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心のままに
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蝶の妖精たちの言葉で、ざわめきだした心。
奥底におしこめていたものが、でようでようと、もがいてくる。
気が付いたら、ためこんでいたものをはきだすように、思いつくまま、一気に、しゃべっていた。
「この石をくれた冬樹君は、初めてできた友達。この妖精の石を宝物だって言って、私に見せてくれた。石の模様を見た瞬間、私が妖精の羽みたいって言ったら、冬樹君、すごく喜んで……。今まで見せた人はだれも気付かなかったんだって。そんなに妖精が大好きで、本物の妖精を見たいと願っている冬樹君を見てると、つい、しゃべりたくなったの。ずっと隠してきたけれど、不思議な存在、妖精が見えるってことを……」
「ちょっと待って! 今のそこ、おかしくない?」
「ええ。理解できないわ」
「なんで妖精が見えることを隠してたの?」
「そうよね。自慢するならわかるけど」
ざわざわと騒ぎ出した蝶の妖精たち。
「だって、妖精を信じない人たちに言っても、信じてもらえないもん。不気味がられたり、嘘ついているって言われるから……」
「なんですって!?」
「真実を嘘だと決めつけるなんて、ひどいわ」
「しかも妖精が見えると不気味なの? 失礼な!」
「私がはるなら、相手が信じるまで『妖精が見える』って、耳元でささやき続けてやるわね」
蝶の妖精たちの怒った声を聞いていると、不思議と、落ち着いてきた。
かわりに怒ってくれたみたいで、すっきりする……。
「でも、この石を見つけた子は、信じたんでしょ?」
「妖精がいることを信じてないと、到底見つけられない石だもの」
「確かに、そうね。人の目だけで探せる石じゃない」
「妖精への気持ちがないと、無理よね」
蝶の妖精たちの言葉に、私はうなずいた。
「私が隠していたことをうちあけると、冬樹君はもちろん信じてくれて、とても喜んだ。私がなんでそんなに喜ぶのか聞くと、冬樹君、こう言ったの。『ぼくのともだちが妖精を見たんだよ。うれしいにきまってる。ありがとね、はるちゃん。妖精をみつけてくれて』って」
「はあ、なんていい子なの!」
「さすが、妖精好きだけあるわね」
「なのに、なんで、はるは友達だったって、終わったことのように言うのかしら」
「心から血をながしながらね」
「それは……、冬樹君がしゃべったから……。私、約束したの。妖精が見えることを、だれにも言わないでって。冬樹君、僕みたいに喜ぶ人もいるから、隠すなんてもったいないって言ってたけど、私が強く言うと、私がしゃべりたくなるのを待つって言ってくれた……。そして、この宝物の妖精の石を私にくれたの。この妖精の石を見たら、妖精を見たことを教えてくれたから、僕がすごく喜んだことを思い出してほしいって。……なのに、次の日、学校に行ったら、私の秘密を知ってるクラスメイトがいて、私が嘘をついているって責められた。妖精なんていないって……。約束をやぶるなんて、友達じゃない。だから、冬樹君に友達をやめるって言ったの……」
「冬樹が約束をやぶった? なんでわかるの?」
「そうよね。そこ、私もよくわからないわ」
「この石を見つけるような子が、簡単に約束をやぶるかしら?」
「信じられないわね。本当に冬樹がしゃべったの?」
「冬樹君はしゃべってないって言ってた。私と約束したから、本当に言ってないって……。でも、クラスメイトは、冬樹君から聞いたって。その子、冬樹君の幼馴染で……。信じたくはないけど、私が秘密をうちあけたのは、冬樹君だけだから。やっぱり、しゃべったとしか考えられない……」
「つまり、はるは、冬樹の言うことを信じなかった」
「嘘だと決めつけた」
「はるは、妖精が見えることを信じてもらえないのが嫌だったんでしょ」
「でも、冬樹には同じことをしたのね」
蝶の妖精たちの言葉が、ぐさりと心に突き刺さった。
私、同じことをしてたの……?
「はるは、この石をくれた冬樹と、そのクラスメイトとやら、人として、どっちが信じられる?」
と、聞いてきたのは、若草色をした妖精、春。
「冬樹君」
迷うことなく口からでた。
「だったら、心のままに信じてみたらいいじゃない」
「そうよ。信じてない人にどう言われようが、どう思われようが関係ないものね」
「今のはるは、心の芯と違うことを言ってるから、心が血をながしてとっても痛そうよ」
「確かに。見てられないわね……」
ほんとだ……。
私は、なんで、信じてもいない人の言葉をすぐに信じて、友達の冬樹君の言葉を信じなかったんだろう。
もっと傷つくのが怖くて、私と話をしようとしてくれていた冬樹君から逃げまくった。
でも、冬樹君から離れても寂しいだけで、ちっとも楽にはならなかった……。
忘れようとしたけれど、ずっと心が痛かった……。
「フフ……。やっと、閉じていた心の目もあいてきたみたいね」
「はるに本当のはるがきそう」
「いやだわ。それ、だじゃれ? おもしろくないんだけど」
「とにかく、はるはもう大丈夫。ということで、私たちのたのみごとをお願いね!」
と、しめくくった若草色の妖精、春。
励ますように、私の頬を羽で優しくたたいた。
ふわりと光の粒が舞う。
他の蝶の妖精たちもよってきて、次々に同じように羽でたたいていく。
私は頬を手で触ってみた。
なんだか、あたたかい……。
「ありがとう、蝶の妖精さんたち」
私の口からは感謝の言葉がとびだしていた。
奥底におしこめていたものが、でようでようと、もがいてくる。
気が付いたら、ためこんでいたものをはきだすように、思いつくまま、一気に、しゃべっていた。
「この石をくれた冬樹君は、初めてできた友達。この妖精の石を宝物だって言って、私に見せてくれた。石の模様を見た瞬間、私が妖精の羽みたいって言ったら、冬樹君、すごく喜んで……。今まで見せた人はだれも気付かなかったんだって。そんなに妖精が大好きで、本物の妖精を見たいと願っている冬樹君を見てると、つい、しゃべりたくなったの。ずっと隠してきたけれど、不思議な存在、妖精が見えるってことを……」
「ちょっと待って! 今のそこ、おかしくない?」
「ええ。理解できないわ」
「なんで妖精が見えることを隠してたの?」
「そうよね。自慢するならわかるけど」
ざわざわと騒ぎ出した蝶の妖精たち。
「だって、妖精を信じない人たちに言っても、信じてもらえないもん。不気味がられたり、嘘ついているって言われるから……」
「なんですって!?」
「真実を嘘だと決めつけるなんて、ひどいわ」
「しかも妖精が見えると不気味なの? 失礼な!」
「私がはるなら、相手が信じるまで『妖精が見える』って、耳元でささやき続けてやるわね」
蝶の妖精たちの怒った声を聞いていると、不思議と、落ち着いてきた。
かわりに怒ってくれたみたいで、すっきりする……。
「でも、この石を見つけた子は、信じたんでしょ?」
「妖精がいることを信じてないと、到底見つけられない石だもの」
「確かに、そうね。人の目だけで探せる石じゃない」
「妖精への気持ちがないと、無理よね」
蝶の妖精たちの言葉に、私はうなずいた。
「私が隠していたことをうちあけると、冬樹君はもちろん信じてくれて、とても喜んだ。私がなんでそんなに喜ぶのか聞くと、冬樹君、こう言ったの。『ぼくのともだちが妖精を見たんだよ。うれしいにきまってる。ありがとね、はるちゃん。妖精をみつけてくれて』って」
「はあ、なんていい子なの!」
「さすが、妖精好きだけあるわね」
「なのに、なんで、はるは友達だったって、終わったことのように言うのかしら」
「心から血をながしながらね」
「それは……、冬樹君がしゃべったから……。私、約束したの。妖精が見えることを、だれにも言わないでって。冬樹君、僕みたいに喜ぶ人もいるから、隠すなんてもったいないって言ってたけど、私が強く言うと、私がしゃべりたくなるのを待つって言ってくれた……。そして、この宝物の妖精の石を私にくれたの。この妖精の石を見たら、妖精を見たことを教えてくれたから、僕がすごく喜んだことを思い出してほしいって。……なのに、次の日、学校に行ったら、私の秘密を知ってるクラスメイトがいて、私が嘘をついているって責められた。妖精なんていないって……。約束をやぶるなんて、友達じゃない。だから、冬樹君に友達をやめるって言ったの……」
「冬樹が約束をやぶった? なんでわかるの?」
「そうよね。そこ、私もよくわからないわ」
「この石を見つけるような子が、簡単に約束をやぶるかしら?」
「信じられないわね。本当に冬樹がしゃべったの?」
「冬樹君はしゃべってないって言ってた。私と約束したから、本当に言ってないって……。でも、クラスメイトは、冬樹君から聞いたって。その子、冬樹君の幼馴染で……。信じたくはないけど、私が秘密をうちあけたのは、冬樹君だけだから。やっぱり、しゃべったとしか考えられない……」
「つまり、はるは、冬樹の言うことを信じなかった」
「嘘だと決めつけた」
「はるは、妖精が見えることを信じてもらえないのが嫌だったんでしょ」
「でも、冬樹には同じことをしたのね」
蝶の妖精たちの言葉が、ぐさりと心に突き刺さった。
私、同じことをしてたの……?
「はるは、この石をくれた冬樹と、そのクラスメイトとやら、人として、どっちが信じられる?」
と、聞いてきたのは、若草色をした妖精、春。
「冬樹君」
迷うことなく口からでた。
「だったら、心のままに信じてみたらいいじゃない」
「そうよ。信じてない人にどう言われようが、どう思われようが関係ないものね」
「今のはるは、心の芯と違うことを言ってるから、心が血をながしてとっても痛そうよ」
「確かに。見てられないわね……」
ほんとだ……。
私は、なんで、信じてもいない人の言葉をすぐに信じて、友達の冬樹君の言葉を信じなかったんだろう。
もっと傷つくのが怖くて、私と話をしようとしてくれていた冬樹君から逃げまくった。
でも、冬樹君から離れても寂しいだけで、ちっとも楽にはならなかった……。
忘れようとしたけれど、ずっと心が痛かった……。
「フフ……。やっと、閉じていた心の目もあいてきたみたいね」
「はるに本当のはるがきそう」
「いやだわ。それ、だじゃれ? おもしろくないんだけど」
「とにかく、はるはもう大丈夫。ということで、私たちのたのみごとをお願いね!」
と、しめくくった若草色の妖精、春。
励ますように、私の頬を羽で優しくたたいた。
ふわりと光の粒が舞う。
他の蝶の妖精たちもよってきて、次々に同じように羽でたたいていく。
私は頬を手で触ってみた。
なんだか、あたたかい……。
「ありがとう、蝶の妖精さんたち」
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