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9. Aランクになりたい
ギルド長の話
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教会に着くとヒカリが泣きそうな顔でロールさんに頭を撫でられとるところやった。足早に近づくと気付いたヒカリが「シキくん!おかえり」とニッコリ笑った。あれ、泣きそうに見えてんけど?戸惑う俺に微笑んだロールさんが「リュー君、明日の試験、がんばってね。ヒカリ君も」と手を振る。うん!と元気よく返事をしたヒカリと手を繋いで歩きながら尋ねる。「なんかあったん?」「ううん?なんで?」「さっき泣きそうに見えたから」ああ、と頷いて「あのね、明日シキくんに迷惑かけたらどうしよう、ってロールさんに言ったの。そしたら、ソロではなくヒカリ君を連れて行くと決めたリュー君の覚悟に応えてあげなさい、って言われて。俺がんばるからね!」「そか。頼りにしとるで」
「リュー君、待ってたよ。おかえりヒカリ君」ただいまぁーと可愛ええ返事。デレデレしとったら「ギルド長が待ってるよ。ヒカリ君はどうする?」「俺いた方がいい?いなくてもいいなら食堂でオヤツ食べてる」「ほな待っといて。誰にもついてったらアカンよ」わかってる、と小走りで食堂へ。「アハハ、相変わらず可愛いね」せやろ。ホンマに可愛ええねん。「ギルド長はそこの部屋だよ。アタシはヒカリ君を見ててあげよう」「頼んます」
「お前がコイツを倒したのか」「はい、リューです」ギルド長はゴツいオッサンや。「詳しく教えてくれ。場所は……」熊が出た場所や強さを伝える。やっぱり珍しい獣やったんやな。「ふむ、わかった。リュー、倒してくれて助かった。コイツはグリズリーの変異体だな」「変異体?」「そう、何かのきっかけで…別の強い個体を倒しただとか、魔力の濃い場所にいただとか、変異のきっかけはいろいろあるようだが、コイツもそうして変異体になったんだろうよ。変異体は通常より強く、通常ならよく効く魔法が効かなかったり、とにかく厄介なんだよ。ありがとな」「いや、たまたまや」褒められてちょっと照れ臭い。「明日、Aランク試験を受けるそうだな。しっかりやれよ」と激励を受けて退出、「ヒカリ待たせたな」周りの奴らを睨みつけながらヒカリのもとへ。「さあ、明日だね。がんばりなよ!朝は遅刻しないように」とキールさんにも励まされてギルドを出た。
「リュー君、待ってたよ。おかえりヒカリ君」ただいまぁーと可愛ええ返事。デレデレしとったら「ギルド長が待ってるよ。ヒカリ君はどうする?」「俺いた方がいい?いなくてもいいなら食堂でオヤツ食べてる」「ほな待っといて。誰にもついてったらアカンよ」わかってる、と小走りで食堂へ。「アハハ、相変わらず可愛いね」せやろ。ホンマに可愛ええねん。「ギルド長はそこの部屋だよ。アタシはヒカリ君を見ててあげよう」「頼んます」
「お前がコイツを倒したのか」「はい、リューです」ギルド長はゴツいオッサンや。「詳しく教えてくれ。場所は……」熊が出た場所や強さを伝える。やっぱり珍しい獣やったんやな。「ふむ、わかった。リュー、倒してくれて助かった。コイツはグリズリーの変異体だな」「変異体?」「そう、何かのきっかけで…別の強い個体を倒しただとか、魔力の濃い場所にいただとか、変異のきっかけはいろいろあるようだが、コイツもそうして変異体になったんだろうよ。変異体は通常より強く、通常ならよく効く魔法が効かなかったり、とにかく厄介なんだよ。ありがとな」「いや、たまたまや」褒められてちょっと照れ臭い。「明日、Aランク試験を受けるそうだな。しっかりやれよ」と激励を受けて退出、「ヒカリ待たせたな」周りの奴らを睨みつけながらヒカリのもとへ。「さあ、明日だね。がんばりなよ!朝は遅刻しないように」とキールさんにも励まされてギルドを出た。
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