森の中のレストラン

なつみかん

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第1章ー森の中のレストランー

かくれんぼ

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「はぁ~今日も1日…無事に終わった」

私は、橘夏希。よくいる女子高校生だが…ここら辺に引っ越してまだ3ヶ月の新参者。なぜか、よくわからないが私が何かしたのだろうか。確かに愛想は良くなかったと思う。まぁ、最初が肝心なのにも関わらず私は挨拶なども笑顔1つなかった。でも、普通だったら初めてで緊張しているとか考えてくれてもいいはず!だけど…そうも、簡単にいかなくてこんな、殺風景な田舎にもイジメは生まれてしまうものなんだと、なんとも言えなくなってしまった。

ドンッ!

「きゃははははっ!ごめんね夏希ちゃ~ん!あたっちゃったぁー?あははっ!」

絶対心の底から、ごめんなんて…思ってないな。なんて考えながら下に落ちた教科書を拾っていく。

(あーぁ、泥水に数学のノートつかっちゃってるよ~もー本当になんで、私が…)

そんな私の横を通ったクラスメートも、クラスでも直接イジメには参加しないだけで見て見ぬ振り。

(あ、えーと誰だっけ?同じクラスの…浜崎さんだ。あーぁ、めっちゃ私の事見てて拾おうとしてる。佳奈と優菜がいるから、気にしない方が…)

佳奈と優菜は、私をイジメている張本人だ。私が気に入らないのか、下駄箱の中にゴミを入れる。私の机、ロッカーを荒らすなど、よくまぁそんなにちょっかいを出そうと思う。むしろ尊敬するくらいだ。
すると、横を通りすぎていこうとした浜崎さんが、意を決したのか私の方を振り返って下に落ちている筆箱を拾おうとしたから、私は小声で。

「拾わない方が、いいよ。佳奈と優菜が見てるし…なにより、浜崎もいじめられる羽目になるよ?」
なんとも、可愛らしくないお礼だろうか、でも長く話していたらそれだけでもきっと、浜崎さんまでもが標的にされてしまう。周りに無駄な迷惑をかけたくない。私だけで、十分…確かに楽ではないが…
固まっている浜崎さんに、少し頭を下げて歩いて行った。

                       ー翌日ー

(今日も、きつかった。とーゆーか…今現在ピンチ!さっきから、佳奈と優菜に追いかけられている。)

「どこいった?夏希の野郎。あったらただじゃおかねぇ」

(…………うぉぉぉぉぉ!やばい、どーしよう…はぁ~なんで、こんな)
…………さかのぼること、30分前…授業も終わり、イジメタイムも終わり、私は全て終わらせて帰路へついたところだった。だけど、部活動のサッカーボールが来たから、思い切って蹴ったら、そちらの方向には行かず、ヘニョヘニョに飛んでいくボールは見事優菜の頭へヒット!よしっ!………じゃない!どーしよ…やってしまった。と思い逃げたところを、佳奈に見られて、追いかけられているところだ…

「はぁ~」

どうせ、ここもすぐ見つかってしまうだろう。バレないように、違うところへいこう。

(そーえば、噂であの山…カフェがあるとか…)

「よしっ!いこうっ!」
あ!やってしまった…大声を出してしまった…

「あっちだよ!優菜!」

大変だ!早く逃げなきゃ!

ー続くー
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