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9. Aランクになりたい
Aランク
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心地よい疲れ。ヒカリの頬に触れると擦り寄ってくるから可愛ええ。さっきまであんなにエロかったのに、今は何も知らない子どもの表情。俺だけが知っているヒカリの全て。たまらん、独占欲が満たされていく。可愛ええ、可愛ええ、とキスをして、しばし幸せに身を委ねた。
シキくんと手を繋ぐ。「ほな出発しよか」「うん。またねー」夕飯を一緒に食べて仲良くなった伐採のおじさんたちが「気をつけて行けよ」「ヒカリちゃんまたな!」なんて見送ってくれた。「なにがヒカリちゃんじゃ!ホンマ油断ならんわ!」シキくんはいつも怒るから笑ってしまう。「ええか、他のやつに誘われてもついていったらあかんよ」「行くわけないでしょ。俺はシキくんがいいんだからね!」嬉しそうなタレ目。いつもはカッコイイのに、こんなときのシキくんはほんとに可愛いい。いつも俺のこと、可愛ええ可愛ええ、って言ってくれるけど、シキくんだって可愛いい。かと思えば真剣な顔になって俺を庇い獣を倒す。絶対に守ってくれる大好きなシキくん。「あのね、俺たち一緒にいるようになってまだ1か月くらいしかたってないんだよね」「せやなあ。まさか俺に飽きてもた?!」そんなわけないでしょ。どんどん好きになってる。俺の体だって変えちゃったくせに…。あんなこと俺がするようになるなんて。「飽きるわけないじゃん。ずっと一緒にいてよね。大好きだから!」やだ、タレ目がヤラしくなった。それが嬉しいなんて、俺、やっぱりシキくんじゃなきゃダメなんだ。伝えるように手を強く握ったら優しいキスがおりてきた。
予定通り日暮れ前に王都に到着。ギルドに行くとキールさんが出迎えてくれた。「お疲れ様。いろいろ助かったよ。早速だけど納品を確認しようか。……よし、揃っているね。ギルド長が待ってるよ…ヒカリ君、そんな顔しなくても大丈夫」不安気なヒカリ。「よし、結果聞きに行くで。キールさんもお疲れさんでした」
「おう、来たか。試験中だというのにすまなかったな。結果はもちろん合格。リュー、Aランクになると優遇されることもある。傲慢になるな。今以上に気を引き締めていけ」「はい!わかっとります」「ヒカリ、ちゃんと見張っていろよ」ヒカリが俺を見て「うん!ずっと見張っててあげるね。シキくんおめでとう!」と笑う。「ああ、それでいい。さてヒカリ、今回の働きは見事だった。依頼の達成でEランク昇格だが、湧き出しを収めた功でDランクを認める」「!ウソ!いいんですか?!」「あたりまえだ。お前がいなければ湧きを収めるのにもっと時間がかかっただろう。被害も増えていたはずだ。立派な働きだった、これからもよろしく頼む」「はい!シキくん聞いた?俺カッコイイ?」ねぇねぇと尋ねてくるヒカリ。「よし、帰ろ!帰ってシよ!」「!シキくんのバカ!」爆笑するギルド長に一礼してさっさとヒカリを連れ出した。
シキくんと手を繋ぐ。「ほな出発しよか」「うん。またねー」夕飯を一緒に食べて仲良くなった伐採のおじさんたちが「気をつけて行けよ」「ヒカリちゃんまたな!」なんて見送ってくれた。「なにがヒカリちゃんじゃ!ホンマ油断ならんわ!」シキくんはいつも怒るから笑ってしまう。「ええか、他のやつに誘われてもついていったらあかんよ」「行くわけないでしょ。俺はシキくんがいいんだからね!」嬉しそうなタレ目。いつもはカッコイイのに、こんなときのシキくんはほんとに可愛いい。いつも俺のこと、可愛ええ可愛ええ、って言ってくれるけど、シキくんだって可愛いい。かと思えば真剣な顔になって俺を庇い獣を倒す。絶対に守ってくれる大好きなシキくん。「あのね、俺たち一緒にいるようになってまだ1か月くらいしかたってないんだよね」「せやなあ。まさか俺に飽きてもた?!」そんなわけないでしょ。どんどん好きになってる。俺の体だって変えちゃったくせに…。あんなこと俺がするようになるなんて。「飽きるわけないじゃん。ずっと一緒にいてよね。大好きだから!」やだ、タレ目がヤラしくなった。それが嬉しいなんて、俺、やっぱりシキくんじゃなきゃダメなんだ。伝えるように手を強く握ったら優しいキスがおりてきた。
予定通り日暮れ前に王都に到着。ギルドに行くとキールさんが出迎えてくれた。「お疲れ様。いろいろ助かったよ。早速だけど納品を確認しようか。……よし、揃っているね。ギルド長が待ってるよ…ヒカリ君、そんな顔しなくても大丈夫」不安気なヒカリ。「よし、結果聞きに行くで。キールさんもお疲れさんでした」
「おう、来たか。試験中だというのにすまなかったな。結果はもちろん合格。リュー、Aランクになると優遇されることもある。傲慢になるな。今以上に気を引き締めていけ」「はい!わかっとります」「ヒカリ、ちゃんと見張っていろよ」ヒカリが俺を見て「うん!ずっと見張っててあげるね。シキくんおめでとう!」と笑う。「ああ、それでいい。さてヒカリ、今回の働きは見事だった。依頼の達成でEランク昇格だが、湧き出しを収めた功でDランクを認める」「!ウソ!いいんですか?!」「あたりまえだ。お前がいなければ湧きを収めるのにもっと時間がかかっただろう。被害も増えていたはずだ。立派な働きだった、これからもよろしく頼む」「はい!シキくん聞いた?俺カッコイイ?」ねぇねぇと尋ねてくるヒカリ。「よし、帰ろ!帰ってシよ!」「!シキくんのバカ!」爆笑するギルド長に一礼してさっさとヒカリを連れ出した。
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