛍を悩ませていった。
舞台のスケジュールは期間が一週間程で全12公演あり、土曜にはじまり平日は夜の公演のみ。
学生も多い劇団で、学校が終わってから劇場に通う毎日。
残りの公演も土日の3公演を残すのみとなる。
日が経つにつれて腕の痛みはそう気にはならなくなり、立ち回りも幾らかはましになっていっている気がした。
舞台に集中すれば気にはならないくらいには間も掴めてきていた。
ただ、暗転した時の真っ暗な世界が、蛍を惑わせた。
いつもならすぐに目が慣れて動き出せるのに。
蛍の目は暗闇に耐えられなくなっていた。
なんとか、感覚やタイミングで全公演終える事が出来たが、悔しさとやるせなさはしっかり残り、心身共にくたびれてしまっていた。
それに加え、あの母親のイライラが日々自身にぶつけられる。
蛍は既に限界を超えていた。
目の事は佳彦からも進められ、後から病院にも行ったが特に異常は見つからず、右手の回復の早さに驚かれただけだった。
医者は、多くの舞台を熟す事へのストレス⋯
精神的なものだろうと言ったが、原因は明瞭だった。
一人ではどうすることも出来なかった蛍は、その舞台の後、劇団を辞め夢を諦め、進路を変えて別の高校に進学する事に決めた。
「父さん⋯母さんと離れたのは俺の為?」
突然口を開くと佳彦は酷くむせ返った。
「⋯どうして?」
呼吸を整えながらの発言だった。
「なんとなく」
暫らく止まっていた手を動かし、チャーハンを口に運んだ。
「蛍が気にすることじゃないよ。父さんも蛍と同じ。限界だったんだ」
そう言った佳彦の顔は少し、寂しげに見えた。
土日は元々学校が休みだから次会うのは月曜になる。
あの爽やかな笑顔が見れないと思うと、少し寂しい気がした。
だが、明日は譲ってもらったチケットで舞台を観に行く日だ。
用事が出来たという理由で譲ってもらったから、その用事があって数日休んでいるのだろうか。
自室でゴロゴロしながらメールでも入れようかと躊躇っていると突然、スマートフォンの着信音が鳴った。
「わっ⋯」
心を見透かされているようなタイミングで驚きも倍になる。
ディスプレイには知らない番号が表示されていた。
蛍は少し躊躇ったが、顔を顰めて通話ボタンを押した。
「もしもし⋯?」
「あっ蛍くん?私!ナツ」
予想外の相手にドキリと跳ねた心を落ち着かせ、平然を装う。
「あぁ⋯どうしたの?」
「明日、舞台観に来てくれる予定の日だけど大丈夫かなーと思って」
「うん、大丈夫。ちゃんと行く」
よかったと笑うとナツは続ける。
「明日、公演が終わったら後なんだけど、予定ある?」
「いや、特にないよ」
「本当!?じゃあ終わった後、空けておいて?」
「⋯わかった」
そう返事をすると、ナツは嬉しそうな声を上げた後公演の準備があるからと電話を切った。
明日が待ち遠しくなると、先日バイト帰りに買った雑誌のTRAPの特殊ページを開いて、インタビュー記事に目を通した。
外で何か物音がした気がして、蛍は起き上がって部屋を出て階段を降りる。
ちょうど水分補給をしたいと思っていたところだ。
最後の一段を降りるとタイミングよく玄関の扉が開いた。
「あ、父さん。おかえり」
「ただいま。疲れたー」
ボヤきながら靴を脱ぐのは父の佳彦だ。
物音の主もどうやらこの人らしい。
佳彦は家に上がると直ぐリビングに顔を出した。
「何か食べる?」
蛍はそう言って冷蔵庫から取り出したお茶をコップに注いだ。
「ありがとう。先にさっと浴びてくるから何かお願いしても良い?」
「了解」
先にシャワーを浴びに行った父の、いつも座る席にコップを置くと、キッチンに立ち野菜を刻んでいく。
途中、コップに入れたっきり口をつけていないお茶を手に取ると一気に飲み干した。
吉澤家は父子家庭である。
元々両親が共働きであった事もあり、普段から家の手伝いをする事が多かった蛍は、家事は得意な方。
3年前、父と母は離婚し母が家を出ていった時から家事全般が蛍の担当になった事で、ひと通り家事はこなせるようになった。
蛍は、母が嫌いだった。
厳しくて、自分の思い通りにしたくて考えを押し付けてくる母が、嫌いだった。
正直、母と離れることが出来た事に安心しているし、二度と会いたくないとまで思う程だ。
しかし、“大人に歯向かってはいけない”
15年間そう植え付け続けられ、傷付いた心の傷はそう簡単には消えてくれない。
反射的に肯定してしまう、イエスマン。
人と戯れることを嫌う原因もそこにあるのかもしれない。
苦々しい思い出に、蛍は唇を噛んだ。
「蛍?動き止まってるけど、焦げない?」
バスルームから出てきた佳彦が心配そうに覗き込んだ。
「え?⋯うん。大丈夫」
火を止めて出来立てのチャーハンをお皿に盛る。
ボーっとしていた割には焦げも無く、良い仕上がりだ。
「心配事?」
鍋から皿に移したチャーハンを佳彦の前に置くと、そう問われた。
「いや、心配事って言うか⋯」
いただきますと手を合わせてチャーハンを頬張りながら蛍の話に耳を傾ける。
“聞く” 態勢だ。
チャーハンを作るのに使った鍋をシンクに入れ、蛇口を捻るとジューっと水分が蒸発する音が聞こえる。
面と向かって話すのは正直気まずかった。
蛍は鍋を洗いながらポツリと言葉をこぼす。
「⋯舞台のチケットを2枚もらってさ」
うんうんと、声とは言い難い相槌だけが聞こえる。
「明日、行ってくる」
「デート?」
「⋯違う。1人で」
「一人?2枚貰ったって言うからデートかなーって」
佳彦はニコニコしながら蛍の顔を見た。
「いや、2回観る。
なんか、2つの台本を同じキャストで演じるらしい。回毎に違うんだって」
「へぇ、面白そう」
「うん⋯1枚は行けなくなったからって友達が譲ってくれた。もう1枚は誘われた。観に来てって」
「へぇ?もしかして役者さんから?」
コクンと頷くと目を伏せる。
「進歩じゃない?」
「⋯うん」
佳彦を見上げると微笑んでいた。
「蛍はもう、観ることすらもしないのかと父さん思っていたよ」
「⋯うん。俺も、そう思ってた」
『舞台を観に行くのは好き』
そう伝えることが出来たのは、まとわりついてい柵から抜け出すことが出来たという事だろうか。
重い足枷を外し、やっと自由になれたと喜んでも良いのだろうか。
──あれは中学3年の時。
そろそろ受験勉強を始めなければいけないと周りが焦り始める頃。
将来は芸能界で仕事をしたいと、目指し学べる科のある高校へと進路を絞った。
“劇団” に所属し、年間5本程の舞台を熟してきた蛍は、将来は舞台俳優になりたいという夢を見つけた所だった。
最初はただ演じる事が楽しくて、舞台上のあの空気にワクワクして、本数を熟す毎に夢中になっていった。
しかし、蛍の気持ちに反して母は断固として反対していた。
蛍が大きな役を取るようになると、段々口は出さなくなっていったが、母は喜びの類の感情を表に出すこともなかった。
劇団にいること、舞台で生きることを許してくれているものだと感じたのは、自分の勝手な思い込みだったのかもしれない。
そんな時、事件は起こった。
翌日に本番を控えたある日。
舞台や客席では設営、役者は役者で各々の準備を進めていた。
気は確かに張っていた筈だ。
しかし不覚にも舞台上で足を滑らせ、奈落へと勢いよく落ちてしまった。
直ぐに救急車で運ばれたが、右手を骨折した以外は何ともなかった。
あれは心配からくるものだったのだろうか。
酷い剣幕で降板させると怒鳴り散らす母親の反対を押し切って、翌日からの公演には出演した。
足の骨折では無かった事が不幸中の幸い。
舞台に立つことはできたが、思い通りに動けない事にもどかしく思ったことは今でも鮮明に覚えている。
小道具を持つにしても、骨折した腕は利き手。
周りはそこまで気にしていないようだったが、立ち回りや間が変わってしまう事に順応出来ない自分が嫌で仕方がなかった。
母親にはいくら反対されても、劇団は続けていくつもりだった。
もしも己の力ではどうにも出来ない程のことがあっても諦めない、そういう気概でいたが徐々に現れる身体への変化が蛍を悩ませていった。
舞台のスケジュールは期間が一週間程で全12公演あり、土曜にはじまり平日は夜の公演のみ。
学生も多い劇団で、学校が終わってから劇場に通う毎日。
残りの公演も土日の3公演を残すのみとなる。
日が経つにつれて腕の痛みはそう気にはならなくなり、立ち回りも幾らかはましになっていっている気がした。
舞台に集中すれば気にはならないくらいには間も掴めてきていた。
ただ、暗転した時の真っ暗な世界が、蛍を惑わせた。
いつもならすぐに目が慣れて動き出せるのに。
蛍の目は暗闇に耐えられなくなっていた。
なんとか、感覚やタイミングで全公演終える事が出来たが、悔しさとやるせなさはしっかり残り、心身共にくたびれてしまっていた。
それに加え、あの母親のイライラが日々自身にぶつけられる。
蛍は既に限界を超えていた。
目の事は佳彦からも進められ、後から病院にも行ったが特に異常は見つからず、右手の回復の早さに驚かれただけだった。
医者は、多くの舞台を熟す事へのストレス⋯
精神的なものだろうと言ったが、原因は明瞭だった。
一人ではどうすることも出来なかった蛍は、その舞台の後、劇団を辞め夢を諦め、進路を変えて別の高校に進学する事に決めた。
「父さん⋯母さんと離れたのは俺の為?」
突然口を開くと佳彦は酷くむせ返った。
「⋯どうして?」
呼吸を整えながらの発言だった。
「なんとなく」
暫らく止まっていた手を動かし、チャーハンを口に運んだ。
「蛍が気にすることじゃないよ。父さんも蛍と同じ。限界だったんだ」
そう言った佳彦の顔は少し、寂しげに見えた。
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