確率は100

２. どんな世界に行きたいか

赤ん坊からなんかい！

……なんやろ、柔らかいもんに包まれとるような…!!目を開けたらキレイなねーちゃんとオッパイ！なんで！女の子とヤッたんは若い頃だけ………！なんやの?!俺の手やたら小さい……嘘やろ、まさか赤ん坊からやり直しかい！転生ってここからかいな…。もう知らん。俺は寝る。現実逃避や。

「さすがですね！100なんて初めてですよ」「やはり運命の相手同士から生まれた子には驚かされますね」………なんやったっけ、運命の…!!寝てる場合やない！ようやく俺はこの世界で"本当に" 目覚めた。「リューゲン、起きたのかい？」「…ここ、どこ…？」「ハハハ、ねぼけてるのかな。今日はリューの６歳の誕生日、教会でリューの鑑定をしてもらったんだよ」…。なるほど、俺を抱いとるこの人が父ちゃんやろか。なかなかのイケメンや。そんで俺はリューゲン君６歳っちゅーわけやな。うん、大事な情報や。…じゃなくて！「うんめい？なに？」「６歳になるとみんな教会で鑑定を受けるのですよ。運命の相手に出会える確率を調べるのです」神父みたいな服を着た人、ちゃうな、ホンマの神父さんやろ、丁寧に教えてくれる。「この確率が変わることはありません。他のスキル、魔法や剣への適性が定まるにはまだもう少しかかりますからね、６歳では確率だけを鑑定するのです」うん、よくわかった。で?!俺の確率は?!「おめでとうリュー。リューは必ず運命の相手に出会えるそうだよ」