運命の相手 〜 確率は100 if story 〜

7. ＣＭ

7-5 お仕置き※

side シキ

『…というわけで今夜の食事当番を広瀬さんにお願いしてもいいですか？』『そらありがたいですけど、俺が行ってええんやろか』『フロントにはだいたい１～２時間滞在する、と伝えてありますので…ちゃんと出てきてくださいよ』『…わかっとるがな…』２時間か、メシを食って残り１時間半。うん、お仕置きやな。あんな声、俺以外に聞かせたらどうなるんかわからせな。

「シキくん！」部屋を訪ねると待ちかねたヒカリがとびついてくる。今日も可愛ええ…しっかりと鍵をかけ、ヒカリを腕に収める。キスをねだるように尖らせた唇を噛みつくように奪う。

買ってきた弁当を食べながら「今日はなにしてたん？」と尋ねれば「あのね、ラップの練習。俺、早口できるようになった！聴いてて！」と歌ってくれる。「カッコええやん。ＣＭのバラードと一緒にするんか？」「うん。いろんな歌、歌えるよ、ってお知らせするんだって」なるほど。これからもエロい歌も歌うっちゅうこっちゃな。メシも食ったし時間がもったいないわ。お仕置きせな。俺の目の色が変わったことに気づいたんやろか、「えと…、お仕置きってなに？俺なんか怒られる？」おずおずと聞いてくる。自覚が足らんねん。「怒ったりせえへんよ。ただ、教えたるだけや」「何を？」「俺がどんだけヒカリを好きか、っちゅうこと」

「…ンぁ…アッ、や、やぁ…」ヒカリをベッドに押し倒し、首すじから舌を這わす。乳首にたどり着くころには蕩けきった瞳。指で捏ね、舌で転がし歯をたてる。「ほら、わかるやろ。固くなっとる」ヒカリの指を掴んで乳首に誘導する。「自分で弄ったことないやろ」「…はぁ…あるわけ、んっ、ないじゃん…」「みせてや、ヒカリがエロなっとるとこ」「…やだぁ…」「お仕置きや、言うたやろ。あんな声、俺以外に聞かせたらあかんやん」「…アンッ、あ…んっ…だって…」「だからお仕置きや。俺だけに聞かせて」新品のローションの蓋を開けた。