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春夏

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9. Aランクになりたい

お祖父様とお祖母様は貴族です

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皆で朝食。ヒカリが教会で歌うとることを伝えると「何が何でも聴かなきゃならん!夕方だな?間に合うように仕入れを済ませてくるぞ!」メシもそこそこにじいちゃんが出ていく。「私も聴きたいね。予定を調整しよう」伯父上が執事さんに何か指示しとる。「僕らは午前の様子も見たいね。父上たちはどうなさいますか?」「ふむ、明日には王都を出ねばならんし、午前はリューとギルドに。昼食の誘いを受けとるから夕方教会へ向かおう」ということで、ヒカリと父ちゃん母ちゃんにばあちゃん、俺とお祖父様お祖母様の組み合わせで馬車で出発。

「今日、司祭さんからみんなに大事な話があんねん。せやから夕方、絶対間に合ってほしいんよ」「…ヒカリに関することか?」頷くと「リュー、あなたたちが幸せになることを願っているわ」とお祖母様が静かに言った。

大剣の講習を見学し、なんやら楽しそうなお祖父様。お祖母様は怖々見とる。キールさんに案内されながらギルドを見て回り、満足して出ていった。「リュー君、連れてくるならそう言ってよ。緊張したー」「すんません。いつもいろんな人が出入りしとるから大丈夫やろ、思て」「そりゃそうだけど貴族はめったに来ないんだよ。はぁ疲れた」お詫びにキールさんに昼飯をおごる。「司祭さんが今日の歌のあとで、ヒカリの力のこと皆に伝える、て」「そうか。きっと驚くだろうね。そしてますますヒカリ君を可愛がる、と」…目に浮かぶわ。「せや、旅の予定が決まりそうなんよ。出発前にAランク試験受けたいねん」「わかった。食べ終わったら説明するよ」
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