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9. Aランクになりたい
試験を受けよう
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「ランクはね、武器、魔法、調薬、鍛冶…それぞれの職業に設定されているのさ。例えば町中の薬屋でもAランクの薬師が作る薬とBランクの薬師が作る薬とでは効き目の違いがあるよ。もちろん値段も違う。リュー君も戦闘以外のことでできることがあるならランクをみてもらうといいね。途中の町で路銀が稼げるかもしれないよ。アタシたちもロールが作った薬を売って、美味しい酒を飲んだりちょっといい宿に泊まったりしたな」そんなこともできんねや。「冒険者ランクはBまでは依頼をこなした回数や特別な獣の討伐で上げることができる。リュー君もそうだったろ?でも鍛冶や調薬とかの職業ランクはギルドの試験で上げるのさ。戦えない人もいるからね、依頼は危険だ」なるほど。ほな俺も受けてみよか。とりあえず調薬と鍛冶を受けて…冒険者の試験は講習を終えてからやな。うまいこと、2日後に鍛冶、7日後に調薬の試験があるというのでどちらも申し込んで教会へ。
「シキくんっ!おかえりー」「ただいま。遅なってすまんな」「ロールさんとおやつ食べてたー」嬉しそうや、はぁ可愛ええ。講習の疲れもこの笑顔でふっとぶわ。「ロールさん、いつもすんません」「いえいえ、リュー君お手製のクッキー、いただいてますよ」「シキくんって凄いよねぇ。こんな美味しいクッキー作れるんだもん。俺には手伝わせてくれないんだよ」…しゃあないやろ、危なっかしくて見てられへんのよ。粉はこぼすわ、砂糖は入れすぎるわ…、いや、そこがまた可愛ええんやけども。「ロールさん、ヒカリも何か武器持っとった方がええんやないか、ってギルドで聞いてみたら、ロールさんに頼め、て」ロールさんはちょっと赤くなって「キールですね?余計なことを言ってましたでしょう…若気のいたりです」「え?ロールさんも戦うの?」「3人でパーティ組んで冒険しとったんやて」「すごい!俺に教えてください!俺、シキくんを守るんだから!」今でも充分守られとるよ。愛しさがこみ上げてロールさんの前だというのに思い切り抱きしめる。「!ちょっと!やめてよぉ!」ロールさんはフフフと笑って「では明日から少しやってみましょうか」と受けてくれた。
「シキくんっ!おかえりー」「ただいま。遅なってすまんな」「ロールさんとおやつ食べてたー」嬉しそうや、はぁ可愛ええ。講習の疲れもこの笑顔でふっとぶわ。「ロールさん、いつもすんません」「いえいえ、リュー君お手製のクッキー、いただいてますよ」「シキくんって凄いよねぇ。こんな美味しいクッキー作れるんだもん。俺には手伝わせてくれないんだよ」…しゃあないやろ、危なっかしくて見てられへんのよ。粉はこぼすわ、砂糖は入れすぎるわ…、いや、そこがまた可愛ええんやけども。「ロールさん、ヒカリも何か武器持っとった方がええんやないか、ってギルドで聞いてみたら、ロールさんに頼め、て」ロールさんはちょっと赤くなって「キールですね?余計なことを言ってましたでしょう…若気のいたりです」「え?ロールさんも戦うの?」「3人でパーティ組んで冒険しとったんやて」「すごい!俺に教えてください!俺、シキくんを守るんだから!」今でも充分守られとるよ。愛しさがこみ上げてロールさんの前だというのに思い切り抱きしめる。「!ちょっと!やめてよぉ!」ロールさんはフフフと笑って「では明日から少しやってみましょうか」と受けてくれた。
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