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春夏

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11. いざアインネートへ

旅の予定

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「ねぇねぇシキくん」時折現れる獣を倒しながら先を目指す。「どしたん?疲れたか?」「まだまだ平気。あのね、今日はこの前のゾーンまで行くんでしょ。その先は?」「王都がゼクランド。ここからヒュン、フィアナ、ドライア、ツヴァラス。そしてアインネート。ヌーラはそのすぐ先や」「遠いねぇ」「せやなぁ。馬車に乗ってもええねんけどケツが痛なんねん」「お屋敷に行くだけでもちょっと痛いもんね」「せやな。ヒカリが痛なったら困るからなぁ」お、意味わかったみたいやな。赤くなっとる。「…でも疲れちゃったら乗ってもいい?」「もちろん。そしたら抱っこで寝よな」残念ではあるけど、ヒカリの体調が優先やし。「うん!ありがと!」今日も可愛ええわ。お、ウリルやな。「やってみるか?」「うん!」始めは3回殴ってようやく倒したウリルを今では一撃。「杖も上手くなったなあ」「だって俺カッコイイから!強い!」アハハ、と笑い合う。楽しい旅。

「おーい!」とヒカリが手を振る。予定通りゾーンに着いて伐採のオッサンたちに挨拶。「お、リューにヒカリちゃん!」「なにがヒカリちゃんや!ヒカリは…」「リューのモンだろ、わかってるって」テントを張ってから伐採を手伝う。オッサンたちと一緒に晩飯。「この前の湧き出し、もうなんともあらへんの?」「おう、リューたちのおかげでな。俺たちで倒せるくらいの獣だけさ」「俺、今日ウリル倒した!」すごいすごい、偉いな、なんて褒められてニコニコや。この調子でどこの街でも可愛がられるやろなぁ…誰にもやらんぞ、と日課になってもうた決意をまた今日も。
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