確率は100

９. Ａランクになりたい

ヒカリ、初めての冒険

夕方、ヒカリを教会に迎えに行き帰宅。魔力満タンにしとかな、と言いくるめ、互いのモノを擦り合わせる。兜合わせや。体力温存のため、挿れたい気持ちをなんとか堪えて出発。「どこに行くの？」「ヒカリを見つけた森や。明るいうちにあの日野宿した草むらまで行こう。泊まりの準備してから探索やな」「暗いよ？」「今日は晴れとるし月明かりがあるはずや。一応ランタンも買うたし」灯りの魔法、ライトもカミナさんに教えてもろたけど、索敵に結界、それにライトは俺にはまだキツイ。精進せな。

街道ではウリルが出た。「俺！俺やりたい！」心配やったけど側で見守る。「ウリルはまっすぐ走ってくるからな、待ち構えとればええ！」「わかった！」軽く飛ばした炎でスピードが落ちたところを杖の横薙ぎで転ばせる。「よし！そこや！」渾身の一振りで、とはいかんかったが３度めの振り下ろしで成功。「…俺にもできた…できたよ！」震えるヒカリを抱きしめて落ち着かせる。「怖かったやろ、大丈夫か？」「…怖かった…でもシキくんがいてくれたから大丈夫！」ヒカリの頭を撫でるとはにかんだ。天使の笑顔や。天使がここにおるで。ウリルを解体して先を急ぐ。

テントを張り少し休憩。「このまま休むか？」「ううん、行く。俺、ファンドに会わなきゃ」「せやな。無理はせんでな」「うん！シキくんも。俺がんばって守るからね、シキくんも守って」キスを交わす。ヒカリのバッグにランタンをくくりつけテントを出た。