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7.神官の罪

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「もしかして、シャーロットが帰る家があるのにここに見習いに来たのは、神官様のことを探るため?」

「ええ。どうしても私、あの人の秘密を暴きたいの」

「神官様の秘密……」

 ヘレンは迷ったように顔を伏せる。それから、じっと私を見つめて言った。

「……シャーロットがそんなに探したいと言うなら、きっと重要なことなんでしょうね」

「ええ。どうしてもやりたいの。そうじゃないと死んでも死にきれないのよ」

「そこまで……? そう、でも、そうね。シャーロットにはたくさん借りがあるし、私は協力するわ」

 ヘレンは真っ直ぐに私を見て言う。

 ヘレンの言葉を聞いたコーリーとマギーは、顔を見合わせて思案顔をしていたけれど、やがて思い切ったようにこちらを見て言った。

「私も、シャーロットがそこまでやりたいことなら協力する」

「私も。でも、あんまり危険なことはしちゃだめよ」

「ありがとうヘレン、コーリー、マギー!」

 私は笑顔で三人にお礼を言う。

 さっきまで戸惑い顔だった三人も、一度決めてしまうとすっかり張り切って神官様をどうやって出し抜きましょうかなんて話し合っている。

 私はなんだかわくわくした気分でその様子を見ていた。


***

 無事、三人に協力を引き受けてもらえたので、私はいつも以上にハイスピードで見習いの仕事を終わらせて、テレンスの部屋へ向かうことにした。

「さぁ、今日の分の仕事も終わったし、早速神官様の部屋に行きましょう!」

 元気よく言うと、ヘレンが難しい顔をする。

「シャーロット、神官様の部屋には鍵がかかっていると思うけどどうするの?」

「それは平気よ。私がちゃちゃっと何とかするわ」

「そんなことできるの?」

 不思議そうな顔をするヘレン達に構わず、テレンスの部屋まで歩いていく。
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