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両親を捨てれば…
⑧
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それから私達はPJおじさんに別れを告げて公園に戻ってきた。PJおじさんに貰ったばかりのダウンはとてもフカフカしていて温かい。これなら夜の寒さ対策は十分間に合う。けれど、ジャンは少し心許ない格好をしている。薄手のコートに毛糸のマフラー、それなりに高そうな素材を使っているようだけれど、寒さが防げなければ意味がない。
「ジャン、今から薪になりそうなものを探すわよ、燃えるなら何でも良いわ。」
「焚き火をするんだね。」
「そうよ、それに明かりにもなるし…生き物よけにもなるから。」
「また脅かすつもりだろ?」
「バレた?」
私達は笑いながら辺りを散策した。30分くらいで古新聞や段ボール、落ち葉に枯れ枝がかなり拾えた。
「これだけあれば十分だわ!」
「けどさ、肝心の火をつける道具がないじゃない?」
「ジャン、あなた私を誰だと思っているの?私はホームレスのベテランよ、なんたって産まれながらに外で暮らしているのだからね。」
そう言って、私はポケットからライターを取り出した。簡単なサバイバルセットもどきなら常に持ち歩いている。
「ジャン、今から薪になりそうなものを探すわよ、燃えるなら何でも良いわ。」
「焚き火をするんだね。」
「そうよ、それに明かりにもなるし…生き物よけにもなるから。」
「また脅かすつもりだろ?」
「バレた?」
私達は笑いながら辺りを散策した。30分くらいで古新聞や段ボール、落ち葉に枯れ枝がかなり拾えた。
「これだけあれば十分だわ!」
「けどさ、肝心の火をつける道具がないじゃない?」
「ジャン、あなた私を誰だと思っているの?私はホームレスのベテランよ、なんたって産まれながらに外で暮らしているのだからね。」
そう言って、私はポケットからライターを取り出した。簡単なサバイバルセットもどきなら常に持ち歩いている。
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